日本企画の来日記念盤!

ノーベル文学賞受賞後日本初公演、日本のロック・フェス初参戦となる7月29日のフジロック出演は、日本通算101回目の公演となる。初来日公演から40周年を迎えた記念すべき年に、誰もが願って止まなかった舞台での、真夏の夜のたった一度だけのライヴを記念する今作は、六十年代初頭のライヴ音源より当時を代表する曲ながらレアな音源をまとめた世界初CD化を多数収録した特別企画。

ディランのキャリアにおいてフォークからエレクトリックへと変遷する、賛否渦巻いたドラマチックな時期の録音になる。また同時期に残した傑作のスタジオ録音作に対してライヴではどのように演奏したのか、興味深い内容になった。ニューヨークやロンドンでの録音に加えニューポートでの録音も収録。

いかに時代を経ようとも、未だに魅力を放つ歌の数々。そして、同じ時代に生きた喜びを目撃する。

Sony Music Shopで購入

DISC 1

  1. 風に吹かれて
    (April 16, 1962 – Gerde’s Folk City)
  2. コリーナ、コリーナ
    (April 16, 1962 – Gerde’s Folk City)
  3. ジョン・ブラウン
    (April 12, 1963 – Town Hall)
  4. くよくよするなよ
    (April 12, 1963 – Town Hall)
  5. ボブ・ディランの夢
    (April 12, 1963 – Town Hall)
  6. 七つののろい
    (April 12, 1963 – Town Hall)
  7. スペイン革のブーツ
    (April 12, 1963 – Town Hall)
  8. 戦争の親玉
    (October 26, 1963 – Carnegie Hall)
  9. ハッティ・キャロルの寂しい死
    (October 26, 1963 – Carnegie Hall)
  10. 船が入ってくるとき
    (August 28, 1963 – March on Washington)
  11. 時代は変る
    (May 17, 1964 – Royal Festival Hall)
  12. 北国の少女
    (May 17, 1964 – Royal Festival Hall)
  13. ミスター・タンブリン・マン
    (May 17, 1964 – Royal Festival Hall)
  14. 悲しきべイブ
    (May 17, 1964 – Royal Festival Hall)
  15. ラモーナに
    (July 26, 1964 – Newport Folk Festival)
  16. 自由の鐘
    (May 17, 1964 – Royal Festival Hall)

DISC 2

  1. いつもの朝に
    (June 1, 1965 – BBC Studios)
  2. イッツ・オールライト・マ
    (April 30, 1965 – The Oval, City Hall)
  3. ラヴ・マイナス・ゼロ/ノー・リミット
    (May 1, 1965 – The Odeon)
  4. エデンの門
    (May 7, 1965 – Free Trade Hall)
  5. イッツ・オール・オーバー・ナウ、ベイビー・ブルー
    (May 1, 1965 – The Odeon)
  6. シー・ビロングス・トゥ・ミー
    (May 10, 1965 – Royal Albert Hall)
  7. マギーズ・ファーム
    (September 3, 1965 – Hollywood Bowl)
  8. 悲しみは果てしなく
    (July 25, 1965 – Newport Folk Festival)
  9. 廃墟の街
    (April 13, 1966 – TCN 9 TV)
  10. 連れてってよ
    (May 11, 1966 – Capitol Theatre)
  11. アイ・ドント・ビリーヴ・ユウ
    (May 11, 1966 – Capitol Theatre)
  12. やせっぽちのバラッド
    (May 20, 1966 – ABC Theatre)
  13. ジョアンナのヴィジョン
    (May 6, 1966 – ABC Theatre)

    <ボーナス・トラック>
  14. ライク・ア・ローリング・ストーン
    (May 17, 1966 – Free Trade Hall)

DISC 1: Tracks 1-16:

Bob Dylan – vocal, guitar, harmonica

Track 10:

Joan Baez – background vocal

DISC 2: Tracks 1-6, 9, 13:

Bob Dylan – vocal, guitar, harmonica

Track 7:

Bob Dylan – vocal, guitar, harmonica

Robbie Robertson – guitar

Al Kooper – organ

Harvey Brooks – bass

Levon Helm – drums

Track 8:

Bob Dylan – vocal, guitar

Michael Bloomfield – guitar

Barry Goldberg – organ

Al Kooper – bass

Sam Lay – drums

Tracks 10-12, 14:

Bob Dylan – vocal, guitar

Robbie Robertson – guitar

Garth Hudson – organ

Rick Danko – bass

Mickey Jones – drums


■歴史的な録音となった歌の数々

ライヴだからこそ伝わるのは時代や社会が生み出す空気やムード。フォークからロックへと表現の幅を広げ、詩人として成熟してゆくディランの姿が、つぶさに見てとれるような歌の数々が並ぶ作品となった。

◎DISC 1の1曲目「風に吹かれて」は、この歌を書きあげた数時間後に行われたライヴで初めて披露したものを録音した歴史的なテイク

◎マーティン・ルーサー・キングによる「私には夢がある」という演説でも知られる“ワシントン大行進”時にジョーン・バエズと共に歌った「船が入ってくるとき」を収録。1963年8月、人種差別に反対する公民権運動が高まりを見せ、約25万人がリンカーン記念堂前のワシントン記念塔広場に集結した。

◎ザ・バーズのデビュー曲で全米1位を獲得した事で知られる「ミスター・タンブリン・マン」だが、ディランがこの歌を執筆後に初めてライヴ演奏した時の録音を収録

◎フォークからロックへの転換期に出演した“ニューポート・フォーク・フェスティヴァル”ではエレクトリックに対する否定派が多く、非難渦巻く中で演奏された「悲しみは果てしなく」を収めた。

◎1966年のヨーロッパツアーにおける英国マンチェスターでの出来事。エレキギターをもって歌おうとするディランは「ユダ!」と観客からなじられるが、挑むようにして演奏を始めた「ライク・ア・ローリング・ストーン」はロック史に残る、魂と力がみなぎるもので正にロックの証だ。


■『ライヴ:1962-1966~追憶のレア・パフォーマンス』のポイント

*日本発企画で、FIJI ROCKへの初出演を記念したライヴ盤。全世界でも発売が決定!

*封入オールカラー16Pブックレットは、ディランのマネージメントが今作のために提供してくれた、65~66年のツアーの模様を中とした写真を元に表1と4を除く中面を日本で独自にデザイン

*約60ページのブックレットには菅野ヘッケル氏による詳細なデータを含む一曲ごとの全曲解説(約1万2千字)を収録する他、全30曲の歌詞・対訳付

*ヨーロッパのみ100セット限定でCDRやLPで発売された、通称『The Copyright Collections』から一般には入手困難だったライヴ音源を収録。

(1962年版は2012年にヨーロッパで100セットのCDRを限定発売。1963年版は2013年にヨーロッパで100セットのLPを限定発売。1964年版も2014年にヨーロッパでLPを限定発売。1965年、1966年版はブートレッグ・シリーズの超限定BOXに収録、もしくは特典DL音源として発表された)

*収録曲のほとんどが、これまで日本では正式発売されたことのない希少な作品ばかりで、世界初CD化が30曲中24曲

*ロック史に残る伝説の瞬間、歴史的ライヴを収録


■1962年から66年発表のスタジオ録音作品

1.
『ボブ・ディラン』
1962年

Sony Music Shop

2.
『フリーホイーリン・ボブ・ディラン』
1963年

Sony Music Shop

3.
『時代は変る』
1964年

Sony Music Shop

4.
『アナザー・サイド・オブ・ボブ・ディラン』
1964年

Sony Music Shop

5.
『ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム』
1965年

Sony Music Shop

6.
『追憶のハイウェイ61』
1965年

Sony Music Shop

7.
『ブロンド・オン・ブロンド』
1966年

Sony Music Shop


ボブ・ディラン
ライヴ:1962-1966
~追憶のレア・パフォーマンス

2018718発売

●世界初CD化(1966年録音の6曲は除く)

●解説・歌詞・対訳付

●Blu-spec CD2

●品番:SICP 31180~1(2CD)

●特別価格:2,800円+税

Sony Music Shopで購入

■来日記念同時発売 名盤『追憶のハイウェイ61』LP

ボブ・ディラン『追憶のハイウェイ61』が、ソニー・ミュージックグループ自社一貫生産アナログ・レコードの洋楽第2弾に決定!今作は、時代の変革をヴィヴィッドな感性で捉え、アーティストとしてのアイデンティティを確立した、激動の60年代を象徴するようなロックの金字塔的作品。全米3位、全英4位を記録、プラチナ・ディスクも獲得。米ローリング・ストーン誌が選ぶオールタイムベストアルバム500において4位にも選出されている名盤中の名盤である。

ボブ・ディラン
追憶のハイウェイ61
(1965年作品)

