祝インディーズ・デビュー30周年!
黎明期のインスタント シトロン(片岡知子+長瀬五郎+松尾宗能)が残した
マジカル&ドリーミーなポップ・トラックスがLPとCDでよみがえる!
IT’S A FANCY DAY 1993-1994
インスタント シトロン instant cytron
2021年のアナログ・リイシュー・シリーズ<instant cytron retrospective 1995-2002>が好評を博したインスタント シトロン。メジャー・デビュー前、3人体制で福岡を拠点に活動していた1990年代前半に制作され、久しく入手困難だった音源が、10月20日にLPレコードとCDで発売決定!
メンバーの片岡知子の夫・岡田崇が運営するレーベル「リル・デイジー」からのリリースで、LPは全音源が初アナログ盤化となる。
アナログ盤A面はミニアルバム『BABY, YOU'RE LOVE』の内容にオムニバス盤『the birth of the true II』収録曲を加えた5曲。
B面にはオムニバス盤『SURFIN' MUSIC』でのビーチ・ボーイズのカバーとミニアルバム『Cytron's Fancy Manifesto』を合わせた5曲を収め、うち「American Citron」は当時商品化されなかったレアなオリジナル・バージョンとなっている。
CDにはさらに、「American Citron」リミックス・バージョン(1994年初出)も併せて収録。
ジャケットには、1994年に南フランスで撮影された片岡知子お気に入りの写真を採用!
ライナーノーツ:岡田崇
【完全生産限定アナログ盤】
価格: ¥4,400(税込)
品番:LDLP-018
流通:東洋化成ディストリビューション/リル・デイジー
発売日:2023年10月20日
SIDE A
- Baby, You’re Love
- Happy Contact −恋はカリプソ−
- Chic
- Mon Oncle
- Afro Blues Combo
Face B
- Had To Phone Ya ~ Guess I’m Dumb
- It’s a Fancy Day
- きみにわくわく(Afro Blues Combo)
- Summer Wine
- American Citron
【CD】
価格:¥2,750(税込)
品番:LDCD-019
流通:リル・デイジー
発売日:2023年10月20日
- Baby, You’re Love
- Happy Contact −恋はカリプソ−
- Chic
- Mon Oncle
- Afro Blues Combo
- Had To Phone Ya ~ Guess I’m Dumb
- It’s a Fancy Day
- きみにわくわく(Afro Blues Combo)
- Summer Wine
- American Citron
- American Citron (SMALL HOPE MIX REPRODUCED BY KEN INAOKA)
店舗特典情報:
★10月20日リリースの『インスタント シトロン/IT’S A FANCY DAY 1993-1994』をパイドパイパーハウス(タワーレコード渋谷店6F)でお買い上げの方に先着で特製ポストカード進呈。
★リル・デイジーのオンラインショップで『インスタント シトロン/IT’S A FANCY DAY 1993-1994』をお買い上げの方全員にリル・デイジー謹製ポストカードをプレゼント!
シトロンとの出会いは30年くらい前になります。 僕は福岡でザ・ラブライツというロック・バンドをやっていました。このあいだ惜しくも先立ってしまった森裕史がベースを担当したバンドで1990年頃に結成し、あいさとう氏率いるザ・ヘアーと福岡をはじめ東京大阪で対バンしたりしていました。シトロンとも同じようにバンド同士での交流が必然的に深まっていきました。
シトロンたちとは最初どこで会ったか思い出せないですが、レコード屋でよく一緒になったり、楽屋でバッファロー・スプリングフィールドやザ・フィフス・アヴェニュー・バンドの話で盛り上がったことを思い出します。友人の森裕史がバンドを脱退することになった時には、シトロン松尾くんがベーシストとして正式加入してバンドを支えてくれました。
話せばいろんな思い出がありますが、特に印象に残っているのはシトロンと一緒にレコーディングした時のこと。僕はオルガン(KORG CX3)を担いで自転車でスタジオに向かいました。巨大なコンソールのあるスタジオで、シトロンのメンバーとスモールサークル・オブ・フレンズのお2人、そして僕に初めてフェンダー・ローズを触らせてくれた敬愛する鍵盤奏者の冨田謙氏らと共に、このレコードに収録されている『サマーワイン』という曲をレコーディングしました。この曲を聴くと当時の記憶が蘇ります。ゴローくんと松尾くんの素晴らしい演奏と彼らに寄り添うように唄うトモコちゃんのあの独特な声。聴いているとなんだか泣けてくる。彼女の声はヘヴンリーなんです。
90年代初頭に僕らが過ごした福岡では現在のように音楽ビジネスとしての機能を果たすことはできませんでしたが、レコードを偏愛した異るジャンルの者同士が毎晩のように交流し、無我夢中に手探りでスタートしたイベントやライヴはめんたいロック以降の博多に異様なうねりを引き起こし、それに共感する人達がひしめき合っていました。 おそらく他の街では類を見ないほどどこか飛び抜けていた文化的磁場が、その当時の福岡に存在していたこともここに記しておきたい。 これはそんな時代の音楽都市で生まれたインスタント シトロンのレコードです。
猪野秀史 ( INO hidefumi )
私が福岡で音楽活動を模索していた頃、頻繁に通っていたCD屋さんのスタッフに片岡さんがいた。一見して音楽が好きそうで可愛い子がいるなと思っていた。レジで「small circle of friendsのトミタさんですよね?」と声をかけてくれて、彼女も音楽を作っているという話を聞いた。実は自分の友人関係のネットワークに彼女も深いつながりがあって、ほどなくして「片岡知子が新しいバンドを始めたらしい」という噂を聞く。ベースはかねてから一目置いていた松尾くんだと知り、これはなんだか面白いことになりそうだと感じた。偶然なのか私がアルバイトをしていたリハスタに彼女たちは練習に現れて、スタジオの扉越しに聞こえてくる彼女たちの音楽に衝撃を受けた。片岡さんのキッチュな歌声、ルーツミュージックとニューウェーブを両方通過したからこそ出せる松尾くんのベースライン、五郎くんはずいぶん若いくせにいわゆるシンガーソングライター系に精通している感じ。要するに全部自分の好きな感じだったのだ。そのスタジオのアナログな録音機材を使ってプリプロダクションをする時に私がオペレーションを、そしてついでにキーボードパートや打ち込みをそこでみんなと一緒に考えたりもした。それが私のインスタント シトロンとの関係の始まり。そこから“CYTRON'S FANCY MANIFESTO”のレコーディング、“CHANGE THIS WORLD”のレコーディング、ショーケースや発売記念のライブなど、ことあるごとにお誘いをいただき一緒に音楽を作り演奏をした。後輩であり同期でありライバルでもあった当時の彼女たちは野心的で生意気でたまらなく愛おしかった。シトロンの初期作品にはそのムードがとてもピュアにパッケージされている感じがあって大好きだ。エヴァーグリーンな曲の数々、30年を経て聴き返してもあの当時の彼女たちのワクワクがキラキラと詰まっているのを感じる。
冨田謙
今思えば 才能のある若者3人と出会えたこと 初期のシトロンの活動に参加できたこと とてもラッキーだったなと思います。
シトロンのツアー中に トモちゃんからもらった オムニバスカセットテープは 今も大切に保管しております。
坂井壱郎(エレキハチマキ)
1990年代初頭。
私たちがまだまだ手探り状態で音楽を作りはじめていた頃、 すぐそばにいたインスタント シトロンの3人は、 そのポップス・メーカーとしての嗜好と志向と思考でもって、 既に職人気質を纏わせていました。
それを私たちは畏怖と憧れを持って眺めながら、 歴史の一部になる音楽ってこういうものなんだろうと、 なんとなくではあるけれど感じるところがあって、 今またレコードに刻まれ新たなリスナーにも届くならば、 やっぱりそうか、 と答え合わせができた気分です。
レコードリリース、おめでとうございます。
とてもとても、嬉しいです。
Small Circle of Friends
ムトウサツキ
アズマリキ
階段を登ると小さなレコードショップがあった。 場所は渋谷の外れ、1993年の出来事だ。
僕はその店の店員だった。毎日好きなレコードをかけてあまり多くないお客さんを待ちレコードを磨く事に関してはなかなかの腕前だった。
三人の若者が店にやってきた。天神から来たという。レコードカンパニーの人たちも一緒だった。
三人はとても若かったがシンガーソングライターの名盤やザ・バンドなどのロックにも詳しく流行りとしての渋谷系というよりロックが好きなガッツのある音楽の好きな印象を受けた。
その三人がインスタント シトロンだ。
ポルスプエストレーベルから出たシングルを頂き僕は繰り返し聴いていた。
「カーテンのドレイプ」という歌詞のフレーズが品がよく、生活感があり、ちょっと手が届かないような届きそうな、これが福岡のポップミュージックなのかなと感じた。
片岡知子さんは繊細で理知的なボーカリスト、長瀬五郎くんは天才的なソングライター、松尾宗能さんは優しげで窓から遠くを見ている感じだった。
それから僕らは親しくなり、音楽を一緒に演奏した。 インスタント シトロンは同じレコードレーベルの仲間であり戦友であり先を行くライバルだった。
あの頃そして今でも。
関美彦
楽しくて可愛くてヘッポコで、
ちょっぴり切ない。
音楽家・片岡知子による
“ネコード”登場!
