映画「永遠の0」に引き続き、この壮大なる大河エンターテインメントに寄り添い、
感動を更に盛り上げるのに一役買っているのは、佐藤直紀による重厚でドラマティックな音楽。
感動をふたたび、このサウンドトラック盤で体感してください。
映画「永遠の0」に引き続き、この壮大なる大河エンターテインメントに寄り添い、
感動を更に盛り上げるのに一役買っているのは、佐藤直紀による重厚でドラマティックな音楽。
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©2016 「海賊とよばれた男」製作委員会 ©百田尚樹/講談社
監督:山崎貴スペシャルインタビュー
日本映画界が誇る逸材にしてヒットメイカー、山崎貴。『ALWAYS 三丁目の夕日』『寄生獣』『永遠の0』など多くの作品でタッグを組んできた音楽家・佐藤直紀と、最新作『海賊とよばれた男』では“社歌”を共作。劇中でも特別な存在感を放つ「国岡商店社歌」の制作に至った経緯と想いを語ってもらった。
『海賊とよばれた男』において社歌は舞台装置の一つとも言えるほど重要な存在。「国岡商店社歌」は見事にその役割を果たしてくれていると思います。
●社歌制作に至った経緯について教えてください。
山崎 今回の映画はストーリーの流れが時系列ではなく、様々な時代を行き来する作りになっているので、それぞれのパートを一本の物語に繋ぐ要素として、「歌」が欲しいなと思っていました。また、日本人は昔から困難に直面したときに歌を唄って自らを鼓舞してきたということも聞き、映画の内容もふまえて「社歌」を作ろう、ということになったんですが、いわゆる立派な会社の社歌というよりも、漁師が海に出たときに鼻唄で唄っているような、大衆的な気持ちの良い歌にしたいという思いがありました。
●「国岡商店社歌」の歌詞に込めた想いを聞かせてください。
山崎 “荒波乗り越えて”という言葉にも表れているように、どんな辛い逆境にあっても決して諦めずに乗り越えていく、という、主人公・国岡鐡造と国岡商店の店員たちの姿を詞にこめました。
●完成した「国岡商店社歌」を聴いた感想は?
山崎 佐藤直紀さんに曲を最初にお願いした時に、「唄っていて元気が出る曲」、そして「大正・昭和の時代を感じさせる、素朴な感じの曲」にしたいという希望をお伝えました。結果、思っていたとおりの曲に仕上げていただきました。この映画において社歌は舞台装置の一つとも言えるほど重要な存在ですが、この歌は見事にその役割を果たしてくれていると思います。
●「国岡商店社歌」合唱レコーディング時のエピソードを教えてください。
山崎 主演の岡田准一さんをはじめ、吉岡秀隆さん、ピエール瀧さん、小林薫さんなど錚々たるキャストの方が揃ってレコーディングを行いました。こうして見ると歌手の方が多いですね(笑)。ただ、この社歌は上手く唄うというよりも、素朴でどこか荒々しさも表現したかったので、そのことは皆さんにも事前にお願いしました。当日は、ピエールさんが「こういうのはずっとやってきてるんだ!」と張り切って、見事にレコーディングの現場を仕切っていただきました(笑)。
<山崎貴(やまざきたかし)>
1964年6月12日生まれ、長野県出身。
2000年、『ジュブナイル』で映画監督デビュー。CGによる高度なビジュアルを駆使した映像表現・VFXの第一人者。
2005年には『ALWAYS 三丁目の夕日』(2005年)が第29回日本アカデミー賞において計12部門で最優秀賞を受賞し、後にシリーズ化されるなど大ヒットを記録。
その後も『SPACE BATTLESHIPヤマト』(2010年)、『STAND BY MEドラえもん』(2014年/八木竜一との共同監督)、『寄生獣』(2014年)など多くの大作・話題作を手掛け、中でも『永遠の0』(2013年)は、2014年年間邦画興行収入No.1のメガヒットとなった。