第5弾はルーチョ・バッティスティ6タイトル
ソニーミュージックが誇るプログレッシヴ・ロックのカタログを、最新リマスター音源、
紙ジャケット&Blu-spec CD2でリリースするファン垂涎のコレクション・シリーズ
第5弾は、これまで長いあいだ紙ジャケット化が待ち望まれていたイタリアが誇る
カンタウトーレ(シンガー・ソングライター)のルーチョ・バッティスティ6タイトルを一挙リリース
●“ソニーミュージック・プログレッシヴ・ロック・紙ジャケット・コレクション” はソニーミュージックが誇るプログレッシヴ・ロックのカタログを、紙ジャケット仕様&最新リマスター音源&高品質Blu-spec CD2でリリースするファン垂涎のコレクション・シリーズ。
●クラシック、ジャズ、現代音楽、民族音楽など、あらゆる要素をロックに採り入れ、叙情的でドラマティックでコンセプチュアルな作風、高い演奏技術や変拍子の活用、シンセサイザーやメロトロンといった近代的な楽器の多用など、限りなくオリジナリティを追求し続ける進歩的な音楽概念がプログレッシヴ・ロックであり、その革新性や実験的なアプローチがこのジャンルの最大の魅力である。
●1969年にリリースされたキング・クリムゾンの『クリムゾはン・キングの宮殿』を発端としてわき起こったこの斬新な音楽性は、ピンク・フロイド、イエス、ジェネシス、EL&Pといった英国勢に留まらず、世界中のロック・ミュージシャンに影響を与え、一大プログレ・ブームを巻き起こしている。日本ではピンク・フロイドの『原始心母』の帯キャッチに「ピンク・フロイドの道はプログレッシヴ・ロックの道なり!」と書かれたフレーズからプログレッシヴ・ロックという言葉が使われるようになったと言われている。
●同シリーズはソニーミュージックが所有する莫大なカタログから、ブリティッシュ・ロックのみならずユーロピアン・ロック、アメリカン・ロックなど、プログレッシヴ・ロックに属する作品を毎回テーマ別にわけてリリースしていくもの。
●既発作品に関しても、ほとんどのタイトルが久しぶりの国内リリースとなり、まさに待望の再発シリーズとなっている。
●2019年に第1弾『イタリアン・ロック編』、第2弾『ブリティッシュ・ロック編』、2021年に第3弾『アメリカン・ロック 編』、2022年に第4弾『ヴァンゲリス編』(追悼企画)を4回にわたりリリースしているが、いずれも大好評を博している。
●今回、第5弾として、2024年4月24日(水)に、これまで長いあいだ紙ジャケット化が待ち望まれていたイタリアが誇るカンタウトーレ(シンガー・ソングライター)のルーチョ・バッティスティ6タイトルを一挙リリースする。
●ルーチョ・バッティスティは、イタリアの音楽シーンにおけるゴッドファーザー的な存在であり、彼を取りまくミュージシャンの中からプレミアータ・フォルネリア・マルコーニ(PFM)やフォルムラ・トレ、イル・ヴォーロといったイタリアン・ロックを代表するバンドが次々誕生したことは伝説となっている。
●日本のイタリアン・ロック・ファンのあいだでは、PFM結成の直接的なきっかけとなったアルバム『8月7日午後(Amore E Non Amore)』が特に有名だが、ルーチョ・バッティスティは1960年代からさまざまな歌手やロック・バンドに楽曲を提供したほか、自身も数多くのヒットを放つなど、大人気のカンタウトーレであり、当時日本でも多くのレコードがリリースされている。
●ルーチョ・バッティスティはイタリアン・ロックの祖となる存在であり、多くのミュージシャンたちは彼のもとで研鑽を積み、世界へと羽ばたいていった。まさにイタリアン・ロック・シーン誕生の夜明けを告げる名曲・名演が詰まっているのが、ルーチョ・バッティスティの諸作なのである。また全作品世界初紙ジャケット化という快挙となる。
【ルーチョ・バッティスティ紙ジャケ・コレクション共通仕様】
●オリジナル伊盤LPを使用し、可能な限り再現をした紙ジャケット仕様
●日本盤LP帯を復刻再現(『エモツィオーニ』を除く)
●高品質Blu-spec CD2
