Seiko Matsuda 40th Anniversary Bible -blooming pink-
開封の儀
掲載の画像は見本です。実物と多少の差異が生じる場合がございます。
松田聖子ベスト盤「Bible」シリーズ
初の完全生産限定アナログ盤
2020年4月1日(水)発売
1980年4月1日、CBS・ソニーからデビュー。
キャッチコピーは「抱きしめたい!ミス・ソニー」
多くのファンのみなさまのご要望にお応えして、遂に40周年記念盤として待望のアナログ・レコード盤の発売が決定。
1980年4月1日、CBS・ソニーからデビューした日本が誇る歌姫、松田聖子。2020年4月1日でデビュー40周年を迎える。その記念すべき40周年のスペシャル企画として、デビュー日である4月1日にベスト盤「Bible」シリーズ初のアナログ盤を発売する。ソニーミュージックから発売された数多くの名曲の中から選りすぐりの20曲を、2020年最新のカッティング技術と最新デジタル・リマスタリング音源で12インチアナログ・レコード盤2枚組 完全生産限定盤として発売する。
ソニーミュージックから「Bible」シリーズが発売されるのは約11年ぶりで、アナログ・レコード盤での発売は初となる。さらにソニーミュージックでの松田聖子アナログ盤の発売は、1988年「Citron」以来約32年ぶりとなる。アナログ盤ディスクのカラーは今回の企画の為に新たに調合したオリジナル・ピンク。アナログ盤初収録の「大切なあなた」「Forever Love」、「Bible」シリーズには初収録となる「BITTER SWEET LOLLIPOPS」「HAPPY SUNDAY」「WITH YOU」「黄色いカーディガン」「白い貝のブローチ」「Forever Love」を含む全20曲を収録。
1980年、アナログ・レコード盤で松田聖子に出会って40年、再びアナログ・サウンドで伝説の歌声が蘇る。
Seiko Matsuda
40th Anniversary Bible
-blooming pink-
- ●完全生産限定盤
- ●カラーディスク(オリジナル・ピンク)
- ●オールカラーブックレット封入
- ●ダブルジャケット仕様
(アナログ・レコード盤2枚組 全20曲収録) - ●「大切なあなた」「Forever Love」アナログ盤初収録
- ●デジタル・リマスタリング音源カッティング
- ●価格:¥6.364+tax 品番:MHJL-141~142
Sony Music Shop限定特典
ポストカード(2枚セット)
DISC 1 <MHJL-141>
SIDE- A
- 1. 裸足の季節
- 2. Romance
- 3. 黄色いカーディガン ※
- 4. 星空のドライブ
- 5. HAPPY SUNDAY ※
SIDE- B
- 1. 赤いスイートピー
- 2. BITTER SWEET LOLLIPOPS ※
- 3. 大切なあなた ★
- 4. 時間旅行
- 5. WITH YOU ※
DISC 2 <MHJL-142>
SIDE- A
- 1. 青い珊瑚礁
- 2. 白い貝のブローチ ※
- 3. 夏の扉
- 4. 水色の朝
- 5. マドラス・チェックの恋人
SIDE- B
- 1. パイナップル・アイランド
- 2. 秘密の花園
- 3. セイシェルの夕陽
- 4. スピード・ボート
- 5. Forever Love ★ ※
★印:アナログ初収録 ※印:Bibleシリーズ初収録
【全曲解説】
<DISC1>
SIDE-A
1. 裸足の季節
作詞:三浦徳子/作曲:小田裕一郎/編曲:信田かずお
1stシングル|1980年4月1日発売
オリコン12位
むかえた新時代。80年代アイドルブームの主役となる松田聖子の記念すべきデビュー曲。♪エクボのおーーー。爽やかで伸びのある歌声は[資生堂エクボ洗顔フォーム]CM曲としてブラウン管から響きわたりお茶の間に浸透。TBS系『ザ・ベストテン』では第127回=1980年7月3日放送回のスポットライトで初登場し白いドレスでこの曲を披露(「青い珊瑚礁」以降はベスト10通算ランクイン224回で番組歴代2位)。夏の海辺や南国をイメージした1stアルバム『SQUALL』(1980年8月1日発売|オリコン2位)ではA面のラストを飾った。
