第62回グラミー賞
“最優秀カントリー・ソロ・パフォーマンス” 受賞!
時よ どうしてオレの顔にこんな皺を残した?
ビリー・ジョエル「素顔のままで」の見事なカバーを含む最新作!
ウィリー・ネルソンWILLIE NELSON
ライド・ミー・バック・ホームRIDE ME BACK HOME
2019年7月24日発売
解説・歌詞・対訳付◆SICP6186◆定価:¥2,400+税
- 01. ライド・ミー・バック・ホーム
- 02. 時は友だち
- 03. お気に入りのピクチャー・オブ・ユー
- 04. 七年目の浮気
- 05. 移民の瞳
- 06. 遠くて近いどこかに
- 07. 素顔のままで
- 08. そしてもうひとつ
- 09. 聞いちゃいないのさ
- 10. オレはオレ (ウィズ・ルーカス&マイカ・ネルソン)
- 11. あの時なんて?
タイトル曲「ライド・ミー・バック・ホーム」はウィリーと“ナッシュビル・ソングライター殿堂” 会員であるソニー・スロックモートンの共作曲。馬達への愛と彼らの高い精神性のことを歌った崇高なナンバーだ。「ソニーはウィリーのラック・スタジオのすぐ近くに住んでいるんだ」と語るのは、ウィリーとは旧知の仲で、プロデューサー兼親友のバディ・キャノンだ。「ウィリーの馬達を見てあの曲を書いたとソニーは言ってたよ。ウィリーがそのことを知っているかどうかはわからないが」。キャノンが言う”馬達”とは何年にもわたり、ウィリーが屠殺場から救出して、ラック牧場で引き取った60頭以上を数える馬達のことだ。
今作『ライド・ミー・バック・ホーム』について
「ウィリー・ネルソンにとって『ライド・ミー・バック・ホーム』は、2017年の『なんてこったい!』、2018年の『ラスト・マン・スタンディング』と続いた ”死をテーマにした三部作” の最後を飾るアルバムだ」と語るのは、アメリカ人作家兼音楽ジャーナリストのマイカル・ギルモアだ。「しかし『ライド・ミー・バック・ホーム』では、死に対する共感という新たな一面が加わった」。人生、愛、そして時代から繰り出される必然のリズムに、ウィリーならではの思慮深くも楽観的な目が向けられる『ライド・ミー・バック・ホーム』。ここには、過ぎ去るあらゆる瞬間に心から感謝し、その経験を自作の曲もしくはお気に入りの曲に込めて分かち合おうとする、一人のキャリア溢れるアーティストの姿がある。10年あまりでキャノンがプロデュースしたウィリーのアルバムとして13枚目となる本作には、二人が書き下ろした新曲3曲(「時は友だち」「七年目の浮気」「そしてもうひとつ」)が含まれている。
書き下ろしの新曲、アルバム・タイトル曲(作者はスロックモートンと娘デビー、ジョー・マニュアル、ルシンダ・ヒントン)と並び、ウィリーは幅広くポップス、カントリーのソングライターやパフォーマー達にトリビュートを払い、多くの楽曲をカバーした。ビリー・ジョエルの「素顔のままで」、息子のルーカス&マイカ・ネルソンをフィーチャーしたマック・デイヴィスの「オレはオレ」、(3年前に)逝去したカントリー/フォーク界のレジェンド、ガイ・クラークのナンバー2曲ーー「移民の瞳」と2014年最優秀フォーク・アルバム受賞アルバムのタイトル曲「お気に入りのピクチャー・オブ・ユー」。
さらにはバズ・レービン作カントリーの名曲「あの時なんて?」のソウルフルなカバー、スキップ・デネンバーグ&ダン”ビー”スピアーズ「聞いちゃいないのさ」のカバー(ちなみにスピアーズは2011年に他界するまで40年以上に渡って、ウィリーのベーシストだった)の他、1972年のアルバム『The Words Don’t Fit The Picture』のために書き下ろしたアウトロー・カントリーの名曲「遠くて近いどこかに」の2019年バージョンもある。「僕は世界一のウィリー・ネルソン・ファンとして、彼がやった曲は全部知っていると自負していたんだが、この曲は聴いたことがなかった。とても新鮮に聞こえたんだ」と言うバディ・キャノンはウィリーにセルフ・カバーを進めた。「彼は生まれながらの吟遊詩人だ。その偉大さ、その天才ぶりが彼を、そして彼の曲を作り上げたのであり、それは今にも通用する」。
今年初めに催されたグラミー賞で、ウィリー・ネルソンがフランク・シナトラへ捧げたオマージュ『マイ・ウェイ』は最優秀トラディショナル・ポップ・ボーカル・アルバムを受賞。ウィリーにとって13個目のグラミーとなった。