Yae Debut 20th Anniversary Album
『On The Border』

シンガー・ソングライター Yae
デビュー20周年記念コンセプトアルバム。
国境、人種、宗教を超えて母から子へ、
その先の未来へ遺したい素晴らしい音楽たち。
人の歴史の中で歌い継がれてきた
素晴らしいメッセージを今ここに。

2020.10.7 Release
※加藤登紀子プロデュース作品

品番: MHCL-2852
価格: ¥3,000+tax

Sony Music Shopで購入

― 収録曲 ―

  1. On The Border   試聴を再生
  2. 夜のバラ   試聴を再生
  3. 褐色のサンバ   試聴を再生
  4. 未来への詩   試聴を再生
  5. グラシアス・ア・ラ・ヴィーダ   試聴を再生
  6. 鳥の歌   試聴を再生
  7. 暗いはしけ   試聴を再生
  1. シャロムの歌   試聴を再生
  2. 椰子の実   試聴を再生
  3. アメイジング・グレイス   試聴を再生
  4. Smile   試聴を再生
  5. 見上げてごらん夜の星を   試聴を再生
  6. 懐かし友よ(蛍の光)   試聴を再生

プロデュース 加藤登紀子

それは「未来へ詩」から始まった。


Yae歌手20周年で初めてのコラボレーション・アルバム。
デビューから一定の距離を置いてきたYaeの音楽作りに、今回初めて関わることになりました。
きっかけは、今年の4、5月のNHKラジオ深夜便のうた「未来へ詩 」に、Yaeがコーラスで参加したことです。
歌が遠い過去から未来へ向かって歌い継がれて来たことへのオマージュを込めて作ったこの歌が、次世代にも受け継がれていくことを願って、コーラスにYaeと劇団ひまわりに参加してもらい、それぞれのソロバージョンも、「未来へ詩 」シングル盤に収録しました。

Yaeの歌手20年の歴史を見て感じたのは、自分自身のオリジナル曲と、海外の歌のカバーを両輪で歌って来た、そのバランスが、歌手加藤登紀子に似ているな、ということでした。
シャンソンからスタートしたはずの加藤登紀子が、演歌・歌謡曲全盛時代を乗り切る中で、あらゆるジャンルを超えた世界中の音楽とコラボして来た道筋との不思議な共通項です。

Yaeが歌手人生に舵をとったきっかけとなったのが、25年前、劇団ひまわりの公演「コルチャック先生」、ホロコーストで孤児たちと運命を共にしたポーランド人教師の物語。その中でキャバレー歌手として出演したYaeが、デビュー前に踏み込んだのがユダヤ音楽でした。
以来、イスラエルとアラブ音楽に傾倒、後は一人で旅をしたアイルランド、南米のサンバ、フォルクローレなど、加藤登紀子とは少し重なり、少し外れた地域をカバーして来たYaeの、20年の旅を総集したのが今回のアルバムです。

二つに引き裂かれる民衆の悲劇は今も昔も絶えることがありませんが、深い流れの中では美しく響き合い繋がっています。そこに聞こえてくる音楽の美しさを、心からの愛を込めて選曲した13 曲から感じていただけたら嬉しいです。

    ― 全曲解説 ―

  1. On The Border   試聴を再生

    作詞・作曲:Yae 編曲:佐藤正治

    Yae最新作。アルバムにために書き下ろした曲。今も世界の火種となるいくつもの境界線を超えていこうとする想いを綴っています。

  2. 夜のバラ   試聴を再生

    ユダヤ民謡 日本語訳:加藤登紀子 編曲:常味裕司

    イスラエルで歌われていた古い歌。1972年に加藤登紀子が日本語詞をつけてカバーした。

  3. 褐色のサンバ   試聴を再生

    作詞:Paulo Cesar 作曲:Pinheiro, Mauro Duarte 日本語訳:加藤登紀子 編曲:越田太郎丸

    クララ・ヌネスの歌ったブラジルの歌。ブラジルは、先住民とアフリカからもっとも美しい褐色の肌を貰った、と歌っている。

  4. 未来への詩   試聴を再生

    作詞・作曲・編曲:加藤登紀子

    加藤登紀子の2020年の新作。NHKラジオ深夜便の歌として作詞作曲。深夜便で流れた加藤登紀子バージョンでは、Yaeと劇団ひまわりがコーラスで参加。このアルバムではYaeがソロで歌っている。

  5. グラシアス・ア・ラ・ヴィーダ   試聴を再生

    作詞・作曲:Violeta Parra 日本語訳:加藤登紀子 編曲:木下尊惇

    チリの歌手、ヴィオレタ・パラが1964年、他界する直前に歌って残した人生最後の歌。チリの民衆運動としてフォルクローレの掘り起こしに貢献した音楽家。アジェンデ政権成立前にその運動の中で出会った恋人との別れへの想いを歌っている。日本語の語りとスペイン語の歌詞で歌っている。