2. Romance
作詞:松本隆/作曲:平井夏美/編曲:船山基紀
7thシングル「風立ちぬ」B面曲|1981年10月7日発売
オリコン1位(A面)
シングル「風立ちぬ」B面曲として発表されたファン人気曲。[資生堂エクボ洗顔フォーム」CM曲として2年連続でお茶の間をにぎわせた。作曲はのちに名曲「瑠璃色の地球」(’86年)を提供する平井夏美(’90年には井上陽水と「少年時代」を共作)「Romance」はオリジナル・アルバムには未収録だったが、B面ベスト・アルバム『Touch Me, Seiko』(1984年3月15日発売|オリコン1位)に収録された。純粋にB面曲だけを収めた企画アルバムとして史上初の1位を獲得し、当時の松田聖子人気と追随を許さないカップリング楽曲のレベルの高さを誇示した。
3. 黄色いカーディガン ※
作詞:松本隆/作曲:細野晴臣/編曲:大村雅朗
6thアルバム『Candy』収録曲|1982年11月10日発売
オリコン1位(アルバム)
『風立ちぬ』(’81年)『Pineapple』(’82年)に続いて松本隆の全作詞アルバム。大滝詠一が2曲、細野晴臣が2曲提供したことによりはっぴいえんどのメンバーが聖子アルバムのなかで再会したことが話題になったが、加えて南佳孝2曲、財津和夫1曲、大村雅朗1曲というオール男性作家による「理想とする聖子像」がCandyの名のもとに具現化。そんな想いに応えるかのようにテクノ・ポップとシティ・ポップの波間を気持ちよく泳いでいくような彼女のヴォーカルは秀逸。細野晴臣が初めて彼女に提供した「黄色いカーディガン」ではシンセサイザーの音まで弾くような歌声を聴かせた。
4. 星空のドライブ
作詞:松本隆/作曲:財津和夫/編曲:大村雅朗
6thアルバム『Candy』収録曲|1982年11月10日発売
オリコン1位(アルバム)
のちにキャンディヴォイスと称される松田聖子の少ししゃくれ気味でスウィートな歌声がいかんなく発揮された通算6枚目のアルバム『Candy』。フロントラインを歩む音楽家たちによるどこか甘酸っぱいメロディと色彩豊かなサウンド・プロダクション。’82年秋の時点で国内ポップスの最高水準といっても過言ではないアルバムのオープニングを飾ったごきげんなポップ・ナンバー「星空のドライブ」。エレクトリック・ライト・オーケストラを彷彿させるキラめくようなシンセと80sリバーブの効いた音色をコーディネイトしたのは名手・大村雅朗だった。
5. HAPPY SUNDAY ※
作詞:松本隆/作曲:財津和夫/編曲:大村雅朗
企画アルバム『金色のリボン』収録曲|1982年12月5日発売
オリコン1位(アルバム)
松田聖子がDJを務めていたFM東京『松田聖子 ひとつぶの青春』(江崎グリコ提供|’82年4月~’83年3月放送)の主題歌。番組開始当初はインストゥルメンタルだったが、番組内にて主題歌の公募が行われ女性リスナーの作品原案として採用され、松本隆が作詞を手がけ発表された。日曜日の午後に突然ボーイフレンドが家を訪ねてくるハッピーソング。番組最終回ではリスナーに感謝を込めてスタジオで生歌披露している。「HAPPY SUNDAY」はオリジナル・アルバムには未収録、長い間ファンだけが知る隠れた名曲として親しまれてきた。
SIDE-B
1. 赤いスイートピー
作詞:松本隆/作曲:呉田軽穂/編曲:松任谷正隆
8thシングル|1982年1月21日発売
オリコン1位
松田聖子が10代最後に発表したシングル。呉田軽穂=松任谷由実が初めて松田聖子に提供した曲で、聖子シングルとしては初のバラード・シングル。♪なぜあなたが時計を見るたび泣きそうな気分になるの……。それまで多くの男性ファンに支持されていた彼女が同性のハートもつかんだデビュー3年目のエポックな瞬間。前年まで社会現象となっていた「聖子ちゃんカット」をやめて短いヘアーになり世間を驚かせた。♪春色の汽車に乗って~は文字通りティーンネイジャーの松田聖子が、大人へのプラットフォームに乗り換えた瞬間でもあった。5thアルバム『Pineapple』(’82年)にも収録。
