2020年9月23日発売
SICP 10134 ¥4,300+税
【SA-CDとCDの2層構造ハイブリッド盤】
50周年記念盤
7インチ紙ジャケット仕様/日本独自企画/完全生産限定盤
解説:Willie Nagasaki/福田一郎(1970年オリジナル・ライナーノーツ復刻)
海外で1969年、日本では1970年に発売された傑作ファースト・アルバム
『サンタナ』の発売50周年記念盤。
1966年から“サンタナ・ブルース・バンド”としてサンフランシスコ界隈で活動し、西海岸以外では無名の新人バンドだったサンタナが、あのウッドストック・フェスティヴァルで披露した観客の度肝を抜く凄まじいパフォーマンスで全米に衝撃を与えたのが1969年8月16日。その興奮冷めやらぬ2週間後の8月30日にデビュー・アルバム『サンタナ』が発売されるやチャートを駆け上がり、全米4位の大ヒットを記録(全米だけで200万枚以上のセールス)、一躍世界的人気バンドとなった。
このオリジナル盤の発売から5年後となる1974年に登場したのが4chサラウンド・ミックス=クアドラフォニックSQ盤である。クアドラフォニックは海外で1972年から生産が開始され、サンタナの他のタイトルやジェフ・ベック、マイルス・デイビスなどの作品がセレクトされて日本でも発売されていたが、本作は日本未発売のままクアドラフォニック自体の生産を終えたため、ファンの間では希少盤として知られている。
このたび、アナログ・4chミックス・マスター音源を日本のソニー・ミュージックスタジオにて世界で初めてDSDマスタリングを施し、SA-CD 2chもCDも再生可能なハイブリッド・ディスク仕様となっている(SA-CD 2chと共にCD層の方も2chミックス・マスター音源を新たにマスタリング)。ラテン、アフロのリズムを縦横無尽に取り入れ、ロックの新たな地平を切り開いた野性味溢れる初期サンタナ・サウンドが、まるで聴き手を取り囲んで演奏しているような迫力の臨場感で迫り、異次元のサウンドスケープ体験へと誘う4chサラウンド・ミックス。
パッケージもUS盤クアドラフォニックLPを精巧にリサイズした7インチ紙ジャケット仕様で、本作からカットされた日本盤アナログ・シングル・ジャケットや1969年当時に海外の雑誌等で掲載されたアルバム発売告知の広告デザイン・ポスターを封入している。2017年に発売しSA-CDハイブリッド盤としては異例の好セールスを記録した『ロータスの伝説 完全版―4.0 HYBRID―』に続く、世界のサンタナ・ファン垂涎の超スペシャル・エディションである。
【SA-CDマルチ・ハイブリッド・エディションの特徴】
●【SA-CD 4ch】 1974年に登場したクアドラフォニック盤(国内盤未発売)のアナログ・4chミックス・マスター音源を日本のソニー・ミュージックスタジオにて世界で初めてDSDマスタリングした高音質サラウンド・ミックス
●【SA-CD 2ch / CD】 アナログ・2chミックス・マスター音源を新たにDSDマスタリングした高音質ステレオ・ミックス / CD層も新たにマスタリング(共にMobile Fidelityから2017年に発売されたハイブリッド盤とは別マスタリング)
●US盤オリジナル・クアドラフォニックLPのアートワークを世界初復刻した7インチ紙ジャケット
●US盤オリジナル・クアドラフォニックのゴールド・レーベルを再現
●クアドラフォニック英文解説と再生機器のカタログがプリントされたインナー・バッグ復刻
●海外で使用された1969年のアルバム発売告知の広告デザイン・ポスター封入(両面印刷:裏はコロムビア・レコードのレーベル広告)
●シングル・カットされた「Evil Ways」「Jingo」の日本盤シングル・ジャケット復刻
●日本盤オリジナルLP初版帯復刻
●懐かしの1970年オリジナル・ライナーノーツ、2006年ライナーノーツ復刻+新規解説付ブックレット
●2020年最新リマスター盤
