1967年発表の、記念すべきデビュー・アルバム。当初Verve/Folkwaysレーベルから発売されたが後に米コロムビアがマスターを買取り、ジャケットを変更して発売する。収録されている曲はいずれを取っても初期ローラ・ニーロの独創性に満ちた歌が並び、名作と呼ぶに相応しい内容に仕上がっている。「ウェディング・ベル・ブルース」は5thディメンションによって全米No.1に、「フリム・フラム・マン」「ストーニィ・エンド」はバーブラ・ストライサンドで、「アンド・ホエン・アイ・ダイ」はBS&Tによってカヴァーされヒットとなった。ゴスペルの感覚を活かしながらジャズ・フィーリングをミックスし、ブリル・ビルディングのソングライター達の味付けを施した彼女の歌は、このアルバム発表を機に音楽業界で大きな注目を集めた。
アルバム・ジャケット、タイトル、曲順等米オリジナル発売時に可能な限り合わせ、ステレオ&モノ・ヴァージョンを収録。尚、収録ブックレットの表2&3にはVerve/Folkwaysの後Verve/Forecastから発売された時の第2版アルバム・ジャケットを再現した。
ニューヨークが生んだ女性シンガー・ソングライターとして愛されたローラ・ニーロが1968年に発表したセカンド・アルバム。フィフス・ディメンションがカヴァーしてヒットさせた「スウィート・ブラインドネス」「ストーンド・ソウル・ピクニック」やスリー・ドッグ・ナイトが取り上げた「イーライがやって来る」などソングライターとしての魅力溢れる楽曲が並ぶ。デビュー間もなく開花した作家としての才能に加え、感情の起伏の激しいエモーショナルな歌声が深く心に染み入る傑作に仕上がった。デビュー作では参加する事が叶わなかった、チャーリー・カレロがローラとの共同プロデューサーに就き、主にジャズ系ミュージシャンをバックに配しているが、殆どのピアノはローラ・ニーロが弾いている。
日本初CD化となるモノ盤は、元来プロモ用に配布された音源で1968年当時は商品化されなかった。この音源を追加した事により収録時間の関係でCD2枚組となったためシングル・ジャケットだったオリジナル仕様をWジャケットに変更し、表2&3には歌詞カードを掲載した。