ネコとミーシャのアルバム
L’album de Minet et Micha
片岡知子 Tomoko Kataoka
好評を博したインスタント シトロンのアナログ再発シリーズ<instant cytron retrospective 1995-2002>に続き、片岡知子によるネコ企画アルバムが彼女の命日でもある10月20日に発売決定!10インチ・アナログ盤とCDで、片岡知子の夫・岡田崇が運営するレーベル「リル・デイジー」から発売される。
アナログ盤A面には未発表曲のほか、アニメ『キルミーベイベー』のキャラソンCDに提供した「空き地と野良猫」のセルフカバーなど、彼女が手掛けたネコにまつわる楽曲を5曲収録。B面には、犬のぬいぐるみの「ミーシャ」がパリを散歩する絵本『ミーシャのパリ散歩』のために書き下ろした楽曲4曲を収録。
ジャケットには、1940~50年代のコロムビアやRCAビクターのアートワークを数多く手掛けたジム・フローラが描き、有名なネコード(ネコジャケのレコード)『MAMBO FOR CATS』の元となった原画(片岡知子所蔵)を使用。ネコ好きでネコード・コレクターでもあった彼女の作品集は、やっぱネコードじゃなくちゃね!
アナログ盤には片岡知子が2010〜11年に同人誌『月刊てりとりぃ』に執筆したコラム『すこぼこネコ談義』を再録!
ライナーノーツ:岡田崇
【完全生産限定アナログ盤】
流通:東洋化成ディストリビューション/リル・デイジー
品番:LDLP-016
価格:¥3,520(税込)
発売日:2022年10月20日
Face A
- ronronner ホンホンネル
- 空き地と野良猫(セルフカバーバージョン)
- Cat's Scat
- Cat Song(セルフカバーバージョン)
- Dancing Cat on the Optigan(1st version)
Face B
- シャコンヌ Chaconne
- いっしょにあそぼう Jouons ensemble
- 進め!ミーシャ En avant Micha!
- ミーシャ楽団 Et son orchestre
【CD】
流通:リル・デイジー
品番:LDCD-017
価格:¥2,750(税込)
発売日:2022年10月20日
- ronronner ホンホンネル
- 空き地と野良猫 (セルフカバーバージョン)
- Cat's Scat
- Cat Song (セルフカバーバージョン)
- Dancing Cat on the Optigan(1st version)
- シャコンヌ Chaconne
- いっしょにあそぼう Jouons ensemble
- 進め!ミーシャ En avant Micha!
- ミーシャ楽団 Et son orchestre
店舗特典情報:
★『片岡知子/ネコとミーシャのアルバム』をパイドパイパーハウス(タワーレコード渋谷店6F)でお買い上げの方に先着で片岡知子画伯による“ネコロケット”缶バッジ(パイドパイパーハウス謹製)進呈。
★『片岡知子/ネコとミーシャのアルバム』を武蔵小山ペットサウンズでお買い上げの方にジャケット・デザインのマグネットをプレゼント。
★リル・デイジーのオンラインショップで『片岡知子/ネコとミーシャのアルバム』をお買い上げの方全員に片岡知子画伯による“ネコロケット”コースターをプレゼント。
イベント情報:
★『ネコとミーシャのアルバム』発売記念トークライブ
出演:岡田崇 長瀬五郎 松尾宗能
11月19日(土)14:00~ 福岡・六本松 蔦屋書店(ミュージックスペース)
『みいつけた!』『たまこまーけっと』などの音楽家・片岡知子(インスタント シトロン)の代表作! 名作アニメ『スキマの国のポルタ』(原作・絵:荒井良二)のオリジナル・サウンドトラック盤が夢のアナログ化決定!!
絵本作家・荒井良二の原作と絵を和田敏克監督によりアニメ化、NHK Eテレで放送された『スキマの国のポルタ』。平成18年度(第10回)文化庁メディア芸術祭・優秀賞を受賞するなど高い評価を受けたこの作品の世界観に大きく貢献していたのが、片岡知子(インスタント シトロン)が手がけた音楽だった。
音楽家・片岡知子の代表作と呼ぶべき内容でありながら『スキマの国のポルタ』DVD-BOXのセットとして一度CD化されたのみだったオリジナル・サウンドトラックを、片岡自身が愛してやまなかったアナログレコードで復刻。これまで単品での発売はなく、入手困難な状況が続いていた作品のため、今回のレコード化はまさに待望のリリースとなる。
荒井良二さんの描く絵には、すでにメロディがあり、
和田敏克さんの動かす画には、もうリズムが刻まれています。
ですので和田さんの書き上げた絵コンテを拝見すると、
とても自然に音楽が浮かんでくるのです。
そして素敵な演奏家さんたちの力を借りてスキマの国の音楽を仕上げました。
でも聴きかえしてみると圧倒的にアタフタしているような曲が多いのですね。
ノンビリポルタには沢山アタフタして頂いちゃいました。
片岡知子
スキマの国のポルタ
オリジナル・サウンドトラック盤
片岡知子 Tomoko Kataoka
発売元:LI'L DAISY/リル・デイジー
品番:LDLP-012
価格:¥4,400(税込)
発売日:2021年10月20日
SIDE-A
- ウーヴェルテュール
- ポルタとロバロバ;荷運びのマーチ
- アップ&アウェイ
- スキマの国のいろんなところへ
- 自転車のワルツ
- 逃亡者
- キノコ・シンディグ〜ストラーダ・マジコ
- アッチェルはおかんむり
- 荷運びのボサノヴァ
- ロックさん・ア・ゴーゴー
SIDE-B
- 時計こわれる
- 荷運びのスウィング
- タブタブさん組曲
- ドン・サボ・ノゥ・アミーゴ〜ドン・サボさんのディライト
- ドロドロ・ダンス
- あてずっぽうテニス
- びっくりな箱
- スキマの国のポルタ
- ポルタとロバロバ;荷運びのマーチ(シング・アロング)
- ロックさん・ア・ゴーゴー(インストゥルメンタル)
『みいつけた!』『たまこまーけっと』などの音楽家・片岡知子の原点、インスタント シトロンのアナログ・リイシュー・シリーズ番外編! NRBQの名曲をカバーした未発表音源を含む4曲入り10インチ盤登場!
