「杜の音シンガーズのリーダーの、山田華〔やまだ はな〕(写真中央)です。」
「同じく、尾川詩帆〔おがわ しほ〕(写真左)です。」
「杜の音シンガーズ テノールの鈴木秀和〔すずき ひでかず〕(写真右)です。」
〔山田〕
2015年の2月くらいにメンバー集めを開始しまして、番組側から「Chor stella」に参加している双子の妹「山田麗」と二人で歌わせていただいたときに、スタッフの方から、「藝大のグループを作ってくれないか?」と頼まれて、色々な方に協力していただき結成をして、初収録が2015年の4月でした。第一陣はソプラノ4人・アルト4人・テノール3人・バス4人でした。指揮者は番組側からお願いしていただき、清水敬一先生になりました。清水先生は藝大の先生で、学生時代にソルフェージュの授業でお世話になったメンバーが沢山いて、初回から和気あいあいでした。
グループ名もまだ決まってなく、色々と募集して、1回目の練習のときに決起会みたいなことをして、その時にスタッフの方々も含めて色々な名前を出して・・・。「何がいい何がいい」「ヤレあれはいい、これはダメだぁ」と(笑)。そのときに団名はちょっと出ていたのですが、その後番組スタッフの別部さんが、「森の音シンガーズ」を提案してくださいました。そこからヒントを得て、「森」を「杜」にしたらどうか?と、話を進めました。
調べましたら、「上野の杜」「藝大の杜」の「杜」が、今の「杜の音」の「杜」と出てきました。最初に団名は藝大の名前を入れないで、横文字でなく日本語にしたいと思っていましたので、「『杜の音シンガーズ』にしよう!」と、3回目の練習くらいに決定して、ホワイトボードに書いたのを覚えています。
〔尾川〕
色々な案がでました。『ヘヴンリィ・エコーズ』とか(笑)
私たちメンバーのキャラクターを鑑みて、「英語とかカタカナで言われるような団体名は絶対に似合わないね」ということもありました。濃いキャラで、また賑やかで楽しいメンバーが多いので。(笑)
〔山田〕 最初は私が女性メンバーを集めたので、自分の同級生が多くなってしまったのですが、男性は3つほど上の先輩にお願いして集めていただきました。メンバーは卒業した人たちで集めたかったので、卒業したてから30歳くらいまでで集めました。今は学生も入っていますので、21~31歳までと幅はあります。
〔山田〕 活動は番組がメインですが、合唱発表会にゲストとしてお声がけいただいたり、地方での単独の演奏依頼なども増えてきました。合唱団の特徴ですが、練習風景をお見せするのがとてもわかりやすいと思うのですが、本当に賑やかです。他のメンバーが入るとコントのようになって、まるで高校の教室のような感じで、とても楽しいです。(笑)
〔鈴木〕 昨年公演の「日本名曲アルバムコンサート“ドリームシンガーズ”」に、杜の音シンガーズから僕ら3人と、あと2人出演させていただいて、コンサート会場の楽屋側で杜の音シンガーズのメンバーだけのインタビューを取らせていただいて、途中から会話が楽しくなっちゃって、「女性を大切にするグループなんですよ。」とかいろいろとコメントしてましたら、オンエアでは、そこは全部カットされて真面目なトークしか使われていませんでした。(笑)でも真面目なところは真面目にやり、練習も真面目にやっています。
活動の場所は団員各々です。
〔山田〕グループがテレビに出て、メンバーが個人でコンサートを行ったときに、お客様から「テレビで見たよ」という声が多くなったらいいなというのがとてもあります。「杜の音シンガーズ」のみの仕事だけでなくて、メンバーそれぞれが色々な仕事をしているので、個々の活動とテレビ出演の両方がプラスになるように、活動をさせていただいています。 他のコンサートなどに行っても、「杜の音シンガーズ見ました。」とお声をかけてくださったり、番組のファンの方が団員それぞれの本番にも来てくださったりするので、とてもありがたいです。
〔山田〕最初に楽譜を見て歌ってみると、いい曲だなぁ、という感覚がまず最初にきます。それで音源を探して、YouTubeで聴いてみると、音源は古いのですが、それでもメロディや歌詞が、スッと入ってくる曲が多いです。今はパフォーマンス的な曲が多いと思うのですが、単純に歌詞とメロディを楽しめるのが昭和の抒情歌だと、作品の魅力を感じるので、歌っていてこなしていくのがすごく楽しいです。
〔鈴木〕歌詞がとてもいいです。