【収録曲】
- Waiting / ウェイティング
- Evil Ways / イーヴル・ウェイズ
- Shades of Time / シェイズ・オブ・タイム
- Savor / セイヴァー
- Jingo / ジンゴー
- Persuasion / パスエイジョン
- Treat / トリート
- You Just Don't Care / ユー・ジャスト・ドント・ケア
- Soul Sacrifice / ソウル・サクリファイス
全世界のサンタナ・ファンが待ち望んだ作品で、
掛け替えのないコレクターズ・アイテム。
今回、サンタナの初期傑作『サンタナ』(1969年作/日本盤1970年)の発売50周年を記念して、遂に!世界初のSA-CDマルチ・チャンネル化となった。これはまさに全世界のサンタナ・ファンが待ち望んだ作品で、掛け替えのないコレクターズ・アイテムになるだろう。
当時、国内においては『天の守護神(アブラクサス)』から『キャラバンサライ』までがクアドラフォニックSQ盤として発売されたが、ファースト・アルバム『サンタナ』の4chミックス盤はリリースに至らず、サンタナ・マニア垂涎の作品であった。何故なら、他のクアドラフォニック作品以上に強烈なアナザー・ミックスが施されていたからだ。特にオープニング・トラック「ウェイティング」は、マイケル・カラベロとホセ“チェピート”アリアスによるイントロのラテン・アンサンブルが生々しく躍動し、グレッグ・ローリーのオルガン・テーマが広がる。そのオルガン・ソロは、左右のチャンネルから同時に迫ってくる(左がオリジナル、右は別テイク)。このテイクに限ったことではないが、若きカルロス・サンタナのワイルドなプレイが前後左右のスピーカーから明確に捉えられ、時にオーヴァー・ダブのテイクがツイン・ギターの如く襲いかかってくる驚愕の展開も聴きどころだ。
▲『サンタナーSA-CDマルチ・ハイブリッド・エディションー』ライナーノーツ(文・Willie Nagasaki)よりテキスト抜粋。フル・ヴァージョンは実際の商品でお楽しみください。
SANTANA
サンタナ
メキシコ出身。ヴァイオリニストの父の影響で5歳でヴァイオリンを、8歳でギターを弾き始める。サンフランシスコに移住し、’66年に“サンタナ・ブルース・バンド”を結成。’69年に“サンタナ”としてデビュー、同年“ウッドストック・フェスティヴァル”に出演。当時ほぼ無名ながら衝撃的なパフォーマンスで大観衆を魅了し、一気に全米で人気を獲得する。デビュー・アルバム『サンタナ』が全米チャート4位、2ndアルバム『アブラクサス』(邦題『天の守護神』)」が全米チャート1位、シングル「ブラック・マジック・ウーマン」が全米チャート4位と大ヒットを記録、サンタナの初期代表作となる。様々なアーティストとコラボレーションした’99年のアルバム『スーパーナチュラル』が特大のブレイク、マッチボックス・トゥウェンティのロブ・トーマスをフィーチャーしたサンタナ初の全米No1ヒット・シングル「スムーズ」はビルボード12週連続1位、アルバムも不連続ながら計12週1位という驚異的な成功を収める。続くシングル「マリア・マリア」も10週連続1位を記録し、2枚のシングルで全米チャート1位の座を約半年間も独占するという歴史的快挙を成し遂げて迎えた‘00年のグラミー賞では、最高の栄誉である「最優秀アルバム賞」 「最優秀楽曲賞」含む全9部門で受賞し、サンタナの第2黄金期が始まる。’06年に紙ジャケットで再発された‘73年の初来日公演を収めたライヴ・アルバム『ロータスの伝説』の“22面体ジャケット”が、最多面数を持つアナログLPジャケットとしてギネス世界記録に認定される。ローリング・ストーン誌が選ぶ「最も偉大なギタリスト100」(’03年度版)で15位に選出。これまで25枚のスタジオ・アルバム(カヴァー・アルバム含むサンタナ単独名義のみの作品)を発表。全世界で累計1億枚以上のセールスを記録。