人は弱い生き物。だから音楽が必要。

人は弱い生き物である。だから独りでは決して生きていけないし、何かにすがったり、誰かを頼ったりして今日も人生を歩み続けている。そして、壁にぶち当たると、どうしても過去に想いを馳せてしまいがちで、振り返ること決して止めることができない。でも、それが悪しきことだとも、どうしても思えなかったりもする。
ここ数年、人々の生活に制約を強いられてしまった中で、密かに売れ続けているコンピレーションCDのシリーズがある。それが市販CD商品『心に響く唄』シリーズである。その人気の秘密は、現状に強くストレスを感じながら弱っていき、輝いていた昔を思い起こした時に、そこに流れていた音楽が強烈にフラッシュバックして、人の心に響いたのだからだと思われる。
2013年発売『心に響く唄』以来、市販で７タイトル発売されているコンピレーション『心に響く唄』シリーズは、70年代～80年代の日本のヒット曲を集めたコンピレーションCDで、いずれもロングセラーを記録。『心に響く唄BOX』は過去の市販商品をバンドルしただけのものではなく、本企画の為にレーベルの枠を越えて選曲をし直したものであり、通信販売のみでの発売、一般のCDショップでは手に入らない。
このCD-BOXに収められたCD5枚組全90曲を聞けば、懐かしい想い出が、それを彩っていた当時のヒット曲と共に蘇ってきて、多くの人々の感動を生み出すに違いない。もしかしたら音楽を心に響かせる為に、神様は人を弱い生き物として創造したのかもしれない。