STORY
正直あの頃の記憶がほとんどありません。
40年前、自分が一体何をやっていたのか。ただただがむしゃらに突っ走っていただけでした。とにかく人の喜ぶことがしたい。おもしろそうだと思うこと何でもやってみたい。それが全てだったと思います。(中略)改めて映像を観てみると、次は一体何をやらかすんだろうと、ワクワクしながら二十歳の西城秀樹を見ている僕がいました。また、あの頃は気づきませんでしたが、70年代のいとなみが映像として随所に描かれていて、僕が大好きだったウッドストックの映画に雰囲気が似ていたのも新たな発見でした。携帯電話も無かった時代、全てが手作りでみんなが一つの目標に向かってがむしゃらになっていたあの頃、しみじみ良い時代だったと思います。
西城秀樹(2015年4月、『ブロウアップ ヒデキ』DVD化時コメントより抜粋)
映画『ブロウアップ ヒデキ』
スタッフ|
構成・監督:田中康義
企画:青木伸樹
製作:瀬島光雄
撮影:坂本典隆/羽方義昌
キャスト:西城秀樹
[収録曲]
1. ブローアップ・マン
2. 悲しみのアンジー(ローリング・ストーンズのカバー)
3. 恋の暴走
4. 情熱の嵐
5.グッド・バイ・ガールズ
6. 愛の十字架
7. 傷だらけのローラ
8. この愛のときめき
9. 旅は気ままに
10. 激しい恋
11. 青春に賭けよう
12. 至上の愛
1975年7月20日。富士山麓緑の休暇村に特設された野外大ステージ。ここに日本歌謡史上、空前絶後の「西城秀樹・全国縦断サマー・フェスティバル」の幕は切って落とされた。続々と集まるヒデキファン。 ヒデキの登場を待つ顔、顔、顔。突然、巨大なスピーカーボックスからサウンドがほとばしり、場内は騒然となった。 ヒデキは唄う!エキサイティングなアクションで愛を叫ぶ!スタンドマイクが、鮮やかに宙を一転、額に流れる汗が乱れ飛ぶ!オープニング・フェスティバルは爆発した。 札幌→秋田→盛岡→仙台→広島…。 フェスティバルの踏破距離五千キロ。趣向をこらしたショーが全国のファンを陶酔させる。仕事を離れたヒデキにインタビュー。ためらいながら、しかし、やがて若者だけが語ることのできる「青春」を、「愛」を語る。 大阪球場-エンディング・フェスティバル。 マンモス・スタンドを埋めつくした大観衆。暗黒の中に、さっと、カクテル光線が差す。舞台の中央に立つヒデキ!スタンドを埋めるファンの絶叫にこたえるヒデキ!エンディング・フェスティバルの幕はファン絶叫の中に開いていく。月光の中のヒデキ。照明灯の光を全身に浴びて、ヒデキは、今、自分の歌と肉体のすべてを大歓衆に向かって叩きつける。 たかまるロックのリズム。大阪の夜を支配する熱狂!興奮と涙--青春のビッグ・イベントは、今、そのクライマックスを迎えていた…。 <松竹・芸映プロ提携作品>
西城秀樹(さいじょう ひでき)
1955年4月13日生まれ、広島県出身。72年、シングル「恋する季節」でデビュー。“ワイルドな17歳”のキャッチフレーズどおり、エモーショナルでハスキーな声を持ち味に、73年の「情熱の嵐」「ちぎれた愛」以降ヒット街道を驀進。郷ひろみ、野口五郎とともに“新御三家”として活躍した。特に79年の「ヤングマン」は“YMCA”の振り付けが流行するほどの大ヒット。80年代以降も実力派シンガーとして精力的に活動。(CDジャーナル プロフィールより引用)
2018年5月16日逝去。享年63。
公式サイト|http://www.earth-corp.co.jp/HIDEKI/
■リリース情報
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