テレビ番組『みいつけた!』『たまこまーけっと』『スキマの国のポルタ』などの音楽で知られる作曲家・片岡知子と、稀代のメロディーメイカー長瀬五郎によるデュオ「インスタント シトロン」。その全アルバムをアナログレコードでリイシューするシリーズ「instant cytron recrospective 1995-2002」が一区切りを迎え、再評価の声も高まる中で、シリーズ番外編ともいうべきスペシャルなレコードが登場する。
3rdアルバム『リトル・ギャング・オブ・ザ・ユニヴァース』CDのみのボーナストラック2曲と、コンピレーションCD『Dream a Little Dreamsville』に提供したバンキー&ジェイクのカバーに加え、敬愛するNRBQのメンバーに聴かせるためだけに録音されたメジャーデビュー前の貴重な未発表カバー音源「I love her, She loves me」を収めた全4曲の10インチEP。
片岡知子が描いたキャラクター”リスード”をあしらったジャケットは、’60年代の日本盤10インチのペラジャケを模したこだわりの仕様。
あふれるレコード愛が込められた、聴いてよし、飾ってよしの1枚になっている。
ララバイ・イン・ウィンター
Lullaby in Winter
インスタント シトロン Instant Cytron
発売元:LI'L DAISY/リル・デイジー
品番:LDEP-013
価格:¥3,300(税込)
発売日:2021年10月20日
Face A
- Lullaby in winter
- Sing along (with your heart)
Face B
- I’ll follow you(バンキー&ジェイク/カバー)
- I love her, She loves me(NRBQ/カバー)
片岡知子さんは稀に見る音楽家でした。
想像を超えた仕事量を抱えていた彼女に比べ、自分がいかに暇で怠惰かと思ったことさえありました。そしてその仕事ぶりはひとつとして手を抜くことなく、自らの音楽的趣向を生かした完成度を達成していました。そして我々が敬愛するレイモンド・スコットに誰よりも近づこうとしていたのが驚きです。ぼくのような音楽三昧のミュージシャンより、さらに音楽に没頭し音楽に人生を捧げて生き抜いた人だと思います。
細野晴臣
片岡知子さん=トモちゃんの作品は
どれも可愛くて、楽しそうで、日本人離れしたメロディラインは
レコードの中の古い時代の音楽とトモちゃんのハートが直接繋がっていたからなのではないかしら?と思っています。
中でも「アッチェルはおかんむり Accelle Gets Angry」。
この曲はドラムとチェンバロとバイオリンが転がるように追いかけっこをする中でベースとヴィブラフォンはクールな横顔、その間を電子楽器がピヨヨ〜ンっとつむじ風のように通り過ぎる。
そうして仕舞いにはクスっと笑ってしまう。
夢中にさせておいて、お嬢さんが背筋をピンと伸ばして、まっすぐに進んでいくようなイメージがありました。
大げさな顔をしない小さなびっくり箱のような音楽を沢山作ってくれた可憐でおしゃれな音楽家、トモちゃん。
これからも続いて発売されるということで、とても楽しみにしています!!
コシミハル
『スキマの国のポルタ』の音楽に寄せて
なんと楽しい音楽でしょう。
片岡知子さんの作り出した音楽と音を聴いてると
チャッカポッコと楽しく働ける。
おもちゃ箱をひっくり返したようなと、よく言いますが、
この音楽のようなおもちゃ箱があったら、湯船にして浸かりたい。
爪楊枝でもくわえて。
労働促進と休息入浴が混ざり合って、同時に聴こえてくるような、
なんとも素敵でイカした作品群です。
いつも、いつまでも聴いていますよ。知子さん。
鈴木慶一 moonriders
トモコの音楽には、評価すべきポイントがたくさんあります。
グルーヴィーで、エレクトロニックで、メロディックで、独創的で、そしてセンスがイイ! 気に入らないワケがないよね?
直接的な引用ではなくレイモンド・スコットやエスキヴェルの精神がとてもいい形で宿っているところが、私の気に入っているところなんだ。
Gert-Jan Blom(The Beau Hunks, Metropole Orkest)
僕が最初、片岡さんの作品と出会ったのは、片岡さんが作曲を担当されたアニメ『たまこまーけっと』のオープニングを深夜、たまたま耳にした事がキッカケでした。
当時中学3年生、テレビから流れるそのメロディラインにスッカリ心を掴まれてしまった僕は受験そっちのけで楽曲カバーやインスタント シトロンを聴き、片岡さんの弾ける音世界にハマっていったのを今でも思い出します。
シンリズム
片岡知子さんの音楽にはユーモアがある。古い音楽へのリスペクトがある。音と歌の「気持ちよさ」と世界中の「かわいい」が詰まっている。
ずっと、そんなイメージで聴き続けてきた音楽たちが、念願のレコードに。
こんなにもレコードが合う音楽はなかなか無いのだけれど、針を落とし流れる音楽に今は寂しさも加わって。
片岡さんにお会いすることは叶わなかったけれど、僕はそんな色々な気持ちを抱きつつ、これからも一生片岡さんの音楽を聴き続けるのだろうと思います。
ポニーのヒサミツ
side:A
片岡さんに対して僕はずっと緊張していたんだと思う。初めて家に遊びに行った時、一緒にアイスクリームを食べながら岡田崇さんが「なにかレコードかけようよ」と言うと、じゃあこれかなと、片岡さんは1枚のレコードをかけてくれた。それはなんてことのない光景だけれど、片岡さんが作る曲が大好きな自分には、インスタント シトロンの新曲を聴くのと同じくらい大興奮の時間だった。その後も片岡さんと話す軽い会話の中で出てくる単語は〈音楽〉ではなく〈レコード〉だった。「あのレコードが好き」といった具合に。
ほんとはもっと突っ込んで、あのレコードはどう?あれは買った?なんて聞けばよかったのだけれど、やっぱり大好きなミュージシャンを前に僕は緊張していたんだと思う。とても心地いい緊張感。
side:B
少し自慢したいことがある。音楽家・片岡知子がA面とすると、レコードマニアとしてのB面を堪能できる日があった。自分が主宰している『音盤大學』という中古レコードと古本が一堂に会するイベントで、全国の現役レコード店主たちに混ざって、片岡さんも参加。音楽家としての生業の前には中古レコード店で勤めていたこともあり、久々にレジ番などをしながら〈現場〉に立った片岡さんはとても楽しそうで、屈託なく笑うあの笑顔はいまも決して忘れられない。そんな思い出は、彼女が残した甘くて、いたずらっぽくて、優しさに満ちた音楽と同じように、胸に刻んである。いつでも再生できるように。。
森本泰弘(森本書店 / 音盤大學)
インスタント シトロン(片岡知子/長瀬五郎)の音楽と出会って四半世紀。ファーストアルバム『チェンジ・ディス・ワールド』を初めて聴いた時のトキメキは今も忘れられない。キュートな歌、サウンド、アートワーク、その全てが心を撃ち抜いた。
片岡知子さんとはその1年前、1994年の南青山パイドパイパーハウス閉店5周年イベントで顔を合わせていたが、ちゃんと話をしたのは、その2年後、パイド閉店後に作ったビリーヴ・イン・マジックのオフィスをシトロンの2人が訪ねてくれた時。
2人のポップスへの造詣の深さ、レコードへの偏愛ぶりに脱帽、共感したものだ。この年の春、nrbq初来日公演の終了後、メンバーとのミート&グリートの長い列の中にnrbqへの熱い想いを伝える2人の姿があった。その時、彼らがメンバーに渡した1本のカセットには、シトロンがカバーしたnrbqの「I Love Her, She Loves Me」が入っていた。これがきっかけとなり、シトロンとnrbqの長年にわたる交流が始まる。
’96年前後、僕はシトロンの2人と、『Nite Owl Cafeへようこそ』という不定期イベントをやっていた。3人で好きなレコードかけたり、秘蔵映像流したり、シトロンがミニライヴ演ったり。3~4回は続いただろうか。
片岡さんとはラジオ番組もしばらく一緒にやった。毎回、彼女がかける曲が楽しみだった。
小西康陽くんと出会って以来のレコードマニアぶりを見込んで、クロディーヌ・ロンジェ、クリス・モンテス、パイザノ&ラフ、アルゾほかのCDライナーを依頼、期待通りの素晴らしい文章を書いてくれた。
2000年、エチケット・レコーディングスから発売したばかりの『リトル・ギャング・オブ・ザ・ユニヴァース』がレーベル解散のため、直後に廃盤の憂き目に遭った時、当時、小川雅己さんとやっていたドリームズヴィルが手を挙げ、3ヶ月後にはスピード再発。その後、『チェンジ・ディス・ワールド』、『チアフル・モンスター』を再発、さらにニュー・アルバム『ウナ・マルチーア』(2001年)、『ユトレヒト&マエストロ』(2002年)を発売。シトロンの新作を世に送り出すことが出来たことがなによりうれしく、誇らしくもあった。
インスタント シトロンがパイドに間に合わなかったことを残念がっていた片岡さんと長瀬くん。いや、シトロンがデビューするまでもう少し踏ん張って店を続けられていたらなと思っていたのは僕の方だ。
2016年、渋谷タワレコ内にパイドが復活した時に世界で唯一の『片岡知子』コーナーを作った。片岡さんは少し照れながらも喜んでくれた。
2021年の今、パイド店頭にはアナログ再発が叶ったシトロンのアルバムや片岡さんが音楽を担当したEテレの番組のCD/LPが並び、店内にはシトロンの曲が流れている。
夢ではないよ、トモちゃん。
長門芳郎(パイドパイパーハウス)
店舗特典情報:
★『スキマの国のポルタ』『Lullaby in Winter』を渋谷パイドパイパーハウスでお買い上げの方に先着で特製缶バッジ進呈。
★『スキマの国のポルタ』をリル・デイジーのオンラインショップでお買い上げの方全員に特製リーフレット(片岡知子画伯によるポルタのぬりえ/手描き歌詞/コード譜を掲載)をプレゼント!
