THE HEARTBEAT FROM PINK FLOYD
=ピンク・フロイドのニック・メイスンの
スーパー・グループがシド・バレット時代を中心とした
ピンク・フロイドのアーリー・イヤーズを再現!
Nick Mason's Saucerful Of Secrets ― Live At The Roundhouse
ニック・メイスンズ・ソーサーフル・オブ・シークレッツ
『ライヴ・アット・ザ・ラウンドハウス』
2020年9月18日発売
日本盤のみ特典ポスター封入/映像部分に日本語字幕付/英文ブックレット翻訳・解説・対訳付
▲日本盤のみ特典ポスター
収録曲
DISC1
- Interstellar Overdrive/星空のドライブ
(1967『夜明けの口笛吹き』) - Astronomy Domine/天の支配(1967『夜明けの口笛吹き』)
- Lucifer Sam/ルーシファー・サム(1967『夜明けの口笛吹き』)
- Fearless /フィアレス(1971『おせっかい』)
- Obscured by Clouds/雲の影(1972『雲の影』)
- When You’re In/ホエン・ユーアー・イン(1972『雲の影』)
- Remember A Day/追想(1968『神秘』)
- Arnold Layne/アーノルド・レイン(1967 1st Single)
- Vegetable Man/ヴェジタブル・マン
(アルバム未発表、The Early Yearsで初収録) - If/もしも(1970『原子心母』)
- Atom Heart Mother/原子心母(1970『原子心母』)
- If(reprise)/もしも(reprise)(1970『原子心母』)
- The Nile Song/ナイルの歌(1969『モア』)
DISC2
- Green Is The Colour/グリーン・イズ・ザ・カラー
(1969『モア』) - Let There Be More Light/光を求めて(1968『神秘』)
- Childhood’s End/大人への躍動(1972『雲の影』)
- Set The Controls For The Heart Of The Sun/太陽讃歌
(1968『神秘』) - See Emily Play/シー・エミリー・プレイ(1967 2nd Single)
- Bike/バイク(1967『夜明けの口笛吹き』)
- One Of These Days/吹けよ風、呼べよ嵐(1971『おせっかい』)
- A Saucerful Of Secrets/神秘(1968『神秘』)
- Point Me At The Sky/青空のファンタジア(1969 5th Single)
(カッコ内は原曲が収録されていたピンク・フロイドのオリジナル・アルバム)
●DVD、BDは上記楽曲が1枚に収録されています。
●加えてDVD,BD部分のボーナス映像には本編未収録のライヴ映像やリハ映像、各メンバーのインタビュー含むドキュメンタリー映像を収録(日本語字幕付き)
【2CD+DVD】
【Blu-ray Disc】
Nick Mason's Saucerful Of Secrets - Live At The Roundhouse(Trailer)
2019年5月20日にロンドンの
伝説的なコンサート会場
ラウンドハウスで収録された
ライヴ映像と音源が、
2CD+DVD、Blu-rayでリリース!!
ピンク・フロイドのドラマー、ニック・メイスンがピンク・フロイドのツアーメンバーらとともに結成したスーパー・グループ、「ニック・メイスンズ・ソーサーフル・オブ・シークレッツ」。2019年5月にロンドンの伝説的なコンサート会場ラウンドハウスで行われたライヴ映像と各メンバーのインタビュー(日本語字幕付)を収録。『神秘(A Saucerful Of Secrets)』をバンド名に冠し、シド・バレット時代の曲を中心に1967年から1972年までの楽曲を演奏。「アーノルド・レイン」や「ヴェジタブル・マン」(未完成に終わり、ピンク・フロイドのコンサートでは一度も演奏されることのなかったシド・バレットの曲)のガレージ・バンド的サウンドから、「星空のドライブ」のサイケデリック、「原子心母」や「グリーン・イズ・ザ・カラー」のメロウでスペイシーなフロイドまで、ニック・メイスンズ・ソーサーフル・オブ・シークレッツはフロイドのライヴ・ショウでは初期以降滅多に取り上げられることのなかった楽曲に新たな息吹を吹き込んでいる。
バンド・メンバー:ピンク・フロイドのニック・メイスン(ドラム)とともに、『鬱』ツアー以降のピンク・フロイドに参加したガイ・プラット(ベース)、スパンダー・バレエのゲイリー・ケンプ(ギター)、ザ・ブロックヘッズのリー・ハリス(ギター)、ジ・オーブやリチャード・ライトと共同作業を行ったドム・ビーケン(キーボード)といった、強者揃いの5人組。
(L to R: Dom Beken, Gary Kemp, Nick Mason, Guy Pratt, Lee Harris)
