リマスタリングが施されたオリジナル・アルバム、未発表デモ、アウトテイク、ライヴ音源などを加えた3枚組CDに長編ドキュメンタリー、ハイレゾ音源を収録したBlu-ray1枚を加えた、計4枚組仕様の『エレクトリック・レディランド』50周年記念盤が遂に発売!! 豪華48Pのフルカラー・ブックレットが付属、50周年記念盤のジャケット写真はジミが当時から希望していた、リンダ・イーストマンの写真が使用されている。
品番:SICP-5917~5920 価格:¥11,000+税
仕様:完全生産限定盤/ 直輸入パッケージ仕様 / 3CD+Blu-ray / 48Pカラーブックレット
解説:大鷹俊一 英文解説:デヴィッド・フリック、ジョン・マクダーモット、エディ・クレイマー
翻訳・歌詞・対訳付
発売日:2018年11月21日(海外発売日2018年11月9日)
Produced And Directed By Jimi Hendrix
Deluxe Edition Produced By Janie Hendrix, Eddie Kramer, & John McDermott for Experience Hendrix L.L.C.
Mastered By Bernie Grundman Bernie Grundman Mastering, Hollywood, CA
5.1 Surround Sound Mastering By Scott Sedillo Bernie Grundman Mastering, Hollywood, CA
Design: Phil Yarnall / SMAY Design
Cover Photograph: Linda McCartney
【CD1】
Electric Ladyland エレクトリック・レディランド
ジミ・ヘンドリックス自らプロデュースと監督を務め、1968年に2枚組LPで発売された、生前最後のスタジオ・アルバム『エレクトリック・レディランド』。今回新たにバーニー・グランドマンがオリジナルのアナログ・テープからリマスタリングを施し収録。
収録曲
- ...And the Gods Made Love / 恋の神々
- Have You Ever Been (To Electric Ladyland) / エレクトリック・レディランド
- Crosstown Traffic / クロスタウン・トラフィック
- Voodoo Chile / ヴードゥー・チャイル
- Little Miss Strange / リトル・ミス・ストレンジ
- Long Hot Summer Night / 長く暑い夏の夜
- Come On (Let the Good Times Roll) / カム・オン(レット・ザ・グッド・タイムス・ロール)
- Gypsy Eyes / ジプシー・アイズ
- Burning of the Midnight Lamp / 真夜中のランプ
- Rainy Day, Dream Away / 雨の日に夢去りぬ
- 1983...(A Merman I Should Turn to Be) / 1983
- Moon, Turn the Tides...Gently Gently Away / 月夜の潮路
- Still Raining, Still Dreaming / 静かな雨、静かな夢
- House Burning Down / 焼け落ちた家
- All Along the Watchtower / ウォッチタワー
- Voodoo Child (Slight Return) / ヴードゥー・チャイルド(スライト・リターン)
ザ・ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンスの3作目のアルバム『エレクトリック・レディランド』のオリジナル盤は、1968年10月16日に発売、生前にリリースされたスタジオ・アルバムとしては最後の作品となり、全米アルバム・チャートの1位を獲得。ジミ・ヘンドリックスがプロデュースと監督を務めたこの作品は、今でも米国外で最も売上の多いジミ・ヘンドリックスのアルバムであり、ファースト・アルバム『アー・ユー・エクスペリエンスト?』を凌いでいる。