★『Lullaby in Winter』をリル・デイジーのオンラインショップでお買い上げの方全員に特製リーフレット(片岡知子によるコラム「カワイイノコト」掲載)をプレゼント!
https://lildaisy.theshop.jp
特製リーフレット
(片岡知子画伯によるポルタのぬりえ/手描き歌詞/コード譜を掲載)
特製リーフレット
(片岡知子によるコラム「カワイイノコト」掲載)
イベント情報:
★10/31(日)15時〜
インスタント シトロン・アナログ再発記念トークショー VOL.2
渋谷・タワーヴァイナル・イベントスペース
出演:長瀬五郎(インスタント シトロン)
松尾宗能(パークス・レコード)
岡田崇(リル・デイジー)
カノサレ☆あおぎ
カノサレ☆えり
長門芳郎(パイドパイパーハウス)
★11/13(土)14時〜
片岡知子『スキマの国のポルタ』&インスタント シトロン
『Lullaby in Winter』アナログ盤発売記念トークライブ
福岡・六本松 蔦屋書店 ミュージックスペース
出演:長瀬五郎(インスタント シトロン)
松尾宗能(パークス・レコード)
岡田崇(リル・デイジー)
常盤響
https://store.tsite.jp/ropponmatsu/event/music/22884-1751151016.html
テレビ番組『みいつけた!』『たまこまーけっと』『スキマの国のポルタ』などの音楽で知られる作曲家・片岡知子と、稀代のメロディーメイカー長瀬五郎によるデュオ「インスタント シトロン」の全アルバムをアナログレコードでリイシューするシリーズが始まります。
インスタント シトロンの音楽は、音楽愛あふれる若き二人の膨大な音楽知識に裏打ちされた、チャーミングで色あせることのないグッドタイムミュージック。おもちゃ箱をひっくり返したような、いや、心の大事な宝箱にそっと仕舞っておきたくなるような音楽です。
いつの時代でもどんな時でも、きっと優しい幸せな気持ちにさせてくれるシトロン・ワールドをお楽しみください。
アナログ盤だけでなくCDでもリリースして欲しいというリクエストにお応えして
インスタント シトロン 『ウナ・マルチーア』『ユトレヒト&マエストロ』の
最新リマスター/紙ジャケCDが11月1日発売決定!
ウナ・マルチーア Una Màrcia
品番:LDCD-014 価格:¥2,750(税込)
ユトレヒト&マエストロ Utrecht & Maestro
品番:LDCD-015 価格:¥2,750(税込)
第3弾 2タイトル 8月11日発売
前作よりパワー・アップしたホーム・レコーディングっぷりとへなちょこっぷりにシトロンらしさが満載の“世界をお散歩アルバム”『ウナ・マルチーア』。そのコンセプトは「マーチ」。マーチ、マルシャ(ブラジルのマーチ曲)、ワルツ、ダンストラック、オールディーズ、ボッサ、オールドタイム、シャッフル、カントリーetc...を力ずくで「マーチ」にカテゴライズしたミステリアスなアルバム。5ヵ国語の歌詞を駆使し、壮大なグローバリゼーションを視野に入れたプティ・マッチョなマジカル・ムジカル・シング(Magical Musical Thing)。
ウナ・マルチーア
Una Màrcia
発売元:LI'L DAISY/リル・デイジー
品番:LDLP-008
価格:¥4,180(税込)
オリジナル・リリース/2001年12月20日
PRODUCED BY INSTANT CYTRON
SIDE-A
- Lyrically simples
- Nightmare blue
- te [Eu te amo]
- Witching magic
- Petit Noël
- Busy bee
SIDE-B
- Lil' my friend
- Mademoiselle Gémeaux
- Space parade
- I'm hip(foolish yours)
- La màrcia dei bambini
“ユトレヒト”は、オランダ第4の都市で、大好きなナインチェ(ミッフィー、うさこちゃん)の作者、ディック・ブルーナが生活し作品を生み出していた拠点。シトロンお気に入りの街。そして“マエストロ”は、今作のレコーディングの合間にイタリアを訪れたメンバーが、50年代から映画音楽などで活躍しているジャンピエロ・ボネスキ氏に会い「彼こそ本物のマエストロ(巨匠)だ!」と感銘を受けたことと、レコーディングでマエストロ社製のリズムボックスを使用したことのダブルミーニングになっています。
ユトレヒト&マエストロ
Utrecht & Maestro
発売元:LI'L DAISY/リル・デイジー
品番:LDLP-009
価格:¥3,850(税込)
オリジナル・リリース/2002年12月21日
PRODUCED BY INSTANT CYTRON
SIDE-A
- LE MONDE AVEC LE LUISANT
- BACK TO THE SWING ERA
- BLEU/ORANGE
- MULTIPLICATION POPP
SIDE-B
- LA BANDE SONORE
- IRIDESCENCE
- GIVE ME THE TEMPO
第2弾 1タイトル2アイテム
7月7日発売
リトル・ギャング・オブ・ザ・ユニヴァース
Little Gang Of The Universe
2000年9月の発売直後に廃盤となった幻のサード・アルバム。NRBQのテリー・アダムスとトム・アルドリーノが3曲に参加し、世代とジャンルを飛び越えた“やんちゃで切ないシトロン・ポップ・ワールド”を展開。 小さな音の大きな世界。これぞ、シトロンのプレイグラウンドだ。
【アナログLP】
発売元:ソニー・ミュージックダイレクト
品番:MHJL-183
価格:¥4,070(税込)
オリジナル・リリース/2000年9月20日
PRODUCED BY INSTANT CYTRON
SIDE-A
- Ma petite fille
- Little gang of the world (Dreamsville Version)
- Playtime'll be over
- Love your way
- Happy puppy in the desolation
SIDE-B
- My melodies
- Christmas kills me
- Stylissimo!
- Good day broken heart
- Jolly fellows
【Blu-spec CD2】
発売元:ソニー・ミュージックダイレクト
品番:MHCL-30681
価格:¥2,750(税込)
オリジナル・リリース/2000年9月20日
PRODUCED BY INSTANT CYTRON
- Ma petite fille
- Little gang of the world (Dreamsville Version)
- Playtime'll be over
- Love your way
- Happy puppy in the desolation
- My melodies
- Christmas kills me
- Stylissimo!
- Good day broken heart
- Jolly fellows
- Lullaby in winter
- Sing along (with your heart)
第1弾 2タイトル 6月9日発売
ホーンセクションもストリングスも生という豪華なサウンド・プロダクションを手に入れたシトロンが純粋な気持ちでやりたい放題を極めた名曲揃いのアルバム。
チェンジ・ディス・ワールド
Change This World
発売元:ユニバーサルミュージック
品番:UPJY-9164
価格:¥4,400(税込)
オリジナル・リリース/1995年10月25日
PRODUCED BY INSTANT CYTRON
SIDE-A
- Theme of CHANGE THIS WORLD
- STILL BE SHINE
- 窓辺のPillow Talk
- しあわせな時間
- HEY DAY, DANDY
- SEE FOR MILES
SIDE-B
- (Make Me Your) SPECIAL GIRLFRIEND
- MARCHIN' IN THE RAIN
- 小さな泥棒 -La Petite Voleuse-
- HONEY MOON, HONEY PIE
- CHANGE THIS WORLD
Fantastic Plastic Machineの田中知之氏をスーパーバイザーに迎え、お菓子をたしなみながら、チップマンクスのような虫声(テープの早回しを使った録音技法)やサンプリング・ループ、子どもコーラスなどをとり入れ、心おもむくままに作り上げた楽しくポップでモンドなミニ・アルバム。B面には8cmCDシングルでリリースされた激レアな4曲(1996年)を追加収録!