『ライヴ・アット・ザ・ラウンドハウス』を楽しむための5つのポイント
①2018年5月20日、ニック・メイスンズ・ソーサーフル・オブ・シークレッツとして初のライヴをロンドン・カムデンのライヴハウス「ディングウォールズ」で行なう。ニック・メイスンにとっては2005年の『ライヴ8』以来のライヴ演奏、正式公演でこの規模の会場で演奏するのはピンク・フロイドでの1967年以来となるもの。
②2018年9月から全英、北米、ヨーロッパの劇場ツアーが行われることが発表されると即ソールドアウト。2019年4~5月にもイギリスで追加公演が行なわれ、その中の2日間が今作のライヴ収録を行なった「ザ・ラウンドハウス」公演だった。
③「ザ・ラウンドハウス」は1966年10月15日に行われたインターナショナル・タイムズ紙創刊記念パーティでピンク・フロイドが初めて演奏した伝説の場所でもある。
④『ライヴ・アット・ザ・ラウンドハウス』はピンク・フロイド関連の他のライヴ・アルバムのどれとも似ていない。収録されている22曲のうち、ピンク・フロイドまたはメンバーの正規ライヴ盤に収録されたことがあるのは、「天の支配」、「太陽讃歌」、「吹けよ風、呼べよ嵐」、「神秘」の4曲のみ。それら以外はすべて今回初めてライヴ盤に収録される。
⑤「アーノルド・レイン」や「ヴェジタブル・マン」(未完成に終わり、ピンク・フロイドのコンサートでは一度も演奏されることのなかったシド・バレットの曲)のガレージ・バンド的サウンドから、「星空のドライブ」のサイケデリック、「原子心母」や「グリーン・イズ・ザ・カラー」のメロウでスペイシーなフロイドまで、ニック・メイスンズ・ソーサーフル・オブ・シークレッツはフロイドのライヴ・ショウでは初期以降滅多に取り上げられることのなかった楽曲に新たな息吹を吹き込んでいる。
Nick Mason's Saucerful Of Secrets - Astronomy Domine(Live At The Roundhouse)
海外メディアの大絶賛のレビュー!
●「最もたぐいまれな、楽しいショウだった。ピンク・フロイドがいかに特異で素晴らしいバンドだったかを思い出させてくれる…ピンク・フロイドに少しでも興味のある方なら彼らをお見逃しなく。陶酔するのに薬は要らないのだ。 ✭✮✮✮✮ 」(ファイナンシャル・タイムズ紙 マイケル・ハン)
●「音は素晴らしく、感動的で、心を奮い立たせ、魅惑的で、それでいて深い奇妙さがあり、原始的なロックのフォーマットをあらゆる風変わりかつ素晴らしい形へと曲げてゆく。ノスタルジアという概念そのものをあざけるように驚くべき激しいセット。60年代以降ロックは果たして本当に大きく進歩したのだろうかと疑問に思うほどのものだった。✭✮✮✮ 」(デイリー・テレグラフ紙 ニール・マコーミック)
●「彼(ニック・メイスン)を中心に据えたこのショウは、再発見の素晴らしい航海である。✭✮✮✮ 」 (メトロ紙 デヴィッド・ベナン)
●「非常に特別。」(レコード・コレクター誌 マーク・テイラー)
●「バンドが演奏で感じている純粋な喜びと活力はこちらにも伝わってくるものであり、なおかつ目に見えるものである。」(クラシック・ロック誌 イアン・フォートナム)
●「驚くほど特別なものを目撃していることは明らかである。」(プログ誌 ジェリー・ユーイング)
Nick Mason's Saucerful Of Secrets - Fearless(Live At The Roundhouse)
「僕は自分で思っていた以上にライヴ演奏が恋しかったんだと思う」
(ニック・メイスン)
2014年7月、『対(TSUI)』以来およそ20年ぶりとなるスタジオ・アルバム『永遠(TOWA)』をリリース、これをもって約半世紀近くにおよぶバンド活動を終了したピンク・フロイド。フロントマンとしてバンドを長く存続させてきたデヴィッド・ギルモアは翌2015年にソロ名義では4作目となるアルバム『飛翔』をリリース、翌年にかけて大規模なツアーを行い、2016年7月にイタリア・ポンペイの遺跡で行われたライヴの模様は2017年に『ライヴ・アット・ポンペイ』としてパッケージ化もされている。『飛翔』の楽曲に加え、ピンク・フロイドの名曲と『オン・アン・アイランド』(2006年)といった自身の近作のナンバーを交えたステージは、当然のことながらピンク・フロイドと地続きのものなのは言うまでもないが、そこにはピンク・フロイドという看板を下ろした解放感と同時に、どこか寂莫とした味わいがあったのも印象的で、ギルモアの現在の“リアル”が過不足なく表現されていたと言えるだろう。
さて、一方のニック・メイスンはと言えば、2005年の「ライヴ8」(ロジャー・ウォーターズを含むピンク・フロイドの4人がそろった最後のステージ)、あるいはウォーターズやギルモアのソロ・コンサートへの客演を除けばほとんど音楽活動から身を引いていた状態だったと言える。この“ニック・メイスンズ・ソーサーフル・オブ・シークレッツ”は、メイスンにとっては本当に久しぶりの本格的な音楽活動ということになる。
