ジミが火をつけたのは、
ギターだけじゃなかった。
ジミ・ヘンドリックスバンド・オブ・ジプシーズ :
コンプリート・フィルモア・イースト
1969年から70年へ。12月31日と1月1日に行われた4回のステージ、全43曲、5時間を超える伝説的な演奏を完全収録!
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- ★完全生産限定盤
- ★未発表写真満載のカラー・ブックレット(輸入)★BOX&紙ジャケット(輸入)
★英文の完全翻訳・書下ろし解説・歌詞・対訳掲載の日本版ブックレット - 品番:SICP6213~7 / ¥7,000+税
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収録曲
- DISC 1:12/31/69 1st Set
- 01.パワー・オブ・ソウル
- 02.ラヴァー・マン
- 03.ヒア・マイ・トレインAカミン
- 04.チェンジズ
- 05.イザベラ
- 06.マシン・ガン
- 07.ストップ
- 08.イージー・ライダー
- 09.ブリーディング・ハート
- 10.アース・ブルース
- 11.バーニング・デザイア
- DISC 2:12/31/69 2nd Set
- 01.蛍の光 %
- 02.フー・ノウズ %
- 03.ファイア
- 04.イージー・ライダー *
- 05.マシン・ガン %
- 06.ストーン・フリー
- 07.チェンジズ *
- 08.恋のメッセージ *
- 09.ストップ *
- 10.フォクシー・レディ
- DISC 3:1/1/70 1st Set
- 01.フー・ノウズ
- 02.マシン・ガン
- 03.チェンジズ +
- 04.パワー・オブ・ソウル %
- 05.ステッピング・ストーン %
- 06.フォクシー・レディ +
- 07.ストップ %
- 08.アース・ブルース +
- 09.バーニング・デザイア %
- DISC 4:1/1/70 2nd Set
- 01.ストーン・フリー %
- 02.パワー・オブ・ソウル #
- 03.チェンジズ #
- 04.恋のメッセージ #
- 05.マシン・ガン %
- 06.ラヴァー・マン *
- 07.スティール・アウェイ *
- 08.アース・ブルース %
- DISC 5:1/1/70 2nd Set
- 01.ヴードゥー・チャイルド(スライト・リターン)%
- 02.リヴ・トゥゲザー #
- 03.ワイルド・シング %
- 04.ヘイ・ジョー *
- 05.紫のけむり *
*:未発表 +:初CD化(映像作品収録) #:未編集のオリジナル・ヴァージョン、新リミックス %:10数年振りにCD化、新リミックス
バンド・オブ・ジプシーズのフィルモア・イーストにおける全4回の歴史的パフォーマンスをエディ・クレイマーの新ミックスでお届けする待望の全集企画!
ジミ・ヘンドリックスの『バンド・オブ・ジプシーズ:コンプリート・フィルモア・イースト』、日本盤は12月4日発売。この5枚組CDは伝説的ギタリストによる全4回の歴史的ライヴをオリジナルの演奏順でまとめており、これまでに一度も発売されていないものや新しくリミックスされたものを含め全43曲を収録。
2日に渡って行なわれた4回の圧倒的コンサートで、ジミ・ヘンドリックスとビリー・コックス、バディ・マイルスがロックとR&Bとファンクの垣根を打ち破り、何を作り出そうとしていたのか明らかになる。これらの演奏は当初、1970年1月1日の2回のライヴからドラマチックでキーとなる曲「マシン・ガン」など含め全6曲をまとめた『バンド・オブ・ジプシーズ』として、1970年4月に発売。豊かなアレンジ、ロックとソウルの力強いミックスチャーでヘンドリックスの多くのファンを驚かせ、沸き立たせた。
バンド・オブ・ジプシーズのデビュー・ライヴは1969年大晦日と1970年元旦の2日間にマンハッタンのフィルモア・イーストで行なわれた連続4回のコンサートで、その全てのステージが本格的にレコーディングされた。ヘンドリックスはわずか9ヶ月前にマジソン・スクエア・ガーデンをソールドアウトにしていたが、フィルモア・イーストをライヴ録音の場に選ぶ。