チアフル・モンスター + 4
The Far-out Sounds of CHEERFUL MONSTERS + 4
発売元:ユニバーサルミュージック
品番:UPJY-9165
価格:¥3,850(税込)
オリジナル・リリース/1997年10月22日
PRODUCED BY INSTANT CYTRON
SUPERVISED BY 田中知之(Fantastic Plastic Machine)(SIDE-A)
SIDE-A
- I'm hip
- Walkin' in wonderland
- in the classroom
- Magic pop lolipop
- My thing
- Adventure monsters
SIDE-B
- にじますの街角
- So fine
- Summertime in the place
- 星のめぐり~STARWHEEL
『インスタントシトロン メモラビリア展』好評開催中!
★6月から8月迄の3ヶ月間に渡る<instant cytron retrospective 1995-2002>のアナログ再発シリーズを記念して、渋谷パイドパイパーハウスでは、『Instant Cytron メモラビリア展』(協力:リルデイジー岡田崇氏)を開催中!ぜひ、お立ち寄りください。
https://towershibuya.jp/
https://twitter.com/PiedPiperHouse
店舗特典情報:
★インスタント シトロンのアルバムを渋谷パイド/新宿パイドでお買い上げの方に先着でインスタントシトロン缶バッジ進呈。各タイトル合わせてデザイン全5種類。
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★インスタント シトロンのアルバムを武蔵小山ペットサウンズでお買い上げのお客様に、片岡知子画伯によるイラスト“リスード”をプリントしたクリアファイル(A5サイズ)をプレゼント!
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◆インスタントシトロン/リル・デイジー・オンラインショップ特典決定!
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★8月11日発売の『ウナ・マルチーア』をお買い上げの方に、シトロン・メンバーによるアルバム解説や各界からのコメントを掲載した特製リーフレット(290x290mm)をプレゼント!
★8月11日発売の『ユトレヒト&マエストロ』をお買い上げの方には解説「何故に?ユトレヒト&マエストロ」掲載の特製カード(290x290mm)をプレゼント!
特製リーフレット
特製カード
★リル・デイジーのオンライショップでインスタント シトロンのアナログ盤をお買い上げの方全員に、片岡知子画伯によるリスード・コースター(活版印刷)をプレゼント。
妻・片岡知子が天に召されて数ヶ月。
毎日、テレビからは彼女の音楽が流れてきます。
昨日も今日も明日も、きっとずっと。
Eテレの『みいつけた!』や『スキマの国のポルタ』、
京アニの『たまこまーけっと』『たまこラブストーリー』などで彼女の音楽に出会った方も多いでしょう。
彼女の音楽で育ったお子さん達の中には、音楽の道に進む人もいるかもしれません。
音楽の魔法を信じ、音楽を愛し、未来に種をまくみたいに、たくさんの曲を世に遺した片岡知子。
そんな彼女の音楽人生のスタートラインが、このインスタント シトロンなのです。
インスタント シトロンの音楽は、音楽愛あふれる若き二人の膨大な音楽知識に裏打ちされた、
チャーミングで色あせることのないグッドタイムミュージック。
おもちゃ箱をひっくり返したような、いや、心の大事な宝箱にそっと仕舞っておきたくなるような音楽です。
いつの時代でもどんな時でも、きっと優しい幸せな気持ちにさせてくれるシトロン・ワールド。
また改めてたくさんの方々に聴いていただける機会を持てて嬉しいです。
アナログレコードでのリイシューとなったのは、
彼女が生涯CDをほぼ買うことのなかった大のアナログフリークだったから。
レコードで出さないと今度会った時に怒られちゃいそうだからね。
岡田崇(リル・デイジー)
2021年3月3日
片岡知子さんは本当に本当に稀な音楽家でした。
人間的にもとてもとても尊敬できる人でした。
彼女がもうこの世にいないのはとても辛く悲しいことですが
強い“ともちゃん”にあやかってメッセージを書きたいと思います。
僕が片岡さんに会ったのは19歳の頃。
僕が在籍していたバンドで彼女が初めてリードボーカルを担当することになりました。
その時からずっと僕の曲は片岡さんが歌っていることになります。
片岡さんも曲を作り始めた時期で、ある時「ゴローくんギターを弾いて」と言われ小さなガットギターで作られた「chic」というワルツ曲を聴かせてくれました。
「私はアコーディオンを弾くからゴロー君はギターを弾いてね」と言われたのを覚えています。
それがきっかけでそのまま松尾宗能さんと共にインスタントシトロンに参加しました。
思えば東京から来た彼女は知的さと遊び心を持っていて「どこにもいないタイプ」の人でした。
ご多分に漏れずパンクニューウェイブネオアコと同時代を過ごした者同士意気投合し、さらにモッズなファッションでクラブではブーガルーもかけるDJもしていた彼女はすでに福岡では人気者でした。
そんな彼女が作る曲はとてもアカデミックで繊細。かつノスタルジーを感じるもので僕も(おそらく松尾さんも)そこにとてつもなく共感し惹かれたのを覚えています。
さらに片岡さんも僕もレコード屋で働いておりこの時期膨大な数の古い音楽を多岐にわたり聴き漁ることができました。
90年代ダンスミュージックやデジタル音楽が主流になりつつあった頃に、2人の音楽の興味はどんどん古い方へ注がれ、ジャンルもジャズやブラジル音楽、映画音楽etcと多岐にわたりました。
それらを片岡さんは自分のフィルターを通して書き、生演奏へと変換するのがうまく、それは彼女の音楽的な素養やどこまでも真剣に向き合う姿勢によるものだったと思います。
特にインスタントシトロンにおいて作曲以上に編曲にもとても情熱を注いでいるのも片岡さんの稀なところで、そこには彼女の愛する編曲家たちへの憧れとオマージュを強く感じることができます。 実際彼女名義の楽曲は少ないですが作曲と同じように一音一音こだわり抜いたメロディやリズムがこの時期の音像の中にはっきり記されていると思います。
1stアルバムではそういう多岐にわたるジャンルの中で、特にリアルタイムで聴き育った音楽よりももっと古い子ども時代に親が聴いていたような純粋なポップスへの「憧れ」と「懐かしさ」がテーマになっていました。
これは東京生まれと福岡生まれ、年齢も違う2人の偶然の共通点でありその後の「インスタントシトロンらしさ」になったと思います。
2年後にリリースされた「チアフル・モンスター」は上京後に作ったものでさらに膨大なレコードを浴びるように聴いた時期であり、アドバイザーのFPM田中知之さんに守られ当時やりたいことを思い切りチャレンジしたのがまさにこのアルバムでした。
さらに夫となる岡田崇さんとの交流もありユニークでお茶目な一面が顔を出します。
大好きなソフトロック、子どもものに加え、早回しも登場します。アナログレコーディングと生演奏、古い音楽へのオマージュとギミック、レコード愛に溢れた「チアフル・モンスター」はまさにインスタントシトロンの代表作と言っていいと思います。
これだけ遊び散らかしたにも関わらず細部まで音楽的にアカデミックで繊細さを損なっていないのはとても「片岡知子」らしいと思います。
この2枚のアルバムでのストリングスやホーンセクションなどのアレンジで譜面を書いた経験はその後の彼女の音楽の大きな基盤になったのではないかと思います。
メロディはもとより、その合間にあるフレーズやコーラスの一音一音にも片岡さんらしさをひしひしと感じ味わって欲しいなと思います。
また多くの曲やライブサポートで鍵盤を担当していただいた同郷の冨田譲氏を初め、演奏していただいた一流のスタジオミュージシャンの方々、エンジニアの方々、プロデューサーの方々、関わっていただいた多くの方々にあらためて心より感謝いたします。
長くなりましたが
学生時代に出会って甘酸っぱい青春時代をともに過ごし片岡さんの一番そばで一緒に音楽を作り、こうして沢山の楽曲を残せたことを本当に幸せに思います。大好きなアナログレコードと共にいつまでも永遠に残りますように。
ともちゃんありがとう。また天国で会おうね。
長瀬五郎
シトロンとは今から30年くらい前に一緒にレコードを聴いたり対バンしたりレコーディングに誘ってくれたりと多感な時期を過ごしました。三度の飯よりレコードが好きだった彼女にとってもこんな嬉しい報せはない。この素敵なレコードを聴いていると世界が輝いて見えます。
猪野秀史(INO hidefumi)
Instant Cytronの音楽を、私は密かに「夢見るPOP」と呼んでいる。それは、このフワフワしたマシュマロみたいな声がラジオ・トークのように、体の中のずっと奥の、向こう側からの呼びかけに聞こえるからだ。そこには子供の頃の記憶や憧れや、忘れたくない思いばかりが箱に詰まっていて、自分がそういう箱を持っていることを思い出させてくれる。すると、なんだか優しい気持ちがじんわりと体内にひろがって、それが頭のてっぺんから湯気のように螺旋を描いて立ちのぼっていく。その先は柔らかな未来に続いている。こういう音楽を幾つか知ってはいるが、なかなか少ない。だからとても大切だ。
川村恭子(『チェンジ・ディス・ワールド』プレスシートより)
Etiquette Recording co. というレーベル、上手くいかなかったけど一緒にやれて嬉しかった。当時から評価の定まらない僕のグループを誉めてくれる勇気と自信に半ば呆れ、感謝し、痺れていました。あれからずっとファンです。
金剛地武志(yes, mama ok?)
