名盤と、NICE PRICE\1300yen  出会う。

NICE PRICE RETURNS

長門芳郎セレクション

南青山の骨董通りの一角に音楽好きな若者たちによって、そのレコード・ショップがオープンしたのは、1975年秋のこと。

音楽仲間による提案で、店名は『ハメルンのまだらの笛吹き男』からパイドパイパーハウスと名付けられた。

当時のチラシ(まだフライヤーという呼び方はしなかった)には「いそがしすぎるこの世の中、レコードを探しながらコーヒーでも飲める店があればいい、なんてあれこれ考えつつ創りはじめたのが私たちの小さな店、パイドパイパーハウスです」という文。

CD登場前、配信やスマホ、facebookなんて影も形もない、今振り返れば、のんびりとした時代。

パイドパイパーには素敵な音盤との出会いを求め、まるで笛の音に操られるように多く(いや最初はそんなに多くはなかった)の音楽ファンが集まってきた。

2016年9月7日発売●第一回全20タイトル
●\1,300(税抜)●解説・歌詞・対訳付

pan
清々しく弾むアコギと美しく鮮烈なハーモニーのブレンドが魅力の傑作。
パン
ロン・エリオットが中心となって結成したPAN、唯一のアルバム。ウェスト・コースト・ハーモニー・ロックの隠れた傑作として知られている。清々しく弾むアコースティック・ギターを中心にした演奏と個性豊かなヴォーカリストたちによる美しく鮮烈なハーモニーのブレンド。CSN&Yの影響を感じさせながらも、それだけには収まらない斬新で柔軟な音楽性が大きな魅力。
品番:SICP 4961
1973年作品
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ベアフット・ジェリー
確かな演奏でアメリカン・ロックの豊潤さを誇る、隠れた名盤。
ベアフット・ジェリー 『ユー・キャント・ゲット・オフ・ウィズ・ユア・シューズ・オン』 
BディランやRオービソンなど多数のセッションで活躍したウェイン・モスがマック・ゲイドンと共にチャーリー・マッコイ、バディ・スパイカー等のセッション・ミュージシャンを集め結成したグループの4作目。カントリー・ロックを進化させた音楽性は大変豊かで、腕利きのミュージシャンだけあって、手応えのあるアメリカン・ロックに仕上がっている。日本初CD化。
品番:SICP 4962
1974年作品
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スティーヴ・グッドマン
ソングライターとして才能を開花したスティーヴの輝かしいデビュー作。
スティーヴ・グッドマン
クリス・クリストファーソンの前座を務めた事が縁となり、彼の尽力でブッダレーベルと契約。クリスのプロデュースでこのデビュー・アルバムを制作するに至りました。ソングライターとして優れた才能を発揮していたスティーヴの、今作収録「シティ・オブ・ニュー・オリンズ」は、アーロ・ガスリーが取り上げてヒットしたばかりでなくウィリー・ネルソンが大ヒットさせた事で彼の代表曲となりました。日本初CD化。
品番:SICP 4963
1971年作品
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デヴィッド・ブロンバーグ
幅広い音楽性を活かした柔軟性豊かなギタリストのデビュー作。
デヴィッド・ブロンバーグ
マンドリンやフィドルなどを多用しながらファンキーにきめる「ブルースを歌うのはつらいこと」、ノーマン・ブレイクとのフラット・ピッキング・バトルが素晴らしい「ミレッジビルへのどろんこ道」、ジョージ・ハリスンとの共作曲「追いはぎ」、シークレット・ゲストとしてボブ・ディランがハーモニカで参加した繊細な「サミーの歌」など聴き処が多い、3曲のスタジオ・ライヴを含んだデビュー作。
品番:SICP 4964
1972年作品
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デヴィッド・ブロンバーグ
ライヴ中心の作品で「ミスター・ボージャングル」の名演が泣かせる。
デヴィッド・ブロンバーグ 『変装した悪魔』
全9曲中6曲がライヴ録音の第2作。カヴァー曲が増え、最大の聞き物は盟友ジェリー・ジェフ・ウォーカー作の名曲「ミスター・ボージャングル」。曲中でジェリー・ジェフとのツアーの思い出話などを盛り込みつつ綴り、胸にしみる演奏に。ジェリー・ガルシアをはじめとするグレイトフル・デッドからの選抜メンバーやアンディ・スタットマン、トレイシー・ネルソンらが参加。日本初CD化となる。
品番:SICP 4965
1972年作品
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リビー・タイタス
都会的サウンドをバックに甘くアンニュイなムードを漂わせた歌唱集。
リビー・タイタス
ロビー・ロバートソン、ポール・サイモン、フィル・ラモーンらがプロデュースした超豪華なセカンド・アルバム。出世作の名バラード「ラヴ・ハズ・ノー・プライド」やハース・マルティネスとの「夢の中のバルバドスの夜」、アル・クーパーとの「バカなわたし」、カーリー・サイモンとの「情事」等、作詞を担当したオリジナル曲を収録。演奏には、ジェイムズ・テイラー、ガース・ハドソン、ハース・マルティネスが参加。
