ジミが火をつけたのは、ギターだけじゃなかった。
ジミ・ヘンドリックスがオープンしたスタジオでの活動を未発表音源と貴重な映像と共に振り返る!
ジミ・ヘンドリックス 『エレクトリック・レディ・スタジオ:ヴィジョン』 ELECTRIC LADY STUDIOS: A JIMI HENDRIX VISION
- 2024年10月4日発売予定
- 完全生産限定盤
- 輸入パッケージ(CDとBDのディスクは日本プレス)/オリジナル・カラーブックレット
- 英文解説の完全翻訳・歌詞・対訳・語り訳掲載の日本版ブックレット
- 3CD+Blu-ray(4枚組) / 品番:SICP-6451~4 / 定価:¥8,250(税込)
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パッケージ開封動画
<3CD 収録曲>
- Disc 1
- 1Ezy Ryderイージー・ライダー [オルタネイト・ミックス]* 1970年6月18日
- 2Valleys Of Neptuneヴァリーズ・オブ・ネプチューン [オルタネイト・ヴァージョン]* 1970年6月15日
- 3Straight Ahead直進 [テイク 1 & 2]* 1970年6月17日
- 4Drifter’s Escape漂流者の逃亡[テイク 1 & 2]* 1970年6月17日
- 5Astro Manアストロ・マン [テイク 9 & 10]* 1970年6月24日
- 6Astro Manアストロ・マン [テイク 14]* 1970年6月24日
- 7Drifting流浪 [テイク 1 & 2]* 1970年6月25日
- 8Night Bird Flyingナイト・バード・フライング [テイク 25]* 1970年6月16日
- 9Farther Up The Roadファーザー・アップ・ザ・ロード* 1970年6月24日
- 10The Long Medleyロング・メドレー: [Astro Man / Beginnings / Hey Baby (New Rising Sun) / Midnight Lightning (Keep On Groovin’)/ Freedom アストロ・マン / ビギニングス / ヘイ・ベイビー(ニュー・ライジング・サン) / ミッドナイト・ライトニング(キープ・オン・グルーヴィン) / 自由]* 1970年6月24日
- Disc 2
- 1Earth Bluesアース・ブルース [オルタネイト・ミックス]* 1970年6月26日
- 2Dolly Daggerドリー・ダガー [テイク 17 & 18]* 1970年7月1日
- 3Angel天使 [テイク 7]* 1970年7月23日
- 4Beginningsビギニングス [テイク 5]* 1970年7月1日
- 5Lover Manラヴァー・マン1970年7月20日
- 6Tune X / Just Came InチューンX / ジャスト・ケイム・イン [テイク 6]* 1970年7月22日
- 7Heaven Has No Sorryヘヴン・ハズ・ノー・ソロウ [デモ]* 1970年6月26日
- 8Freedom自由 [テイク 4]* 1970年6月25日
- 9Valleys Of Neptuneヴァリーズ・オブ・ネプチューン [デモ]* 1970年6月26日
- 10Come Down Hard On Meカム・ダウン・ハード・オン・ミー [テイク 15]* 1970年7月15日
- 11Dolly Daggerドリー・ダガー [オルタネイト・ヴァージョン]* 1970年7月19日
- 12Messing Aroundメッシング・アラウンド [テイク 17]* 1970年6月16日
- 13Tune X / Just Came InチューンX / ジャスト・ケイム・イン [テイク 8]* 1970年7月22日
- 14Drifting流浪 [オルタネイト・ヴァージョン]* 1970年8月20日
- 15Freedom自由 [オルタネイト・ヴァージョン]* 1970年7月19日
- 16Belly Button Windowベリー・バトゥン・ウィンドウ [テイク 1]* 1970年7月23日
- Disc 3
- 1Dolly Daggerドリー・ダガー [ミックス 2]* 1970年8月20日