●新規書き下ろしライナーノーツ
●歌詞、新規対訳付き
●2024年最新リマスタリング
●完全生産限定盤
●日本独自企画
エモツィオーニ Emozioni
SICP 31699
1970年作品 [日本初発売 / 世界初紙ジャケ化]
E式シングル・ジャケ(グロスPP加工)/ 解説:片山 伸 / 歌詞・対訳付
●本作は1970年発表の2作目となるアルバム。カンツォーネ・ブームの真っ只中でロックへ傾倒した先進的なアプローチが際立つ作品。アルバム・チャートNo.1を記録。「アンナ」(1位)や「心によみがえれ」(1位)、「バラの花、桃の花」(3位)などのシングル曲で構成された、ルーチョの出世作。クエッリ(後のPFM)やフォルムラ・トレ、ディク・ディク、イル・ヴォーロの面々のほか、デメトリオ・ストラトス(Area)やジャンピエロ・レヴェルヴェリ(Le Orme)などが参加した彼の出世作で、フォルムラ・トレも取りあげた「フランチェスカじゃない」を収録。ルーチョ・ファンなら必聴の作品。
- バラの花、桃の花
- 甘い一日
- 死の時
- 心によみがえれ
- 7と40
- エモツィオーニ
- 数えきれない女達
- 碧い水、澄んだ水
- エラ
- フランチェスカじゃない
- 愛は死なない
- アンナ
8月7日午後 Amore E Non Amore
SICP 31700
1971年作品 [世界初紙ジャケ化]
E式セミダブル・ジャケ(グロスPP加工)/ 日本盤LP帯復刻 / 解説:片山 伸 / 歌詞・対訳付
●本作は1971年発表の3作目となるアルバム。ヴォーカル曲とインスト曲が交互に演奏される、当時としては最先端の実験作で、アルバム・チャートNo.1を記録。このアルバムがきっかけとなってPFMが誕生したことはつとに有名。イタリアン・ロック・ファン必聴の大傑作!クエッリ(後のPFM)のフランコ・ムッシーダ、フランツ・ディ・チョッチョ、フラヴィオ・プレーモリ、ジョルジョ・ピアッツァのほか、アルベルト・ラディウス(フォルムラ・トレ)、ダリオ・バルダン・ベンボが参加した傑作アルバム。
- おお神よ
- プラタナスでの集まり
- ひとつ
- 8月7日午後
- 私を求めるなら
- フィオーリ
- スーパーマーケット
- 椅子
人間への夢 Umanamente Uomo : Il Sogno
SICP 31701
1972年作品 [日本初CD化 / 世界初紙ジャケ化]
E式セミダブル・ジャケ[上部ポケット型](トメニス加工)/ 日本盤LP帯復刻 / 日本盤LPデフジャケ・スリーブ(表1)付 / 解説:片山 伸 / 歌詞・対訳付
●本作は1972年発表の5作目となるアルバム。自ら設立したヌメロ・ウーノ・レーベルに移籍し、自由奔放な音楽制作ができた最初の作品。7週連続1位を記録した「三月の庭」やフォルムラ・トレも取りあげた「夢のまた夢」、オーケストラを擁したタイトル曲など名曲が満載。アルバムは1位を獲得したうえ、1972年の年間チャートでも2位となる大ヒットを記録。アルベルト・ラディウスとトニー・チッコ(フォルムラ・トレ)、マリオ・ラヴェッツィ(イル・ヴォーロ)、マッシーモ・ルカ、オスカル・プルデンテ、ジャンピエロ・レヴェルヴェリなどの精鋭たちが参加した作品。
- 三月の庭
- ちょっとした気晴らし
- ...そして君を想う
- 人間らしさ:夢
- どんなに美しくても
- 獅子と雌鶏
- 夢のまた夢
- 炎
自由の歌 Il Mio Canto Libero
SICP 31702
1972年作品 [日本初CD化 / 世界初紙ジャケ化]
E式セミダブル・ジャケ(トメニス加工)/ 日本盤LP帯復刻 / 解説:片山 伸 / 歌詞・対訳付
●本作は1972年発表の6作目となるアルバム。作詞家モゴールとの共作が絶頂期を迎えた作品で、アルバム・チャート1位、年間チャートでも1位を獲得した70年代のイタリア音楽界を代表する1枚。シングル・カットされた「自由の歌」は9週連続1位を独走する大ヒットを記録。フォルムラ・トレの3人(アルベルト・ラディウス、ガブリエーレ・ロレンツィ、トニー・チッコ)やイル・ヴォーロのマリオ・ラヴェッツィ、ジャンニ・ダッラーリオのほか、マッシーモ・ルカ、ジャンピエロ・レヴェルヴェリなど錚々たる面々が参加。
