歌いたいように歌う、現在進行形。
“ショー全体をとおして、どの曲も、どの曲も、呆然としてしまうような喜びを与えてくれる。唯一の不満は、わずか50分で終わってしまうことだ”
―― ローリング・ストーン誌
“これほど素晴らしいライヴは、数十年ぶりではないか”
―― ヴァラエティ誌
2023年4月6日から始まったボブ・ディランの日本ツアーは大きな話題を呼び高評価のうちに全11回公演を終了。そんな興奮冷めやらぬ中、最新作である『Shadow Kingdom』の発売が決まった。6月2日にオーディオ・アルバムとして世界同時リリースされるが、フォーマットは、CD、12インチ・ヴァイナルLP2枚組、デジタルの3タイプ。尚、映像版完全尺の『Shadow Kingdom』は、6月6日からダウンロード、レンタルが予定されている。
Bob Dylan - Shadow Kingdom trailer
(Official trailer)
CD
- マスターピース
When I Paint My Masterpiece - 我が道を行く
Most Likely You Go Your Way (And I'll Go Mine) - クイーン・ジェーン
Queen Jane Approximately - アイル・ビー・ユア・ベイビー・トゥナイト
I'll Be Your Baby Tonight - 親指トムのブルースのように
Just Like Tom Thumb's Blues - トゥームストーン・ブルース
Tombstone Blues - トゥ・ビー・アローン・ウィズ・ユー
To Be Alone with You - お前の欲しいもの
What Was It You Wanted - いつまでも若く
Forever Young - プレッジング・マイ・タイム
Pledging My Time - 悪意の使者
The Wicked Messenger - 川の流れを見つめて
Watching the River Flow - イッツ・オール・オーバー・ナウ、ベイビー・ブルー
It's All Over Now, Baby Blue - シエラのテーマ
Sierra's Theme
《開封の儀》
LP
- マスターピース
When I Paint My Masterpiece - 我が道を行く
Most Likely You Go Your Way (And I'll Go Mine) - クイーン・ジェーン
Queen Jane Approximately - アイル・ビー・ユア・ベイビー・トゥナイト
I'll Be Your Baby Tonight
Side A
- 親指トムのブルースのように
Just Like Tom Thumb's Blues - トゥームストーン・ブルース
Tombstone Blues - トゥ・ビー・アローン・ウィズ・ユー
To Be Alone with You - お前の欲しいもの
What Was It You Wanted
Side B
- いつまでも若く
Forever Young - プレッジング・マイ・タイム
Pledging My Time - 悪意の使者
The Wicked Messenger - 川の流れを見つめて
Watching the River Flow - イッツ・オール・オーバー・ナウ、ベイビー・ブルー
It's All Over Now, Baby Blue - シエラのテーマ
Sierra's Theme
Side C
Side D
※音源は未収録で盤面にエッチング・デザインされています。
『Shadow Kingdom』の副題は“ジ・アーリー・ソングズ・オヴ・ボブ・ディラン”
『Shadow Kingdom』は、ボブ・ディランがこれまでに書き上げ、さまざまに語られてきた名曲群の、まさに究極の21世紀ヴァージョン。「いつまでも若く」「イッツ・オール・オーバー・ナウ、ベイビー・ブルー」などのよく知られた曲から、「クイーン・ジェーン」「悪意の使者」といった秘宝とも呼ぶべき曲までが収められた。もともと『Shadow Kingdom』は“ジ・アーリー・ソングズ・オヴ・ボブ・ディラン”なる副題が添えられ、2021年7月のストリーミング限定フィルム・イベントで公開するため、それら名曲群に新たな解釈を加えたうえで制作されたもので、ついにオーディオ・フォーマットで聞けることとなった。アルバム『Shadow Kingdom』に収められたのは、ディラン自らが選び出した13曲と、クロージングで使われたインストゥルメンタル「シエラのテーマ」。2023年4月に開催された日本ツアーでの演奏曲と5曲が重複しており、アレンジは異なるものの興奮が再び蘇る内容になった。
Watching the River Flow
ボブ・ディラン