日本の少年・少女は今、とても不思議な顔をしている。アドレッセンスのイメージをしなやかにつくりあげ、その中にふわりと漂い、街を流れ、ふとふりかえる瞬間にno nameな恋の主人公になる術を知っているかのように見える。
インスタント・シトロンの2人もまさに、この顔をもつ2人のようにおもわれる。”君のそばにいるわ”という小さな恋のささやきが風に乗り、その色合いを楽しむ少年少女たちの音楽は、もしかしてアドレッセンスの眼前に広がる、なつかしい草原の中で遊ぶには、とても気持ちのよい音楽なのだろう。誰かが ”あの壁の向こうに行ってみよう。” とアドレッセンスの美しい壁をつきやぶってかけだしてゆくまでは。
佐藤奈々子(『チェンジ・ディス・ワールド』プレスシートより)
中学3年生の冬、池袋のタワーレコードで『Utrecht & Maestro』を試聴機で聴いたとき、人生が変わったわけでも、バンドをはじめたわけでもありませんでした。それでもその試聴機がどこにあったとか、10枚入る試聴機の何番にそれが入っていたとか、そういうことを未だに思い出してしまうアルバムです。
澤部渡(スカート)
僕は好きです。
一番印象に残っているのは、彼女の声なんです。 イントロのところでハモッている曲「しあわせな時間」のハーモニーなんかすごく美しくていいですねぇ。
鈴木茂(『チェンジ・ディス・ワールド』プレスシートより)
instant cytronについて
1993年から95年。福岡にて。同じ場所に居て、同じ時期にデビュー。ライヴで共演したり、レコーディングに参加したり。今思えば”あの時の福岡”はアツかったのかもしれない。当時3人組だったシトロンの面々が持ち合わせている、そのキュートなルックスと『ポップミュージックに対する”辛辣な批評性”』には畏敬の念を禁じ得ず、「迂闊に”音楽”の話なんかできないな。」という気分でした。
アナログ盤再発、おめでとうございますっ。
Small Circle of Friends
サツキ
アズマリキ
https://linktr.ee/scof75
今から四半世紀前、不思議なご縁があり、2人の天才の製作現場に立ち会うことができた。あんなに直向きで真摯に音楽に向き合うミュージシャンを、後にも先にも私は知らない。でもその純粋さ故に、自らも傷付き、時には周りの大人達を困惑させた。それはまるで『禁じられた遊び』の主人公の少女と少年のようだ、と言ったら怒られるだろうか…。しかし、その結果生み出された音楽は、とてつもなく優しく、可愛く、美しく、そして儚い。
田中知之(FPM)
お洒落な楽曲たちとお洒落な出で立ちでボクらとは”別世界感”があったインスタント シトロン。でも話してみると五郎ちゃんも知ちゃんももの凄い音楽オタクでビックリ。知ちゃんに至っては超アナログ・マニアでその突き抜け方は尊敬に値するものでした。そんな音楽に対する知識と愛情と才能が詰まっているシトロンがアナログで聴けるなんて夢のよう。当時良く聴いていた『CHEERFUL MONSTERS』をアナログで聴いてみたい!!
中森泰弘(ヒックスヴィル)
全然手探りだったけど、他にはない特別な音楽を生み出したくて、僕らはインスタントシトロンをはじめました。その後、近いような遠いようなところで見守っていた僕は、誰にも真似できない特別な音楽を作り出す二人に吃驚するばかり。永遠に愛される音楽を生んだ彼らは僕にとって永遠の憧れの二人です。
松尾宗能(元・インスタントシトロン)
インスタント・シトロンのレコーディングに、来日していたNRBQのテリー・アダムスとトム・アルドリーノを引率したことがある。短い時間だったけど、稀有な音楽家たちが作り出す世界を垣間見た。かわいさ余ってタフさ百倍ってね。
松永良平(リズム&ペンシル)
美しいけれど、どこか不思議な雰囲気の絵が飾ってあって、近づいてよく観察すると、その絵が絵の具ではなく、色や図柄の違うさまざまな切手を貼り合わせて描かれていることに気づく……インスタントシトロンの音楽にはそういう驚きが詰まっています。
ミズモトアキラ
「こんなかわいいレコードマニアがいるのか!」がトモちゃんと会った第一印象です。
周りに合わせて僕もトモちゃんと呼んでいたけど、後にシトロンの音楽を聴いてその才能を思い知り、トモちゃんなんて気軽に呼んでいいのかなと恐れ多い気持ちになりました。
でも後には引けず20数年間トモちゃんと呼び続けていたよ、トモちゃん!
