映画主題歌に!
闘いを終えた人々へ贈る鎮魂歌、「メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ」
フィール・マイ・ラヴLove Songs of BOB DYLAN
- ●Blu- Spec CD 2 ●解説/歌詞/対訳付 ●品番:SICP31227 ●価格¥2,400+税
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- 01. シー・ビロングズ・トゥ・ミー
- 02. アイ・ウォント・ユー
- 03. ブルーにこんがらがって
- 04. ママ、ユー・ビーン・オン・マイ・マインド
- 05. イフ・ナット・フォー・ユー
- 06. メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ
- 07. スウィートハート
- 08. レイ・レディ・レイ
- 09. アイル・ビー・ユア・ベイビー・トゥナイト
- 10. ラヴ・マイナス・ゼロ / ノー・リミット
- 11. 北国の少女
- 12. ザ・マン・イン・ミー
- 13. 天使のような君
- 14. ボーン・イン・タイム
- 15. ビヨンド・ヒア・ライズ・ナッシン
- 16. ホエン・ザ・ディール・ゴーズ・ダウン
- ボーナス・トラック
- 17. イズ・ユア・ラヴ・イン・ヴェイン (ライヴ)
- 18. メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ (ライヴ)
池井戸潤原作、野村萬斎主演で話題の映画『七つの会議』の主題歌「メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ」は、疲れ果て不信に満ちた者たちに癒しと力を与える愛の歌。ディランが低迷していた90年代、転機を迎えた時に生まれた美しいメロディーのこのバラードは、ビリー・ジョエル、アデル、エド・シーランらを始めとして数多くのアーティストもカヴァーしている名曲だ。今作はこの歌を中心にディランの全てのキャリアからラヴ・ソングを、ディランの訳詞を手掛ける中川五郎氏がセレクト。「ブルーにこんがらがって」「ラヴ・マイナス・ゼロ / ノー・リミット」「イフ・ナット・フォー・ユー」等の良く知られたヒット曲に止まらず隠れた愛の歌を収録した日本独自企画盤で、バレンタインにも相応しい商品となった。ボーナス・トラックには2018年に初来日から40周年を迎えた武道館ライヴからと映画『七つの会議』の主題歌となった「メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ」の貴重なライヴ・テイクを収めた。
●中川五郎氏解説より
もちろんボブ・ディランのラヴ・ソング、恋の歌は数えきれないほどたくさんある。それらのラヴ・ソングにはディランの実生活が反映された私小説的なものもあるだろうし、まったくのフィクション、ディランがどこかで聞いたり読んだりした物語を歌にしたもの、あるいは最近の彼が好んで取り上げて歌っているスタンダード・ナンバーの影響を受けて作ったものもあるだろう。それぞれのラヴ・ソングの背景や性格は異なっているとしても、アルバム一枚分に収まる18曲を厳選し(そのうちのボーナス・トラックの2曲はライヴ・バージョンの曲で、「メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ」はスタジオ録音とライヴ録音の両方が収められているので、正確には全部で17曲が厳選されたアルバムということになる)、それらを通して聴くことで、ボブ・ディランの恋愛観や女性観、あるいは彼の中の男(「ザ・マン・イン・ミー」)のようなものが朧げながらも浮かび上がってくるかもしれない。
- 収録曲について
- 1. シー・ビロングズ・トゥ・ミー『ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム』 収録 ビートニクの影響が垣間見られる、象徴的な歌詞がちりばめられた歌で65年作『ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム』を象徴する曲のひとつ。韻を踏んだ小気味良い歌い方が印象的だ。
- 2. アイ・ウォント・ユー『ブロンド・オン・ブロンド』 収録 軽快なメロディーにのって、ディランからは想像もできないほど率直な懇願が繰り返されるポップな仕上がりの歌。シングル・カットされ全米20位にランクした。
- 3. ブルーにこんがらがって『血の轍』 収録 様々な女たちを思い出しながら、時間と場所を超越した複雑な物語が展開され、主人公のどうにもしようのない逡巡がテンポ良く描かれる。ディランの歌の一つの頂点だ。
- 4. ママ、ユー・ビーン・オン・マイ・マインド『ブートレッグ・シリーズ1~3集』 収録 スージー・ロトロとの別離に触発されて書かれたといわれる歌で、アルバム『アナザー・サイド・オブ・ボブ・ディラン』のレコーディング・セッションからのアウトテイクだ。
- 5. イフ・ナット・フォー・ユー『新しい夜明け』 収録 ジョージ・ハリスンが取り上げ、彼のソロ作『オール・シングス・マスト・パス』に収録して話題に。のちにオリビア・ニュートン・ジョンによるカヴァーが大ヒットした、ポップ・カントリー風のキュートな楽曲。
