1995年7月1日に「篠原ともえ+石野卓球」名義のシングル「チャイム」でデビューし、
一躍“シノラー”ムーブメントを巻き起こした篠原ともえ。
以降、衣装デザイン、ソングライター、女優、ナレーションほか、近年は星・天文を愛する“宙(そら)ガール”としてマルチな才能を発揮し、幅広い活動を展開中の彼女が、自ら選曲・監修した歌手活動の集大成ともいうべき、レーベルの枠を越えた初のオール・タイム・ベスト(CD2枚組全36曲収録)を、2017年3月8日に発売する。
特に注目は、天文友達でもある浅倉大介のピアノにより、星歌の名曲と誉れ高い「嘲笑」(歌詞:北野武、作曲:玉置浩二)を新録カヴァーし、スペシャル・トラックとして収録している。
この「嘲笑」のカヴァー収録について、二人のミニ☆対談が実現した。
篠原ともえ×浅倉大介新録「嘲笑」スペシャル☆ミニ☆対談
3月8日に発売される篠原ともえ初の『☆ALL TIME BEST☆』。注目は今作のために新たにカヴァー・レコーディングされた「嘲笑」(作詞:北野武/作曲:玉置浩二)。天文を愛する宙(そら)ガールとしても活躍中の篠原ともえと新録コラボしたのは、同じく天文フレンドでもある浅倉大介。都内スタジオで行われたスペシャル・トラックのレコーディングの合間に、ふたりを直撃した。
やっぱり星のことが大好きな方に奏でてもらいたかった(篠原)
僕らなりの星空を表現出来たと思っています(浅倉)
―― 篠原ともえさんのヴォーカルと浅倉大介さんのピアノとアレンジ。レコーディングの手応えはいかがですか。
篠原 私のずっと大好きな星歌「嘲笑」は浅倉大介さんにアレンジして頂きたいと思っていたので、今日は念願がかなってスタジオに一緒に入らせてもらっています。このカヴァー・アレンジをオファーしたらすぐにOK!の返事を頂いたので今日は本当に、楽しみにしていました。ありがとうございます、大ちゃん!
浅倉 スタジオであらたまって言われると変な感じですね(笑)。
―― そもそも「嘲笑」をカヴァーするきっかけはなんだったのですか。
篠原 星仲間から教えてもらってからずっと好きな曲だったんですけど、私がDJを務めるラジオ『東京プラネタリー☆カフェ』(TOKYO FM)に作曲された玉置浩二さんがゲストで来てくれたんです。「私にこの曲をカバーさせて下さい!」って玉置さんにお伝えしたら「ありがとう!うれしい!OK!」って笑ってくれて。だからもう構想5年ぐらいかな(笑)。
浅倉 ご本人から歌っていいよって言われるのは凄いことだよね。
―― 篠原さんは新録コラボの相手として浅倉さんを指名したいきさつを聞かせてください。
篠原 星を撮影する大ちゃんとは天文友達として一緒に星を観に行ったこともあるし、宙(そら)ガールと宙(そら)ボーイとして一緒にコラボ出来たら幸せだなぁって思ってました。
浅倉 ともえちゃんとはマニアな天文フレンドとしては本当に長い付き合いになりましたね。でもこうやって音楽の仕事を一緒に行うのは実は今回が初めてなんですよね。お互いに星を観て感動した気持というものを音楽で一緒に表現できるという作業は、とても楽しかったです。
―― スタジオに入る前はイメージの摺り合わせもされたのですか。
篠原 アレンジに関しては、私は大ちゃんに「嘲笑」のピアノを弾いて欲しいと思う気持ちが強かったので、細かいリクエストはほとんどしていません。どちらかというと、お互いそれぞれ長い芸歴を経て(笑)、こうやって音楽でご一緒できた喜びを私は歌声で、大ちゃんは星の美しさと同様の綺麗なピアノでシンプルに表現したものを純粋にリスナーに楽しんでもらいたいという思いですね。
浅倉 そうですね。僕もともえちゃんの歌に込められた想いやメッセージをピュアに伝えることが出来たらいいなと思っていました。そういった意味ではともえちゃんがオファーしてくれたピアノ・ヴァージョンというのはステキなアイディアでした。浅倉大介っていうと、世間一般的にはシンセがたくさん重なった分厚いビート音楽というイメージが強いと思うのですが。今回は歌とピアノだけで作り上げることによって、小さな星の瞬きのような世界観を展開したかったです。
―― 篠原さんとしては、今回は特別な意味があるコラボのようですね。
篠原 その通りです。本当に大切な曲だったので、自分が新しいレコーディングで歌える時は、やっぱり星のことが大好きな方に奏でてもらいたかったし、アレンジして欲しかったんですよね。間奏のキラキラ星風なフレーズは、本当にさすがのアイディアで大お気に入りです!
浅倉 ハハハ。僕にとってもとてもいい経験となりました。心を込めてピアノを弾きました。僕らなりの星空を表現出来たと思っています。多くのリスナーに伝われば嬉しいです。
インタビュー・文/安川達也(OTONANO編集部)
新録カヴァーされた「嘲笑」は、2017年1月5日より藤沢市湘南台文化センター・こども館宇宙劇場で上映されるプラネタリウム番組「宙ガール 篠原ともえのレッツ!スターウォッチング」の挿入歌にもなっている。詳しくは下記をご覧ください。