風に吹かれて、転がる石のように約半世紀——ロックの時代を作り、そして変革し、様々な人々の人生に影響を与え続け、自ら進化し続ける“ロック界最重要アーティスト”ボブ・ディラン。1941年5月24日、ミネソタ州デュルースで生誕。現在81歳。本名ロバート・アレン・ジマーマン。1962年にアルバム『ボブ・ディラン』でデビュー。翌年、歴史的プロテスト・ソング「風に吹かれて」を含む『フリーホイーリン・ボブ・ディラン』を発表。その後フォークからロックへの転換は物議を醸し、『ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム』『追憶のハイウェイ61』『ブロンド・オン・ブロンド』といった60年代を代表する歴史的名盤を発表。ロックの殿堂入り、グラミー賞、ゴールデン・グローブ賞、アカデミー賞(主題歌賞)他、数多くの賞も受賞。
全世界アルバム・トータル・セールスは1億2500万枚を超え、39作のオリジナル作品、ライヴやコンピレーションを合わせると60タイトルを超え、600曲以上の自作曲、そして世界中で2千回以上のライヴを行い、半世紀以上に渡って常に第一線で活躍している唯一のアーティスト。過去11度のグラミー賞受賞(1991年にはグラミー特別功労賞受賞)、1982年には「ソングライターの殿堂」入り、1988年には「ロックの殿堂」入りを果たした。また「ライク・ア・ローリング・ストーン」は米ROLLING STONE誌にてロック史上最高のシングルに選定。2008年4月、音楽界では初めてとなるピューリッツァー賞(特別賞)を受賞。1990年にはフランスの芸術文化勲章、2000年にはスウェーデンのポーラー音楽賞を受賞したほか、セント・アンドルーズ大学(スコットランド)やプリンストン大学(米ニュージャージー州)をはじめとするいくつもの大学で博士号などを多数受賞している。2012年にはオバマ米大統領から文民最高位の「大統領自由勲章」授与。2016年にノーベル文学賞の授賞が発表される。
『タイム・アウト・オブ・マインド』は1998年グラミー賞最優秀アルバム賞受賞。2001年、映画「ワンダー・ボーイズ」のための書き下ろし曲「シングス・ハヴ・チェンジド」ではゴールデン・グローブ賞とアカデミー賞の両主題歌賞を受賞。また、2004年10月に出版された回想録「ボブ・ディラン自伝」(日本では2005年発売)は世界的なベストセラーとなり、ニューヨーク・タイムズ紙のベスト・セラー・リストにも19週間挙げられていた。2005年の映画『ノー・ディレクション・ホーム』、2008年、6人の豪華俳優がディランを演じる映画『アイム・ノット・ゼア』(ケイト・ブランシェッドはゴールデン・グローブ賞を受賞)と錚々たる面々がディランをカヴァーしたそのサントラ盤など新しいイメージで大きな話題を呼んだ。
2012年にディランの自作曲を収録した『テンペスト』を発表。2015年にはフランク・シナトラが主に歌ったグレイト・アメリカン・ソングブックのカヴァー集『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』発表。その後、第二弾『フォールン・エンジェルズ』(2016年)、第三弾『トリプリケート』(2017年)と3作を連続で発表した。
2010年代に入ると来日公演が頻繁に行なわれるようになる。2010年3月には通算6度目となる来日公演、初のライヴハウス公演となるZeppツアー、2014年にも通算7度目の来日公演、2度目のZeppツアーが行なわれる。その2年後の2016年にも通算8度目となる来日公演を行ない(ライヴハウスではなくホール公演となる)、その最終公演であった2016年4月28日の横浜公演が、来日通算100回目の日本でのライヴとなった。
2016年10月、「米国の歌の伝統に、新たな詩的表現を創造した」という理由でノーベル文学賞を受賞し、大きな話題を呼ぶ。
2018年2月、武道館での日本初公演から40周年を迎える。
2018年、2年振りの来日公演は、日本のロック・フェス初参戦のFUJI ROCK FESTIVALとなり、最終日となる7月29日のヘッドライナーを務めた。『ライヴ:1962-1966~追憶のレア・パフォーマンス』を来日記念盤として日本先行発売。
11月には傑作『血の轍』制作時の未発表をまとめた“ブートレッグ・シリーズ”の第14集『モア・ブラッド、モア・トラックス』を発売。
2019年2月「メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ」を主題歌にした、池井戸潤原作映画『七つの会議』が公開され、大ヒットを記録。
6月にはNetflixオリジナル映画『ローリング・サンダー・レヴュー:マーティン・スコセッシが描くボブ・ディラン伝説』の配信に合わせ、CDボックス『ローリング・サンダー・レヴュー:1975年の記録』を世界同時発売。
11月、ジョニー・キャッシュとのセッションをフィーチャーした『トラヴェリン・スルー(ブートレッグ・シリーズ第15集)』、世界同時発売。
11月、『タイム・アウト・オブ・マインド』を物語の重要な鍵とした映画『ライフ・イットセルフ 未来に続く物語』の公開
2020年1月、ティモシー・シャラメ主演、ジェームズ・マンゴールド監督映画『Going Electric(tbc)』制作のニュースが流れる。2024年公開か?
