「まともなプログレ・バンドだったら絶対に2枚組アルバムを作るべきだ。そうだろう?僕たちも今までずっと、作ってみたいというアイデアがあった。それで昨年の夏じっくり考えて、よし、思い切ってしっかり取り組んでみよう。やってみよう、と考えたんだ」ジェム・ゴドフリー
英国の現代プログレッシヴ・ロック・バンドを代表するフロスト*の約3年ぶり5作目の
スタジオ・フル・アルバムとなる新作は2枚組のコンセプト・アルバム!!
フロスト* ライフ・イン・ザ・ワイヤーズ Life In The Wires / FROST*
2024.10.18 ON SALE (世界同時発売)
- 2024年10月18日 ON SALE (世界同時発売)
- 日本盤のみボーナス・トラック1曲収録
- 品番:SICP-31740~1(2CD) / 税込価格:¥3,740
- 高品質Blu-spec CD2 / 解説:片山 伸 / 歌詞・対訳付き
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「 Life In The Wires Part 1」のMV
●アルバムは2023年夏から2024年6月にかけて制作。全14曲、約90分というフロスト*初の2枚組で、最も壮大で野心的な作品となっている。
●フロントマン、ジェム・ゴドフリーの発案で、前作『デイ・アンド・エイジ』(2021年)の続編として創り上げた。
●日本盤のみにボーナス・トラック1曲が収録。
<アルバムの詳細>
「実は今回は『デイ・アンド・エイジ』からの続きなんだ」 とゴドフリーは説明する。
「新作の1曲目は、前作の最後の曲〈リピート・トゥ・フェイド〉の終わりから始まる。静電気が起こって、“Can you hear me?”という声が聞こえるところだ。『デイ・アンド・エイジ』を作ったときに、将来ちょっとしたフックに使えそうなものとしてあれを入れたのを憶えている。『デイ・アンド・エイジ』に登場するキャラクターがどこかに上陸して、自分の声を聞いてもらおうとしているんだ。彼は何を言いたいのか?誰か彼の声が聞こえる者はいるのか?『デイ・アンド・エイジ』はそのキャラクターが生きている世界をセットアップするような感じで、『ライフ・イン・ザ・ワイヤーズ』は彼のストーリーを伝えているんだ」
ストーリーは主人公のナイオ(Naio)を中心に展開する。AIが牛耳る世界で、目標も持たず、意味のない将来に向かっている少年である。母親からかつて譲り受けた大昔のAMラジオで年老いたDJが話しているのを耳にした彼は、信号の出どころを突き止めて「ライヴワイヤー」を見つけ、もっといい未来が待っているか見てみようと決める。
しかし、「オール・シーイング・アイ」(全能の目を意味する)はこの自主的な思考に賭けようとする考えに感心せず、反撃に出る。やがてナイオは、自分がライヴワイヤーの居場所を突き止め、自分の自由を見いだそうとする中、憤慨した暴徒たちに国じゅうで身を追われていることに気づく。
※ライヴワイヤーをラジオで聴けるかどうかは、www.lifeinthewires.comにアクセスをしてみてください。
このパラレル・ワールドを作ることに貢献したのは、ギタリストのジョン・ミッチェル(アリーナ、イット・バイツ、オリジナル・エイジア)、ベーシストのネイサン・キング(イット・バイツ、レヴェル42)、そして復帰したドラマー、クレイグ・ブランデル(スティーヴン・ウィルソン、スティーヴ・ハケット)からなる、フロスト*の“往年の”ラインナップである。彼らの熟練したデビュー・アルバム『ミリオンタウン』(2006年)のファンは、同作をこの20年来屈指の成功を収めたプログ・ロック・アルバムにならしめたスタイルを彼らが再訪していることを楽しむだろう。ゴドフリーも、この新作の曲を書いている時にその事実を忘れていなかった。
「『デイ・アンド・エイジ』で、僕たちはとても具体的なことを決めていた。ソロは一切やらない、巧みなアレンジをしようと。その法則を楽しみはしたけれど、今回はその立場を撤回するのもいいかもしれないと考えたんだ。それから、このアルバムでは『ミリオンタウン』に少し触れてもおきたかった。『ミリオンタウン』が出てからもうすぐ20年だし、今も誇りに思っているからね。15分間のタイトル・トラックには『ミリオンタウン』的な瞬間がいくつか入っている。またやるのはとても楽しかったよ」
日本盤のみに収録されるボーナス・トラック「ウエスタン・アトモスフィア」は、ジェム・ゴドフリー(kbd, vo)、ニック・ディヴァージリオ(ds)、マイク・ケネリー(g)、ランディ・マクスタイン(g, vo)という夢のラインナップでの録音が実現した、壮絶なインタープレイが繰りひろげられる必聴曲!