  6. 鳥の歌   試聴を再生

    カタロニア民謡 日本語詞:加藤登紀子 編曲:越田太郎丸

    パブロ・カザルスが平和への祈りを込めて世界に発信したカタローニャの教会のミサ曲。Yaeはカタローニャ語の原詞と加藤登紀子訳の日本語で歌っている。

  7. 暗いはしけ   試聴を再生

    作詞・作曲:M.Nunes C.Velho 日本語訳:加藤登紀子 編曲:越田太郎丸

    ポルトガルのアマリア・ロドリゲスの代表曲。この歌がファドを世界に知らしめた不朽の名作ー加藤登紀子の日本語訳で。

  8. シャロムの歌   試聴を再生

    作詞・作曲:不詳/イスラエル民謡 日本語詞:井田誠一 編曲:常味裕司

    イスラエル民謡。広く歌声運動などで歌われて来た。

  9. 椰子の実   試聴を再生

    作詞:島崎藤村 作曲:大中寅二 アラビア語:サラワット・サアブ 編曲:越田太郎丸

    島崎藤村の作詞した日本語をアラビア語に翻訳。故郷を追われた想いに寄り添う歌として歌っている。

  10. アメイジング・グレイス   試聴を再生

    作詞:Jhon newton 作曲:不詳 日本語訳:加藤登紀子 編曲:モーガン・フィッシャー

    アフリカ人奴隷を売買する仕事から逃れ出て、教会の牧師になったJohn Newtonの書いた詩。古い英語と日本語の語りで。

  11. Smile   試聴を再生

    作詞・作曲:Yae 編曲:越田太郎丸

    Yaeのオリジナル。今年の6月28日に配信のみ先行リリースされている。紛争地で瓦礫の中に佇む子供達に送るメッセージとして作った歌。

  12. 見上げてごらん夜の星を   試聴を再生

    作詞:永六輔 作曲:いずみたく 中国語詞:楊 興新 編曲:佐藤正治

    永六輔作詞、いずみたく作曲の不朽の名作。胡弓奏者楊興新さんの中国語訳が美しい。

  13. 懐かし友よ(蛍の光)   試聴を再生

    スコットランド民謡 日本語詞:加藤登紀子 編曲:越田太郎丸

    卒業式の定番として歌われて来た「蛍の光」を、もともとアイルランドで歌われて来た歌詞に沿った加藤登紀子の日本語訳で歌っている。

 2020年 このパンデミックの中で私たちは戸惑い、気づかされました。人類は災害や飢餓、そしてお互いを傷つけ合う暴力や終わらない戦争にさらされています。
 わたしたちが歩いていかなければならない平和な未来は、共につながり、協力し合うこと、一つの価値観に縛られず、しなやかに慎ましく生きていくことが必要に思います。
 今作品で私は7カ国の美しい言葉で歌うことができました。境界線の上に立ち、認め合い助け合える、そして音楽によって世界が共鳴していくことを心から願っています。

Yae

― Yae プロフィール ―

12月14日 O型/射手座 東京生まれ。
2001年ポニーキャニオンからアルバムCD「new Aeon」でデビュー。
存在感あふれる「声」で各地にファンの和を広げ、NHKみんなのうたや人気ゲームソフト、ウォルトディズニー生誕110周年記念作品ディズニー映画「くまのプーさん」の主題歌を歌唱。
代表曲「名も知らぬ花のように」は、日本ユニセフ協会の東北大震災応援メッセージCM「ハッピーバースデイ3.11」、2015年TBSテレビ60周年企画ドラマ 松嶋菜々子主演「レッドクロス~女たちの赤紙」の挿入歌として起用され反響を得る。小田急ロマンスカーテレビCMのテーマソング「ロマンスをもう一度」(~2018.5)も注目される。
海外ではキューバ音楽祭、サンフランシスコでの世界平和音楽賞の授賞式などに参加。
2016年はデビュー15周年の記念アルバム「alive ~今ここに生きている~」をリリースし、全国24公演ツアーを開催。
2018年には母 加藤登紀子プロデュース「未来への詩(うた)」コンサートをスタートさせる。
現在は、三児の母となり、家族とともに自然豊かな里山「鴨川自然王国」で、農を取り入れたスローライフを送り、ラジオのパーソナリティも務めながら全国でライブ活動を行っている。
福島県飯館村「までい大使」(2011年1月~)、環境省「つなげよう、支えよう、森里川海プロジェクト」のアンバサダーとしてメッセージを発信するなど、国内外を問わず、社会貢献の支援イベント等へ積極的に参加している。
故藤本敏夫・歌手加藤登紀子の次女。

Yae Official Web Site
www.yaenet.com