佐野元春1983年制作の歴史的映像作品がBlu-ray、DVDで再リリース! 佐野元春1983年制作の歴史的映像作品がBlu-ray、DVDで再リリース!

FILM NO DAMAGE

20181024発売

1983年製作

収録時間:約70分

< Blu-ray >

○価格: ¥4,500+税

○品番: MHXL 49

Sony Music Shopで購入

< DVD >

○価格: ¥3,500+税

○品番: MHBL 330

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MTVもメディアとして普及されておらず、ミュージック・クリップもまだほとんどなかった時代。1983年に制作された、日本初とも言える本格的長編ロック・ドキュメンタリー・フィルムである。撮影監督は井出情児。彼は日本におけるロック・ドキュメンタリー映像作家の第一人者でありパイオニアと言える人物。そして佐野元春は、自身のドキュメントを撮影してほしいと自ら井出情児に依頼し、制作が実現した。

当時27歳の佐野元春は、その活動ベースを日本からアメリカへ移そうと考えていた。そして、自分のキャリアを冷静に見つめていた彼は、デビューから3年間のライヴを映像として記録に残すことを思い立ち、多感な時期に見て感動したビートルズの『レット・イット・ビー』、『ウッドストック』、ザ・バンドの『ラスト・ワルツ』を自らの基準として、ドキュメンタリーとエンターテインメント性の両方を兼ね備えた作品を制作することを決意、1983年3月18日、中野サンプラザホールでのライヴがフィルムに記録された。佐野元春、1980年代初期の姿を映した奇跡のドキュメンタリー、それが『フィルム・ノー・ダメージ』。街に暮らすティーンエイジャーたちの夢と挫折、経験とイノセンス、熱狂と焦燥。そのすべてがここにある。

特筆すべきは、この映像作品が世界でも音楽映像メディアが確立される以前に作られたこと。この意義は極めて大きい。しかもレコード会社や映画関係者からではなく、ミュージシャンである佐野元春本人からのアイデアであったことは、その後の映像表現の発展やさらに後のアーカイブの発想の原点になるという点で大いに注目すべき事実である。

佐野元春は、それまでに存在しなかった日本語とビートとの新しい表現を提案し、その斬新なビート、言葉、ヴォーカル・スタイルで、日本のロック・シーンに革新をもたらした。映像表現においても同様で、この作品を足がかりとして、日本初の本格的ビデオ・クリップを制作、広く知られてはいないが、間違いなく“映像表現”における草分けなのである。

この映像作品は1983年7月より全国のホールで公開されたが、その後長い間このフィルムの存在が不明となっていた。2011年、奇跡的にその16mmフィルムが発見され、30周年にあたる2013年に完全デジタル・リマスター化され初めて商品化された。今回のサウンドも同じ坂元達也により再ミックスされ、当時の感動と興奮にさらに磨きをかけて再現。

当時としては極めて珍しいシングル作品のTV SPOTのメイキングや“Rock'n Roll Night Tour”のドキュメントなど、佐野元春が「音楽映像の草分け」であることを証明する内容で満たされている。

佐野元春を知る世代はもとより、全ての世代に伝えたい青春の普遍性を感じさせるものである。

<収録曲>

  • • 悲しきレイディオ
  • • ガラスのジェネレーション
  • • グッドバイからはじめよう
  • • ハートビート
  • ・ スターダスト・キッズ / ソー・ヤング / 君をさがしている (朝が来るまで) / 彼女はデリケート
  • • ハッピーマン・メドレー
  • • ロックンロール・ナイト