プライマル・スクリーム

PRIMAL SCREAMプライマル・スクリーム

GIVE OUT BUT DON’T GIVE UP - THE ORIGINAL MEMPHIS RECORDINGSギヴ・アウト・バット・ドント・ギヴ・アップ - オリジナル・メンフィス・レコーディングス2018年10月10日(水)発売

“1993年、俺たちはメンフィスに行って、トム・ダウドとマッスル・ショールズ・リズム・セクションとアルバムを作った。そのアルバムは日の目を見ることがなかった…今まではね”― ボビー・ギレスピー

ギヴ・アウト・バット・ドント・ギヴ・アップ - オリジナル・メンフィス・レコーディングス
初回紙ジャケット仕様 / 2枚組 / SICP-5837~8 / ¥3,300+税
英文ライナー・歌詞・対訳・解説付
2018年10月10日(水)発売
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   1993年、メンフィスの名門”アーデント・スタジオ”にて、トム・ダウドとマッスル・ショールズ・リズム・セクションとアルバムを制作したプライマル・スクリーム。録音された音源たちはその後姿を変え、『ギヴ・アウト・バット・ドント・ギヴ・アップ』(1994年)に収録されることになるが、本来のオリジナル・アルバムは日の目を見ることが無かった・・・。四半世紀を経て、1993年のアーデント・スタジオでの音源がアンドリュー・イネスの自宅で発見され、”失われたメンフィス録音”のオリジナル・アルバムとして遂に発売となり、その”真実”が明らかになる──。収録曲全24曲は、全て未発表音源となり、Disc1は、「ジェイルバード」「ロックス」、「コール・オン・ミー」など、その後の華々しい楽曲の誕生に繋がる計9曲を収録した”ソウルフルなロックンロール・アルバム”(=THE ORIGNAL TOM DOWD ALBUM MIX)。Disc2は、“ARDENT OUTTAKES”と称された、初期リハーサル・ジャムなど計15曲を収録したレア音源集。

ギヴ・アウト・バット・ドント・ギヴ・アップ - オリジナル・メンフィス・レコーディングス

   プライマル・スクリームは名盤『スクリーマデリカ』に続くアルバム制作の為1993年メンフィスの地を目指し、アーデント・スタジオにてプロデューサーのトム・ダウド、デヴィッド・フッド(ベース)、ロジャー・ホーキンス(ドラムス)ら、マッスル・ショールズ・リズム・セクションとレコーディング・セッション行なった。しかし、バンドと当時のレーベル、クリエイション・レコーズのボス、アラン・マッギーはその音源の出来に落胆し、新たにプロデューサー=ジョージ・ドラクリアスを起用、再びセッションを行なった。アーデント・スタジオでの音源パートは差し替えられ、現在知られている『ギヴ・アウト・バット・ドント・ギヴ・アップ』が完成し、1994年に発売された。

   ボビー・ギレスピーはさらに「とてもいい意図をもって臨んだのに、何故かその後道を見失ってしまったような気がしたんだ」、「クリエイティヴィティがこういう風に道を誤っていくんだって教訓は間違いなくあるね。僕たちは常に前進し続けて振り返ることのないバンドではあるけれど、折角メンフィスに行ったのに当初意図していたことをせずに終わってしまったことを、僕は何年も悔やんできた。こんなに長い時間が経った後でこれらの曲を聴いたおかげで、すべてが大丈夫だってまた思うことができたよ。報われた気がするね」と語っている。

収録曲

  • CD1 - THE ORIGINAL TOM DOWD ALBUM MIX
  • 1. Jailbird
  • 2. Rocks
  • 3. Call On Me
  • 4. Everybody Needs Somebody
  • 5. Sad And Blue
  • 6. Big Jet Plane
  • 7. Free
  • 8. Jesus
  • 9.Cry Myself Blind
  • Produced by Tom Dowd
  • Engineered and mixed by Jeff Powell
  • Recorded at Ardent Studios, Memphis, Tennessee
  • Recorded June / July, mixed August 1993
  • Assistant engineer - Jeffrey Reed
  • Bobby Gillespie - Vocals
  • Andrew Innes - Guitars
  • Robert Young - Guitars
  • Martin Duffy - Piano & Organ
  • David Hood - Bass
  • Roger Hawkins - Drums
  • with
  • The Memphis Horns: Wayne Jackson - Trumpet 、Andrew Love - Saxophone 
  • And Denise Johnson - Lead vocals on Free, Backing
  • Vocals、Susan Marshall - Backing Vocals、
  • Jackie Johnson - Backing Vocals、Charlie Jacobs ?
  • Harmonica、Henry Olsen - Additional Acoustic Guitar
  • All songs written by Gillespie / Innes / Young
  • CD2 – ARDENT STUDIO SESSIONS
  • 1. Billy / To Love Somebody
  • 2. Memphis Groove (Improvised Song Jam)
  • 3. Sad And Blue (Early Rehearsal Jam)
  • 4. Blue Moon Of Kentucky / Trying To Get To You
  • 5. Big Jet Plane (Early Rehearsal Jam / Tom Dowd Instructions)
  • 6. Free (Bobby Vocal / Full Band Rehearsal Jam)
  • 7. Everybody Needs Somebody (Alternative Recording) 
  • 8. Country Guitar
  • 9. Jailbird Guitar
  • 10. Jesus (Monitor Mix)
  • 11. Funky Jam (Original Recording) 
  • 12. Free (Early Rehearsal Sitar / Piano / Bobby Vocal)
  • 13. Call On Me (Monitor Mix)
  • 14. Cry Myself Blind (Monitor Mix) )
  • 15. All I Have To Do Is Dream
  • All songs written by Gillespie / Innes / Young
  • except track 1 written by Bob Dylan / Barry Gibb / Robin Gibb
  • track 4 written by Bill Monroe / Rose McCoy / Charles Singleton
  • and track 15 written by Bryant