- 2Night Bird Flyingナイト・バード・フライング [オルタネイト・ヴァージョン]* 1970年8月20日
- 3Freedom自由 [オルタネイト・ヴァージョン]* 1970年8月20日
- 4Midnight Lightning / Beginningsミッドライト・ライトニング/ビギニングス* 1970年7月1日
- 5Straight Ahead直進 [オルタネイト・ミックス]* 1970年8月20日
- 6In From The Storm嵐の中に [オルタネイト・ミックス]* 1970年8月24日
- 7Bolero / Hey Baby(New Rising Sun)ボレロ / ヘイ・ベイビー(ニュー・ライジング・サン)[オルタネイト・ミックス]* 1970年8月22日
- 8Drifter’s Escape漂流者の逃亡[オルタネイト・ミックス]* 1970年8月22日
- 9Astro Manアストロ・マン [オルタネイト・ヴァージョン]* 1970年8月22日
- 10Bleeding Heartブリーディング・ハート [オルタネイト・ミックス]* 1970年8月22日
- 11Drifting流浪 [オルタネイト・ヴァージョン]* 1970年11月20日
- 12Room Full Of Mirrors鏡の部屋[オルタネイト・ヴァージョン]* 1970年10月19日
- 13Angel天使 [オルタネイト・ヴァージョン]* 1970年10月19日 * 未発表音源
<Blu-ray>
●映像 新作ドキュメンタリー:“A JIMI HENDRIX VISION”
倒産したナイトクラブ跡がジミの理想を実現させるための最先端のレコーディング施設<エレクトリック・レディ・スタジオ>に姿を変えるまでの過程を追ったもので、インタビュー、未公開映像や写真などで構成。エディ・クレイマーによる「自由」「天使」「ドリー・ダガー」といった名曲のトラック分析も含む。
▶収録分数:89分、2層、MPEG-4 AVC、Color、16:9、STEREO/リニアPCM(24bit/48kHz)、字幕:日本語/英語/フランス語/ドイツ語/スペイン語/オランダ語
●オーディオ・トラック 『ファースト・レイズ・オブ・ザ・ニュー・ライジング・サン』+ボーナス・トラック
全20トラック、史上初5.1サラウンド・サウンド化
▶収録分数:82分、5.1ch/DTS-HD Master Audio(24bit/96kHz)
- 1Freedom自由
- 2Izabellaイザベラ
- 3Night Bird Flyingナイト・バード・フライング
- 4Angel天使
- 5Room Full Of Mirrors鏡の部屋
- 6Dolly Daggerドリー・ダガー
- 7Ezy Ryderイージー・ライダー
- 8Drifting流浪
- 9Beginningsビギニングス
- 10Stepping Stoneステッピング・ストーン
- 11My Friend俺の友達
- 12Straight Ahead直進
- 13Hey Baby(New Rising Sun)ヘイ・ベイビー(ニュー・ライジング・サン)
- 14Earth Bluesアース・ブルース
- 15Astro Manアストロ・マン
- 16In From The Storm嵐の中に
- 17Belly Button Windowベリー・バトゥン・ウィンドウ
- 18Pali Gapパリ・ギャップ(アルバム『レインボウ・ブリッジ』より)
- 19Lover Manラヴァー・マン (『ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンス』ボックス・セットより)
- 20Valleys Of Neptuneヴァリーズ・オブ・ネプチューン(アルバム『ヴァリーズ・オブ・ネプチューン』より)
人生最後の4ヶ月間にスタジオでレコーディングされた39曲。
