Amici 桐の花(アミーチ きりのはな)の松島理紗(まつしま りさ<左>と小村知帆(おむら ちほ<右>)です。
変わりましたが、メンバー構成はあまり変わってはいないです。今までは『桐朋アミーチ』という合唱団名で、桐朋の学校側がメンバーを集めて活動していましたが、このたび学校側から独立したこともあり、団体名も新たに「Amici 桐の花」としました。
12~3年前に、元祖『桐朋アミーチ』というグループはありました。 「日本名曲アルバム」が始まって、団体名はそのままで、新しい世代の第二期『桐朋アミーチ』があって、第三期で団体名を『Amici 桐の花』と変え、今は活動をしています。
現在15~20名の女性で構成し、少人数での活動をしていますが、今後は男性を含めた混声としての活動もと思っています。
「Amici 桐の花」では昭和歌謡が多いです。理由としては活動自体が、舞台でという感じではなく、シルバー層の方々の前や病院など、お客様に寄り添ったコンサートというかたちが多いのと、市民楽団の音楽祭への出演などで親しみのある曲を歌うということから昭和の歌謡曲を歌っています。個々の活動では声楽の仕事をしています。
松島:わたしは(新沼謙治さんの)「嫁に来ないか」が一番好きです。
小村:わたしは美空ひばりさんの曲全般好きです。あと坂本九さんのアルバムをすごく聴いていました。
他に「恋はみずいろ」はいい曲でした。世界的にも流行っていて、私たちの親の世代が知っていました。番組で歌ったあと、ポール・モーリアが編曲したバージョンをレコードで聴く機会があって、すごく良い曲だなぁ!、と思いました。こういう曲を歌わせていただけることは、私たち世代にとってはとてもありがたく思っています。
昭和歌謡曲は、クラシックからの流れがあると思います。ですのでクオリティを感じます。電子音などの切り張りした今の音づくりでなく、曲がしっかりしていると思います。今はパソコンでメロディーなど良い部分を切り張りして作曲をする場合もあるのですが、昭和歌謡曲は手書きで書いた温かさを感じます。ひとつの曲として完成しているのが、昭和歌謡曲の魅力だと思います。
もともと好きだったので、歌っていて気持ちいいです。ですので、この番組は楽しいです。
小村:今のこどもたちは学校の授業であまり童謡やわらべうたを習うことが少なくなっていると思うので、今までうたい継がれてきた全国各地の「わらべうた」や「こもりうた」を歌えたらと思っています。
松島:昔の時代劇とか使われていた曲とか、一般の方でも耳にしたことがあるクラシックの有名な曲を歌ってみたいなと思いました。聴いていて「ああ、こういう曲あったなぁ、なつかしいなぁ!」とか、当時の雰囲気やタイトル文字をみたら、体で思い出すような曲をやってみたいです。
今の音楽は、初音ミクとか人間の声ではできなかったことができるという新しい魅力があって良いと思いますが、私たちは、昔のようにみんなが良いと言っていた童謡・唱歌・昭和の名曲を歌っていきたいです。
松島:私の場合は、子供の頃からNHKの合唱団にいて、スタジオで歌うことはしていたので、違和感はないです。
小村:私も森の木児童合唱団にいて、スタジオで歌うことはしていましたので、スタジオの雰囲気に違和感はないです。
それぞれに良さがあるので、どちらもいいと思います。 スタジオとステージとで、歌い方が違いますので、スタジオではマイクに拾われる歌い方をして、コンサートホールなど広い空間だと響きとか、お客様の入り具合を見てどこに声を向かわせたらよいかをチェックしながら歌っています。
小村:昭和の歌謡曲を若い世代が歌っているというところに新しい魅力を感じていただければと思っています。きっとみんなそういう気持ちで歌っていると思いますので、その思いが少しでも届くように歌ってまいります。
松島:ふだん歌っているのが声楽なので、この番組をきっかけに、声楽にも興味を持っていただけたらと思っています。
番組では色々な合唱団が出演されていますが、「Amici 桐の花」の特徴や個性を気に入っていただいて応援していただければと思っています。
【発売元】 【販売元】 ソニー・ミュージックダイレクト