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プライマル・スクリーム

【1980年代】   ボビー・ギレスピーを中心に結成。1960年代のフォーキー/サイケデリックの要素を感じさせる、デビュー・アルバム『ソニック・フラワー・グルーヴ』を87年に発表。89年、MC5、ストゥージズなどのガレージ・ロックや、ニューヨーク・パンクなどの1960~70’sロックンロールを感じさせる2nd アルバム『プライマル・スクリーム』を発表。

【1990年代】   91年、当時のアシッド・ハウス・ムーヴメントに触発され、アンディ・ウェザオールと邂逅し、ハウス、テクノ、ダブ、ソウルをプライマル・スクリームのサウンドに注入することで昇華し、音楽シーンに燦然と輝く、歴史的名盤『スクリーマデリカ』を発表。音楽シーンの中で不動の地位を確立した。94年にはトム・ダウドらのプロデューサー陣と組み、アメリカのルーツ・ミュージックを、Pファンクのジョージ・クリントンや南部系のミュージシャンらをゲストに迎え『ギヴ・アウト・バット・ドント・ギヴ・アップ』(4thアルバム)を発表。「ロックス」等のビッグ・ヒットが生まれ、日本でも大ブレイクを果たす。96年には映画『トレインスポッティング』のサントラへの参加、バンドのベーシストにザ・ストーン・ローゼスのマニが加入、97年には、ダブやレゲエに傾倒して行った中で『バニシング・ポイント』(5thアルバム)と、エイドリアン・シャーウッドがミックスを手掛けた、『バニシング・ポイント』のダブ・アルバム『エコー・デック』を発表。

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【2000年代】   2000年には、ボビーのパンク・ロッカーとしての哲学、攻撃的な歌詞世界に、マイ・ブラッディ・ヴァレンタインのケヴィン・シールズ、ニュー・オーダーのバーナード・サムナーらが参加した『エクスターミネーター』(6thアルバム)、02年にはアンディ・ウェザオールのトゥー・ローン・スウォーズメン、マイ・ブラッティ・ヴァレンタインのケヴィン・シールズらがプロデューサーを務め、ロバート・プラント、ケイト・モスが参加、ジャーマン・ロックへのアプローチもみせた『イーヴル・ヒート』(7th アルバム)を発表。06年には、プロデューサーにキリング・ジョークのユースを迎え、ブルース、ガレージ、カントリー、ブギー、米ルーツ・ロックをプライマル流に再構築した、原点回帰的な作品『ライオット・シティ・ブルース』(8thアルバム)を、08年にはポール・エプワース、ビヨーン・イットリング(ピーター・ビヨーン・アンド・ジョン)、ユースらをプロデューサーに迎え『ビューティフル・フューチャー』(9thアルバム)を発表。

   2011年には20周年を迎えた名盤『スクリーマデリカ』の記念盤を発表し、『スクリーマデリカ』を再現ライヴも敢行。また同年、ベーシストのマニがザ・ストーン・ローゼスの再結成に伴い脱退。次の展開が期待される中、デヴィッド・ホームズをプロデュースに迎え制作された10枚目の新作『モア・ライト』(10th アルバム)を発表。

   前作『More Light』から3年振り、シンガーソングライター、モデル、女優の顔を持つスカイ・フェレイラ、2年前の夏にグラストンベリーで共演して以来バンドと親しいハイム、キャッツ・アイズのレイチェル・ゼフィラがゲスト参加を果たしている通算11作目のスタジオ・アルバム『カオスモシス』を2016年に発表し、同年、東京、大阪での単独公演の為来日を果たしている。

  • Original Album Discography
  • 01. ソニック・フラワー・グルーヴ | Sonic Flower Groove(1987年)
  • 02. プライマル・スクリーム | Primal Scream(1989年)
  • 03. スクリーマデリカ | Screamadelica(1991年)
  • 04. ギヴ・アウト・バット・ドント・ギヴ・アップ | Give Out But Don't Give Up(1994年)
  • 05. バニシング・ポイント | Vanishing Point(1997年)
  • 06. エクスターミネーター | Xtrmntr(2000年)
  • 07. イーヴル・ヒート | Evil Heat(2002年)
  • 08. ライオット・シティ・ブルース | Riot City Blues(2006年)
  • 09. ビューティフル・フューチャー| Beautiful Future(2008年)
  • 10. モア・ライト | More Light(2013年)
  • 11. カオスモシス | Chaosmosis(2016年)