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ライヴ・ドキュメンタリー・フィルム『ジャニス』
世界初BD化記念、一夜限りのキネマ最響上映@Zepp東阪
©Don Hunstein
ロック・ミュージックにとって重要と位置づけられる年についてはさまざま解釈があるが、こと1969年にかけては、中でも特別であることに疑いはない。なんと言ってもウッドストック・フェスティヴァル(Woodstock Music and Art Festival)が行われた年なのだ。8月15日から3日間ぶっ通しで行われたこの音楽フェスは40万人もの観客を集め、カウンター・カルチャーの象徴として現在に至るまで多くの人々に語り継がれることになった。ジミ・ヘンドリックス、ザ・フー、スライ&ザ・ファミリー・ストーン、ザ・バンド、テン・イヤーズ・アフター、そしてジャニス・ジョプリンらがそこで披露したパフォーマンスはまさしく伝説的と言えるもの。2019年はそれから50年という記念すべき年なのである。2018年11月20日(水)には、東京と大阪のZeppにてジミ・ヘンドリックスのライヴ・ドキュメンタリー映画『ジミ・ヘンドリックス』の大音量上映が実施されるが、それに続き2019年1月22日(火)、ジャニス・ジョプリンの映画も世界初となるライヴハウス上映(キネマ最響上映)が行われることとなった。あの伝説のロック・シンガーが、世界でも類を見ないライヴハウスのPAシステムをフル活用した大音量上映で、ついにZeppに“降臨”、伝説のライヴが疑似体験できる。前週の1月19日(土)は、ジャニス・ジョプリンの生誕76年の記念日でもある。全米で8週にわたって1位を獲得した畢生の名盤『チープ・スリル』(1968年作品)の50周年記念エディションが12月5日に発売。そして今回上映されるライヴ・ドキュメンタリー・フィルム『ジャニス』(1974年作)が、初のブルーレイとして1月9日に発売されるなど、ジャニス熱が世界中で再び飛び火しそうである。
Photo Credit: Herb Greene
類まれな表現力で女性ロック・ヴォーカルの典型的スタイルを創り上げたジャニス。魂を絞り出すようなソウルフルな歌い回しと心を鷲掴みにする独特のハスキー・ヴォイスで歌い上げる「心のカケラ」、「サマータイム」、「ジャニスの祈り」、そして「ミー・アンド・ボビー・マギー」(彼女の死後シングルとして発売され、全米No.1を獲得)など彼女を語るに欠かせない不朽の名曲が数多く存在する。1943年、アメリカ南部テキサス州生まれ。1966年にサンフランシスコに移住しビッグ・ブラザー・アンド・ザ・ホールディング・カンパニーに参加、1967年に同名アルバム(邦題は『ファースト・レコーディング』)でデビュー。モンタレー・ポップ・フェスティヴァルにも出演し脚光を浴びる。翌年傑作『チープ・スリル』(全米で8週にわたって1位を獲得)を発表するも、ジャニスはバンドから脱退。ソロ活動に入り、1969年にはコズミック・ブルース・バンドを自ら率いて『コズミック・ブルースを歌う』を発表。続くアルバム『パール』制作中の1970年10月4日、薬物の多量摂取により宿泊中のロスのホテルで27歳という若さでこの世を去った。ジャニスの愛称をタイトルにしたという『パール』は、9週連続全米1位を獲得している。
今回上映される『ジャニス』は、1974年に全米公開されている。伝説のシンガー、ジャニス・ジョプリンの熱く短い人生の足跡を辿ったライヴ・ドキュメンタリー・フィルム。一気にその名声を得るきっかけとなったモンタレー・ポップ・フェスティヴァル(1967年6月)やウッドストック・フェスティヴァル(1969年8月)等の迫力に満ちたライヴ・パフォーマンス映像はもちろん、貴重な生前のインタヴューを軸にしたドキュメンタリーも必見である。人種差別が激しかったアメリカ南部で生まれ、自分の容姿に悩み、差別に反する独自の考えを持ったことで高校時代にはいじめに遭うなど、孤独な人生を送った彼女の苦悩の人生も浮き彫りにされる。女性にとって風当たりが強かったこの時代に、カウンター・カルチャーのアイコンとして脚光を浴び、そして人生を猛スピードで駆け抜け夭逝したジャニス・ジョプリン。その類まれなる個性と唯一無二の存在感で音楽史上に残る不世出のシンガーとなった彼女の人生を窺い知る作品となっている。
©Don Hunstein
このライヴ・ドキュメンタリー・フィルム『ジャニス』を、世界のミュージシャンが認めた日本屈指のライヴハウスZepp DiverCity(東京)とZepp Namba(大阪)にて一夜限りの特別上映 [キネマ最響上映] を行う。本イベントは、“絶叫OKのライヴ音響による上映”ということで、スタンディング・エリア(立見エリア)では、ライヴさながらに楽しむことができる。日本屈指のライヴハウスZeppの『ダイナミックな音圧』『ライヴ級の大音量』『迫力の大画面』という究極の環境にてジャニス情熱のライヴ・パフォーマンスを疑似体験! 座席数が非常に限られたスペシャルな上映ということで、プレミア・チケット必至となりそうだ。ぜひともチケットご購入はお早めに。2018年11月15日(木)12:00より、イープラス(e+)にて先行抽選受付(プレオーダー)開始! 次回いつZeppで上映できるかわからないということで、今回の上映がまさしく“世界初”でありながら“最後”のライヴハウス上映となる。一生に一度あるかないかの貴重な機会。ライヴハウスZeppにジャニス・ジョプリンの魂の歌声が響きわたる!
企画・主催|(株)Zeppホールネットワーク、(株)ソニー・ミュージックダイレクト
協力|NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン合同会社、(株)ソニー・ミュージックレーベルズ
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