音楽のスポークスマンとしてインターネット、テレビ、ラジオ、有線放送、新聞、雑誌等さまざまなメディアで活躍を続ける音楽評論家・富澤一誠氏の活動50周年記念企画となるCDブック『富澤一誠 私の青春四小節~音楽を熱く語る!』が2021年7月20日に発売された。
この企画は2冊のブックレットと2枚のCDのセットで、今年70歳を迎えた富澤氏の半生を約4万5000字にわたって綴った一冊と、島倉千代子から佐野元春に至る42曲について、富澤氏の怒濤の音楽体験を交えて熱く語ったコメントを掲載した歌詞ブック、そしてその42曲を収録したコンピレーションCDで構成、そのキャリアを音と文字で立体的に浮き彫りにしていく。
1950年代の流行歌に始まり、60年代の青春歌謡とカバーポップス、70年代のフォークソング&ニューミュージックを経て、氏が現在提唱している“エイジフリーミュージック(良質な大人の音楽)”の新曲まで、富澤氏ならではの視点で体感できる「聴いた、見た、感動した」日本のポップス70年史。
1971年10月25日発売の音楽雑誌『新譜ジャーナル』(11月号)に投稿した「俺いらいちぬけたくないよ 岡林さん」が処女評論。それを皮切りにフォークソングに特化した音楽評論で名を高め、ニューミュージックでは、さだまさし、松山千春について書いた本はベストセラーになった。著作は40冊に及ぶ。92年からはラジオ・パーソナリティとしても成功を治め現在に至る。