ゲイリー・ルーリスが、ディクシー・チックス、ジェイコブ・ディラン、エマーソン・ハート(トニック)、アリ・ヘスト、スコット・トーマス、キャリー・ロドリゲスらと共作した楽曲を始めとした11曲を集めた最新アルバムで、内2曲はゲイリー・ルーリスによる新曲2曲。ザ・ジェイホークスとしては10作目となるスタジオ作だ。
プロデュースはゲイリー・ルーリス、ジョン・ジャクソン、エド・アッカーソン。ミネアポリス、フラワーズ・スタジオで、2017年、2度にわたるソウルフルなセッションで本作は録音された。ザ・ジェイホークスの現ラインナップは、ルーリス(ヴォーカル、アコースティック&エレクトリック・ギター)、マーク・パールマン(ベース)、ティム・オレーガン(ヴォーカル、ドラム、パーカッション)、カレン・グロットバーグ(ヴォーカル、ピアノ、キーボード)、ジョン・ジャクソン(マンドリン、ヴァイオリン、アコースティック・ギター)の5人。ティムが「闇の訪れ」と「ロング・タイム・アゴー」でリード・ヴォーカルを取っている他、カレンも初となるリード・ヴォーカルを、デヴィッド・ラリックのソウルフルなホーン・アレンジが冴えるアルバム1曲目「そう、泣きなさい」と「黄金郷へ」で聞かせる。尚、アルバム・ジャケットはヴィム・ヴェンダーズ撮影によるもの。
ルーリスと他アーティストとの共作曲は以下の通り。
「そう、泣きなさい」(ナタリー・メインの2013年のアルバム『Mother』に収録)、「エブリバディ・ノウズ」と「ビター・エンド」(ディクシー・チックスの2006年『Taking The Long Way』に収録)、「闇の訪れ」(2011年『True Blood: Music From The HBO Original Series - Volume 3』用にルーリス&ジェイコブ・ディランが共作&演奏)、「そして今夜こそ」(スコット・トーマス、2015年『Matson Tweed』に収録)、「黄金郷へ」(キャリー・ロドリゲス、2008年『She Ain’t Me』に収録)、「バード・ネヴァー・フライズ」(アリ・ヘスト、2007年『The Break-In』に収録)、「あやうく心」(ワイルド・フェザーズとの共作、未発表)、そして「ロング・タイム・アゴー」(トニックのエマーソン・ハートとの共作、未発表)。アルバムにはさらに2曲、ゲイリーの最新曲(「約束するよ、君に」と「リーヴィング・デトロイト」が収められている。
30年以上に渡り、ザ・ジェイホークスのメロディアスかつ、ロック、フォーク、カントリーが豊かに混じり合うサウンドにファンはもちろんのこと、評論家からも一貫して高い賞賛を得てきた。『寂れたモーテルとズッと続く道と』により、グループのレパートリーはさらに充実することになる。
「サビ(コーラス)が欲しけりゃルーリスに電話すればいい」と言われるほど、ゲイリーのタックルボックス(釣り針を入れるケース)は“フック”の宝庫だ。加えて、コラボレーション相手として望ましい彼のイージーな性格も手伝い、ルーリスはソングライティング・パートナーとして引っ張りだこだ。ディクシー・チックスとはグラミー受賞作『Taking The Long Way』(2006年)で4曲、バンドのリード・シンガーであるナタリー・メインズのソロ・デビュー作『Mother』(2013年)、ジェイコブ・ディラン、アリ・ヘストといった一流ソングライターの他、キャリー・ロドリゲス、ワイルド・フェザーズといったカントリー〜ロック・アクトとも共作している。
尚、『寂れたモーテルとズッと続く道と』のリリースに続き、2018年いっぱい、ザ・ジェイホークスのコンサートが予定されている。
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【収録曲】
- そう、泣きなさい
- エブリバディ・ノウズ
- 闇の訪れ
- ビター・エンド
- あやうく心
- ロング・タイム・アゴー
- そして今夜こそ
- 黄金郷へ
- バード・ネヴァー・フライズ
- 約束するよ、君に
- リーヴィング・デトロイト
The Jayhawks:
Back Roads And Abandoned Motels
発売:2018年7月25日
解説・歌詞・対訳付
品番:SICP 5814
価格:¥2,400+税