高畑達豊〔たかはた たつひろ/写真一番右〕です。
杉野眞紀〔すぎの まき/写真左から二人目〕です。
中澤和輝〔なかざわ かずき/写真一番左〕です。
山本多笑〔やまもと たえみ/写真右から二人目〕です。
(※昭和音楽大学短期大学部 教授 山舘冬樹先生に伺いました。)
大学が創立してから、学校内外での行事に活動する際の名称として合唱団名を使っています。学校行事としては、「メサイア」「第九演奏会」「オペラ」公演に参加しています。メンバーは固定しておらず、毎回新しいメンバーで基本的には学生から選抜し、公演時期やその時々の学生の状況によってOB、OGが参加する場合もあります。「日本名曲アルバム」で歌う歌謡曲は、音楽を専門的に学ぶ中での一つの分野として、実際に番組に出演して歌うという経験自体が貴重な勉強であると考えています。番組では歌謡曲のほかに、日本民謡も歌わせていただいております。番組で歌う曲を知らない学生たちには、日本の素晴らしい昭和歌謡曲や民謡に出会い歌うことで、「うたごころ」を学んでほしいと思っています。
この番組に出演する際は、女性(ソプラノ・アルト)10~12人、男性(テノール・バス)も同じく10~12人で、合計20人前後で出演しています。また、本学でオペラを公演するときは100人単位というときもありますし、企画ごとで教員や在学生が参加、また卒業生で参加など、参加する人や人数は様々です。
〔高畑〕「『YOUNG MAN (Y.M.C.A.)』です。一番最初は一昨年くらいに歌わせていただき、私は『C』の文字を全身で表現させていただきました。」
〔杉野〕「『恋人もいないのに』もしました。」
〔山本〕「渡辺真知子さんの『かもめが翔んだ日』とか」
〔中澤〕「八代亜紀さん!『雨の慕情』。」
〔高畑〕「色々と歌わせていただきました。」
〔中澤〕「楽しかったです。」
「聴いたことがある曲もあり、昔ヒットした曲だという認識はありました。」
〔杉野〕すごく好きでした。メロディーとか今と違う昭和な感じが自分にはとても合っていて、スマホに歌謡曲をいっぱい入れて毎日聴いています。」
〔山本〕「今のJポップにはない、ロマンチックな感じもあれば、底抜けに明るい曲もありますし。」
〔高畑〕「ストレートに感じますね。」
〔山本〕「戦争が終わって、高度成長期があって、バブルがあって、それがはじけて・・・という一連の時代の流れに沿って、その時代ごとの曲がとてもキラキラしていて、エネルギーに満ちているように感じています。愛なら愛を叫んでいますし、昭和の曲は熱いなぁ、と思います。」
〔高畑〕「私たちが生まれていない時代の話なので伝達でしかないのですが、親やテレビなどのメディアの情報などから歴史の流れを知りました。」
〔高畑〕「はい。メロディも今では半音階で進行するところを、昭和の曲の場合そのまま1音下がって進行するという、今では使われないような進行なのですが、そのような曲を歌うと、“昔のメロディラインだな”、という気持ちになったりします。それがきっとストレートな感じがするのだと思います。」
〔山本〕「私たちが生きてきた、たった20年の経験で、『〽パヤパヤ~』という歌詞などの引き出しがないので、とても新鮮です。また昭和の曲を歌うときは、作曲者はどういう方で、どういうときに作曲されたのかなどをまず調べておかないと、何も知識がない状態では歌えないですのですが、練習のときに、先生から『ここはスウィング感じて』とか『ここはもうちょっとビートを出していこう』と、アドバイスやヒントをいただいてます。」
〔高畑〕「先生はその時代の方ですし、曲のイメージをよく理解されているので、私たちも勉強になります。」
〔高畑〕いつもは1カ月くらいかけて練習していますが、今回は2週間くらい前に楽譜をいただいてから数日後に稽古が始まりました。授業が終わった後にそのまま居残り、週1回程度練習をしていました。今回は春休みと重なりましたが、なんとかスケジュール調整をして、短期間で集中して練習しました。