豪華ボックス・セット『エレクトリック・レディ・スタジオ:ヴィジョン』には、ジミ・ヘンドリックスの不慮の死去直前となる1970年6月から8月、ベースにビリー・コックス、ドラムスにミッチ・ミッチェルを擁する新生ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンスによってエレクトリック・レディ・スタジオでレコーディングされた39曲(うち38曲が未発表音源)をCD3枚に収録。またBlu-rayにはニューヨークの画期的なレコーディング・スタジオ誕生を時系列で追う映像ドキュメンタリーに加え、新たに5.1ミックスを施したオーディオ・トラック20曲を収録。
先行トラックとなる「天使(テイク7)」は、ヘンドリックス、ミッチェル、コックスが1970年7月23日にレコーディングしたパフォーマンスで、新たなミックスの音を削ぎ落とした未発表ヴァージョン。ジミの死後にミッチェルがこのマスターに付け加えることにしたドラムスやパーカッションの演奏はまったく含まれていない。
「天使(テイク7)」 1970年7月23日録音
ボックス・セット『エレクトリック・レディ・スタジオ:ヴィジョン』に含まれるCD3枚組(LP5枚組は輸入盤のみ)には、ジミとベーシストのビリー・コックス、ドラマーのミッチ・ミッチェルという彼のバンドによって、このギタリストの人生最後の4ヶ月間にスタジオでレコーディングされた39曲が収録される。
ヘンドリックスは1968年の名作『エレクトリック・レディランド』に続くことになる野心的な2枚組アルバム『ファースト・レイズ・オブ・ザ・ニュー・ライジング・サン』の制作に精を出していた。新しいスタジオでの可能性にインスピレーションを受けたエクスペリエンスは、「ナイト・バード・フライング」、「自由」、「ドリー・ダガー」を一から創り上げた。このセットは、1970年のあの実り多き夏にヘンドリックスが手掛けた作品を包括的にまとめている。
楽曲は「ヴァリーズ・オブ・ネプチューン」と「ヘヴン・ハズ・ノー・ソロウ」の4トラックによるデモ音源、「カム・ダウン・ハード・オン・ミー」と「ベリー・バトゥン・ウィンドウ」といった発展性の高い曲の別アレンジ、「チューンX/イン・フロム・ザ・ストーム」、「アストロ・マン」、そして「ザ・ロング・メドレー」の特別なスタジオ・ライヴ・テイクでは、「ビギニングス」「ヘイ・ベイビー(ニュー・ライジング・サン)」、「ミッドナイト・ライトニング(キープ・オン・グルーヴィン)」、「自由」の26分にわたる自然発生的に繰り広げられたセッションなど多岐にわたる。
さらに、このボックス・セットには、ギタリストの彼が8月30日にイングランドのワイト島で行われたフェスティヴァル出演のためにヨーロッパに旅立つ前に、エンジニアのエディ・クレイマーと共に完成させたミックスの多くが収録されている。ヘンドリックスはその後エレクトリック・レディ・スタジオに二度と帰ってこなかった。
「流浪(オルタネイト・ヴァージョン)」 1970年11月20日録音
ジミ・ヘンドリックスの大いなる遺産はエレクトリック・レディ・スタジオでもあった!
Blu-rayには高い評価を博した長編ドキュメンタリー『エレクトリック・レディ・スタジオ:ヴィジョン』が収録される。
同作は、常設スタジオが欲しいというヘンドリックスの意向にインスパイアされ、破産したマンハッタンのナイトクラブの残骸が最新鋭のレコーディング施設へと成長を遂げる、スタジオ誕生の経緯を時系列で追った作品。
ジョン・マクダーモットが監督を、ジェイニー・ヘンドリックス、ジョージ・スコット、マクダーモットがプロデュースを務めたこの映画には、ヘンドリックスが新しいスタジオで初めて行ったレコーディングに参加したスティーヴ・ウィンウッド、エクスペリエンスのベーシストだったビリー・コックス、そしてヘンドリックスが夢を叶える手助けをしたエレクトリック・レディの初代スタッフらとの独占インタビューがフィーチャーされている。
またこのドキュメンタリーには未発表映像や写真の他、レコーディング・エンジニアのエディ・クレイマーによる「自由」、「天使」、「ドリー・ダガー」といったヘンドリックスの名曲のトラックごとの分析も収録。
ドキュメンタリー『エレクトリック・レディ・スタジオ:ヴィジョン』より抜粋映像
ジミ亡き後のエレクトリック・レディ・スタジオは・・・