祝!シトロンLP再発!「わーい。シトロンが全部アナログになったー!」と無邪気に喜んでいるトモちゃんの笑顔が思い浮びます。
本秀康(イラストレーター/漫画家)
「僕のお気に入りはトチ狂ったバディ・ホリー&クリケッツが演奏したみたいなインスト「Busy bee」とせつないワルツ「Mademoiselle Gémeaux」。 それと7歳の頃からの友達、岡田くんが叩く妖しいドラムもポイントかな。 隣にいるショコラはポップな「Space parade」が大好きだって踊ってるよ。ではでは。」
これは2001年のリリース時に僕が寄せた文章。その気持ちはいまも変わらない。20年ぶりにゆっくり聴き返した「Una Màrcia」は、ノスタルジックに揺らぐ音楽だった。そして時の流れから隔絶された輝きを放っている。4歳の息子がソファーの上で「この曲好きっ!」と言いながら踊った。何もかもが巡り巡る。素晴らしい音楽と共に。
片寄明人
我が家に届いた『Una Màrcia』に我が家の猫たちも大喜び。
ストーブの前で私と一緒にさっきから一緒に和んで聞いてます。
ちょいとお洒落なサウンドにトイピアノや電子楽器が良い具合にブレンド、力の抜け具合も相変わらず素敵なこのアルバム。
行った事ないけど何処の山小屋で暖炉に薪でもくわえながら聞いてみたい(?)1枚と申せましょう、うふふ。
コモエスタ八重樫
(2001年『ウナ・マルチーア』発売当時のプレスより)
Una Màrcia
うーん気持ちいいです。
オートリピートでもう3周目です。
2曲目のイントロが出るとにやにやしてしまいます。
オカヤンの「アンクルトリス」っていったい...。
あとPetit Noel のかわいさといったら。
やっぱりシトロンはクリスマスなんだね。
あとBusy Beeも、I'm Hipも...。
ああ、みんな好きです。
最近はオールドタイミーなものになんだか
反応してしまう感じなんですが。
なんだかファンレターね。
谷口純弘(Chignitta チグニッタ)
(2001年『ウナ・マルチーア』発売当時のプレスより)
片岡さんは僕のことを“からあげ”(mixi時代のHNから)と呼ぶ唯一の人で、浜松で鰻重を御馳走してもらったり他にも数え切れないほど大変お世話になりました。
数年前に友人達と【カセットテープ普及企画】なる展示会を催した時に、オムニバスのカセット・コンピにも参加してもらった際に、会場にカセット神社なる謎の祠を作り、当時滅多に人前に出なかった片岡さんにお巫女さんのコスプレをさせて「カセット巫女」になってもらったことは今でも大変申し訳なく思ってます。だけど満更でもない様子で割とノリノリでやってくれました。片岡さんのソロの7インチを出すのが僕の夢でしたがこうやってインスタント シトロンの全作品がレコードで聴けるようになって本当に嬉しいです。
片岡さん、有難うございます。
平澤直孝(なりすレコード)
ぼくがブラジル音楽にハマッてしまったきっかけは、
25年前に片岡さんがディモンシュのフリーペーパーで
ドミンゴというアルバムを紹介してからのことでした。
片岡さんには、本当に感謝しています。
さて、盤師(勝手にすいません)である片岡さんの所属する
インスタントシトロンの『Una Màrcia』はポップの結晶のような
アルバムで、キラキラしたり、ワクワクしたり、ブラジル音楽特有の
郷愁感(サウダーヂ)を感じる楽曲もありました。
マーチという意味のアルバムタイトル通り、
聴くたびにどこかに連れて行ってくれるような音楽。
カフェ ヴィヴモン ディモンシュ 堀内隆志
政治や経済といった社会の動きとはまったく関係のない、音楽的快楽のためだけに全精力が注がれた純粋ポップス。インスタント・シトロンは間違いなくその日本代表だと思います。テロが起ころうが、戦争が始まろうが、あるいは日本が沈没しようがこの二人は平然とひたすらキュートでドリーミーなポップ・ソングだけを作り続けるはずです。ポップスのハードコアだけを追求するアウト・オブ・コントロールな極道デュオ。恐ろしい、そしてカッコイイ人たちだと思います。
松山晋也
(2001年『ウナ・マルチーア』発売当時のプレスより)
2001年、レコーディングに誘っていただきました。それまでに片岡さん、五郎くんとほぼ面識はなかったと思うのですが、同世代の知識も才能もすごい音楽通に認められたような気がして、とてもうれしかったです。
『Una Màrcia』では、「Lyrically simples」と「Space parade」を叩いてます。
深夜、三軒茶屋のリハーサルスタジオをお二人がレンタルして、そこでドラムを録音しました。演奏は僕で、エンジニアは片岡さんと五郎くん。新しい友だち二人と僕との三人で、濃密な深夜の時間を過ごせてとても楽しかった!
久しぶりに『Una Màrcia』を聴き返しましたが、とにかく全編瑞々しくってたまらない気持ちになります。演奏した僕も含めて、当時の、音楽制作に向き合っていた真摯な姿勢や、音楽そのものへの憧れ、仲間と作品を作るときに感じる高揚感、充実感などがしっかり記録されているような気がします。当時アルバムに寄せたコメントの中に僕は「全編胸キュンで、もう最高! 2人の“男気”をビシビシ感じたりもして」と書きましたが、「男気」や「胸キュン」とはそういう感覚のことだったんだと思います。
矢野博康
僕が初めて彼らの音楽を耳にしたのは、4年前に、ソニーコンピュータの友達から“CheerfulMonsters”をもらったのがきっかけでした。僕はすぐに彼らのことが好きになって、その後で東京に来た時に“LittleGangofthe Universe”を自分で買いました。これもすごく気に入っています。
『instantcytron』の音楽はライトでチャイルドライクな感じがします。そして優しい心地よさとともに、洗練されている印象もうけます。彼らはアコースティックな楽器だけでなく、エレクトロニックな楽器やサンプリングなどをとても自然に使いこなしています。FUNで、いたずらなポップの時もあれば、ジャズっぽい時もあります。これこそが、『instant cytron』独特のミックスです。
長瀬五郎さんと片岡知子さんは共に、優れた音楽の才能を持っていると思います。彼らの声はとてもよく調和しあっていて、僕には日本語の詩は理解できませんが、彼らの英語の詩は明るくて希望に満ちあふれています。
そして今回の彼らのニューアルバム、“Una Marcia”。これはもう本当に素晴らしいです。とてもスウィートでピースフル、だけどファニーで楽しい面ももっています。そして少しだけ悲しみも。まさに『instantcytron』を象徴しています。
最初のトラック“LyricallySimples”には、フルートとおもちゃのピアノなど、色々な楽器をミックスした、彼ららしい楽しい要素が含まれています。
アニメのサウンドトラックにピッタリ相応しいのがファニーなインストルメンタル、"Busy Bee"。"Space Parade" は今風のポップな仕上がりになっているけど、アコースティックギターやシンセサイザー、おもちゃのピアノなども使っています。そして"I'm hip (foolishly yours)"はボーカルのサンプルを使った楽しい楽曲。このボーカルのサンプルは、他のレコードでも使っていた気がするんですが、今回は全く違ったアレンジをしています。彼らが好きなサウンドをもう一度使って別の手法を試みようとしたことはすごいことだと、僕は思います。『instant cytron』のように、シンプルでチャイルドライクなアートを創るのが好きな人たちがいる。このことを僕はとてもうれしく思っています。特にラップとヘビメタルで溢れたこの世界の中では、彼らの存在はとても心強い安らぎになります。
ロドニー・グリーンブラット Rodney A.Greenblat
(2001年『ウナ・マルチーア』発売当時のプレスより)
Instant Cytron are TOMOKO KATAOKA & GORO NAGASE
インスタント シトロン = 片岡知子 長瀬五郎
HISTORY
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1993年頃
インスタント シトロン結成
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1993年10月15日
インディーズ・レーベルより4曲入りミニアルバム『BABY YOU'RE LOVE』(ポルスプエスト)リリース
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1994年4月20日
4曲入りミニアルバム『CYTRON'S FANCY MANIFESTO』(ポルスプエスト)リリース
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1994年6月17日
COBAプロデュースのアルバム『サーフィン・ミュージック』にビーチ・ボーイズのカバー「Had To Phone Ya」で参加
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1995年6月28日
1st single「See for miles」(東芝EMI)リリース、丸井キャンペーン・ソングに起用
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1995年9月6日
2nd single「しあわせな時間」(東芝EMI)リリース
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1995年9月
メジャー移籍後初のフルバンドliveを、Small Circle Of Friends、エレキハチマキと共に福岡イムズホールにて開催
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1995年10月25日
1st album『Change This World』(東芝EMI)リリース、ストリングスやホーンズを多用した洒脱なアレンジメントや、子どものコーラスをフィーチュアするなど斬新なアイディアが話題に。タイトル曲「Change this world」がユニ・チャームCMソングに起用
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1996年4月10日
3rd single「にじますの街角」(東芝EMI)リリース、'96ゆうちょフレッシャーズ・キャンペーン・ソングに起用
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1996年7月10日
4th single「Summertime in the place」(東芝EMI)リリース
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1997年10月22日
FPM田中知之のスーパーヴァイズのもと、2nd album『Cheerful Monsters』(東芝EMI)リリース、本作からはストリングスのアレンジも自分達のみでスコアを作成。ムシ声、サンプラーやアナログシンセも導入しモンドなテイストが爆発。 また、ベースの子どもたちをフィーチュアした「Adventure Monsters」は、エヴァーグリーンなビーチボーイズ・チルドレンの日本版名曲として高い評価を得る
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1997年10月22日
渚十吾のアルバム『Happy Hour in Winter Jukebox』収録の「Time of the Innocence」に参加(片岡-作詞、歌、トイピアノ他、長瀬-ギター)
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1997年10月29日
冨田恵一、福富幸宏、山本拓夫など名うてのプロデューサーが集結したコンピレーション・アルバム『PRO-FILE of 11 Producers VOL.1』の田中知之プロデュース楽曲「Sugar Sugar」に長瀬-ギター、片岡&Terry Adams(nrbq)-デュエット・ボーカルという布陣で参加
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1997年12月13日
片岡知子が作詞で参加したVagabond & Harry Hosono Jr.(細野晴臣)のムシ声クリスマス・シングル「Who wants the Hula-Hoop?」リリース
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1998年10月21日
インスタント シトロン、VAGABOND c.p.a.(岡田崇、橋爪哲生、ミズモトアキラ)、関美彦の変名ユニット“Wham japon”としてカルピス名作劇場のカヴァー・アルバム『Taste of Sweet Love 2』に「ズッコのうた」で参加。カズーやミュージカル・ソーなどストレンジな楽器をフィーチュアしたアレンジはTVのBGMで大人気!
