「『Ensemble OASIS』でメゾソプラノパートを担当しております佐々木美歌(ささき はるか)と申します。」(写真下段左から4番目)
「『Ensemble OASIS』でソプラノパートを担当している保科瑠衣(ほしな るい)と申します。」(写真上段左から3番目)
「『Ensemble AQUA』でバスパートを担当している河野陽介(かわの ようすけ)です。」(写真下段右端)
〔佐々木〕 『Ensemble OASIS』結成されて1年とちょっとです。
〔河野〕 『Ensemble AQUA』は、結成して1年経っていない合唱団です。
〔保科〕 指揮者の福永一博さんのお声がけで、東京芸術大学出身と在学生から 選んでいただいたメンバーです。
〔佐々木〕 私たち女声グループは「OASIS」という名前で活動しています。混声の曲を歌うときは、「OASIS」と「AQUA」が一緒に出演をします。
〔河野〕 「AQUA」も芸大卒業生や芸大現役生で構成されています。『AQUA』は、『OASIS』のあとからできました。
〔佐々木〕 番組の方から混声のものを歌ってほしいとお話をいただいて、男声の合唱団を作ってみようということで、「AQUA」が生まれました。
〔佐々木〕
そうです。
結成したのは、『OASIS』も『杜の音シンガーズ』さんもほぼ同時期です。『杜の音シンガーズ』さんは、私たちより下の学年でメンバーを集めました。同じ芸大の合唱団ですが、大きく違うのは、『Ensemble OASIS』は女声の合唱団です。『杜の音シンガーズ』さんは、混声の合唱をされます。
〔佐々木〕 『Ensemble OASIS』は「日本名曲アルバム」のために結成された合唱団なので、番組収録以外は、合唱団としては活動していません。それぞれの団員は、ソリストとして、個人で活動に邁進しています。
〔佐々木〕 『Ensemble OASIS』は、15人です。『Ensemble AQUA』は、8人です。
〔保科〕 クラシックを歌っている私たちにとって、普段に聞いたり接する機会があまりない曲ですので、いつもとても新鮮に感じて、取り組んでいます。
〔佐々木〕 番組では、その収録毎のゲスト出演の方たちと、生の声で合わせられることが、とても新鮮に感じています。今日は、天童よしみさんの色々な歌を聴かせていただいていたので、感動しました。歌謡曲の方たちとご一緒できることは、歌唱はもちろんですが、衣装やしぐさなどの様々なことが、とても勉強になっています。
〔佐々木〕 私は祖母が歌謡曲の師範をしているので、ほとんど知っています。そういうつながりがない方は、8~9割が知らない曲だと思います。
〔河野〕 今日収録した曲は知らなかったです。タイトルを見ただけでは分からない曲や、なんとなく聞いたことがある曲があります。聞いたことも無い、知らない曲もあります。メンバーの年齢の幅が10才くらいありますので、その年齢の差で、知っていたり知らなかったりということもあります。家族が好きだったり、車の中で一緒に聞いて、知っていたりしますが、多くのメンバーの人は、知らない曲ばかりだと思います。
〔佐々木・保科・河野〕 あります!あります!
〔河野〕 全部好きです!今日歌った曲も。
〔保科〕 アレンジをとても素敵にしてくださっているので、それもいいです。
〔佐々木〕 私がずっと耳に印象に残っている曲は『Ensemble OASIS』で歌った「大阪ラプソディー」です。
〔保科〕 私はテレサ・テンの「つぐない」です。この間公開収録で歌った曲なのですが、アレンジもすばらしくて、とても印象に残っています。
〔河野〕 今日、ソロもいただき歌いました「さだめ川」は、とてもいい曲でした。
〔河野〕 家族は、とても喜んで聞いてくれます。祖母は放送される曲をほとんど知っていてテレビを見ながら一緒に歌いだしたりしています。
〔佐々木〕 全然交流のなかった親戚から「見てるよ~」と電話がかかってきたりしました。
〔河野〕 やっぱり、テレビに出させていただいているということの反響がとても大きいです。
〔保科〕 ソロの部分に名前のテロップを出していただいて、その反響もあります。
〔河野〕 放送だと録画もできて家で観られますし、全部日本語なので分かりやすく、クラシックにあまり興味のない同級生や恩師など、みんな喜んで観てくれます。「こういうのも歌うんだね」とか「こういうのだったら聞ける」という声がかえってきます。
〔保科〕 そうですね。けっこうカメラが近いので・・・。それに緊張します。まずそれに慣れるのに、私は苦労しました。観客がいないので、いつもと違う緊張感がします。
〔河野〕 ずっと同じ姿勢でいるのが、しんどくて、固まってきちゃいます。普段はもっと歌えているはずなのに、収録になると声が出にくくなることもあります。細かいところまで全部見られている(映っている)感じがして、間違えちゃいけないとか、お行儀よくしていなきゃいけないというプレッシャーがあって、けっこう大変です。
〔保科〕 録り直しができるといっても、やっぱり間違えないようにしないといけないので・・・。あのプレッシャーは半端ないです。