2. BITTER SWEET LOLLIPOPS ※
作詞:松本隆/作曲:大村雅朗/編曲:大村雅朗
8thアルバム『Canary』収録曲|1983年12月10日発売
オリコン1位(アルバム)
21歳、聖子。多くの女性リスナーに支持された初の失恋シングル「瞳はダイアモンド」に代表されるバラード収録が多く大人っぽいムードが漂う冬アルバム『Canary』。そんななかで軽快なオープニングを演出した「BITTER SWEET LOLLIPOPS」。通算8作目のアルバムで初めて彼女自身が作曲に挑んだタイトル曲にバトンを渡す重要な役目を担ったロリポップなオープニング・ソング。アルバム『Canary』を携えた’83年12月27日公演を収録した『Seikoland 武道館ライヴ’83』ではこの曲で軽快なステップを踏む聖子を楽しむこともできる。
3. 大切なあなた ★
作詞:Seiko Matsuda/作曲:Seiko Matsuda・Ryo Ogura/編曲:Yuji Toriyama
34thシングル|1983年4月21日発売
オリコン7位
本人初主演の帯ドラマTBS系『わたしってブスだったの?』(’93年4月16日~7月2日放送|全12話)主題歌。90年代の最強チーム=松田聖子・小倉良・鳥山雄司の息もピッタリな弾むような陽気なポップ・チューンは、ライヴの人気曲でもあり自然と合唱が巻き起こる。3作目のセルフ・プロデュースとなった26thアルバム『DIAMOND EXPRESSION』(’93年5月21日発売|オリコン4位)にはアルバム・ミックスver.が収録された。初のアナログ化となった本作『Bible~blooming pink~』ではシングルver.で復刻されている。
4. 時間旅行
作詞:松本隆/作曲:SEIKO/編曲:井上鑑
13thアルバム『SUPREME』収録曲|1986年6月1日発売
オリコン1位(アルバム)
松田聖子が妊娠・出産による音楽活動休止中に発売されたアルバム『SUPREME』。シングル・カットもテレビ出演もないノンプロモーションにも関わらず70万枚を超える自身最大のセールスを記録した。聖子渇望に加え、“至上の愛”をシンボルにした松本隆プロデュース&全作詞のコンセプト作という明確なテーマが多くのファンに受け入れられたようだ。彼女自身作曲の「時間旅行」では新たな生命を宿したことと無縁ではない優しさと艶が同居する新境地ともいえる歌声を披露。スピードスケートの伊藤みどりは’88カルガリー五輪エキシビションでインストながら「時間旅行」を使用し世界中に流麗なSEIKOメロディが響き渡った。
5. WITH YOU ※
作詞:松本隆/作曲:大村雅朗/編曲:大村雅朗
ベスト・アルバム『Seiko・plaza』収録曲|1983年11月11日発売
オリコン1位(アルバム)
松本隆・大村雅朗の最強コンビによる王道ポップ・チューン。珠玉ぞろいの『Canary』に収録されていても違和感のない大人びたアプローチ。初の2枚組ベスト・アルバム『Seiko・plaza』のボーナス用に初出されたファンのみぞ知る隠れ人気曲だった。当時はSEIKO作詞の「小さなラブソング」と2曲入りの特製クリスタル・シングル盤として同梱。ピクチャー・レーベルと透明な盤面はコレクターズ・アイテムとしていまでも大人気。この2曲はAB面コレクションCD『Seiko Matsuda sweet days』(’18年)にもボーナスとトラックとして収録された。
<DISC2>
SIDE-A
1. 青い珊瑚礁
作詞:三浦徳子/作曲:小田裕一郎/編曲:大村雅朗
2ndシングル|1980年7月1日発売
オリコン2位
松田聖子の人気を決定付けた代名詞。同時に、伸びやかな歌声と圧倒的な声量で“非凡なシンガー・松田聖子”も誇示したスーパーアイドル誕生の記念樹。デビュー曲「裸足の季節」と同じく作詞:三浦徳子/作曲:小田裕一郎コンビによる作品だったが、編曲はのちに彼女を名唱の多くを手がけることになる大村雅朗。ミリオンに迫るセールスを記録したがオリコンでは2週連続最高2位に甘んじた(1位「順子」長渕剛→1位「ハッとして!Good」田原俊彦)。TBS系『ザ・ベストテン』では3週連続1位(9月18日~10月2日放送)を記録した。1stアルバム『SQUALL』に収録。