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1998年11月26日
漫画家/イラストレーターの鴨沢祐仁のイメージ・コンセプチュアルアルバム『プレセペの夜』にキップソーン、セロニアス・モンキーズ、タッカー、タゴマゴらと共に参加
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2000年9月20日
3rd album『Little Gang Of The Universe』(エチケット・レコーディングス/ソニー)リリース、なんと1週間後廃盤
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2000年12月21日
ドリームズヴィル・レコーズより『Little Gang Of The Universe』(2曲追加収録)リリース
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2001年12月20日
ドリームズヴィル・レコーズより本格派宅録の4th album『Una Màrcia』リリース
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2002年12月
松雪泰子出演のSEIKO LUKIA TVスポットに「Le monde avec le luisant」起用、同曲収録の5th album『Utrecht & Maestro』(ドリームズヴィル)を12月21日にリリース
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2004年10月27日
韓国のBeatball Recordsからボーナストラックを収録した『Una Màrcia+5』リリース
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2005年
まがりひろあき原作のオリジナルビデオアニメ『魔女っ娘つくねちゃん』の音楽担当
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2006年
『デ・ジ・キャラット』シリーズのアニメ『ウィンター・ガーデン』の音楽担当
キュートでポップ、へっぽこでゴージャス!
これぞ いすのまちミュージック!
NHK Eテレ「みいつけた!」の人気コーナー「いすのまちのコッシー」のキャラクターソングを集めた「いすのまちミュージックアワー」の第2集
封入特典:いすのまちミュージックステッカー
ヴァリアス・アーティスツ
NHKみいつけた!いすのまちミュージックアワー2
発売元:ワーナーミュージック・ジャパン
品番:WPCL-13288
価格:¥2,200(税込)
【収録曲】
- みいつけた!オープニングテーマ2019 片岡知子 作曲:片岡知子 00:32
- グッチョビうんどうかい チョビさん 作詞:津田真一 作曲:片岡知子 01:19
- キノコのプリンセス レンちゃん 作詞:津田真一 作曲:片岡知子 02:55
- ずっこけライバル コッシー&チョコン&ノビー 作詞:津田真一 作曲:片岡知子 03:15
- レグのえかきうた レグ 作詞:津田真一 作曲:片岡知子 01:02
- ダンダダダーン ダンせんぱい 作詞:津田真一 作曲:片岡知子 03:20
- マンボ831 おこんさん 作詞:津田真一 作曲:片岡知子 02:21
- ユーフォーセッキンミステリー チョコン&マーちゃん 作詞:津田真一 作曲:片岡知子 03:22
- カブのえかきうた カブ 作詞:津田真一 作曲:片岡知子 01:01
- おれたちドッコラショ ドッチ,コラジ&ジョーゾー 作詞:津田真一 作曲:片岡知子 01:21
- チョコンのえかきうた チョコン 作詞:津田真一 作曲:片岡知子 01:00
- クルットすれば いいじゃない クルットさん 作詞:津田真一 作曲:片岡知子 01:19
- フーフーふしぎ フーフー 作詞:津田真一 作曲:片岡知子 03:22
- キューリーパーリー カピイ 作詞:津田真一 作曲:片岡知子 03:06
- なぜか なぜか チョコン&スワリン 作詞:津田真一 作曲:片岡知子 編曲:山口優
- * テーラースキマのうた アーダ&コーダ 作詞:津田真一 作曲:片岡知子
- * ミュージカレー マーナさん&コッシー&レグ&フーフー&チョビさん 作詞:津田真一 作曲:片岡知子
- * いすののどじまんメドレー ノリオさん、フルーツバスケット(レグ&スワリン&カブ)、チョビさん、モタレイさん 作詞:津田真一 作曲:片岡知子
- * スーとナーのうた スー&ナー 作詞:津田真一 作曲:片岡知子 00:39
- * うんめいですわ チョビさん&スミレさん 作詞:津田真一 作曲:片岡知子
- * トータスラーメン トータスイス&ララばあちゃん 作詞:津田真一 作曲:片岡知子
- * たからほりスコップのテーマ スコップさん作詞:津田真一/甲斐よしひろ 作曲:甲斐よしひろ
* Bonus Track
長瀬五郎 (ギター、作詞、作曲、プログラミング)
1972年7月3日 福岡県久留米市生まれ。 ’90年から学生時代のバンド・ブレーメンロックス( Panicsmile 吉田肇が在籍、後期には片岡知子も在籍)でギター・作曲を担当。 同時期に松尾宗能、片岡知子と出会いインスタント シトロン結成。’93年ポルスプエストからCDデビュー。 ’95年 東芝EMIから「See for miles」でメジャーデビュー。シングル4枚、アルバム2枚、エチケット・レコーディングス、ドリームズヴィル各レーベルからアルバム3枚、またシトロン名義でアニメ音楽の主題歌、劇伴など手がける。 2008年からは福岡にてネットショップ室見川レコードをスタート(現在閉鎖中)。 以降、松尾宗能(Parks Records)と共に福岡のアイドル、浦郷えりか、彼女のサーブ&レシーブ(カノサレ)、天野なつ(元LinQ)らに楽曲を提供。ライブでのバンド演奏も行う。 彼女のサーブ&レシーブでは片岡知子が作詞を手がけた「Cheerio!」(2018年)やインスタント シトロンの楽曲「Still Be Shine」(2020年)もリリース。
片岡知子 (ボーカル、トイピアノ、キーボード、ギター、作詞、作曲、編曲、プログラミング)
岡山生まれ、東京育ち、福岡で青春を過ごし再び東京へ。幼少よりピアノを習う。その頃のお気に入りはドビュッシーとバッハとエディット・ピアフ。高校入学と同時にバンド活動を始め、ギター、ベース、パーカッションetc...を担当。大学在学中にアルバイトしていた大型輸入レコードショップで多岐にわたる音楽に触れ、そのころインスタント シトロン結成。メインストリームからちょっとハズれた音楽に影響を受けつつ、様々な紆余曲折を経た。得意ジャンルはフレンチポップ、伊仏サウンドトラック風、 ’60年代ポップス、アコースティック・スウィング、カートゥーン・ジャズ、知育用楽器を多用したトイポップ。本人のもえるソウルとは裏腹にアウトプットされたものは、ほのぼのとした作風。ライナーノーツ、コラム等の執筆活動も多数。
インスタント シトロン以外での片岡知子の主な作品:
NHK Eテレ・『みいつけた!』・『みいつけた!さん』(日本賞幼児向けカテゴリー最優秀賞(総務大臣賞)受賞)
・『プチプチアニメ スキマの国のポルタ』(文化庁メディア芸術祭優秀賞)・『ネイバーズ』・『スーパーえいごリアン』・『こどもにんぎょう劇場』「すてきなよるに」「ふるやのもり」「はなさかじいさん」「紳士とオバケ氏」
・テレビアニメ『たまこまーけっと』
・映画『たまこラブストーリー』(文化庁メディア芸術祭新人賞)
・テレビ東京『ケロケロキング デラックスプラス』
- ・オリジナルサウンドトラック『MOTHER1+2』 [楽曲アレンジ]
- ・Optiganally Yours『De-Composed』[Les Gibis(片岡知子+岡田崇)名義:楽曲アレンジ, ボーカル]
- ・『BGM for MODERNICA vol.1 (Prod. コモエスタ八重樫)』Dancing cat on the optigan [Les Gibis(片岡知子+岡田崇)名義:楽曲提供, ボーカル]
- ・オリジナルサウンドトラック『南の島の小さな飛行機バーディー(Prod. 細野晴臣)』アニーのチャチャチャ [楽曲提供, ボーカル]
- ・『プロムナード・ファンタジー (Prod. 細野晴臣)』Jazz Pizzicato [楽曲アレンジ]