- 6. メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ『タイム・アウト・オブ・マインド』 収録 映画『七つの会議』主題歌。一躍知られるきっかけはビリー・ジョエルで、ベスト『グレーテスト・ヒッツVol.3』に収め、シングルとしてもカットされた。数々のカヴァーが存在するメロウで純粋な愛と寛容の歌だ。
- 7. スウィートハート『インフィデル』 収録 「女性の居場所は家庭」という封建的な男性優越主義がチラつく歌ながら、とても美しいバラード。マーク・ノップラーが制作に関わり、曲のエンディングを見事なギター・ソロが彩る。
- 8. レイ・レディ・レイ『ナッシュヴィル・スカイライン』 収録 ディランのイメージを覆す、甘く澄んだ声で歌われるラヴ・ソングで、当時のナッシュヴィル・サウンドをリードした名手たちがバックを務める。シングル・カットされ全米7位にランクする大ヒットに。
- 9. アイル・ビー・ユア・ベイビー・トゥナイト『ジョン・ウェズリー・ハーディング』 収録 『ジョン・ウェズリー・ハーディング』の最後に収録されていたため、次作『ナッシュヴィル・スカイライン』の予告だったのではないかと当時話題になった明るく、ホッとできるントリー風味の一曲。
- 10. ラヴ・マイナス・ゼロ/ノー・リミット『ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム』 収録 スピーディーなフォーク・ロック・スタイルのサウンドをバックに、愛の不毛をテンポ良く歌う。ビートニクの影響を漂わせた美しいラヴ・ソングだ。
- 11. 北国の少女『ナッシュヴィル・スカイライン』 収録 故郷のミネソタ州で出会ったガールフレンドのことを歌ったと言われ、オリジナルは『ザ・フリーホイーリン・ボブ・ディラン』に。ここでは、ジョニー・キャッシュとのデュエットを収録。
- 12. ザ・マン・イン・ミー『新しい夜明け』 収録 スワンプ感覚に満ちたラヴ・ソングで、ディランのしゃがれたヴォーカルは雄々しくて、確信に満ちた心の内を漂わせた趣きがある。
- 13. 天使のような君『プラネット・ウェイヴス』 収録 恋人に語りかける明解なラヴ・ソングで狂おしいまでの心情表現が興味深い。ザ・バンドならではの、シンプルで味わいのあるサウンドが歌を引き立てる。
- 14. ボーン・イン・タイム『テル・テイル・サインズ』 収録 どこか煮え切らない『アンダー・ザ・レッド・スカイ』のヴァージョンより断然素晴らしい仕上がりの『オー・マーシー』セッションで録音された音源を収録。
- 15. ビヨンド・ヒア・ライズ・ナッシン『トゥゲザー・スルー・ライフ』 収録 いきなり “アイ・ラヴ・ユー”と歌い始めながらも、単なるラヴ・ソングに終わらず、去っていった女性に絶望と未練を訴える、古典ブルースの世界観に満ちた歌に仕上げた。
- 16. ホエン・ザ・ディール・ゴーズ・ダウン『モダン・タイムズ』 収録 聖書の黙示録に綴られたイメージなどを二重写しにした歌詞を操った必殺の名曲。年齢を重ねた表現者にしか成し得ない胸震えるパフォーマンスだ。
- 17. イズ・ユア・ラヴ・イン・ヴェイン(ライヴ)『武道館』 収録 40周年を迎えた1978年の日本初公演で初めて紹介され、シンプルな言葉で綴ったポップなメロディ・ラインを持つラヴ・ソング。スタジオ・テイクは『ストリート・リーガル』に収録されている。
- 18. メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ(ライヴ)『Things Have Changed~DYLAN ALIVE Vol.3』 収録 1998年5月にカリフォルニアのUCLAで行われた際のライヴ音源。2018年7月29日、フジ・ロック・フェスティヴァル出演時にも演奏したが、11月のニューヨーク公演でも披露され今やライヴに欠かせない曲になっている。
▼連動アナログ企画
君を失うために生まれてきたんじゃない。『メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ』
- 生産限定盤
- ●7inch ●ブルー・ヴァイナル・レコード ●解説/歌詞/対訳付 ●品番:SIKP6 ●価格:¥1,852+税
- Sony Music Shopで購入する
- SIDE A
- 1. メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ
- 2. メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ (ライヴ)
- SIDE B
- 1. おれはさびしくなるよ
- 2. ロング・アンド・ウェイステッド・イヤーズ
池井戸潤原作、野村萬斎主演で話題の映画『七つの会議』の主題歌「メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ」をフィーチャーしたアナログEP盤。A面には『タイム・アウト・オブ・マインド』からのスタジオ・テイクとなる「メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ」と1998年5月にUCLAで行われたライヴを録音した既発ながら入手困難なテイクを収録し、B面にはラヴ・ソング集CD『フィール・マイ・ラヴ』には収録されなかった、ほろ苦いラヴ・ソングとなる『血の轍』からの「おれはさびしくなるよ」と『テンペスト』から「ロング・アンド・ウェイステッド・イヤーズ」を収めた。今作は日本プレスの独自企画となる生産限定盤で、カラーヴァイナル(ブルー)での発売となる。