ロック史上最も偉大な女性シンガー、ジャニス・ジョプリンの生涯を描く、最新ドキュメンタリー映画が公開されるが、そのサウンドトラック盤が発売となる。
テキサスのごく普通の家庭で生まれ育つも、学校でのひどいいじめで孤立を深める。
ブルースやフォーク、ジャズに出会い、自分でもバンドを組み歌い始めると、63年、サンフランシスコへ単身赴き、そこで圧倒的な歌唱力から歌手としての存在感を高める。
67年のモンタレー・ポップ・フェスティバルでスターダムにのし上がった彼女は、69年のウッドストック・フェスティバルへの出演、70年のフェスティバル・エクスプレス・ツアーなど精力的に活動し、多様な音楽性を持ち合わせた作風と特徴的なハスキーボイス、圧倒的なステージパフォーマンスで、大きな脚光を浴びるようになった。
しかし、思春期に受けた傷はその後の彼女の人生にも深い影を落とし、その活動は常に孤独との闘いであり、愛に飢え、酒とドラッグにおぼれていった。
1970年10月4日、アルバム『パール』のレコーディング中にヘロインのオーバードースにより27歳の若さで亡くなる。
映画では、遺族の全面協力によりバンドメンバーや親しい友人、昔の恋人、家族といった生前ジャニスの最も身近にいた人々からのインタビュー映像と、ロックスターになっても、変わらずにずっと書き続けていた両親や兄弟、恋人への手紙が映画の軸となっている。