2. 白い貝のブローチ ※
作詞:松本隆/作曲:財津和夫/編曲:戸塚修
3rdアルバム『Silhouette ~シルエット~』収録曲|1981年5月21日発売
オリコン2位(アルバム)
のちに数多くのバイブルを描き出すことになる松本隆が初めて松田聖子に提供した曲。♪海の見える国道♪少しだけサンセットの情景描写のなかに♪離れるシルエット〜というアルバム名もなぞる歌詞にニヤリ。初・聖子ながら「銀色の時」は♪春色の汽車(「赤いスイートピー」)を彷彿させる松本語録の傑出のひとつ。大好きな人の別れと夏の終わりの寂しさをメロディで紡いだのは財津和夫。哀愁感を誘う編曲は戸塚修(近藤真彦「愚か者」[’87年]で第29回日本レコード大賞編曲賞を受賞)。
3. 夏の扉
作詞:三浦徳子/作曲:財津和夫/編曲:大村雅朗
5thシングル|1981年4月21日発売
オリコン1位
前作「チェリーブラッサム」からの勢いのままに同じく三浦徳子・財津和夫・大村雅朗トリオによる快作。弦楽器がリードするメリハリの効いたアレンジは大村の妙。昔も今もコンサートでは大合唱となる「フレッシュ!フレッシュ!フレ~ッシュ!」も絶妙。歌い出しの♪髪を切った私に~半年後の聖子ちゃんカットとのお別れの予言となった。オリコンでは5週連続2位からの王手で寺尾聰から首位を奪ったが、『ザ・ベストテン』では同じく「ルビーの指環」の壁の前に4週連続2位に甘んじる。3rdアルバム『Silhouette ~シルエット~』に収録。
4. 水色の朝
作詞:松本隆/作曲:財津和夫/編曲:大村雅朗
5thアルバム『Pineapple』収録曲|1982年5月21日発売
オリコン1位(アルバム)
前作『風立ちぬ』に続き松本隆が全曲作詞を担当。夏をテーマに、20歳になった聖子の心をストレートに表現したアルバム『Pineapple』。過去の夏テーマの『SQUALL』(’80年)『SILHOUETTE~シルエット~』(’81年)と比べると声量よりも表現力を重視した歌唱スタイルに移行しているのは一目瞭然。スーパーアイドルとして、そして80年代を代表する歌手としての立ち位置を不動のものにした傑作の誕生だった。♪私は私よ あなたのものよ。「水色の朝」は、少しハスキーがかった瑞々しいヴォーカルで“永遠の歌姫”を予感させた。
5. マドラス・チェックの恋人
作詞:松本隆/作曲:呉田軽穂/編曲:松任谷正隆
10thシングル「小麦色のマーメイド」B面曲|1982年7月21日発売
オリコン1位(A面)
「赤いスイートピー」「渚のバルコニー」に次ぐ、松本隆・ユーミン・松任谷正隆の黄金トリオによるシングル企画3作目。「小麦色のマーメイド」のカップリングで、A面が醸し出す大人な涼しさと同様に、過ぎゆく夏を惜しむようなミディアム・テンポなナンバーが心地よい。♪心はマリン・ブルー~とマリーナの桟橋でマドラス・チェックのブレザーを着ていた彼を想うサウダージな1曲。B面ベスト・アルバム『Touch Me, Seiko』(1984年3月15日発売|オリコン1位)に収録された。
SIDE-B
1. パイナップル・アイランド
作詞:松本隆/作曲:原田真二/編曲:大村雅朗
5thアルバム『Pineapple』収録曲|1982年5月21日発売
オリコン1位(アルバム)
「P・R・E・S・E・N・T」「渚のバルコニー」「レモネードの夏」「赤いスイートピー」「水色の朝」などファン投票でも必ず上位に入る名曲宝庫の『Pineapple』のなかでも安定した人気を誇る聖子の夏クラシック「パイナップル・アイランド」。アルバムの帯コピー<シュロの香り、南風 いま、ココナツ色の気分・・・聖子>を体現したかのような爽快曲。ウエストコーストAORを彷彿させるアレンジは大村雅朗の業。伊藤広規の重厚なチョッパーベースがリズミカルで気持ちいい。作曲の原田真二は自身のアルバム『plugged』(’94年)のなかで英語詞カヴァーしている。
2. 秘密の花園