〔佐々木〕 私は発声を変えています。
〔保科〕 私も変えています。
〔佐々木・保科〕 それもあります。
〔保科〕 あと、いつもと違って、スタジオだとマイク用の声の出し方になりますので、喉をこわさないように気をつけています。
〔佐々木〕 日本歌曲は沢山歌わせていただいていますが、番組で歌う歌謡曲という感じのものは歌わないので、自分の目指している発声などとの兼ね合いは、常に考えて歌っています。器用な方はそういうこともうまく歌って全然喉をこわさなかったりするので、それも人それぞれなのだと思います。
〔河野〕 私は逆にスタジオで歌うことが好きで、結構歌えちゃいます。自分の新しい側面を発見したような(笑)。指揮の福永さんにも「あれ?河野先輩、うまくなりました?」みたいなことを言われて(笑)。この番組でやったことが、クラシックの発声にも活かせたりできるので、表現の幅が広がっているというのはあると思います。でもいつもと違う歌い方が、声を壊してしまうんじゃないかという不安もあります。なかなか経験としてもできないことなので、表現力とかは磨かれていると思います。それと、テレビで自分の歌っている顔が結構下がっているので、「ああ、こういうふうに映るんだ」と感じました。普段の仕事とかでも「ちゃんと前をみて歌おう」というふうに、意識が全然変わりました。
〔佐々木〕 あれほど鮮明な画像で毛穴が見えるくらいのアップで、自分が歌っている姿とかを撮影することは無いので…(笑)。
〔河野〕 あと、「全然口が開いていない」とか「もっと楽しそうに歌えよ」みたいに、自分で自分に突っ込んでいます。
〔保科〕 あります、あります。
〔河野〕 そうやって自分の映っている姿とかを確認できるので、番組出演の回数をこなすごとに、日々進化していると思いますね。
〔河野〕 私は特にないのですが、逆にどういうふうに選曲しているのかが、とても気になりますね。内容の基準や、コンセプトとかテーマがあると思うのですが、選曲している方はすごいなぁ、と毎回思います。
〔保科〕 『Ensemble OASIS』には、抒情的な曲を割り振られることが多くて、『杜の音シンガーズ』さんのように、元気いっぱいな曲がこないですねえ(笑)。
〔河野〕 キャラクター割りしているのかな(笑)。
〔保科〕 熟女系専門になっている感じなので、たまには元気はつらつな曲を歌ってみたいです。
〔佐々木〕 クリスマスソングとか、季節の歌も歌ってみたいなと思います。『Ensemble OASIS』は、クラシックをやっている正統派なメンバーが多いので、そういう意味では抒情的な曲を割り当ててくださるのだと思います。
〔保科〕 たまには遊べる曲を割り当てていただければ(笑)。『Ensemble OASIS』の遊び担当は私なので。
〔河野〕 え?そうだったの?
〔保科〕 『Ensemble OASIS』のメンバーは皆まじめなので(笑)。
〔河野〕 個人的にはアニソンとかやりたいですね。
〔佐々木・保科〕 やりたいですね~。
〔佐々木〕 ディズニー特集とか、ジブリ特集も歌ってみたいですね。あと、『ベルばら』とかやりたいですね。
〔保科〕 ああ!『ベルばら』やりたーい!
〔河野〕 そういう昭和の時代のアニソンをやりたいですね。
〔佐々木〕 クラシックの勉強をされている方が、実際にアニメソングを歌っていたりするので、たぶん合うと思います。
〔河野〕 昭和の時代の歌手の方は、発声がちゃんとしていて、音大のクラシックの発声に通じるところがありますね。
〔保科〕 あと、最近の曲も歌ってみたいな、と思います。西野カナの『トリセツ』とか。高校の合唱コンクールの課題曲が『いきものがかり』さんや『アンジェラ・アキ』さんの曲が使われていたしていますので。
〔河野〕 番組を観てくださっている方は、昭和歌謡曲を青春時代に聴かれていた方が多いと思います。もしかしたらお孫さんと一緒に、3世代にわたって観てくださっていると思うので、たとえば『中学校合唱コンクール名曲集』を特集したら、お孫さんと一緒に観たりできるかもしれないですね。「演歌ばっかりでつまんない」とショボっている子がいたら、「ああ、今日は知っている曲だ!」となるかもしれないです。
〔佐々木・保科〕 『Ensemble OASIS』は女性だけのメンバーですが、音の厚みのある合唱団です。抒情的なところもレベルアップしていきますので、そういうところや、パシっとハーモニーがハマった気持ちの良いところも聴いていただけたら嬉しいです。また『Ensemble AQUA』の重厚な男声パートが入ると、ガラっと雰囲気が変ります。楽曲に合わせてカラーを変えることができる色々な顔を持っている合唱団です。今後は山椒のようにピリッとアクセントのある曲にも挑戦していきたいと思っていますので、ぜひこれからも応援をよろしくお願いします!
〔河野〕 『Ensemble AQUA』はできたばかりの団体なのですが、これからは『Ensemble AQUA』単独での男声合唱にチャレンジしてみたいと思っていますので、これからも応援をよろしくお願いします!
【発売元】 【販売元】 ソニー・ミュージックダイレクト