同作には当時、トラフィックのスティーヴ・ウィンウッド、クリス・ウッド、デイヴ・メイスン、ジェファーソン・エアプレインのジャック・キャサディ(「Voodoo Chile」のベースを担当)、そしてジミ・ヘンドリックスが後に自ら組んだバンド・オブ・ジプシーズのメンバー、バディ・マイルス(「Rainy Day, Dream Away」と「Still Raining, Still Dreaming」のドラムスを担当)など豪華ゲストプレイヤーが参加を果たしている。またシングルとして全米シングル・チャートのトップ20入りを果たした、ボブ・ディランの「見張塔からずっと(All Along the Watchtower)」のカヴァー「ウォッチタワー」など、大半の曲でヘンドリックス自らベースも担当している。録音された解釈として、史上最高とみなされているこのカヴァー・ヴァージョンに関して、1995年にボブ・ディランは「他の人たちが見つけようと思いもしないようなものを、ジミはこの曲に見いだしたんだ。彼は空間の使い方によって、さらにいいものを作ったんじゃないかと思う」と明言している。ディランは1974年の時点で自身の曲を演奏するのにヘンドリックスのテンプレートを用い始めており、究極の形でリスペクトの念を表明していた。
【CD2】
At Last...The Beginning: The Making of Electric Ladyland: The Early Takes
アット・ラスト・・・ザ・ビギニング:ザ・メイキング・オブ・エレクリック・レディランド:ジ・アーリー・テイクス
ジミ・ヘンドリックスがティアック社製のオープンリール式テープ・マシンで1968年初めに録音したデモ音源、ニューヨークのサウンド・センターやレコード・プラントでの初期セッションなど未完成の魅力的な曲のスケッチ、バディ・マイルスとスティーヴン・スティルスがゲスト参加している「エンジェル・カテリーナ」と「リトル・ミス・ストレンジ」の未発表ヴァージョンなど、未発表デモ音源やスタジオでのアウトテイクを計20曲収録。
収録曲
- 1983...(A Merman I Should Turn to Be) / 1983
- Angel / 天使
- Cherokee Mist / チェロキー・ミスト
- Hear My Train a Comin' / ヒア・マイ・トレインAカミン
- Voodoo Chile / ヴードゥー・チャイル
- Gypsy Eyes / ジプシー・アイズ
- Somewhere / サムホエア
- Long Hot Summer Night (Demo 1) / 長く暑い夏の夜(Demo1)
- Long Hot Summer Night (Demo 3) / 長く暑い夏の夜(Demo3)
- Long Hot Summer Night (Demo 4) / 長く暑い夏の夜(Demo4)
- Snowballs at My Window / スノーボールズ・アット・マイ・ウィンドウ
- My Friend / 僕の友達
- At Last...The Beginning / アット・ラスト・・・ザ・ビギニング
- Angel Caterina / エンジェル・カテリーナ
- Little Miss Strange / リトル・ミス・ストレンジ
- Long Hot Summer Night (Take 1) / 長く暑い夏の夜(Take1)
- Long Hot Summer Night (Take 14) / 長く暑い夏の夜(Take14)
- Rainy Day, Dream Away / 雨の日に夢去りぬ
- Rainy Day Shuffle / レイニー・デイ・シャッフル
- 1983...(A Merman I Should Turn to Be) / 1983
【CD3】
Live At The Hollywood Bowl September 14,1968
ライヴ・アット・ザ・ハリウッド・ボウル 1968年9月14日
アルバム『エレクトリック・レディランド』リリースの約1か月前、1968年9月14日にハリウッド・ボウルで行われた未発表ライヴ。最近発見された2トラックのサウンドボードからの録音音源12曲を収録。
収録曲
- Introduction / イントロダクション
- Are You Experienced? / アー・ユー・エクスペリエンスト?
- Voodoo Child (Slight Return) / ヴードゥー・チャイルド(スライト・リターン)
- Red House / レッド・ハウス
- Foxey Lady / フォクシー・レディ
- Fire / ファイア
- Hey Joe / ヘイ・ジョー
- Sunshine of Your Love / サンシャイン・オブ・ユア・ラヴ
- I Don't Live Today / 今日を生きられない
- Little Wing / リトル・ウィング
- Star Spangled Banner / 星条旗
- Purple Haze / 紫のけむり
【Blu-ray】
At Last...The Beginning: The Making Of Electric Ladyland
アット・ラスト・・・ザ・ビギニング:ザ・メイキング・オブ・エレクリック・レディランド
