60年代の最後に行われたツアーから50周年を迎えての大型記念企画。 論争を呼んだ1966年のツアー、存在が確認された音源をまとめ36枚組のCD-BOXに! 総再生約29時間超えの収録曲のほとんどは、今まで世間に出回らなかった初登場音源!! 綿密で丁寧な復元により活き活きと蘇った1966年の記念すべき記録が全296曲。 後にザ・バンドに発展するバックメンバーを従え、熱くほとばしる演奏の数々!
伝説的な論争の的となったディランの1966年ツアー。アメリカ、イギリス、ヨーロッパ、オーストラリアを回ったツアーのうち、存在が確認されているライヴ・レコーディングのすべてを収録する歴史的なボックスセットが『ライヴ 1966』。この36枚組CDボックスセットには、これまで未発表だったサウンドボード・レコーディング、正式ライヴ・アルバムを制作するためにCBSが録音したモービル・レコーディング、観客が密かに録音したオーディエンス・テープ、その3種類の音源に残された感動的な音楽と闘争的な観客の反応のすべてが収められている。 このコレクションに収録されたライヴ・レコーディングの多くは、テープ、レコード、CDなど、どんな形態でも今まで世間に出回ることはなかった。
レガシー・レコードのアダム・ブロックは、「昨年発売した、ディランの60年代中期のレコーディング・セッションのすべてを収録する『ザ・カッティング・エッジ1965~1966:ブートレッグ・シリーズ第12集』を制作するための調査をおこなっていた時、われわれは1966年のディランのライヴ・レコーディングのすばらしさに常に驚かされ続けていた。ボブの力強いライヴ・パフォーマンス、コンサートでの自作曲の歌い方は、50年前にボブ・ディランが火をつけた音楽革命を理解し、評価するうえで重要な要素となると思った」と語る。
『ライヴ 1966』の収録曲のすべてはボブ・ディラン(ヴォーカル、ギター、ピアノ、ハーモニカ)の自作曲。ただし1曲だけ、「連れてってよ(Baby, Let Me Follow You Down)」はボブ・ディランがコンサートのためにアレンジしたトラディショナル曲だ。ディランのバックをつとめるのはロビー・ロバートソン(ギター)、リック・ダンコ(ベース、バックヴォーカル)、リチャード・マニュエル(ピアノ)、ガース・ハドソン(オルガン)、ミッキー・ジョーンズ(ドラムズ、但しホワイトプレーンズとピッツバーグのコンサートでのドラムズはサンディ・コニコフ)。
『ライヴ 1966』に収録されている演奏は、ディランの創造性において重要な時代である60年代中期に、新たに大きな感嘆符をつけるだろう。この時期のディランは、18カ月間に3部作の傑作アルバム『ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム』『追憶のハイウェイ61』『ブロンド・オン・ブロンド』を発表した。この3枚のアルバムによって、ディランは前例をみない深みとパワーと創造性を持ち合わせるソングライター&パフォーマーとしての名声を確立し、ポピュラー音楽と文化が歩むべき道筋に、計り知れないほどの影響を与えた。このコレクションに収録された同時期のライヴ・レコーディングは、ディランのステージでの進化の過程を見事に伝えてくれる。ディランの変化への思いは際限なく広がっているのがわかる。
『ライヴ 1966』は、2015年11月に発売された『ザ・カッティング・エッジ1965~1966:ブートレッグ・シリーズ第12集』のコンサート版として欠かせない一対というべき作品だ。