作詞:松本隆/作曲:呉田軽穂/編曲:松任谷正隆)
12thシングル|1983年2月3日発売
オリコン1位
「赤いスイートピー」「渚のバルコニー」「小麦色のマーメイド」に次ぐ、松本隆・ユーミン・松任谷正隆の黄金トリオによるシングル企画4作目。解釈によってはちょっとエッチに聴こえる歌詞と歌番組でのミニスカート衣装も話題になった。本作で「風は秋色」より10作連続オリコン1位となり、当時誰も破ることが出来ないと言われたピンク・レディーの9作1位を上まわりチャート女王に君臨(’83年2月~’00年10月まで25曲1位、B’zに譲るまで17年間8か月単独首位獲得数1位を保持)。7thアルバム『ユートピア』(’83年6月1日発売|オリコン1位)にも収録された。
3. セイシェルの夕陽
作詞:松本隆/作曲:大村雅朗/編曲:大村雅朗
7thアルバム『ユートピア』収録曲|1983年6月1日発売
オリコン1位(アルバム)
大切な人から遠く離れた海辺にひとり立ちあまりにも美しい夕陽を見て涙を流す。数多くのファンに愛され続ける4分24秒の聖子マジック。決して多くはない大村の作曲・編曲にして、同じく「SWEET MEMORIES」と双璧を成すJ-POP史に刻まれる屈指の名バラード。松田聖子自身も長いキャリアのなかでも「特別な1曲」と公言し、いまもコンサートで歌い続けている。<セイシェルの色にそまり、いま こころはあなたへのシンフォニー、聖子>のコピー帯が巻かれた収録アルバム『ユートピア』は、’83年に最も売れた邦楽アルバムとなった(オリコン年間3位)。
4. スピード・ボート
作詞:松本隆/作曲:財津和夫/編曲:大村雅朗
19thシングル「ハートのイアリング」B面曲|1984年11月1日発売
オリコン1位(A面)
佐野元春(Holland Rose名義)の作曲提供が話題になった19thシングル「ハートのイアリング」のB面曲。松本隆・財津和夫・大村雅朗の「白いパラソル」トリオによる約2年ぶりの聖子楽曲。曲名とは裏腹にスピード・ボートに乗った彼女の不安気な気持ちとドキドキ感をミディアム・テンポで表現した逸品。当時のオリジナル・アルバムには収録されず、翌年『Seiko・Box』(’85年)に収録。B面ベスト・シリーズとしては『Touch Me, Seiko』(’84年)以来26年ぶりの続編カップリング・ベスト『Touch Me, SeikoⅡ』(’00年)にも収められた。
5. Forever Love ★ ※
作詞:松本隆/作曲:大村雅朗/編曲:大村雅朗
16thアルバム『Precious Moment』収録曲|1989年12月6日発売
オリコン6位(アルバム)
松田聖子自身が全曲作詞を手がけた80年代最後のアルバム『Precious Moment』。当時人気絶頂のプリンセス プリンセスの奥居香が作曲したシングル「Precious Heart」以外の全てのアレンジを大村雅朗が担当。その大村が作曲・編曲した「Forever Love」は美しいメロディが際立つ普遍的なラヴ・バラード。大切な人との永遠の愛を誓う迷いない直球歌詞や凛とした歌声には、妻として母として人生の新たなアーティスト表現の階段を歩みはじめる姿と重なる。この翌年、全米デビューを果たす。
文/安川達也(otonano編集部) ★印:アナログ初収録 ※印:Bibleシリーズ初収録
■「BIBLE」シリーズリリース年表
1 「Bible」1991年12月1日発売
2 「Bible II」1994年12月1日発売
3 「Bible III」1996年3月1日発売
4 「Complete Bible -Seiko Matsuda All Singles Collection-」1996年9月21日発売
5 「Premium Diamond Bible」2009年9月30日発売
6 「Diamond Bible」2009年9月30日発売
■「VIDEO BIBLE」シリーズリリース年表
1 「Video Bible -Best Hits Video History-」1995年3月24日発売
2 「Video Diamond Bible」2010年9月29日発売