ジミ・ヘンドリックスの死がその後生まれるはずだった多くの音楽を大衆から奪ってしまった一方で、彼のレコーディング・スタジオの継続的な成功が、彼自身の音楽を越えた不朽のレガシーを提供していることを深く掘り下げて説明している。ジョン・レノン、ザ・クラッシュ、AC/DC、シック、デヴィッド・ボウイ、スティーヴィー・ワンダーをはじめ、100組以上がエレクトリック・レディ・スタジオでアルバムを作ってきたことが、この半世紀の間に急激に変化した業界において、ジミの不朽の功績を訴えかけてくる。日本盤は日本語字幕付で楽しめる。
加えて、Blu-rayには、アルバム『ファースト・レイズ・オブ・ザ・ニュー・ライジング・サン』とボーナス・トラックに新たに5.1サラウンド・サウンド・ミックスを施した全20曲も収録。この新たに5.1ミックスを施された音源は、死後リリースされた『ファースト・レイズ・オブ・ザ・ニュー・ライジング・サン』(1997年発売、1968-70年録音)の全17曲、『レインボウ・ブリッジ』(1971年発売、1970年録音)から「パリ・ギャップ」、『ザ・ジミ・ヘンドリックス・ボックス・セット』(2000年発売、1970年録音)から「ラヴァー・マン」、『ヴァリーズ・オブ・ネプチューン』(2010年発売、1969-70年録音)から「ヴァリーズ・オブ・ネプチューン」を収録。
『エレクトリック・レディ・スタジオ:ヴィジョン』について
輸入仕様のパッケージには未発表写真、ヘンドリックス自身による曲の下書き、包括的なライナーノーツが満載の豪華カラー・ブックレットを同梱。日本盤には英文解説の完全翻訳に加え歌詞・対訳、語り訳を掲載した日本版ブックレットを付属する(CDとBlu-rayのディスクは日本プレス)。
「兄には音楽的ヴィジョンがありました」ジェイニー・ヘンドリックスは振り返る。「このプロジェクトでは兄自身の音楽だけでなく、兄のエレクトリック・レディ・スタジオに対する不朽の貢献についても光を当てることが適切である気がしました。兄は、感じたものすべてを録音できるホーム・ベースを築くことに心底突き動かされました。兄の人生はあまりに短く終えてしまいましたが、西8丁目52番地のあの魔法の壁に囲まれた場所では、実に多くの才能あるアーティストたちが今も自己表現を行っています」。
尚、今作は2022年度グラミー賞の最優秀映画部門にノミネートされた長編ドキュメンタリー『ミュージック、マネー、マッドネス…ジミ・ヘンドリックス・ライヴ・イン・マウイ』と同じチームによって制作された。
今作の発売を記念し、8月8日にニューヨーク市がマンハッタン西8丁目、6番街とマクドゥーガル通りの間に位置する部分を一時的にジミ・ヘンドリックス・ウェイと命名した。そこはエレクトリック・レディ・スタジオが建てられ、今も存在する区画だ。
プロフィール
1942年11月27日にアメリカ・シアトルで生まれた、不世出のギタリスト。
1966年にロンドンへ渡り、ノエル・レディング(b)、ミッチ・ミッチェル(ds)とともにザ・ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンスを結成。第一弾シングル「ヘイ・ジョー」は全英6位を記録するという華々しいデビューを飾り、1967年作アルバム『アー・ユー・エクスペリエンスト?』は全英2位を記録、英国中が注目するロックスターとなったジミは、アメリカへ凱旋帰国しモンタレー・ポップ・フェスティバルに出演を果たす。
その後もエクスペリエンスとして『アクシス:ボールド・アズ・ラヴ』『エレクトリック・レディランド』(全米1位)の計3作を発表し、1969年ウッドストック・フェスティバルではトリを務め伝説的なライヴを残した。
その後、新たな方向性を模索して全員がアフリカ系アメリカ人によるバンド・オブ・ジプシーズを結成するものの長続きしなかった。1970年にはワイト島フェスティヴァルに参加。
その出演からおよそ3週後の9月18日、ロンドンのホテルで昏睡状態に陥り急死。享年27才。
その短いキャリアながら、ギターという楽器の可能性を探求しながら創造した作品の数々は、ロックとは何かを提示し、世代を越えて数多くのアーティストに影響を与え続けている。2024年のローリング・ストーン誌でも《史上最高のギタリスト250人》の第1位に選ばれるなど、今なお偉大なるロックギタリストとして評価されている。
日本オフィシャル・サイト
www.sonymusic.co.jp/artist/jimihendrix/
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