愛、語らず。

ウィリー・ネルソン

★アイ・ドント・ノウ・ア・シング・アバウト・ラヴ★

2023年4月29日に迎える90歳の誕生日を記念し、
最新作『アイ・ドント・ノウ・ア・シング・アバウト・ラヴ』を発売。

★アイ・ドント・ノウ・ア・シング・アバウト・ラヴ★

ウィリー・ネルソン

『アイ・ドント・ノウ・ア・シング・アバウト・ラヴ』

2023年4月26日発売

★解説・歌詞・対訳付
★品番:SICP6510
★定価:¥2,640(税込)

収録曲

  • 1.タイガー・バイ・ザ・テイル
  • 2.ザ・チョーキン・カインド
  • 3.エクスキューズ・ミー
  • 4.ライフ・ターンド・ハー・ザット・ウェイ
  • 5.アイ・ドント・ノウ・ア・シング・アバウト・ラヴ
  • 6.ストリーツ・オブ・バルティモア
  • 7.バステッド
  • 8.シー・コールド・ミー・ベイビー
  • 9.トゥ・メニ―・リヴァース
  • 10.ビューティフル・アナベル・リー

2023年4月29日に迎える90歳の誕生日を記念し、
最新作『アイ・ドント・ノウ・ア・シング・アバウト・ラヴ』を発売。

 このニュー・アルバムにウィリーが彼のバンドとともに収めた10曲は、いずれも、アメリカの音楽界に幾多の伝説を残したソングライター、ハーラン・ハワードの手になる名曲だ。ウィリーと同世代の音楽家でもあったハワードはまた、カントリー・ミュージックを「スリー・コードで語る真実」と定義したことでも知られている。ウィリー・ネルソンはそんなハワードの歌の数々に新鮮な解釈で取り組んでいる。

 約60年にわたるキャリアを通じてハワードは、幅広い層のアーティストたちのために、数多くのポピュラー・ソングと、永遠の名曲と呼ばれるにふさわしいスタンダードを提供した。たとえば1961年には、その年だけで15曲をカントリー・チャートに送り込み、BMI(米・音楽著作権団体)アウォードを授与されている。1973年にはナッシュビル・ソングライター・ホール・オブ・フェイムに迎えられ、1997年にはカントリー・ミュージック・ホール・オブ・フェイムとソングライター・ホール・オブ・フェイムの双方に迎えられた。2002年、ナッシュビルで74年の生涯を閉じたハーラン・ハワードは、同市のシティ・セメタリーで眠っている。

★アイ・ドント・ノウ・ア・シング・アバウト・ラヴ★

Photo:Pamela Springsteen

90歳を迎えるウィリーの真骨頂。

 アルバム『アイ・ドント・ノウ・ア・シング・アバウト・ラヴ』に収めた素晴らしいスタジオ・パフォーマンスによってウィリー・ネルソンは、ハーラン・ハワードが残した不滅の音楽的伝説を、彼らしい新たな視点で示してくれている。収録された10曲のうちの1つでファースト・シングルでもある「バステッド」は1962年に書かれ、極貧層農民が主人公。期限切れの請求書、穀物の不作、資金難と、いくつもの悲劇が襲うなか、彼は未来への希望だけは捨てようとしない。トラブル連続の暗い物語を軽快なビートとキャッチーなメロディで歌ったこの曲は、翌1963年、ヒットを記録。まず、ジョニー・キャッシュとカーター・ファミリーのヴァージョンがビルボード誌カントリー・シングル・チャートの13位まで上昇し、さらに印象的な出来事として、レイ・チャールズのシングルがビルボード誌ホット100で4位を記録しているのだ。レイ・チャールズはまた、2005年発表のデュエット・アルバム『ジーニアス&フレンズ〜ラスト・セレナーデ』に、ウィリー・ネルソンと歌ったこの曲のライヴ・ヴァージョンを収めている。1982年にビルボード誌カントリー・シングル・チャートで6位を記録したジョン・コンリーのカヴァー・ヴァージョンも忘れられない。

▼「バステッド」の視聴はこちら

 ウィリーの息子マイカ・ネルソンがカヴァー・アートを手がけた『アイ・ドント・ノウ・ア・シング・アバウト・ラヴ』。長年にわたってウィリー・ネルソンの音楽活動を支えてきたバディ・キャノンがプロデュースを担当したこのアルバムには、新録音の10曲が収められている。参加ミュージシャンは、ウィリー・ネルソン(トリガー=愛用のガット弦ギター、リード・ヴォーカル)、ラリー・パクストン(ベース、ティックタック・ベース)、ロニー・ウィルソン(ドラムス)、ボビー・テリー(アコースティック・ギター、エレクトリック・ギター)、ジェイムス・ミッチェル(エレクトリック・ギター)、マイク・ジョンソン(スティール・ギター)、ミッキー・ラファエル(ハーモニカ)、ジム“ムース”ブラウン(ピアノ、シンセサイザー、B3オルガン、ウーリッツァー)ワイアット・ベアード(バックグラウンド・ヴォーカル)、メロニー・キャノン(バックグラウンド・ヴォーカル)という顔ぶれだ。

 4月29日に90回目の誕生日を迎えるウィリー・ネルソンにとって、2023年は間違いなく大きな意味を持つ年となりそうだ。話題となったのは、トム・ジムニーとオーレン・モヴァーマンが監督した『ウィリー・ネルソン&ファミリー』。この5部構成の映像ドキュメンタリーは、サンダンス・フィルム・フェスティバル2023で公開された。また、<WILLIE NELSON 90>が4月29日&30日にハリウッド・ボウルで開催予定されており、ニール・ヤング、スヌープ・ドッグ、ノラ・ジョーンズら35組のアーティストの出演が発表されている。

▼<WILLIE NELSON 90>の詳細はこちら
http://willienelson90.com.

★アイ・ドント・ノウ・ア・シング・アバウト・ラヴ★

Photo:Pamela Springsteen

 さらに加えてウィリーは、第65回グラミー賞で4つのノミネーションを獲得していた。アルバム『リヴ・フォーエヴァー:トリビュート・トゥ・ビリー・ジョー・シェイヴァー』収録の「リヴ・フォーエヴァー」でカントリー部門最優秀ソロ・パフォーマンス賞、アルバム『ビューティフル・タイム』収録の「ラヴ、いつまでも」でソングライターを対象にしたカントリー部門最優秀楽曲賞、『ビューティフル・タイム』でカントリー部門最優秀アルバム賞、『家族』でルーツ・ゴスペル部門最優秀アルバム賞、この4つだ。最終的に、『ビューティフル・タイム』でカントリー部門最優秀アルバム賞、「リヴ・フォーエヴァー」でカントリー部門最優秀ソロ・パフォーマンス賞の2部門で受賞し、健在ぶりを発揮した。