アメリカ建国200年を迎えた1975年。
祝賀ムードが漂う中、ボブ・ディランは一石を投じる!
14枚組CDボックス・セット『ローリング・サンダー・レヴュー:1975年の記録』、2019年6月7日世界同時発売!!
1975年10月から12月まで回った第1期ローリング・サンダー・レヴューのツアーでライヴ録音された5回のディランの完全フルコンサート、ツアー・リハーサル、さらに希少な音源などを収めた、記念碑的な14枚組CDボックス・セット『ローリング・サンダー・レヴュー:1975年の記録』を2019年6月7日にリリースする。
ボブ・ディランの伝説的、革新的な第1期ローリング・サンダー・レヴューのパフォーマンスを集めたアンソロジーであるこの14枚組CDボックス・セットには、プロによってライヴ録音された5回のディランのコンサートが完全収録されている。また、この作品には最近新たに見つかったニューヨークのS.I.R.スタジオと、マサチューセッツ州ファルマスにあるシークレスト・モーテルでおこなわれたツアー・リハーサルで録音された、まるで現場に居合わせたかのような親密な音源も収められている。さらに、ボーナス・ディスクにはツアーで歌われたユニークな作品が集められている。
Disc 3 『10/29:モーテルでのリハーサル』より「コーヒーもう一杯」公開中
このボックス・セットには合計148曲が収められているが、そのうちの100曲以上は今までリリースされたことのない未発表音源だ。また、ボックス・セットには見たことのないめずらしいローリング・サンダー・レヴューの写真と、小説家/ミュージシャンであるウェズリー・ステイスの示唆に富んだエッセイを掲載した56ページのブックレットも添えられている。さらに14枚組CDボックス・セットの発売に合わせ、2002年に絶版となったアナログ盤『ザ・ブートレッグ・シリーズ第5集』が64ページのブックレットを含む3枚組LPで、輸入盤のみ再発売される。
アメリカの再発見と巨大化するロックビジネスの軌道修正を目指し、スタートしたツアー『ローリング・サンダー・レヴュー』。
1975年秋に始めたボブ・ディランのローリング・サンダー・レヴューは、さまざまなミュージシャンを集め、ほとんど事前告知をせずに小さな会場を中心に回り、時代を代表するコンサート・ツアーとなった。コンサートはしばしば4時間を超え、出演したアーティストたちは今まで見たこともないほどドラマティックでエネルギーあふれるパフォーマンスをステージで繰り広げた。ディランは次作アルバム『欲望』(ディランのカタログのなかでもっとも賞賛されるベストセラーの1枚となった)のためにつくった新曲を発売に先駆けてこのツアーで歌った。ディランは10年前に、のちにザ・バンドとなるミュージシャンたちとおこなった扇動的なツアーの時と同じように、新曲を中心に活気に満ちた強烈なステージをおこなった。また、昔の自作曲を新たな解釈で大胆にアレンジして歌ったり、だれも予想しないような歌をカヴァーして歌ったりもした。
ディランはツアーのためにすばらしいミュージシャンや共演者を集めたーーT・ボーン・バーネット、ミック・ロンソン、ジョーン・バエズ、ランブリン・ジャック・エリオット、ボビー・ニューワース、スカーレット・リヴェラ、ロニー・ブレイクリー、スティーヴン・ソールズ、デヴィッド・マンスフィールド、ハウイ・ワイエス、ルーサー・リックスはグアムと名付けたツアー・バンドを編成した。詩人のアレン・ギンズバーグとジョニ・ミッチェルもアンコールでステージに登場した。ディランは、さまざまに異なる背景や感性を持つミュージシャンたちを一堂に集め、ステージ上でひとつにまとめあげるバンド・リーダーとして完璧な役割を果たした。
Netflixオリジナル映画『ローリング・サンダー・レヴュー:マーティン・スコセッシが描くボブ・ディラン伝説』、6月12日から独占配信開始!
巨匠マーティン・スコセッシが贈る『ローリング・サンダー・レヴュー:マーティン・スコセッシが描くボブ・ディラン伝説』は、ドキュメンタリー、ライヴ映像、そして熱狂的な夢が織り混ざった極めて貴重な作品。ジョーン・バエズ、ルービン"ハリケーン"カーター、サム・シェパード、アレン・ギンズバーグらが出演する他、10数年ぶりにカメラの前でインタビューを受けるボブ・ディランも登場。ディランの偉大な名曲を振り返りながら、アーティストとして進化を遂げてきた彼の軌跡を追う。尚、映画に登場するディランのパフォーマンスの音源のすべては14枚組CDボックス・セット『ローリング・サンダー・レヴュー:1975年の記録』に収められている。
■映画『ローリング・サンダー・レヴュー:マーティン・スコセッシが描くボブ・ディラン伝説』の予告編はこちら