Music
収録楽曲解説
映画発表当時のセルフ・ライナーノーツより
- ♪SUPER FOLK SONG
- 作詞:糸井重里/作曲:矢野顕子
- 糸井重里のファーストアルバムのために書きました。この曲には谷岡ヤスジ氏描くところの村(ソン)の風景が不可欠です。1979年に始まったイトイ=ヤノのゴールデンコンビはこういう曲も作れます。
- ♪横顔
- 作詞・作曲:大貫妙子
- 世界有数のソングライターである大貫妙子は私の大切な友達でもあります。もっと歌いたい曲もあるのですが、早くうまく歌えるようになりたいと思います。そしたら又、聴いてくださいね。
- ♪夏が終る
- 作詞:谷川俊太郎/作曲:小室等
- 1976年にレコードデビューする以前はスタジオミュージシャンという、いわゆるバンドマン稼業をいていたのですが、ある日三浦光紀という男に小室等さんのレコーディングでピアノを弾くようにと言われ、そこで弾いたのがこの曲でした。歌にとって必要でない音は出さない――という偏屈なこのピアニストを気に入ってくれて、三浦光紀は特上の寿司を毎日とってあげるから、というとんでもない約束ひとつで、矢野「ジャパニーズ・ガール」というアルバムを作らせることが出来ました。谷川俊太郎さん、小室等さん、そして三浦光紀さん、どうもありがとう。
- ♪それだけでうれしい
- 作詞:矢野顕子/作曲:宮沢和史
- NYで書かれた詩と東京でかかれたメロディが沖縄で出会った曲。’91年の秋のことでした。歌うたびに意義深くなる歌はそんなに多くないのですが、この曲はきっと、もっともっと良くなるでしょう。うれしい。
- ♪塀の上で
- 作詞・作曲:鈴木慶一
- この曲を歌い継いでいるのは、もはや、世界に矢野ひとりとなってしまったかもしれない。羽田が国際空港として華やかなりし頃、その飛行コースの真下に住む鈴木慶一は、どんな思いでこの曲をつくったことであろう。名曲がもつ力は時間さえ優に飛び越える。
- ♪中央線
- 作詞・作曲:宮沢和史
- 中央線沿線に生まれ、長い時間そこで過ごし、そしてまた遠くの地へ移っていった私のようなものにとって、宮沢和史さんがこの曲を書いてくれたことは大きなプレゼントでした。ですからこれはお返し。しかし、「中央線」は世界中どこでも走っている。私はきっとネブラスカに行ってもこの歌をうたっていることでしょう。
- ♪PRAYER
- 作詞:矢野顕子/作曲:Pat Metheny
- ある日PAT METHENYと電話で話してた時、「ねぇ、ぜひきいてほしい曲があるんだ。だって君の歌をきいてたらできた曲だもん。」というので私にくれたのがこの曲。スタジオのスピーカーからとうとうと流れてきたこのメロディをきくと同時に、私の身体中の骨が解け出したかのように思えました。あぁ幸わせ。
カバー・アルバム『SUPER FOLK SONG』(92年作品)
★は映画『SUPER FOLK SONG ~ピアノが愛した女。~』収録曲
- オリジナル発売日:1992.6.1
- 品番:MHCL-30075
- 【Blu-spec CD2】
- あがた森魚、山下達郎、佐野元春、大貫妙子等のカバーを中心とした、ピアノ弾き語りアルバムの第一弾。矢野顕子の世界が広がるカバーを超えたカバー集。
- 映画『SUPER FOLK SONG - ピアノが愛した女。-』で聴ける楽曲も収録。2013年リマスタリング音源。
アナログ専門レーベル“GREAT TRACKS”より
『SUPER FOLK SONG』LP盤が2017年4月12日発売!!
商品情報はこちら
- 1.SUPER FOLK SONG (作詞:糸井重里 作曲:矢野顕子)★
糸井重里に提供した曲のセルフカバー。原曲はアルバム『ペンギニズム』に収録。 - 2.大寒町 (作詞・作曲:鈴木博文)
あがた森魚のカバー。原曲はアルバム『噫無情 (レ・ミゼラブル)』に収録。 - 3.SOMEDAY (作詞・作曲:佐野元春)
佐野元春のカバー。原曲はアルバム『SOMEDAY』に収録。 - 4.横顔 (作詞・作曲:大貫妙子)★
大貫妙子のカバー。原曲はアルバム『ミニヨン』に収録。 - 5.夏が終る (作詞:谷川俊太郎 作曲:小室等)★
小室等のカバー。原曲はアルバム『いま生きているということ』に収録。 - 6.HOW I CAN I BE SURE (作詞・作曲:フェリックス・キャヴァリエ・Eddie Brigati)
ラスカルズのカバー。原曲はアルバム『Groovin'(英語版)』に収録。 - 7.MORE AND MORE AMOR (作詞・作曲:Sol Lake)
ウェス・モンゴメリーのカバー。
原曲はアルバム『California Dreaming(英語版)』に収録。 - 8.スプリンクラー (作詞・作曲:山下達郎)
山下達郎のカバー。 - 9.おおパリ (作詞:イッセー尾形 作曲:矢野顕子)
イッセー尾形の劇の幕間のための曲。 - 10.それだけでうれしい (作詞:矢野顕子 作曲:宮沢和史) ★
THE BOOMと矢野の共同名義による曲のソロ・バージョン。 - 11.塀の上で (作詞・作曲:鈴木慶一) ★
はちみつぱいのカバー。原曲はアルバム『センチメンタル通り』に収録。 - 12.中央線 (作詞・作曲:宮沢和史) ★
THE BOOMのカバー。原曲はアルバム『JAPANESKA』に収録。
2006年、矢野のセルフカバー・アルバム『はじめてのやのあきこ』において、小田和正と共に再カバーしている。 - 13.PRAYER (作詞:矢野顕子 作曲:Pat Metheny) ★
Pat Methenyが矢野のために書き下ろした曲に矢野が歌詞をつけた。
アルバム『Lover album』収録。