The Fiery Rhythms are Back.
世界のサンタナ・ファン垂涎の永久保存盤! 祝50周年!!あの“隠れた傑作”のクアドラフォニックが世界初SA-CD化。 <SA-CD 4ch & 2ch、そしてCDがこの1枚で聴ける最新リマスター・ハイブリッド・ディスク>
サンタナ『不死蝶』

サンタナ『不死蝶』

Borboletta - MULTI-CH HYBRID EDITION -

2024116日(水)発売

SICP 10155 ¥4,800(税込)

【SA-CDとCDの2層構造ハイブリッド盤】

50周年記念盤

7インチ紙ジャケット仕様/日本独自企画/完全生産限定盤

解説:Willie Nagasaki/今野雄二(オリジナル・ライナーノーツ)

Sony Music Shopで購入


初来日公演時のメンバーをマイナーチェンジして1974年に発表した6thアルバム『不死蝶』の発売50周年記念盤。

1972年の『キャラバンサライ』、そしてマハヴィシュヌ・ジョン・マクラフリンとの共作『魂の兄弟たち』でモダン・ジャズやパーソナルな精神世界を反映した幻想的な作品作りへと突き進み始めた時期に、サンタナの初来日公演が1973年に実現した。本作はその来日公演で姿を現したニュー・サンタナ・バンドの第2弾作品ではあるが、早くもヴォーカルがレオン・トーマスからレオン・パティーロに、ベースはダグ・ローチからオリジナル・サンタナ・バンドのデイヴィッド・ブラウンへと変わった。また、キーボーディストのリチャード・カーモードが前年のツアー後に脱退し、オリジナル・ドラマーで『キャラバンサライ』以降は共同プロデューサーとしても貢献してきたマイケル・シュリーヴがこの作品を最後にサンタナから離れることになった。当時カルロスが刺激を受けていたリターン・トゥ・フォーエヴァーのスタンリー・クラーク、フローラ・プリム、アイルト・モレイラがゲスト参加している。

本作『不死蝶』は前作『ウェルカム』の流れを汲んではいるが、サンタナらしい野性的な躍動感を持った曲や大衆性のある曲が増えている。オープニングこそ『キャラバンサライ』に通ずる自然界の音~神秘的なインストゥルメンタルで幕を開けるも、その後は軽快で爽やかなヴォーカル曲やパーカッシヴなリズムを活かしたファンキーなナンバー、妖艶なフュージョン・インストゥルメンタルとバラエティに富む内容だ。タイプの異なる楽曲が並びつつもしなやかに流れるまとまりの良い構成、カルロスの超絶スムーズな官能的ギターなど、完成度の高さはサンタナ史上トップ・クラスと言え、“隠れた傑作”としてファンからの評価も極めて高い作品となっている。なお、カルロスはこのアルバムをもってスピリチュアルな旅路に一区切りをつけ、次なる展開へと向かうことになる。

発売当時、本作にはステレオ盤と共に4chサラウンド・ミックスのクアドラフォニック盤(日本未発売)が存在していたが、一度も再発されることのないまま今日に至っていた。このたび世界で初めてSA-CDとして復活することになる本エディションは、これまでのシリーズ同様に、そのクアドラフォニックのオリジナル・4chミックス・マスター音源を日本のソニー・ミュージックスタジオにてDSDマスタリングを施したもので、各楽器のフレーズやプレイのニュアンスがこの上なく鮮明に聴き取れるだけでなく、高音質サラウンド・ミックスによって臨場感溢れる極上のサウンドスケープを体感できる。

また、SA-CDのステレオ・ミックスの方もオリジナル・2chミックス・マスター音源を新たにマスタリング、CD層はSA-CDのステレオ・マスターをPCMに変換した最新リマスター盤となっている。パッケージはUS盤クアドラフォニックLPを精巧にリサイズした7インチ紙ジャケット仕様で、及川正通氏によるイラストが目を引く「果てしなき世界」(Give And Take)の日本盤シングル・ジャケットや海外オリジナル広告ミニ・ポスターなどを復刻している。 サンタナの日本独自50thアニヴァーサリー・シリーズ第8弾!


【SA-CDマルチ・ハイブリッド・エディションの特徴】

●【SA-CD 4ch】 【SA-CD 4ch】 クアドラフォニックLPのアナログ・4chミックス・マスター音源を日本のソニー・ミュージックスタジオにて初DSDマスタリングした高音質サラウンド・ミックス

●【SA-CD 2ch / CD】 アナログ・2chミックス・マスター音源を新たにDSDマスタリングした高音質ステレオ・ミックス / CD層もSA-CDのDSDマスターをPCMに変換した新マスタリング音源

