OUTLINE
日本初上陸!
ライヴ・フィルム『ワイト島のドアーズ1970』
一夜限りのライヴ絶響上映@Zepp東名阪
1969~71年にかけてブライアン・ジョーンズ(ザ・ローリング・ストーンズ)、ジミ・ヘンドリックス、ジャニス・ジョプリンといった天才的な才能を持ったミュージシャンが相次いで他界、いずれも27歳でその生涯を終えたということで、“27クラブ”といった呼称も後に広まっている。1971年にやはり27歳という若さで夭折したザ・ドアーズのヴォーカリスト、ジム・モリソンもそのひとり。そのワイルドなパフォーマンスで60年代後半のアメリカのロック・シーンを代表するセックス・シンボルとなった一方、モリソンの哲学的な詩作はザ・ドアーズの音楽の芸術性を飛躍的に高め、モリソン存命中に発表された6作のオリジナル・アルバムはいずれも不朽の名盤として評価されているのは言うまでもないだろう。
2017年1月4日、ザ・ドアーズのデビュー・アルバム『ハートに火をつけて(原題:The Doors)』のリリースからちょうど50年を迎え、同年にはアニヴァーサリー・エディションもリリースされるなど、モリソンの死後何度目かのザ・ドアーズ再評価熱が世界中でヒートアップしている。その熱も冷めやらぬ中、これまで幻となっていた1970年ワイト島フェスティヴァルにおけるザ・ドアーズのライヴ映像が、48年という長い歳月を経て初めて世に放たれることになった。これまでいくつかのライヴ映像作品がリリースされてきたが、このワイト島フェスティヴァルはモリソン存命中の映像としては最も後期にあたるもので、その価値は計り知れない。そんな世界的に超貴重なザ・ドアーズのライヴ・フィルム『ワイト島のドアーズ1970』を3月1日(木)にZepp DiverCity(東京)/Zepp Namba(大阪)/Zepp Nagoyaの3大Zeppにて本邦初公開、一夜限りのライヴ絶響上映を実施することとなった。
ワイト島フェスティヴァルは、ウッドストック・フェスティヴァルの前年である1968年に初開催されたが、さまざまなトラブルから1970年の第3回でその歴史に一度幕を下ろしている(2002年以降復活している)。1968年にはジェファーソン・エアプレイン、1969年にはボブ・ディラン、ザ・バンド、ザ・フー、1970年にはジミ・ヘンドリックス、ザ・フー、ジョニ・ミッチェル、マイルス・デイヴィスといったミュージシャンが出演、中でも本作品の舞台でもある1970年の第3回は、豪華出演陣による奇跡のパフォーマンスはもちろんのこと、ウッドストック・フェスティバルで記録した40万人をはるかに上回る60万人以上の動員を記録したことでも歴史に名を刻んでいる。
1969年、モリソンがステージ上で行った行為が原因で、6か月の禁固刑と500ドルの罰金を課せられたことでザ・ドアーズの北米ツアーは中止、活動の自粛を余儀なくされていたが、そんなストレスフルな状況からようやく脱して活動を再開したばかりの時期に行われたライヴがこのワイト島ということになる。悪天候や主催者側と観客のトラブルも相次ぎ、場内には一触即発の張り詰めた空気が流れるなか、彼らは最終日となる5日目の夜中2時に登場。演奏に絡みつくかのように漆黒の闇の中に浮かぶ赤のライティングのみによる演出で、そのシンプルさゆえの視覚効果が、当時神格化されていたザ・ドアーズならではの妖艶なパフォーマンスを一層際立たせている。
全米1位を獲得し、1967年の年間ランキング2位も獲得している世界的大ヒット・シングル「ハートに火をつけて」をはじめ、名曲「ブレイク・オン・スルー」、「音楽が終わったら」、「ジ・エンド」など7曲を披露。稀代のカリスマ、ジム・モリソンの当時26歳とは思えない圧倒的なパフォーマンスは、観ている者すべてをザ・ドアーズの狂気の世界に引きずりこむ。その全容を記録した本作は、歴史的資料としても大変貴重だ。手軽に撮影ができる時代ではなかった1970年に、奇跡的に35mmフィルムで撮影し、録音。結局日本の地を踏むことなくこの世を去ってしまったジム・モリソンの姿、そして48年の長きに渡り伝説と言われてきたパフォーマンスにやっとお目にかかれるということで、これは音楽ファンならずとも絶対に観ておかなければならない作品なのは言うまでもない。
