2016年1月10日、世界に衝撃が走った。デヴィッド・ボウイの逝去である。1月8日の69歳の誕生日に自身最後の作品となったアルバム『★』を発表したばかりであった。1972年、彼の名を一躍世界的に広めることとなった名盤『ジギー・スターダスト(原題:The Rise and Fall of Ziggy Stardust and the Spiders from Mars)』にともなうツアー最終公演の模様を収録した映画『ジギー・スターダスト』を、生誕日(1947年1月8日生)の翌日であり、命日前日にあたる2019年1月9日(水)にZepp Tokyo(東京)とZepp Namba(大阪)にてライヴハウス上映 [ライヴ絶響上映] を行う。
今からさかのぼること約45年前、25歳のボウイは「5年後に滅びようとする地球の救世主ジギー・スターダスト」という物語を引っ提げ、豪華客船クイーン・エリザベスⅡ世号に乗船しイギリス、アメリカ、日本を巡る1年半に及ぶ長期ツアーを敢行した。1972年2月に始まったこのツアーは73年7月3日、ロンドンのハマースミス・オデオン劇場で最終公演を迎える。時代の寵児だったボウイは、コンサートの最後で突然自らジギー・スターダストを葬り去った。まさしくそのジギー・スターダストの最期を収録した全17曲/90分のライヴ映像が今回の上映作品。監督を務めたのは、ハンディカメラと同時録音によるドキュメンタリーの第一人者で、すでにボブ・ディランやジョン・レノンを撮影し、ジャン=リュック・ゴダールとも仕事をしていた、Donn Alan Pennebaker/D.A.ペネベイカー(2012年アカデミー名誉賞受賞)。この公演におけるボウイの衣装は、71年に日本人として初めてロンドンでコレクションを行った、当時27歳の山本寛斎が手掛けている。
デビュー当時からその多彩な音楽性をもって数々の名盤をリリース、移り変わり行くロック・シーンの中で変化と進化をし続け英国を代表するロック界最重要アーティストとなったデヴィッド・ボウイ。ジギー・スターダストというペルソナは、グラム時代のアイコンであり、その人気を爆発させたきっかけとなったのはもちろんだが、ボウイは音楽のみならず美術、演劇、舞踊までをも融合し、妖艶さと狂気を兼ね備えた表現へと昇華、ジギー・スターダストを通じて単なるグラム・ロックという枠には収まらないオリジネーターとしての地位を確立した。そんな初期ボウイを象徴する金字塔と言える映像であり、音楽史的にも最も重要な作品のひとつとなっている。
世界のミュージシャンが認めた日本屈指のライヴハウスZepp Tokyo(東京)とZepp Namba(大阪)にて、このライヴ・フィルム『デヴィッド・ボウイ ジギー・スターダスト』の一夜限りの特別上映(ライヴ絶響上映)を行う。このライヴから30年を経た2003年にフレイザー・ぺネベイカー監修、サウンド・プロデューサーにトニー・ヴィスコンティを迎えて高画質・高音質にリミックス&リマスターされたヴァージョンにて上映となる。ライヴ絶響上映「再上映してほしい音楽映画」リクエストで3位にランキングされた本作。Zeppならではの『ダイナミックな音圧』『ライヴ級の大音量』『迫力の大画面』にて、46年ぶりにジギー・スターダストのパフォーマンスが体感できるまたとない機会。1973年のロンドンにタイムスリップ! 次回いつZeppで上映できるかわからないということで、まさしく“最後”のライヴハウス上映となる。もう二度と味わえない“ジギー・スターダスト”デヴィッド・ボウイのパフォーマンスをしっかりその目に焼きつけたい。東阪両会場のプレミアム・エリアは先行にて即完売のため、エクストラ・シートの追加販売も決定。2018年12月13日(木)15:00より、各プレイガイド、全国のコンビニエンスストアにてチケット一般発売開始!
47 years ago, a 25-year-old David Bowie donned the persona of a messiah, Ziggy Stardust, "in the last 5 years of Earth," and embarked on a world tour that lasted a year and a half. The tour ended on July 3, 1973 in London, and though Bowie was a beloved figure of the times, he chose to terminate the Ziggy Stardust persona. This documentary concert film captures 17 tracks measuring 90 minutes of Ziggy Stardust's final performance.
Ziggy Stardust is certainly an iconic figure in glam rock and the explosive popularity of glam rock may have been ignited by this charismatic persona, but it is not contained by the genre by any means. It incorporates not just music but a spectrum of arts including acting, painting, pantomime, and even Japanese Kabuki, and complete with a mysterious appeal bordering insanity, it ultimately became something beyond anything that the term glam rock could define, creating something completely new.
This concert and documentary film is rare footage of the iconic Ziggy Stardust in all his glory and captures the very moment that David Bowie put an end to his days as a glam rock hero, including the very last moments of Ziggy Stardust's existence, a noteworthy moment in music history.