『アット・ラスト・・・ザ・ビギニング:ザ・メイキング・オブ・エレクリック・レディランド』(日本語字幕付)は、1997年に“クラシック・アルバム”テレビシリーズの一環として制作され、名匠(プロデューサー、エンジニア)エディ・クレイマーが『エレクトリック・レディランド』のレコーディングを振り返り、オリジナルのマルチトラック・テープの一部を再生しながらジミたちが用いた技術のプロセスを説明、エクスペリエンスのノエル・レディング、ミッチ・ミッチェル、マネージャーを務めたチャス・チャンドラー、デイヴ・メイスンらが当時のレコーディングを語る、長編ドキュメンタリー。このエクスパンデッド・エディションでは、オリジナルでは見られなかった40分のコンテンツを収録。
また、アルバム『エレクトリック・レディランド』のハイレゾ音源計3種類[●Uncompressed(非圧縮) LPCM Stereo 96kHz/24bit ●Uncompressed (非圧縮)LPCM 5.1 Surround 96kHz/24bit ●DTS-HD Master Audio 5.1 Surround 96kHz/24bit)]がBlu-rayに収録されている。
「『エレクトリック・レディランド』を5.1サラウンド・サウンドでミキシングすることをずっと夢見てきました」とエディ・クレイマーは語っている。「ジミと私が1968年にやろうとしていた冒険心あふれるタイプの音には理想的な媒体のようにかねてから思ってきました。<Voodoo Child (Slight Return)>の最初のサラウンド・ミックスを完成させたときは、目に見える直感的な興奮を覚えました。掛け言葉になりますが、圧倒的なエクスペリエンス(経験)でしたよ。私たちはこの曲をサラウンド・テスト用に考えていました。音を聞いた瞬間、ジミと自分があの“とらえどころのない”音を見いだそうとしている自分たちの試みに笑いながら、ステレオ・アルバムをミキシングしていたときのことがフラッシュバックしましたよ」。『エレクトリック・レディランド50周年記念盤』に同梱されるブルーレイにはこれらの5.1サラウンド・サウンド・ミックスが収録される。ヘンドリックスの作品群にあるスタジオ・アルバムとしてはまったく初めてのこととなる。
【豪華48Pブックレット】
ジミ・ヘンドリックスによる手書きの歌詞、アルバムのレイアウトの指示、エディ・クレイマーによるレコーディング時の未発表写真、デヴィッド・フリック、ジョン・マクダーモット、エディ・クレイマーによるエッセイ、レコーディングの記録などを掲載。
【ジャケット写真】
ニューヨークのセントラル・パークにある『不思議の国のアリス (Alice in Wonderland)』像の前にバンド・メンバーと子供たちがいるという新しいジャケット写真は、リンダ(・マッカートニー)・イーストマンが撮影したもの。ジミ自身がアルバムのジャケット・イメージとして選んだ画像である。この写真はリプリーズ・レコーズから発売された米国盤のジャケットの内側に追いやられ、白黒で印刷されていた。トラック・レコーズからリリースされた英国盤にはまったく使用されず、代わりに裸の女性が見開きに19人並ぶ写真が使用された。ヘンドリックスがこの写真をひどく忌み嫌ったのは有名な話である。このたびリンダ・イーストマンの写真が史上初めてフル・カラーで、ジミ・ヘンドリックスの元々のヴィジョン通りに『エレクトリック・レディランド』のジャケットを飾ることになる。
JIMI HENDRIX ジミ・ヘンドリックス
1942年11月27日にアメリカ・シアトルで生まれた、不世出のギタリスト、ジミ・ヘンドリックス。1966年にロンドンへ渡り、ノエル・レディング(b)、ミッチ・ミッチェル(ds)とともにザ・ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンスを結成。第一弾シングル「ヘイ・ジョー」は全英6位を記録するという華々しいデビューを飾り、1967年作アルバム『アー・ユー・エクスペリエンスト?』は最高2位を記録、英国中が注目するロックスターとなったジミは、アメリカに凱旋帰国しモンタレー・ポップ・フェスティヴァルに出演を果たす。その後もエクスペリエンスとして『アクシス:ボールド・アズ・ラヴ』、『エレクトリック・レディランド』(全米1位)の計3作を発表し、1969年ウッドストック・フェスティバルではトリを務め伝説的なライヴを残した。1970年にはワイト島フェスティヴァルに参加。そのワイト島に出演してからおよそ3週後の9月18日、ロンドンのホテルで昏睡状態に陥り急死。享年27才。その短いキャリアながら、ギターという楽器の可能性を拡大しながら創造した作品の数々は、ロックとは何かを提示し、世代を越えて数多くのアーティストに影響を与え続けている。2003年のローリング・ストーン誌では<歴史上最も偉大なギタリスト>の第1位に選ばれるなど、最高のロックギタリストとして評価されている。