ウィリー・ネルソン
『国境』
(金)発売
★解説・歌詞・対訳付 ★SICP6579 ★¥2,640(税込)
- 国境
- 昨日は遠く
- どうしちまった恋心
- 書いたよソング・フォー・ユー
- キスが合図さ
- ロング&ロンサム・ハイウェイ
- ハンクのギター
- メイド・イン・テキサス
- ノーバディ・ノウズ・ミー・ライク・ユー
- ハウ・マッチ・ダズ・イット・コスト
★表題曲「国境」は、国境警備員の内面と
現実を描いた作品★
バディ・キャノンがプロデュースを手がけた新作『国境』にウィリー・ネルソンは、ネルソン/キャノン共作の4曲を含む、10曲のコンテンポラリー・カントリー・ソングを収録し、日本盤には解説、歌詞・対訳が付属される。
ロドニー・クロウェルとアレン・シャンブリンの共作曲で、クロウェルの2019年のアルバム『テキサス』(テキサス州=ローン・スター・ステイトへの想いをテーマにした作品で、ウィリー・ネルソンもゲスト・アーティストとして参加していた)に収められた「国境」は、国境警備員の内面と現実を描いた作品(「私は国境で働き、そしてそこで私は目にする」という歌詞が歌われている)。ローリング・ストーン誌はクロウェルのこの曲を「政治的視点ではなく人間的視点を大切にすることによって、悲劇を描き出している」と評している。この刺激的な曲を取り上げたウィリーは、その知的で円熟味を感じさせる解釈によって、アルバム『国境』が提示する世界的な喫緊の共通課題を歌い込んでいる。
▼「国境」の試聴はこちら
『国境』(月刊誌テキサス・マンスリーのインターネット記事「ウィリー・ネルソン全アルバム・ランク・リスト」によれば、ウィリーにとって152作目のアルバム)では、新たに録音されたスタジオ・パフォーマンス10曲を聴くことができる。この10曲には、ウィリー・ネルソン/バディ・キャノン共作の4曲=「昨日は遠く」、「どうしちまった恋心」、「キスが合図さ」、「ハウ・マッチ・ダズ・イット・コスト」と、バディ・キャノン/ボビー・トムバーリン共作の新曲「ハンクのギター」が含まれている。
その長いキャリアを通じてウィリー・ネルソンは、カントリー・ミュージック界の優れたソングライターたちにスポットを当てることに努めてきたが、2024年最初のアルバムとなるこの作品『国境』でもそういった姿勢が貫かれている。ラリー・コーデルとエリン・エンダーリンの「書いたよソング・フォー・ユー」、ロドニー・クロウェルとウィル・ジェニングスの「ロング&ロンサム・ハイウェイ」、ショーン・キャンプとモンティ・ホルムズの「メイド・イン・テキサス」、マイク・リードの「ノーバディ・ノウズ・ミー・ライク・ユー」などが取り上げられているのだ。
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長年にわたるコラボレイター、バディ・キャノンがプロデュースしたこのアルバム『国境』でウィリー・ネルソン(ヴォーカル、トリガー=愛用のアコースティック・ギター)を支えているのは、ミッキー・ラファエル(ハーモニカ)、ボビー・テリー(アコースティック・ギター、エレクトリック・ギター、スティール・ギター)、ジェイムス・ミッチェル(エレクトリック・ギター)、ジム“ムース”ブラウン(ウーリツァー、B-3オルガン、ピアノ、シンセサイザー)、フレッド・エルトリンガム(ドラムス、パーカッション)、バリー・ベイルズ(アップライト・ベース)という面々。バッキング・ヴォーカルは、バディ・キャノンとメロニー・キャノンが担当している。カヴァー・アートは、テキサス州とメキシコの国境の、ビッグ・ベンド地区を映し出す。
ウィリー・ネルソンは3月14日に仲間たちとともに、テキサス州で開催されるラック・リユニオン2024に出演。4月27日土曜日には、カリフォルニア州インディオのエンパイア・ポロ・フィールドで開催されるステージコーチ・カントリー・ミュージック・フェスティヴァルでもステージに立つ予定だ。
また、ウィリー・ネルソン&ファミリーは、6月から9月にかけて、アウトロー・ミュージック・フェスティヴァル・ツアー2024のヘッドライナーとして全国を回る。今回の出演予定者には、ウィリー、ボブ・ディラン、ロバート・プラント&アリソン・クラウス、ジョン・メレンキャンプ、ビリー・ストリングスなどが名を連ねている。まさにオールスター・ラインナップであり、貴重な音楽体験となるだろう。
▼Outlaw Music Festival Tour 2024
詳しくはこちら
https://blackbirdpresents.com/concert/outlaw-music-festival-tour-2024/
Willie Nelson
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ウィリー・ネルソン
2012年2月、ウィリー・ネルソンは、ソニー・ミュージックエンタテインメントのカタログ部門、レガシー・レコーディングとのあいだで、歴史的な意味を持つ新契約を交わしている。ネルソンは、1975年に発表されて大きなヒットを記録した名盤『赤毛のよそもの』を皮切りに、同年から1993年にかけてコロムビア・レコードから多くのヒット曲、ヒット・アルバムを送り出しているので、この新契約はホームカミング的な意味を持つものともなった。レガシーから送り出される作品は、新たに録音された曲やパフォーマンスだけでなく、アーティスト本人によって大切に選び出されたアーカイヴ音源も対象としたもので、ウィリーの場合は、RCA時代のレコーディング作品なども含まれている。なお、レガシーとの契約以降、ウィリー・ネルソンはこれまでに同レーベルのもとで100万枚以上のアルバム売上を記録してきた。