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大音量の先に、何が見える!?
映画『爆裂都市 BURST CITY』
一夜限りのキネマ最響上映@Zepp東阪

『これは暴動の映画ではない。映画の暴動である』。

石井岳龍(ex.石井聰亙)監督による80年代の伝説的ニュー・ウェーヴ・パンク映画『爆裂都市 BURST CITY』。狂気と無秩序が無限に炎上する近未来都市<破怒流>を舞台に、そこに集まった暴発ロック・グループ、スピードに生きる者、原発建設を図るギャング、奴隷化された下層民、武装ポリス団らが入り乱れて激突。ありとあらゆるフラストレーションが一気に爆発し、街は完全にバースト・シティと化していく…。1980年作品『狂い咲きサンダーロード』で高い評価と人気を得た石井聰亙が1982年、25歳の若さで創り上げたこの異形の作品。巨大なロケ・セットを川口市郊外に構築し近未来都市を再現、 数々のカスタム・カー、カスタム・バイクが登場し、爆裂する街のパニック・シーンでは延べ6千人以上に及ぶエキストラを動員して撮影するなど、破格のスケールで製作されている。撮影自体に3ヶ月近い日数を費やしただけでなく、企画準備段階から完成に至るまで2年半以上の日数が費やされている。

『爆裂都市 BURST CITY』

劇中に登場する《バトル・ロッカーズ》と呼ばれるロック・バンドのメンバーに、当時《めんたいバンド》と呼ばれていた福岡出身のロック・バンドの雄〈ザ・ロッカーズ〉の陣内孝則、鶴川仁美、〈ザ・ルースターズ〉の大江慎也、池畑潤二らが扮し、迫力のライヴ・シーンを見せる。それらの楽曲の数々を集めたサウンドトラックは、現在もなお不朽の名盤として高く評価されている。他の俳優陣も、遠藤ミチロウ率いる〈ザ・スターリン〉や〈INU〉の町田町蔵(現:町田康)ら当時のロック・シーンを賑わせていた面々、硬派ライターとして活躍していた戸井十月、ヒールレスラーとして活躍していた上田馬之助、当時注目を集めていたお笑いトリオのコント赤信号、暗黒舞踏〈大駱駝艦〉を率いていた麿赤児など個性派が出演。また、俳優として本編にも出演している泉谷しげるが『狂い咲きサンダーロード』に引き続き美術監督を務め、作品に圧倒的なイメージを提供している。

『爆裂都市 BURST CITY』

80sカウンター・カルチャー史に残る金字塔のひとつと言えるこの『爆裂都市 BURST CITY』を、ライヴハウスZeppのPA音響システムを駆使しライヴ級の音圧と巨大画面で魅せる「キネマ最響上映」にて6月29日(金)、特別上映する。折しも翌6月30日(土)は石井岳龍監督最新作『パンク侍、斬られて候』【主演:綾野剛×脚本:宮藤官九郎×原作:町田康】全国公開初日というタイミング。町田康は『爆裂都市 BURST CITY』には俳優として出演している一方『パンク侍、斬られて候』では原作小説を手がけているなど、この2作品には非常に深い因縁があると言っていいだろう。1980年、23歳の若さにして映画『狂い咲きサンダーロード』で登場、日本映画界に新鮮極まりないニュー・ウェーヴを巻き起こした異才・石井岳龍(当時は石井聰亙)監督が、今もなお『枠にとらわれない斬新なアイディア』と『映画への愛情と情熱で、作品と対峙していく様』は、最新作『パンク侍、斬られて候』にも脈々と受け継がれている。

『爆裂都市 BURST CITY』

世界のミュージシャンが認める日本屈指のライヴハウスZeppの『ダイナミックな音圧』『ライヴ級の大音量』『迫力の大画面』で、映画『爆裂都市 BURST CITY』を暴動上映! 今まで体感したことがない、リミッターを超えた大音量の“先”に誘います。映画『パンク侍、斬られて候』の全国公開を記念して、映画館ではない場所(ライヴハウスZepp)で特別に許諾された上映で、これがまさしく“見納め暴動上映”となる。6月29日(金)、この一夜限りのキネマ最響上映で騒いで、翌日の映画『パンク侍、斬られて候』公開初日を観に街へ繰り出そう。拳だけが生きる術だった“昭和”の薫りでむせ返る36年前の『破怒流』にタイムスリップ!! 本日5月17日(木)15:00より、e+/チケットぴあ/ローソンチケット、全国のコンビニエンスストアにて、チケット一斉発売! 今後Zeppでは二度と上映されることがないラスト興行なだけに、まさしく『キミが暴動伝説の最後の目撃者』となる。絶対お見逃しなく。We want “破怒流”!

"Burst City (Bakuretsu Toshi)", hugely influential film which kicked off the Japanese cyberpunk movement of the late 1980s, directed by Sogo (Gakuryu) Ishii, is gonna be "ZEPP" screened one night only on 29th of June.

Its hyperkinetic, unrelentingly high energy style was wildly different from other films of the period and extremely innovative, and has been called one of the "starting points in contemporary Japanese cinema".

Come and enjoy the simulated experience, such as "sound pressure", "large volume", "huge screen" brought to you by Livehouse Zepp and at the same time, let's celebrate the new film, "Punk Samurai Kirarete Sourou" by Gakuryu Ishii, which will be in theatres from 30th of June.

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