〔尾川〕なので歌詞はすぐ覚えられるのですが、合唱のでハーモニーを覚えるのが結構難しいです。(笑)歌詞をすぐ覚えられるのが、昭和の名曲です。みんなが歌える曲ですので。今の曲は覚えられませんが、すぐ覚えられるのが「昭和の名曲」の魅力だと思います。みんなが口ずさめますし。
知らない曲の方が多いと思います。
〔尾川〕この番組で知った曲を、自分の本番で歌うことが結構多くて、とてもいい機会をいただいていると思っています。
〔鈴木〕ずっと耳に残るので、口ずさんでしまいます。たまにプライベートとかで無意識に昭和歌謡を口ずさんでいたりすると「なんでそんな歌知ってるの!?世代じゃないでしょ!?」と両親やその年代の方によく言われます。(笑)でも昔の曲は結構好きです。親の世代の曲だと思いますので、父も母も全部知ってました。自分の小さい頃に両親が聴いていたと思います。家にCDがありましたので。
いっぱいあります!一覧表を見たいです!!今回の収録でもいっぱい増えました。
〔鈴木〕私はもともとチューリップが好きでした。
〔尾川〕「心の旅」やりましたね。
〔鈴木〕あと、「杜の音シンガーズ」では歌ったことはないのですが、小椋佳さんの「さらば青春」という曲が、とても好きです。
〔尾川〕番組の初回に出演したとき、雪村いづみさんの「私は泣かない」を歌ってこの曲が好きになり、それ以来ずっと歌っていて、自分のコンサートにいらした方から「何でこの曲を知ってたの?いつも自分が歌う大好きな曲でなんだ。」と言われます。今回歌ったペドロ&カプリシャスの「別れの朝」もそうでした。
本当にいっぱいあって選べないですね。
〔山田〕男性の曲を女性が歌ったり、逆のことをしたりとか難しさはありますが、曲の良さやみんなで作るという楽しみがあって、例えばメロディを、色々なパートが変わったりしたときにフッと出てきたりとか、合唱でないとできない面白さがいいです。
〔尾川〕それがうまくできるメンバーが集まったのだと勝手に自負しています。(笑)自分がはたで聴いているときに、そう思いました。
〔山田〕例えばですが、「ここはあの人が出るだろう」と、なんとなくみんなわかるので、「私は引いちゃおう」とか「ここはあの人の声が出たほうがいい」というところは、自然にサッと引いて歌えることが多いです。それが「杜の音シンガーズ」のよさでもあると思います。
〔尾川〕「この曲は○○さんぽい曲だから○○さんに合わせて歌うね」とか話して歌っていますね。
〔鈴木〕みんな個性があって、その曲に合う人がいるので。
〔尾川〕ソロも、みんな「やりたい!」ではなくて「絶対この曲は○○さんだよね」という意見が一致するんです。
〔山田〕メンバーが16人いると、曲に合う人が必ず1人はいるので。
〔尾川〕みんなキャラは違っても考える方向が一緒なのです。
〔山田〕目指すところが一緒なので、それがまた厚みになってくるので、楽しいです。
〔尾川〕無茶ぶりにも答えて、頑張るので。
〔山田〕それに答えていましたら、変な曲ばかりいただくようになりました(笑)
〔尾川〕「監獄ロック」「ミスター・ベースマン」あたりからどんどん・・・。
〔山田〕「杜の音」だけ方向性がいつも斜めになっているような気がしまして・・・。
〔尾川〕正統派な曲があまり来ない気がして・・・。でも大丈夫です。そこに活路を見出していますので(笑)
〔鈴木〕でも普段していることと違うので、楽しいですね。
〔尾川〕クラシックでの活動をしていますが、特にソロが多いです。
〔清水先生〕でも…うまいソロが集まっても、いいアンサンブルになることのほうが少ないのですが、みんなよく合うんです。
〔山田・尾川〕先生!ありがとうございます!(笑)
〔清水先生〕先ほども話にありましたが、たぶん考え方が一緒なのだと思います。声もかなり違うのですが、ちゃんと溶けるんです。
〔鈴木〕お客様がいらっしゃないことと、環境がちがうことです。
〔山田〕コンサートだとお客様がの顔とか見れて安心するのですが、スタジオの場合 目の前にカメラがあるととても緊張します。あと、スタジオ収録だと顕著にでるのが、画面で見たときに自分がどういう姿勢で、どういう顔しているのかがわかるので、たくさん出演している人ほど、表情や姿勢がよくなっていると思います。コンサートだと生音で終わりなのですが、スタジオ収録だと映像として残ってしまうので、目線とかどこを向いたら自分の顔がよくみえるのかとか研究して、それでだんだんよくなっていくようにこころがけています。
〔尾川〕スタジオ収録だと、顔色がはっきりと見えてしまうのが、こわいですね。
〔鈴木〕あと、歌い終わったあとの反応も、お客様がいらっしゃる場合はすぐにありますが、スタジオの場合は、シ~ンとしていて、「今どうだったんだろう・・・」といつも思ってしまいます。