今回上映される映像は、オリジナル・フィルムから丁寧にレストア・色補正が施されアップグレードされた映像に仕上がっている。サウンドについてもオリジナルのマルチトラック・オーディオから新たにミックスし直されている。ミックスは、長年ドアーズのエンジニア/ミキサー/共同プロデューサーを務めてきたブルース・ボトニックが担当。映画のオリジナル・ディレクターでアカデミー賞受賞®したマレー・ラーナーが今回アップグレードされた映像についても監督を務めている(ラーナーは2017年9月2日に逝去)。
今回のザ・ドアーズ・ライヴ絶響上映に際して、音楽評論家であり、執筆以外にもテレビ出演や自主イベント主催等、多岐にわたりご活躍される萩原健太氏に本編上映前にご登壇いただけることとなりました。また特別ゲストとして、元ニッポン放送の伝説的名物ディスクジョッキーとして知られ、同社代表取締役社長も務め、現在はポピュラー音楽研究家の亀渕昭信氏もご登壇いします。亀渕氏は、60年代後半にアメリカでザ・ドアーズのライヴを実際にご覧になったことがある数少ない日本人ジャーナリスト。その時の模様はもちろんのこと、ロック史におけるザ・ドアーズの重要性やジム・モリソンの死が音楽界に与えた影響など、その当時の世界情勢や時代背景を交えながら、萩原氏とともに独自の視点からアカデミックに徹底分析していきます。まさに、耳で楽しむライナーノーツ。この登壇トークで本作の魅力を知ったうえで、最高のボルテージでご鑑賞いただけるはずです。この登壇はZepp DiverCity [東京]のみですが、Zepp Namba [大阪]には音声のみ生中継いたします。
そして、当日ご来場いただいた方に配布される入場者特典が、絶響恒例の「映画タイトルが入ったイベント・ステッカー」と「耳栓」の2in1特典に決定しました。「映画タイトルが入ったイベント・ステッカー」は、原題である“The Doors Live at The Isle Of Wight Festival”と上映日/上映会場名が入ったメモラブルなアイテムで、材質は布地(サテン地)製。ライヴ等で関係者に配布される貼りパスをモチーフにした質感のある凝った仕様です。また、「耳栓」は『ダイナミックな音圧』と『ライヴ級の大音量』を売りにした本イベントにふさわしい趣向のプレゼント(なお、この入場者プレゼントは先着での配布となっております。数に限りがございます。なくなり次第配布終了とさせていただきますので予めご了承ください)。
昨年、デビュー50周年を迎え、そして今年7月には、彼らが出演したワイト島フェスティヴァルも50周年を迎えます。今回のライヴ絶響上映では、世界に先駆けてダブル50周年をお祝いしたいと思います。世界のミュージシャンが認めた日本屈指のライヴハウスZepp。ご家庭では、決して味わうことができないライヴハウスの『ダイナミックな音圧』『ライヴ級の大音量』『迫力の大画面』で、日本初上陸を果たす“ザ・ドアーズ”をご堪能ください。次にいつZepp DiverCity [東京]、Zepp Namba [大阪]、Zepp Nagoya [愛知]で上映できるかわからないということで、今回の上映がまさしく『最初が最後』の特別上映! 【日本のワイト島】こと“お台場”で48年前の1970年にタイムスリップ! 音楽の潮流がどんなに変動しても“文化の扉の向こう側に突き抜けた”ザ・ドアーズのアイデンティティは、未来永劫輝きを放ち続けます。当時、世界の音楽シーンのみならずさまざまなカルチャー・シーンを席巻、今もなお絶大な影響力を持つ不変のカリスマ、ジム・モリソンの神秘的なパフォーマンスに、どっぷり酔いしれてください。本日2月2日(金)15時よりe+、チケットぴあ、ローソンチケットにて販売開始! 限定数量の発売なので、お買い求めはお早めに!
■ザ・ドアーズ初の劇場用長編ドキュメンタリー映画『ドアーズ/まぼろしの世界』公開時、ナレーションを担当した俳優“ジョニー・デップ”の映画公開当時のコメント
『ドアーズの未公開映像に魅了された。自分がその場にいるような感覚に陥ったよ。バンドを題材にした記録映画、いや、どんなドキュメンタリー作品もこの映画を超えられはしないだろう。参加できたことは光栄だし、とても誇りに思う』
ジョニー・デップ
企画・主催|(株)Zeppホールネットワーク、(株)ソニー・ミュージックダイレクト
協力|ヤマハミュージックエンタテインメントホールディングス
© 2017 Eagle Rock Entertainment Ltd. An Eagle Vision release.