Sony Music Shopで購入

2018718発売

●LP1枚組

●全9曲

●品番:SIJP 1003

●価格:3,800円+税

<SIDE A>

  1. ライク・ア・ローリング・ストーン
  2. トゥームストーン・ブルース
  3. 悲しみは果てしなく
  4. ビュイック6型の想い出
  5. やせっぽちのバラッド

<SIDE B>

  1. クイーン・ジェーン
  2. 追憶のハイウェイ61
  3. 親指トムのブルースのように
  4. 廃墟の街

■ボブ・ディラン プロフィール

風に吹かれて、転がる石のように約半世紀・・・ロックの時代を作り、時代を変革し、様々な人々の人生に影響を与え続け、自ら進化し続ける“ロック界最重要アーティスト”ボブ・ディラン。1941年5月24日、ミネソタ州デュルースで生誕。現在77歳。本名ロバート・アレン・ジマーマン。1962年にアルバム『ボブ・ディラン』でデビュー。翌年、歴史的プロテスト・ソング「風に吹かれて」を含む『フリーホイーリン・ボブ・ディラン』を発表。その後フォークからロックへの転換は物議を醸し、『ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム』『追憶のハイウェイ61』『ブロンド・オン・ブロンド』といった60年代を代表する歴史的名盤を発表。ロックの殿堂入り、グラミー賞、ゴールデン・グローブ賞、アカデミー賞(主題歌賞)他、数多くの賞も受賞。

全世界アルバム・トータル・セールスは1億2500万枚を超え、38作のオリジナル作品、ライヴやコンピレーションを合わせると60タイトルを超え、600曲以上の自作曲、そして世界中で2千回以上のライヴを行い、半世紀以上に渡って常に第一線で活躍している唯一のアーティスト。過去11度のグラミー賞受賞(1991年にはグラミー特別功労賞受賞)、1982年には「ソングライターの殿堂」入り、1988年には「ロックの殿堂」入りを果たした。また「ライク・ア・ローリング・ストーン」は米ROLLING STONE誌にてロック史上最高のシングルに選定。2008年4月、音楽界では初めてとなるピューリッツァー賞(特別賞)を受賞。1990年にはフランスの芸術文化勲章、2000年にはスウェーデンのポーラー音楽賞を受賞したほか、セント・アンドルーズ大学(スコットランド)やプリンストン大学(米ニュージャージー州)をはじめとするいくつもの大学で博士号などを多数受賞している。2012年にはオバマ米大統領から文民最高位の「大統領自由勲章」授与。2016年にノーベル文学賞の授賞が発表される。

『タイム・アウト・オブ・マインド』は1998年グラミー賞最優秀アルバム賞受賞。2001年、映画「ワンダー・ボーイズ」のための書き下ろし曲「シングス・ハヴ・チェンジド」ではゴールデン・グローブ賞とアカデミー賞の両主題歌賞を受賞。また、2004年10月に出版された回想録「ボブ・ディラン自伝」(日本では2005年発売)は世界的なベストセラーとなり、ニューヨーク・タイムズ紙のベスト・セラー・リストにも19週間挙げられていた。2005年の映画『ノー・ディレクション・ホーム』、2008年、6人の豪華俳優がディランを演じる映画『アイム・ノット・ゼア』(ケイト・ブランシェッドはゴールデン・グローブ賞を受賞)と錚々たる面々がディランをカヴァーしたそのサントラ盤など新しいイメージで大きな話題を呼んだ。

近年では、2012年にディランの自作曲を収録した現段階での最新のアルバムとなる『テンペスト』発表。2015年にはフランク・シナトラが主に歌ったグレイト・アメリカン・ソング・ブックのカヴァー集『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』発表。その後、第二弾『フォールン・エンジェルズ』(2016年)、第三弾『トリプリケート』(2017年)と3作連続発表した。

2010年代に入ると来日公演が頻繁に行なわれるようになる。2010年3月には通算6度目となる来日公演、初のライヴハウス公演となるZeppツアー、2014年にも通算7度目の来日公演、2度目のZeppツアーが行なわれる。その2年後の2016年にも通算8度目となる来日公演を行ない(ライヴハウスではなくホール公演となる)、その最終公演であった2016年4月28日の横浜公演が、来日通算100回目の日本でのライヴとなった。大きな話題を呼んだ、2016年10月ノーベル文学賞受賞後の大騒動も記憶に新しい。


ボブ・ディラン日本公式サイト

ボブ・ディラン オフィシャルサイト