品番:SICP 4966
1977年作品
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カレン・ベス
Jサイモンがベアズヴィル・スタジオで録音したウッドストック生まれの名盤。
カレン・ベス 『ニュー・ムーン・ライジング』
女性シンガー・ソングライター、カレン・ベスが名匠ジョン・サイモンのプロデュースの下、ウッドストックのベアズヴィル・スタジオでレコーディングした極上のウッドストック・サウンドを堪能できる名盤。ジョン・ホール、ハーヴェィ・ブルックス、カル・デヴィッド、ジョン・ハートフォード、ビル・キースらの腕達者の味わい深い演奏をバックに、カレンがナチュラルでラフに生々しく歌う心に残る一枚。
品番:SICP 4967
1975年作品
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ジョン・ホール
若き日の溌剌として華麗なギター・プレイが存分に楽しめる名盤。
ジョン・ホール 『アクション』
記念すべきファースト・ソロ・アルバム。プロデュースは伝説的ベーシスト、ハーヴェイ・ブルックス。ホールがブルックス、ウェルズ・ケリー、ポール・ハリスと組んでいた幻のグループ、サンダーフロッグのほか、ジョン・セバスチャン、リチャード・グリーン、ジム・コルグローヴらがバックアップ。若き日の溌剌としたギター・プレイが楽しめるウッドストック生まれの傑作アルバム。
品番:SICP 4968
1970年作品
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ウェイン・ベリー
南部の豊饒な音楽性に根差しながら、時代性も反映させた傑作。
ウェイン・ベリー 『ホーム・アット・ラスト』
スティーヴン・スティルスやボニー・レイットなどから絶賛された、ウェイン・ベリーが発表したソロ・デビュー作にして評価が高い名盤。エリア・コード615のノーバート・プットナムをプロデューサーに迎え、バックにはジェフ・バクスター、ジェシ・エド・デイヴィス、ジャクソン・ブラウン、ネッド・ドヒニー等が参加。スワンプな風情を魅力にしながら時代性をしっかりと反映させた話題の一枚。
品番:SICP 4969
1974年作品
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ダン・ペン
伝説的なソングライターが残した、珠玉のような一枚。傑作です。
ダン・ペン 『ノーバディーズ・フール』
アレサ・フランクリン、ジャニス・ジョプリン、ジェイムス・カーといったアーティストがこぞってカヴァーしたソングライター、ダン・ペンが1973年に発表したファースト・アルバム。男らしく太く武骨なヴォーカルは、歌手としての可能性を感じるもので、彼の曲をカヴァーしたアーティストにも負けない位に味わい深い。永らく入手困難な作品だったが、遂に日本初CD化となる。
品番:SICP 4970
1973年作品
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ジェシ・バリッシュ
陽光溢れる明るさと心地良さが漂い、上品なAORに仕上った名作。
ジェシ・バリッシュ
ジェファーソン・スターシップやマーティ・バリンのヒット曲の作者として知られるジェシ・バリッシュの傑作ソロ。マーティ・バリンの協力を得て制作され、レコーディングにはオースティン・デローンやM.ベイノット、そしてタワー・オブ・パワー・ホーン・セクション等が参加。流麗なポップ感覚に多様な音楽性がブレンドされ、上品なAOR作品に仕上がっている。
品番:SICP 4971
1978年作品
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ラスカルズ
”ピースフル・ワールド”という理想郷を音で表現した、意欲的な作品。
ラスカルズ 『ピースフル・ワールド』
CBS移籍第1弾として、LPでは2枚組で発表された力作。アルバム・カヴァーにポール・ゴーギャンの絵画を使用し、フェリックス・キャバリエのコンセプトが全篇に満ち溢れた作品。コマーシャルな世界から遠ざかり、バックをジャズ・ミュージシャンで固め“ピースフル・ワールド”という理想郷を音で表現し、アーティスティックで意欲的なアルバムに結実する。
品番:SICP 4972
1971年作品
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ストーン・カントリー 
カントリーとロックの融合を特異な手法で試みたグループの名盤。
ストーン・カントリー
シンガー・ソングライター、スティーヴ・ヤングが在籍し、カントリーとロックの融合を特異な手法にて試みたストーン・カントリー、唯一のアルバム。明るくポップな要素や進化したカントリー、ブルー・アイド・ソウルやフォーク・ロックなどが手際良くまとめられたサウンドと美しいハーモニーが彼らの特徴であった。2曲のボーナストラック(13,14)を加えての日本初CD化。
品番:SICP 4973
1968年作品