無名だった1965年10月、ヘンドリックスはスタジオ・ミュージシャンとして1枚のアルバムだけに出演するものと思ってある契約にサインする。PPXインダストリーズが作ったそのたった一枚のアーティスト契約は、不幸にして3年もの間彼の活動を拘束したのである。縛られることを望まないヘンドリックスは1968年に法的和解に応じ、次のアルバムの配給権はキャピトル・レコードに委ねられた。1969年秋までにキャピトルとPPXはアルバム引き渡しを激しく要求するようになっており、ヘンドリックスは彼らにライヴ・アルバムを提供することを決めた。
自由をこよなく愛するギタリストにとってこんな法的義務は極めてストレスの多いものだったに違いないが、皮肉なもので結果として見事な作品に結実する。ジミは4回公演の初回を今までに発売されたことがない11曲でスタートさせる。「イザベラ」、「イージー・ライダー」、「バーニング・デザイア」のようなエキサイティングな新曲は満員の会場を沸かせた。ヘンドリックスは残る3回のショーでも「ストーン・フリー」、「紫のけむり」、「ファイア」といった人気曲を新解釈で披露したり、「マシン・ガン」ではまったく新しい展開を見せたりして力強い表現で圧倒させた。元旦の2回目のコンサートを見たダウン・ビート誌の評論家、クリス・アルバートソンはライヴ評に「楽器の持つ技術的な可能性を余すところなく利用する特筆すべき才能が、豊かな音楽的想像力と結びついて、ジミを傑出したパフォーマーにしているのだ」と書いた。
今回発売となる『バンド・オブ・ジプシーズ:コンプリート・フィルモア・イースト』は、半世紀近くも未発表のままだったライヴ音源が新しくミックスされ、編集なしの演奏順に並べられ、ファンはついにヘンドリックスとコックスとマイルスが行った革新に触れる事が出来る。「アース・ブルース」、「ステッピング・ストーン」のように新たに書き下ろした曲や、「フォクシー・レディ」や「ヴードゥー・チャイルド(スライト・リターン)」、「ワイルド・シング」、「ヘイ・ジョー」、「紫のけむり」のようなエクスペリエンスの人気曲など、魅力溢れる曲の数々に加え、ハワード・テートの「ストップ」や、ジミー・ヒューズの「スティール・アウェイ」、エルモア・ジェイムスの焼きつくような「ブリーディング・ハート」などのエキサイティングな新バージョンでは、彼等ならではの独自性が際立っている。
豪華なパッケージはフィルモア・イーストの専属写真家のエイメリー・ロスチャイルド、ジャン・ブロム(彼の色彩溢れる肖像写真が1970年の『バンド・オブ・ジプシーズ』のオリジナル・アートワークに使われた)、さらには舞台裏の楽屋にいる3人にも自由に接触できたマーシャル・アンプの代表、マーク・フランクリンのような名カメラマンによる未公開写真が満載。カラー・ブックレットにはベーシスト、ビリー・コックスの追想記と、作家/ジャーナリスト/映画製作者のネルソン・ジョージによるライナーノーツが収められている。『バンド・オブ・ジプシーズ:コンプリート・フィルモア・イースト』は、1995年よりエクスペリエンス・ヘンドリックスのあらゆるプロジェクトを監修している3人、ジェイニー・ヘンドリックスとエディ・クレイマー、ジョン・マクダーモットがプロデュース。そしてマスタリングはグラミー賞受賞エンジニアのバーニー・グランドマンが担当した。
PROFILE
ジミ・ヘンドリックス
1942年11月27日にアメリカ・シアトルで生まれた、不世出のギタリスト、ジミ・ヘンドリックス。1966年にロンドンへ渡り、ノエル・レディング(b)、ミッチ・ミッチェル(ds)とともにザ・ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンスを結成。第一弾シングル「ヘイ・ジョー」は全英6位を記録するという華々しいデビューを飾り、1967年作アルバム『アー・ユー・エクスペリエンスト?』は最高2位を記録、英国中が注目するロックスターとなったジミは、アメリカに凱旋帰国しモンタレー・ポップ・フェスティヴァルに出演を果たす。その後もエクスペリエンスとして『アクシス:ボールド・アズ・ラヴ』、『エレクトリック・レディランド』(全米1位)の計3作を発表し、1969年ウッドストック・フェスティバルではトリを務め伝説的なライヴを残した。1970年にはワイト島フェスティヴァルに参加。そのワイト島に出演してからおよそ3週後の9月18日、ロンドンのホテルで昏睡状態に陥り急死。享年27才。その短いキャリアながら、ギターという楽器の可能性を拡大しながら創造した作品の数々は、ロックとは何かを提示し、世代を越えて数多くのアーティストに影響を与え続けている。2003年のローリング・ストーン誌では<歴史上最も偉大なギタリスト>の第1位に選ばれるなど、最高のロックギタリストとして評価されている。