ファースト・ローズ・オブ・スプリング

ウィリー・ネルソン、最新作は70作目となるソロ・スタジオ・アルバム。

ウィリー・ネルソン

ファースト・ローズ・オブ・スプリング

ファースト・ローズ・オブ・スプリング

2020年7月22日発売

◆解説・歌詞・対訳付

◆品番:SICP6324◆定価:¥2,400+税

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  1. ファースト・ローズ・オブ・スプリング
  2. ブルー・スター
  3. 檻の中から
  4. そいつはお断り
  5. あてどなくブラリ
  6. アワ・ソング
  7. ウィ・アー・ザ・カウボーイズ
  8. スティーリング・ホーム
  9. 俺はとことん不良息子
  10. 愛はただ笑う
  11. 帰り来ぬ青春

前作『ライド・ミー・バック・ホーム』は第62回グラミー賞で最優秀カントリー・ソロ・パフォーマンスを受賞。

 本年度グラミー賞で、アルバム『ライド・ミー・バック・ホーム』からのタイトル曲「ライド・ミー・バック・ホーム」が最優秀カントリー・ソロ・パフォーマンスに輝き、前年のフランク・シナトラへのオマージュ・アルバム『My Way』で最優秀トラディショナル・ポップ・ヴォーカル・アルバムを受賞したのに続き、自身10個目となるグラミー賞(特別功労賞を除く)を手にしたばかりのウィリー・ネルソン。それ以来となる最新作『ファースト・ローズ・オブ・スプリング』は美しく書かれた楽曲とキレ味鋭いパフォーマンスに彩られた魂の一枚だ。

 スタジオ録音の11曲の新曲を収め、ウィリーの息子マイカがオリジナル・アートワークを手がけた『ファースト・ローズ・オブ・スプリング』で再びプロデュースにあたるのはウィリーの長年の友人バディ・キャノン。二人の共作による新曲「ブルー・スター」「愛はただ笑う」も披露される。

 自作曲に加え、新作にはウィリーが敬愛する様々なポップス、カントリー界のソングライター/パフォーマーたちの楽曲が取り上げられている。トビー・キース「そいつはお断り」、ビリー・ジョー・シェイヴァー「ウィ・アー・ザ・カウボーイズ」、そしてジミー・ディーン、ディーン・マーティンらもレコーディングした、ピート・グレイヴス作曲「あてどなくブラリ」などだ。

▼「ウィ・アー・ザ・カウボーイズ」のミュージック・ビデオはこちら

 『ファースト・ローズ・オブ・スプリング』を彩るのは、目に映る人生という愛の旅路のすべての瞬間から、深い考察と体験を通じて生まれたウィリーのオリジナル曲、またはウィリーが歌うことを愛してやまない曲の数々だ。若手ソングライター・チームたちの作品も多く取り上げられている。ランディ・ハウザー、アレン・シャンブリン&マーク・ビーソンによるタイトル曲「ファースト・ローズ・オブ・スプリング」のほか、マーラ・キャノン・グッドマン、ケイシー・ビートハード&ドン・サンプソンの「スティーリング・ホーム」など。

▼「ファースト・ローズ・オブ・スプリング」のミュージック・ビデオはこちら

 『ファースト・ローズ・オブ・スプリング』の注目曲の一つが、ウィリーが切々と歌う、コンテンポラリー・カントリー界のヒットメイカー、クリス・ステイプルトンが書き下ろした新曲「アワ・ソング」だろう。

▼「アワ・ソング」のリリック・ビデオはこちら

 そしてラストを飾るのは、ウィリーの極上なパフォーマンスによる、シャルル・アズナヴールの名曲「帰り来ぬ青春」だ。オリジナルは1964年だが、1969年、ロイ・クラークの英語ヴァージョン「Yesterday When I Was Young」(英語詞ハーバート・クレッツマー)の大ヒットにより(クラークにとっての最大ヒット)アメリカのカントリー・クラシックとなった。ビング・クロスビー、シャーリー・バッシー、ダスティ・スプリングフィールド、メル・トーメ、ジャック・ジョーンズ、レナ・ホーン、アンディ・ウィリアムズ、グレン・キャンベル、フリオ・イグレシアス、ジョニー・マティス、エルトン・ジョンなど、今では数多くの大スターに愛されるスタンダード曲の一つである。それは人の死ぬべき運命、人生の儚さ(そして超越する)美しさといった、人間なら誰しもが感じるほろ苦い感情に思いを寄せる名曲だ。アルバム『ファースト・ローズ・オブ・スプリング』でウィリー・ネルソンが音楽を通じて伝えるのも、まさにそんな感情だ。
 だからこそ、どの曲も彼の曲になるのである。

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