- 東の光
- ルチ・ア
- 鷲
- 風の中の風
- とまどい
- 君のためならぼくは
- いい人と悪い奴
- 自由の歌
我が美わしき天使 Il Nostro Caro Angelo
SICP 31703
1973年作品 [日本初CD化 / 世界初紙ジャケ化]
E式セミダブル・ジャケ(グロスPP加工)/ 日本盤LP帯復刻 / 解説:片山 伸 / 歌詞・対訳付
●本作は1973年発表の7作目となるアルバム。4人の固定メンバーで録音に臨み、初めてロンドンのアビイ・ロード・スタジオでミックスを行うなど、先進的なサウンド・アプローチが光る作品。アルバムは16週間トップを記録し、自身最高の記録を打ち立てた名盤中の名盤!シングル・カットした「花咲く丘」も12週間連続1位を獲得。ジャンニ・ダッラーリオ、ボブ・カレロ、ジャンピエロ・レヴェルヴェリ、マッシーモ・ルカが参加し、イル・ヴォーロのプロトタイプのようなアグレッシブな演奏が展開されるプログレッシヴ・アルバム。
- 花咲く丘
- ブラジルの歌
- 大地への讃歌
- 我が美わしき天使
- 甘い約束
- 拒否する勇気
- めまい
- バラ地獄
二大世界 Anima Latina
SICP 31704
1974年作品 [日本初CD化 / 世界初紙ジャケ化]
E式セミダブル・ジャケ(トメニス加工)/ 日本盤LP帯復刻 / 復刻内袋付 / 解説:片山 伸 / 歌詞・対訳付
●本作は1974年発表の8作目となるアルバム。過去と未来の分岐点をテーマにしたコンセプト・アルバムで、シングル志向をやめてアルバム・アーティストとして方向転換し、ラテン民族のイタリア人ならではのメロディーやリズムを取り入れた画期的な作品にして大傑作!アルバム・チャート1位、年間チャートで8位に入る大ヒット。イル・ヴォーロのアルベルト・ラディウス、マリオ・ラヴェッツィ、ジャンニ・ダッラーリオ、ボブ・カレロのほか、マッシーモ・ルカなどが参加。
- 限りなき抱擁
- 二大世界
- 無名人のうた
- 天空の人々
- 天空の人々(パート2)
- 二大世界(パート2)
- ラテン魂
- サラミ
- 新しきアメリカ
- タイム・マシーン
- 自然分割
Lucio Battisti ルーチョ・バッティスティ
●1943年3月5日、イタリア生まれ。
●20世紀のイタリアで最も重要で影響力のあったカンタウトーレ(シンガー・ソングライター)、作曲家、マルチ・インストゥルメンタリスト、アレンジャー、レコード・プロデューサー。
●1966年「Per una lira(1リラのために)」でデビュー。作曲家としての活動も始める。
●1969年にサンレモ音楽祭に「Un‘avventura(冒険)」で参加し、入賞。
●庶民の生活と感情の解釈者としてのイメージを築いた作詞家のモゴールとの長いパートナーシップが成功の鍵となり、ソングライター・コンビ<モゴール=バッティスティ>としてヒット曲を 量産。
●自身では1969年から1994年にかけて18枚のスタジオ・アルバムを発表している。
●その活躍から、70年代の音楽批評家たちによって「1968年以降のイタリア人ソングライターの父」と定義された。
●英米の様々なジャンルや様式を独学で習得したバッティスティは、イタリアの伝統的な歌曲との間に革命的な融合をもたらし、イタリアにおけるポップ/ロック音楽制作の第一人者となり、長年にわたりイタリア国内外の数多くの音楽家から尊敬される存在となっている。
●中でもイタリアン・ロックの分野における彼の影響力は絶大で、彼の門下生たちが次々と良質なバンドを結成し世界進出を果たしたことから、いつしかイタリア音楽界のゴッドファーザーと呼ばれるようになった。
●イタリアン・ロックの神髄を知るうえで絶対に外せないアーティストのひとりである。
●1998年9月9日、ミラノの病院で癌の為に亡くなる。享年55歳。