●US盤オリジナル・クアドラフォニックLPのアートワークを初復刻した7インチ紙ジャケット

●US盤オリジナル・クアドラフォニックLPのゴールド・レーベルを再現

●1974年アルバム発売時の海外オリジナル広告ミニ・ポスター(2種類)封入

●「Give And Take」(果てしなき世界)の日本盤シングル・ジャケット復刻

●日本盤オリジナルLPの初版帯復刻

●日本盤オリジナルLP封入の解説・歌詞シート復刻

●懐かしの1974年、2006年改訂版ライナーノーツ+新規解説付ブックレット

●2024年最新リマスター盤

【収録曲】

  1. Spring Manifestations (Sound Effects) / 春の訪れ
  2. Canto de los Flores / 花の歌
  3. Life Is Anew / 新たなる旅立ち
  4. Give and Take / 果てしなき世界
  5. One with the Sun / 太陽のもとへ
  6. Aspirations / 熱望
  7. Practice What You Preach / 君の教え
  8. Mirage / はかない夢
  9. Here and Now / ヒア・アンド・ナウ
  10. Flor de Canela / シナモンの花
  11. Promise of a Fisherman / 漁夫の契
  12. Borboletta / 不死蝶

ニュー・サンタナ・バンドvsリターン・トゥ・フォーエヴァー・リズム・セクションと言える空前絶後のセッション。

1973年の初来日公演でも披露された「シナモンの花」(Flor De Canela)はホセ“チェピート”アリアス作曲の「ソウサリートのサンバ」の前に演奏、これらのメドレーはチェピート伝説のフィルインと共に『ロータスの伝説』(1974年作)に収録されている。その時と同じブレイク(しかけ)から「漁夫の契」へ突入するスリル満点の展開だ。のっけからボンゴによるアルマンド・ペラーサの光輝くフィルイン・ソロ(後方左CH)とアイルト・モレイラの正確無比なトライアングル(後方右CH)に心を奪われてしまう。コードが変わり、トム・コスターのまるで讃美歌のような神々しいメロディーがクアドラ・ミックス効果で2CH盤以上に広がりをみせる。それからテーマをつま弾くカルロスのギター・プレイは徐々に熱を帯び、コスターのアグレッシヴなオルガン・ソロ(後方左CH)後は音楽の道師ペラーサと交わり、まさに不死蝶の如く舞い上がる。その中のスタンリー・クラークが繰り出す唖然とさせられる"トゥンバオ"とフィルイン、そしてワイルドなモレイラのドラムによるブラジリアン・ビート(前方右CH)が、クアドラ・ミックスで2CH盤以上に明確なサウンドで聴こえてくる。これらニュー・サンタナ・バンドvsリターン・トゥ・フォーエヴァー・リズム・セクションと言える空前絶後のセッションは例えようのない迫力でクロスオーヴァー・ミュージックの神髄を伝えてくれた。

~中略~

今回の『不死蝶』におけるクアドラ・ミックス効果も前作『ウェルカム』と同じく、各楽器の輪郭や音色が鮮明に捉えられダイナミックなサウンドスケープが体感できる音作りとなっている。特に低音の迫力が強烈かつ鮮明で、かつてない感動を我々に与えてくれるはずだ。

▲『不死蝶ーSA-CDマルチ・ハイブリッド・エディションー』ライナーノーツ(文・Willie Nagasaki)よりテキスト抜粋。
フル・ヴァージョンは実際の商品でお楽しみください。

「シナモンの花」


SANTANA

サンタナ

メキシコ出身。ヴァイオリニストの父の影響で5歳でヴァイオリンを、8歳でギターを弾き始める。サンフランシスコに移住し、1966年に“サンタナ・ブルース・バンド”を結成。1969年に“サンタナ”としてデビュー、同年“ウッドストック・フェスティヴァル”に出演。当時ほぼ無名ながら衝撃的なパフォーマンスで大観衆を魅了し、一気に全米で人気を獲得する。デビュー・アルバム『サンタナ』が全米チャート4位、2ndアルバム『アブラクサス』(邦題『天の守護神』)」が全米チャート1位、シングル「ブラック・マジック・ウーマン」が全米チャート4位と大ヒットを記録、サンタナの初期代表作となる。様々なアーティストとコラボレーションした1999年のアルバム『スーパーナチュラル』が特大のブレイク、マッチボックス・トゥウェンティのロブ・トーマスをフィーチャーしたサンタナ初の全米No1ヒット・シングル「スムーズ」はビルボード12週連続1位、アルバムも同じく12週連続1位という驚異的な成功を収める。続くシングル「マリア・マリア」も10週連続1位を記録し、2枚のシングルで全米チャート1位の座を約半年間も独占するという歴史的快挙を成し遂げて迎えた2000年の第42回グラミー賞では、最高の栄誉である「最優秀アルバム賞」「最優秀楽曲賞」含む全9部門で受賞し、サンタナの第2黄金期が始まる。2006年に紙ジャケットで再発された1973年の初来日公演を収めたライヴ・アルバム『ロータスの伝説』(1974年)の“22面体ジャケット”が、最多面数を持つアナログLPジャケットとしてギネス世界記録に認定される。ローリング・ストーン誌が選ぶ「最も偉大なギタリスト100」(2003年度版)で15位に選出。2013年に「ケネディ・センター名誉賞」を受賞。これまで26枚のスタジオ・アルバム(カヴァー・アルバム含むサンタナ単独名義のみの作品)を発表。全世界で累計1億枚以上のセールスを記録。

サンタナ日本公式サイト: 
www.sonymusic.co.jp/artist/santana


santana welcome

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