周防正行監督最新作の主人公は“活動弁士”!
今からおよそ100年前、「映画(活動写真)」がまだサイレントでモノクロだった頃。日本では楽士の奏でる音楽とともに独自の“しゃべり”で物語をつくりあげ、観客たちを映画の世界に誘い、そして、熱狂させる【活動弁士】、通称“カツベン”が大活躍。他にはない日本独自の文化が花開き、映画を観に行くよりも活動弁士のしゃべりを聞きに行くほど。
本作はそんな時代を舞台に、活動弁士を夢見る青年が、とある小さな町の映画館に流れついたことからすべてが始まる【アクション】×【恋】×【笑い】の要素を織り交ぜたノンストップエンターテインメント!!超満員の映画館、隣町のライバル映画館、再会を果たした初恋相手、大金を狙う泥棒、ニセ活動弁士を追う警察までもを巻き込み、やがて事態は誰もが予想もしなかった展開へ……。
今回、その主人公に大抜擢されたのが「MEN’S NON-NO」専属モデルとして活躍し、大ヒットとなった『劇場版 コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』へ出演するなど様々な分野で活躍する若手最注目俳優の成田凌。本作にて映画初主演となります。ヒロインには若手実力派女優の黒島結菜。さらに永瀬正敏、高良健吾、井上真央、音尾琢真、竹野内豊と超実力派俳優が脇を固める。もちろん竹中直人、渡辺えり、小日向文世をはじめとする周防作品おなじみのキャストも登場。 そして今回、この映画の音楽を担当するのは周防作品ではお馴染みの周防義和。シーンを彩る劇伴、奥田民生の歌唱によるエンディング曲、劇中に出てくる「火車お千」の活動弁士:成田凌による完全版(新録)等、映画の世界観が詰まった魅力たっぷりのアルバムが映画より一足早く発売されます。
― このアルバムのみに収録! ―
① エンディング曲 「カツベン節」 (唄)奥田民生
「カツベン節」は、大正7年に発表された「東京節」の替え歌。「東京節」は、「ジョージア行進曲」のメロディに歌詞をつけたもので、「パイノパイノパイ」というコミカルな歌詞で当時大流行。その後もドリフターズやなぎら健壱などによる多くの替え歌も生まれ、長年歌い続けられてきた曲を、この映画の脚本を担当した片島章三氏が映画に合わせ「カツベン節」として歌詞を書きかえたもの。音楽監督の周防義和からの提案で「東京節」を映画の中で使おうと構想していた周防監督は、「東京節がもつ時代感を現代にも通じる味わいに変える、そういう歌手は誰か」と考えたときに思い浮かんだという、自身も好きな奥田民生へオファーして実現。
② 特別新録 「火車お千」 活動弁士:成田凌
皆様にどう届くでしょうか。
僕が一番長期間練習をした「火車お千」
という作品です。
僕の説明で絵が浮かぶでしょうか。
少々緊張しますが
是非お楽しみください。
― 成田凌 ―
「火車お千」活動弁士:成田凌
劇中で登場する無声映画「火車お千」を坂本頼光氏、片岡一郎の監修・指導のもと、主演の成田凌が完全版として新録して本アルバムのために収録。映画の中ではある女性との掛け合いであったが、この新録では女性役、ナレーションも含めた四役を見事に弁じ分けている。映画の中では『後藤市之丞』『火車お千』のようなオリジナル作品から、『椿姫』『金色夜叉』『南方のローマンス』『ノートルダムのせむし男』『十誡』『不如帰』といった元の作品があるものまで、活動弁士としての弁舌が披露されており、それらにも注目!
- 収録曲 -
- カツベン節 唄:奥田民生
- 大正ロンリーハーツポルカバンド
- キャラメルワルツ
- 七色の声を持つ男
- ホンキートンクベンシ
- えっ?くちびるきたぁ〜!
- 清十郎の秋・靑木館2番
- 紅ノ涙トナリ散リテ・靑木館6番
- 火車お千・仇討・靑木館4番
- 春南方のローマンス・靑木館9番
- 東ノ苦界二身ヲ沈メ・靑木館10番
- ラグタイムキッズ
- ワルと場末と女2人
- Lamentazione Tomio
- 弁士たちのモンタージュ
- 暗闇を彩る声
- キャラメルと活動写真
- クラとシャミの和洋折衷考
- 組曲Jikkai タチバナ篇
- Water Under the Earth
- 靑木館習作1番・3番・5番
- 美しき天然
- 逃げりゃ捕まる、カツベン節
- 火車お千 活動弁士:成田凌
- カツベン節・短編 唄:奥田民生
周防義和 (作編曲家) YOSHIKAZU SUO
東京生まれ信州在住。手がけた映画音楽は『シコふんじゃった。』『Shall we ダンス?』『舞妓はレディ』『釣りバカ日誌イレブン』『鴨川ホルモー』『それでもボクはやってない』『毎日かあさん』『超高速!参勤交代』等、約30枚のサントラ発表。テレビではドキュメンタリ−『ひとモノガタリ』『課外授業ようこそ先輩』のテーマ音楽、『にほんごであそぼ』、『続遠野物語』、アニメ『カスミン』等の音楽担当。1200本近いCMも作曲。作曲理論CDブック『僕らはROCKで作曲する』を執筆。ソロアルバムも発表。ユニット,tomo the tomo carpe diem、Brew-Brewでも活動。2010年湯布院映画祭で周防義和音楽特集が組まれる。1997年、2015年日本アカデミー賞最優秀音楽賞受賞。2007年日本アカデミー賞優秀音楽賞受賞。2015年毎日映画コンクール音楽賞受賞。2015年おおさかシネマフェスティバル音楽賞受賞。名古屋学芸大学客員教授。
映画「カツベン!」
オフィシャル・アルバム
オリジナル・サウンドトラック
音楽:周防義和
2019.12.11 release
1,800yen+tax
MHCL-2834