〔尾川〕だからこそ、終わったあとお互いに励まし合います。「今のよかったよね!」と。
〔鈴木〕本番がステージだと、袖とかでアドレナリンが出て、ガッといけるのですが、スタジオだと切り替えがなくて…。前室があってスタジオに入って行ってスタンバって、じゃあ3.2.1.…みたいな状況なので、ギアを入れるタイミングみたいなところがステージと違い、自分たちでなんとかグッとテンション上げて気持ちを入れて歌わないと、さむい感じになってしまうので、それが難しいです。そういうときに清水先生(※杜の音シンガーズ指揮者)が指揮者だと、すごくいいです。雰囲気を作ってくださってノッていけるので。
〔鈴木〕尾崎紀世彦です。「また逢う日まで」「さよならをもう一度」とか歌いたいです。
〔山田〕いただいた曲をどうこなすか、調理するかが楽しく思っています。
〔鈴木〕そうですね。
〔尾川〕知らない曲を発見することが楽しいですね。
〔鈴木〕歌って好きになる曲がたくさんありますね。
〔尾川〕毎回新鮮なので、それが楽しみです。
〔鈴木〕前回、自分が歌う前にカメラさんのところにある台本の歌詞に『ここ、テノール GS」と書いてあったので、カメラさんに「GSってなんですか?」と伺いましたら、「グループショットのことだよ」と聞きましたので、テノールのメンバーに「ここの部分絶対に抜かれるからアンプしておいて」と伝えて、収録始まりましたら、台本通りカメラのランプがパッと付いて近づいてくるんですよ。そのとき「きたきた~」と思って面白かったです。(笑)それが楽しみ方の一つです。(笑)
〔尾川〕きっと曲のリクエストがくると、番組側の方が杜の音シンガーズに求めている曲は、こういう曲なんだろうなぁ・・・となんとなくわかります。(笑) たとえば、クラシック発声だけでは歌えないような曲がよくきます。今日は地声でやってみようというような曲とか。
〔鈴木〕正統派な曲を歌ったら正統派に歌えることが大前提にあって、たとえば今回のように「やさぐれろ!」とか「スモーキーに」という表現の要望を歌いこなしています。
〔尾川〕「甘えろ」とか(笑)そういう歌で「演じる」ことをどんどんやってみたいです。
ぜひやってみたいです。(笑)
〔山田〕いつも番組を見ていただいて、「杜の音シンガーズ」を応援してくださって、ありがとうございます。「杜の音シンガーズ」のメンバーは、もちろんひとりひとりのコンサートをメインに演っていますが、番組でこういう活動をすることもできて、それぞれが少しずつ成長ができていると思うので、その成長をテレビ越しでもコンサートでも楽しんでいただけたら、また見守っていただけたら嬉しいです。結成してからまだ日が浅いグループですが、これからも長くグループのみんなと、頑張ってやっていきたいと思っていますので、「杜の音シンガーズ」の応援を、よろしくお願いします。
〔尾川〕いつも番組を見てくださって、応援していただいて、ありがとうございます。「杜の音シンガーズ」のFacebookのHPがあるのですが、そこにもたくさんのコメントをいただいたり、「いいね!」を押してくださったりとかしていただき、それがきっかけで私たちソロの活動も知ってくださったりして、とてもありがたく思っています。 この番組で普段ご一緒することのない歌手の方とコラボレーションさせていただくことから学んだり、同じ曲をみんなと歌うことで色々なアプローチの仕方を発見できたり、とてもいい機会をいただいていることに感謝してます。これからも頑張りますので、どうぞよろしくお願いします。
〔鈴木〕いつも番組をご覧いただき、また応援してくださって、本当にありがとうございます。「杜の音シンガーズ」は個々の集まりで、普段からこのグループで活動して番組に出演しているわけではないので、今回の収録でグループのみんなと再会して、番組収録が終わったらそれぞれの活動をしていくのですが、会うたびにちょとずつみんながうまくなっていったり、生活環境が変わっていったりして面白いです。なので、「杜の音シンガーズ」を応援していただきながら、メンバー個々の活動にも注目し、また応援していただき、会場へ足を運んでいただけたら、これほどうれしいことはないです。そしてまた「杜の音シンガーズ」を番組で観ていただいて、個々のメンバーがそれぞれの演奏会にでているときの歌と、集まったときの違いとかも楽しんでいただけれたら嬉しいです。これかもどうぞよろしくお願いします。
【発売元】 【販売元】 ソニー・ミュージックダイレクト