アルバムは2CDの他、2LP(輸入盤のみ)、デジタル(ストリーミング&DL)の3フォーマットで発売。アルバムのアートワークは『デイ・アンド・エイジ』のジャケットのデザインも手掛けたカール・グローヴァーによるもの。
2CD 『ライフ・イン・ザ・ワイヤーズ』 収録曲
- 1Skywavingスカイウェイヴィング
- 2Life in the Wires, Part 1ライフ・イン・ザ・ワイヤーズ、パート1
- 3This House Of Winterディス・ハウス・オブ・ウィンター
- 4The Solid State Orchestraザ・ソリッド・ステイト・オーケストラ
- 5Evaporatorエヴァポレーター
- 6Strange Worldストレンジ・ワールド
- 7Idiot Boxイディオット・ボックス
- 8Absent Friendsアブセント・フレンズ
CD1
- 1School(Introducing The All Seeing Eye)スクール(イントロデューシング・ジ・オール・シーイング・アイ)
- 2Properganderプロパーガンダー
- 3Sign Of Lifeサイン・オブ・ライフ
- 4Moral And Consequenceモラル・アンド・コンシークエンス
- 5Life in the Wires, Part 2ライフ・イン・ザ・ワイヤーズ、パート2
- 6Starting Firesスターティング・ファイヤーズ日本盤のみのボーナス・トラック
- 7Western Atmosphereウエスタン・アトモスフィア
CD2
ラインナップ
- Jem Godfrey ジェム・ゴドフリー [keyboards/guitar/vocals]
- Nathan King ネイサン・キング [bass/ vocals]
- John Mitchell ジョン・ミッチェル [guitar/ vocals]
- Craig Blundell クレイグ・ブランデル [drums]
バンド・プロフィール
2004年にキーボーディストのジェム・ゴドフリーを中心に英国で結成されたプログレッシヴ・ロック・バンド。
ジェム・ゴドフリーは80年代にジェネシスやEL&P、ラッシュなどから影響を受けたネオ・プログレ・バンド、フリーフォールのメンバーとして活動した後、ポップ・フィールドでプロデューサー/アレンジャーとして活躍、アトミック・キトゥンやブルー、ホリー・ヴァランスといったアーティストたちのヒット作品に貢献した人物。アリーナ、キノ、イット・バイツで活躍するジョン・ミッチェル、プログレ・バンド、IQのメンバーだったジョン・ジョーウィット(b)とアンディ・エドワーズ(ds)が参加、さらにフリーフォールのギタリストだったジョン・ボーイズも参加して、5人のメンバーが揃いフロスト*が誕生。
2006年7月にアルバム『ミリオンタウン』でデビュー、評論家からもリスナーからも高評価を得て、瞬く間にプログレ・ファン注目のバンドとなる。2008年、2作目『エクスペリメンツ・イン・マス・アピール』をリリース。この作品ではギタリストのジョン・ボーイズが脱退したため、替わりにダーウィンズ・レイディオのデクラン・バーク(g, vo)が参加している。その後、ジョン・ジョーウィットとアンディ・エドワーズも脱退、ベーシストにネイサン・キングが加入。しばらくはライヴ活動を続け、ライヴ・アルバム『ザ・フィラデルフィア・エクスペリメント』(2010年)と 『ザ・ロックフィールド・ファイルズ』(2013年) をリリース。2016年にドラマーのクレイグ・ブランデルが加入して3作目『フォーリング・サテライツ』をリリース。2019年にブランデルが脱退し、彼らは3ピースとして活動を続けることを選ぶ。2021年、5年ぶりとなる4作目のフル・アルバム『デイ・アンド・エイジ』をリリース。英ロック&メタル・アルバム・チャート2位を記録。2023年には2022年のツアーから収録された2枚組ライヴ・アルバム『Island Live』をリリース。2024年10月にはクレイグ・ブランデル(ds)が復帰しての5作目のフル・アルバム『ライフ・イン・ザ・ワイアーズ (Life in the Wires)』 をリリースする。