3月25日、日本独自企画の来日記念盤でCD2枚組『日本のシングル集』発売
3月27日、8年振りの新曲「最も卑劣な殺人」を突然デジタル配信する
4月1日、日本で最初に発売されたシングル盤「サブタレニアン・ホームシック・ブルース / シー・ビロングズ・トゥ・ミー」を限定にて復刻発売
4月、ノーベル文学賞受賞後初の、9度目の日本ツアー15公演を予定していたが新型コロナウイルス感染症拡大の状況を受け中止となる
4月17日、再び新曲「アイ・コンテイン・マルチチュード」を突如デジタル配信
5月8日、3週後に再び予告なく新曲「偽預言者」の配信と新作『ラフ&ロウディ・ウェイズ』の発売を発表
7月8日、ノーベル文学賞受賞後、初の新曲による最新作『ラフ&ロウディ・ウェイズ』発売(USは6月19日発売)
6月、『ラフ&ロウディ・ウェイズ』は、イギリス、アイルランド、ノルウェー、オランダ、ニュージーランド、ドイツ、スイス、オーストリアで初登場1位。全米は初登場第2位
2021年2月、ジョージ・ハリスンとの貴重なセッション等を収録した『1970』、世界同時発売
5月24日、80歳の誕生日を迎える
7月18日(日本時間7月19日)、Shadow Kingdomと題されたコンサートが期間限定で配信開始
9月17日、『スプリングタイム・イン・ニューヨーク : ブートレッグ・シリーズ第16集』スタンダード・エディションが世界同時発売。デラックス・エディション (5枚組)の発売日は9月22日。
11月2日、『ラフ&ロウディ・ウェイズ・ワールド・ワイド・ツアー 2021~2024』がスタート
2022年1月、ボブ・ディラン、全ての原盤権をソニー・ミュージックが獲得
3月19日、ボブ・ディランはレコード・デビュー60周年を迎える
4月、デビュー60周年記念第一弾は60年代の名盤をアナログ・レコードで三ケ月に渡って発売
5月10日、ボブ・ディラン・センター、オクラホマ州タルサで開館
10月、デビュー60周年記念第二弾は『グレーテスト・ヒット』をアナログ・レコードで三ケ月に渡って発売
11月1日、2016年のノーベル文学賞受賞後初となる著書『The Philosophy of Modern Song』を海外で出版。翻訳本『ソングの哲学』は岩波書店より2023年4月13日の発刊
2023年1月27日、ブートレッグ第17集『断章~タイム・アウト・オブ・マインド・セッションズ(1996-1997)』が世界同時発売
2月20日、初来日での武道館初日公演(1978年2月20日開催)から45周年を迎える
4月5日、来日記念盤となるCD2枚組『流行歌集』を発売 4月6日、通算9度目となる日本ツアー開始。4月20日まで東名阪で11公演を行う