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トニー・コジネク
ジャズ・ロック的なアレンジや瑞々しい詩情の歌が魅力のデビュー作。
トニー・コジネク 『プロセス』
1969年、21才の時にリリースされたファースト・アルバムで、ハーヴェイ・ブルックスやパティ・ラベル&ブルーベルズが参加。プロデューサーがライトハウスを結成したばかりのポール・ホファートとスキップ・プロコップだった事で、ジャズ・ロックなアレンジが施されるが、次作の名盤『バッド・ガール・ソングス』を予感させる瑞々しい詩情が伝わってくる作品も並ぶ。
品番:SICP 4974
1969年作品
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トム・ヤンス
憂いあるソウルフルな歌声で綴られた味わい深い永遠のSSW名盤。
トム・ヤンス 『子供の目』
1975年リリースのセカンド・ソロ。プロデュースはローウェル・ジョージとジョン・ヒーニー。リトル・フィートのほかジェシ・エド・デイヴィス、デヴィッド・リンドレー、ジェリー・マギー、チャック・レイニー、ジム・ケルトナー、ヴァレリー・カーターらL.A.の精鋭ミュージシャンがサポート。憂いのあるソウルフルな歌声で綴られていく味わい深い歌の数々が心を打つ永遠のSSW名盤。
品番:SICP 4975
1975年作品
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マイケル・マーフィー
カントリーロックにとどまらない表現の幅を広げた、隠れた名盤。
マイケル・マーフィー
ボブ・ジョンストン・プロデュースによるEPIC移籍第一弾。ケニー・バトレー、トミー・コグビル、バディ・スパイカーといったナシュヴィルの腕達者なミュージシャンをバックに哀愁を含んだよく透る声でバラエティに富む歌の数々を録音。オーケストラを入れた曲など、カントリーロックにとどまらない表現の幅を柔軟に広げて、隠れた名盤となった。日本初CD化。
品番:SICP 4976
1974年作品
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ガイ・クラーク
ナッシュヴィル系の名手をバックに哀愁ある南部男の心情を綴る傑作。
ガイ・クラーク『オールド・タイム・フィーリング』
洗いざらしのデニム・シャツが象徴的な第一作。レジー・ヤング、デヴィッド・ブリッグス、ジョニー・ギンブルらの名手をバックに従え、哀愁をたたえた南部男の情けなくも切ない心情が綴られていく。ジェリー・ジェフ・ウォーカーも取り上げた「L.A.フリーウェイ」、トム・ラッシュでもお馴染の「汽車を待つ無法者のように」など名曲揃いの傑作。遂に日本初CD化となる。
品番:SICP 4977
1975年作品
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トム・パチェコ
ひとつひとつの歌を物語のように紡ぐ、飾りのないヒューマンな名作。
トム・パチェコ 『スワロウド・アップ・イン・ザ・グレイト・アメリカン・ハートランド』
伝説的な”パチェコ&アレクサンダー”を経て、76年にRCAレコードからリリースしたトム・パチェコの初ソロ作。ジェイムス・バートン、ニック・デカロ、ビル・ペイン、ジム・ケルトナー等、名うての実力派ミュージシャンをバックに、ひとつひとつの歌を物語のように紡ぐ深みあるヴォーカルで、飾りのないヒューマンな名作に仕上がった傑作の呼び声が高い1枚。
品番:SICP 4978
1976年作品
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エリック・アンダースン
レーベルを移籍しポップ・ソウル・スタイルにアプローチした名盤。
エリック・アンダースン 『愛と放浪の日々』
ボブ・ディランやジュディ・コリンズ、ジョニ・ミッチェルほか多くのフォーク・アーティストに影響を与えたエリック・アンダースンが心機一転、アリスタに移籍して制作した作品。オーケストラを導入しサウンド面で多彩になった事で彼の深く豊かなヴォーカルが堪能できる仕上がりになった。ジャクソン・ブラウン、マリア・マルダーらの豪華メンバーが参加した会心の作品。
品番:SICP 4979
1975年作品
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ボブ・マーティン
正直で無骨な歌声が綴る力強い真実のストーリーが、心を打つ名盤!
ボブ・マーティン 『ミッドウェスト・ファーム・ ディザスター』
ノーバート・プットナム、デヴィッド・ブリッグス、ケニー・バトリーらエリア・コード615~ベアフット・ジェリー関連の腕達者なミュージシャンが強力バックアップしたファースト。正直で無骨な歌声で語られるシンプルで力強い真実のストーリーが聴く者の心を打つ名盤。渋谷のロック喫茶『BLACK HAWK』で話題となり愛聴された、日本初CD化の一枚。
品番:SICP 4980
1972年作品
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