〔高畑〕「私は尾崎紀世彦さんが好きです。テレビで流れている昭和ヒット曲特集の番組で観たりとか、父の持っているカセットテープを聴いて知りました。」
〔杉野〕「吉幾三さんの『俺ら東京さ行ぐだ』とか、加山雄三さんの『蒼い星くず』が好きです。私の中で、しっくりきます。」
〔高畑〕「加山雄三さんは、私が茅ヶ崎出身なので好きです。あと宇崎竜童さんも好きです。山口百恵さんの歌っている作品がとても素敵でした。」
〔杉野〕「あと沢田研二さんの『勝手にしやがれ』が大好きです。その時代の男の人と付き合いたいと思います。」
〔高畑〕「勝手にしやがれ!(笑)」
〔山本〕「音楽大学生ということもあるので、普段スマホの中のプレイリストにはオペラなどのクラシックの楽曲ばかり入っていています。」
〔中澤〕「私もそうです。クラシックばかり入っています。電車の中でもずっと聴いていたりします。」
〔高畑〕「大学に通っているとき、普段は昭和の歌謡曲に触れることはないです。クラシック音楽ばかりですね。」
〔山本〕「私は『手紙』でした。」
〔山本〕「『ら・ら・ら』は女性に合う感じで、しっくりきました。」
〔高畑〕「私は『男はつらいよ』ですね。曲がとても素敵でした。」
〔杉野〕「『〽アー』で、普段歌わない伴奏の絶妙な半音のところを歌うと、とても気持ち良いです。」
〔山本〕「和音がバッチリ決まると、ゾクゾクッときます。」
〔高畑〕「クラシックとは違う音使いが、毎回とても新鮮です。オペラの場合1人1人のスキルが問われるのですが、この番組の曲を演奏するときはみんなで作っているというのを感じます。誰かひとり出ても崩れてしまいますし、みんなの心が躍っていないと表現できないところもあって、”一体感“が大切だと感じています。」
〔山本〕「オペラの場合は一発勝負なのですが、スタジオ収録の場合は“ここが変でしたので録り直しましょう”とか“ここのマイクの音は上げられるから大丈夫です”というところなどは、舞台とは全然違うと新鮮に思いました。」
〔中澤〕「初めて収録したとき、カメラの数が多く、それらが動き回っていることにとても緊張しました。どのカメラで撮っているのかが分からず、どこを見て歌えばいいのか考えてしまいました。」
〔杉野〕「私たちが舞台で歌っていると、そこにいるお客様に伝えるということをするのですが、スタジオ収録の場合は、レンズの向こうにもっと沢山の方々がいらっしゃるというのを想像するという作業がまたひとつ加わるイメージではあります。実際に今そこにいる人たちはスタッフの方たちしかいらっしゃらないけれども、普段私たちが歌うよりも、もっと色々な方たちに観ていただいている…ということを思います。」
〔高畑〕「オペラの場合、1人で歌えるところは好きなように歌えると思うのですが、スタジオの場合はマイクで録るので、ホールと違ってあまり声を張る必要はなく、また合唱なので協調性をもって歌うことが大事と思っています。」
〔杉野〕「ピンクレディーさんの曲や、女性のパリッとした曲を歌ってみたいです。」
〔中澤〕「昭和の歌謡曲とは違うかもしれませんが、ジブリやディズニーの楽曲などを合唱で歌ってみたいです。」
〔高畑〕「レンズには映し切れない生演奏の感動を感じに来てください!」
〔杉野〕「学生ならではの若いエネルギーを出して演奏していきますので、ぜひ観てください。」
〔中澤〕「昭和の頃を思い出してもらえるような合唱を目指していきますので、これからも応援よろしくお願いします!」
〔山本〕「私たちの年代の人も、また私たちより上の世代の方たちも一緒になって楽しんで盛り上がれるような歌を歌えるように頑張りますので、ぜひこれからも応援してください!」
【発売元】 【販売元】 ソニー・ミュージックダイレクト