「僕は自分で思っていた以上にライヴ演奏が恋しかったんだと思う。だけどオーディエンスが少なかろうと大勢いようと同じだということに気づいていなかったから、こう思っていたんだ。“じゃあ本当にその気になるまではわざわざ何かしようとするのはやめよう”ってね。(中略)自信がなかったんだろうと思うね。それから、その機会がどういう結果になるのかがあまり見えなかったというのもある」(ニック・メイスン/本作のためのオフィシャル・インタヴューより引用。以下の発言も同様)
活動再開に至る経緯については別項の英文ライナーに詳述されているが、ギタリスト、リー・ハリスの発案で、長年ピンク・フロイドのサポートを務めてきたベーシスト、ガイ・プラットが仲介してバンド結成に至っている。バンドのラインナップは以下のとおり。
ニック・メイスン:ドラムス
リー・ハリス:ギター、ラップ・スティール、バッキング・ヴォーカル
ゲイリー・ケンプ:ギター、ヴォーカル
ガイ・プラット:ベース、ヴォーカル
ドム・ビーケン:キーボード、バッキング・ヴォーカル
ハリスはイアン・デューリーのバンドでもあるザ・ブロックヘッズなどで活動していたギタリスト。ケンプはニュー・ロマンティクスの代表的なバンドのひとつであるスパンダー・バレエのリーダーで、世界的に大ヒットした「トゥルー」や「ゴールド」をはじめ、ほとんどすべての楽曲を手がけていることでも知られる。ベケンはジ・オーブのアレックス・パターソンとのハイ・フリークエンシー・バンドウィドスやトランジット・キングスといったユニットで活動している。後者についてはプラットもメンバーに名を連ねている。いわゆるプログレッシヴ・ロック畑ではないが、意外性に富んだ、しかし確かなキャリアと技量を持った面々が集まっていると言えるだろう。
かくしてこの5人がそろったーサーフル・オブ・シークレッツは、2018年の初めにリハーサルを開始している。
「初めてリハーサルをやったときは、確か1枚の紙に最も分かりやすい選曲で5、6曲書いてあったんじゃないかな。リハーサルはロンドン北西部でやったんだ。そのときは「慎重にやってみよう」という感覚が大きかった」(メイスン)
ほどなくして『狂気』(1973年)以前のピンク・フロイドの楽曲を演奏するというコンセプトに落ち着き、2018年5月20日、カムデンのライヴハウス、ディングウォールズ、そして翌21、22、24日の3日間にわたってパトニーのパブ、ザ・ハーフムーンでお披露目のライヴを行っている。前者は500人、後者はわずか250人というキャパシティーで、これまでのメイスンのキャリアでは最も小規模のヴェニューでライヴが行われたことも大きな話題となった。
「多分ちょっと不安を感じていただろうけど、一番面白かった瞬間は、実際にプレイし始めたときだったんだ。既視感を覚える瞬間があってね。肉体的にというよりは、興奮を覚えたという意味で。あれくらい小さな会場で有料の公演を行ったのは多分50年ぶりだったと思う。僕たちは結成から6ヶ月も経たないうちに劇場サイズの会場でやっていたからね」(メイスン)
その後、2018年9月に欧州/英国で21都市を巡演、翌2019年3~4月にかけて北米ツアー27都市28公演、4月末~5月頭にかけて英国4都市5公演、7月に欧州15都市を巡演している。いずれも1500~3500人規模の会場が選ばれている。
本作『ライヴ・アット・ザ・ラウンドハウス』は、2019年の英国ツアー最終日である5月3、4日に行われたライヴを収録している。会場のラウンドハウスはロンドンのチョークファームにあった機関庫と転車台を改装して作られたホールで、1966年10月15日に行われたこけら落とし公演はソフト・マシーンやピンク・フロイドが共演した“オール・ナイト・レイヴ”というイヴェントだった。以降70年代にかけて何度もコンサートを行ってきた非常にゆかりの深い場所ということになる。なお、本作は2枚組CD+DVD、ブルーレイ、2枚組アナログLPの各フォーマットにてリリースされている。それでは、本作の収録曲を解説していこう……
▲『ライヴ・アット・ザ・ラウンドハウス』ライナーノーツ(文・鮎澤裕之=otonano編集長)よりテキスト抜粋。フル・ヴァージョンは実際の商品でお楽しみください。
ピンク・フロイド日本公式サイト http://www.pinkfloyd.jp/
ニック・メイスンズ・ソーサーフル・オブ・シークレッツ http://www.sonymusic.co.jp/artist/NickMason/
Nick Mason's Saucerful Of Secrets - Green Is The Colour
(Live At The Roundhouse)
Nick Mason's Saucerful Of Secrets - Set The Controls For The Heart Of The Sun
(Live At The Roundhouse)
Nick Mason's Saucerful Of Secrets – One Of These Days
(Live At The Roundhouse)