ブルース・ロック・ファン垂涎の永久保存盤!

祝55周年!
ロック史に刻まれた名演のクアドラフォニックが
51年ぶりに世界初SA-CD化で復活。

SUPER SESSION
- MULTI-CH HYBRID EDITION -
MIKE BLOOMFIELD /
AL KOOPER /
STEVE STILLS

2023.9.13 wed. Release

ブルース・ロックの革新的名盤の
超希少“4chサラウンド・ミックス”を
世界初収録した
SA-CDマルチ・ハイブリッド盤。

 アル・クーパーが企画し、マイク・ブルームフィールド、スティーヴン・スティルスとの連名で発表した1968年のアルバム『スーパー・セッション』。本作は、自らが結成したブラッド・スウェット&ティアーズをわずか1年で脱退し次なる活動を模索していたアル・クーパーが、エレクトリック・フラッグを抜けたばかりのマイク・ブルームフィールドとバッファロー・スプリングフィールド解散直後のスティーヴン・スティルスという2人の凄腕ギタリストを迎え、ジャム・セッションによるアルバム制作を試みた作品。

 当初ギターはマイク・ブルームフィールドのみの予定だったが、初日に5曲録音した後、マイクがスタジオに現れなかったため、急遽スティーヴン・スティルスをピンチヒッターとして呼び寄せ4曲を録音、無事完成にこぎ着けたというエピソードはよく知られている。結果として、予定調和のない各々のミュージシャンの即興センスが見事にはまり 極上のスタジオ・セッションを収録することに成功した。この『スーパー・セッション』は発表と同時に素晴らしい反響を呼び、ヒット狙い作品では無かったにも拘わらず全米チャートで12位を記録するなど、ロック・ミュージシャンによるジャム・セッションの可能性を大いに広げ、その後のロック・シーンに確実に影響を与えた画期的な作品との評価を獲得した。

 このたび、オリジナル発売から4年後の1972年に登場した本作のクアドラフォニック(4chミックス)盤が、51年の時を経て世界で初めて「SA-CD マルチ・ハイブリッド・エディション」として蘇ることになった。SA-CD層のマルチ・チャンネルはクアドラフォニックLPのオリジナル・マスターを日本のソニー・ミュージックスタジオでDSDマスタリング、CD層もSA-CDステレオ用DSDマスターを使用した最新リマスター盤となっており、パッケージは当時の国内盤クアドラフォニックLPを精巧にリサイズした7インチ紙ジャケット仕様となっている。ロック史に残る名演を高音質のサラウンドとステレオ両ミックスで堪能できる永久保存盤の登場だ。

『スーパー・セッション』
『スーパー・セッション』

『スーパー・セッション』
―SA-CDマルチ・ハイブリッド・エディション―
マイク・ブルームフィールド/
アル・クーパー/
スティーヴン・スティルス

55周年記念盤

SUPER SESSION
- MULTI-CH HYBRID EDITION -
MIKE BLOOMFIELD /
AL KOOPER /
STEVE STILLS

(水)発売

◎ SA-CD 4ch & 2ch、そしてCDがこの1枚で聴ける最新リマスター・ハイブリッド・ディスク
◎ 7インチ紙ジャケット仕様/日本独自企画/完全生産限定盤
◎ 解説 : 天辰保文/伊藤秀世/マイケル・トーマス(オリジナル・ライナーノーツ)
◎ SICP-10144/¥4,200(税込)

SA-CDマルチ・ハイブリッド・エディションの特徴
  • 【SA-CD 4ch】 クアドラフォニックLPの4chミックス・マスター音源を世界初DSDマスタリングした高音質サラウンド・ミックス
  • 【SA-CD 2ch】 2chミックス・マスター音源を新たにDSDマスタリングした高音質ステレオ・ミックス
  • 【CD】 SA-CDステレオ用DSDマスターをPCMに変換した新マスタリング音源
  • 日本盤クアドラフォニックLPのアートワークを初復刻した7インチ紙ジャケット
  • US盤オリジナル・クアドラフォニックLPのゴールド・レーベルを再現
  • クアドラフォニック英文解説がプリントされたUS盤オリジナル・インナー・バッグ復刻
  • クアドラフォニック解説シート復刻
  • 日本盤クアドラフォニックLPとステレオLP初版帯を両面印刷で復刻
  • 1968年オリジナル、1987年&2003年再発盤ライナーノーツ+新規解説付ブックレット
  • 2023年最新リマスター盤
    収録曲
  1. Albert's Shuffle アルバートのシャッフル
  2. Stop ストップ
  3. Man’s Temptation マンズ・テンプテーション
  4. His Holy Modal Majesty 彼の様式化された神聖なる威厳
  5. Really リアリー
  6. It Takes a Lot to Laugh, It Takes a Train to Cry 悲しみは果てしなく
  7. Season of the Witch 魔女の季節
  8. You Don’t Love Me ユー・ドント・ラヴ・ミー(夜明けに恋はない)
  9. Harvey’s Tune ハーヴェイの作った曲

本作収録のクアドラフォニックは2014年にAudio Fidelity社から発売されたSA-CD 5.1chとは異なるミックスとなっております。

これはもう、ドキュメントだと、
55年前のロックの歴史の重要な瞬間に立ち会っているような気分に酔った。

 アル・クーパー、マイク・ブルームフィールド、ハーヴェイ・ブルックス、エディ・ホーの4人が、スタジオの中でどんな配置で演奏したのか、1968年5月のロサンゼルスのスタジオでの様子を、それから55年後の東京のスタジオで、4本のスピーカーに囲まれながらいろいろ想像するのが楽しかった。これはもう、ドキュメントだと、ロックの歴史の重要な瞬間に立ち会っているような気分に酔った。それが、1968年の『スーパー・セッション』の、1972年に発売されたクアドラフォニック・ミックスを、スタジオで聴かせていただいての感想だ。

 「アルバートのシャッフル」では、左前方から終始マイクのギターが溢れ続けた。右前方からのアル・クーパーのオルガンは、最初こそ幾分抑え気味に聴こえたが、マイクのギターに煽られてか、途中のソロ・パートでは申し分ないブルースを奏でた。その二人の演奏が描く華やかな音像に奥行と広がりと、そして力強さをもたらしていくのが、後方の二人、ハーヴェイとエディのリズム隊だ。アルのソロの間しばらく休んでいたマイクのギターも息を吹き返し、堰を切ったかのように、ギターの音の粒が雪崩のように襲い掛かる。そして、オルガンと合体して終わる。

 そもそも、マイクのギターに関する評判は、当時既に凄まじかったが、それでも、まだ充分にきちんとレコード化されてはいない。それをしっかり収めたいというのが、このセッションを思いついたきっかけだったと、アル・クーパーは語っている。それは、オリジナルのアルバムでも充分に伝わったけれど、限られた部分に過ぎなかったのだ。マイクのギターは、自由にして奔放とは言え、ブルース・ギタリストの先達への思いが強いせいか、何処かブルースに対して遠慮気味だった。しかし、そこから脱して一歩も二歩も上のレベルへ舞い上がり、全く新しい宇宙をみせてくれたのが、このセッションだった。

(『スーパー・セッションーSA-CDマルチ・ハイブリッド・エディションー』ライナーノーツ(文・天辰保文)よりテキスト抜粋。フル・ヴァージョンは実際の商品でお楽しみください)

マイク・ブルームフィールド/アル・クーパー/スティーヴン・スティルス『スーパー・セッション ーSA-CDマルチ・ハイブリッド・エディションー』