ブルース・スプリングスティーンの1973年のデビュー作『アズベリー・パークからの挨拶』から1984年の金字塔『BORN IN THE U.S.A.』までの初期名盤全7作品(8CD)のスタジオ・アルバムがリマスター化されて話題になった豪華ボックスセット『アルバム・コレクションVol.1 1973-1984』。2014年12月の発売から4年。今夏の『アルバム・コレクションVol.2 1987-1996』のリリースを記念してアンコールプレスが決定した。
『アルバム・コレクションVol.1 1973-1984』は、収録全7作品すべてに新たなリマスタリングが施され(うち5作はCDとしては初)、アルバムはオリジナル・パッケージを復刻、付随する60ページの冊子には、レア写真、グッズ、記事などが掲載され、ブルース・スプリングスティーンのレコーディング・アーティストとしての最初の10年間の活動の記録を網羅した内容になっている。
●1973年から1984年までの初期名盤7作品すべてに新たなリマスタリングが施され、豪華ボックス・セットで発売!
●名匠ボブ・ラドウィックと長年に渡りブルースのサウンド面を支えてきたエンジニアのトビー・スコットにより、すべてオリジナルのアナログ・マスターから2014年最新リマスタリング。
●『明日なき暴走』と『闇に吠える街』は以前に30周年記念ボックス発売の際リマスターされているが、今回のボックス用に再び新たにリマスターされ、それ以外の5タイトルは発売以来「初」のリマスター音源となる。
●帯は30年前1984年『BORN IN THE U.S.A.』発売時に再発された共通デザイン帯を新たに復刻(2005年の紙ジャケの時と異なります)。
■豪華60Pブックレット付き(レア写真満載,貴重なメモラビア、プレス・クリップなど)
■日本制作紙ジャケット
■解説・歌詞・対訳付
■ボックス用新規解説
■収録作品:『アズベリー・パークからの挨拶』(1973年)*/『青春の叫び』(1973年)*/『明日なき暴走』(1975年)**/『闇に吠える街』(1978年)**/『ザ・リバー』(1980年)*/『ネブラスカ』(1982年)*/『BORN IN THE U.S.A.』(1984年)*[*初のリマスタリング盤 **再新リマスタリング]
●7作品中6作品がRolling Stone誌500 Greatest Albums of All Time
●7作品中5作品が Billboard Top 10 hits
●7作品トータルアルバムセールス全米だけで3400万枚
●CDは7枚組(8CD:The Riverが2枚組)
1973年発表。全米60位を記録(’75年)。全米累積セールス200万枚。そのタイトルが示すようにブルースの音楽故郷ニュージャージー州アズベリー・パークからの手紙のような性格をもったデビュー・アルバム。車、給油所、バイク、夜、仲間たち……実在の固有名詞をマシンガンのように吐き出す。Eストリート・バンドの荒い演奏がその言葉にリアリティを宿したことは言うまでもない。
「Growing Up」
1973年発表。全米59位記録(’75年)。全米累積セールス200万枚。1stアルバムからわずか8か月後にリリース、とどまることを知らない24歳のブルース・スプリングスティーンの姿がある。マシンガン・リリックにさらに拍車がかかりロックンロール、フォーク、R&Bなどの多種サウンドが整理されることなく渾然一体となて聴き手に迫る。名曲「7月4日のアズベリー・パーク」、名演「ロザリータ」はここから生まれた。
「4th Of July, Asbury Park (Sandy)」
「Rosalita (Come Out Tonight)」
1975年発表。全米3位記録。全米累積セールス600万枚。アメリカン・ロック史上に永久に名を残す名作として誰もが認めざるを得ない傑作! 希望と挫折、前身と逃避の両極のニュアンスを散りばめたあまりにドラマティックであまりに躍動感あふれる全8曲。当時の評論家にも若者にも圧倒的に支持された歴史的名盤。タイトル曲は彼の代名詞としていまも多くのファンに愛されている。本作の大ヒットによってブルースの音楽スタイルは、Eストリート・バンド構成も含めて多くのフォロワーを生み、以降80年代に至るまでの王道アメリカン・ロック・バンドの雛形となった。表題曲「明日なき暴走」はブルースの初期代名詞。
「Born to Run」
「Thunder Road」
1978年発表。全米5位を記録。全米累積セールス300万枚。マネージャーとの契約訴訟に巻き込まれたブルースは前作から2年間の音楽作品の発表停止を余儀なくされる。本作は裁判で自由を得た4日後から開始したレコーディング。『明日なき暴走』を“陽”とするならば本作『闇に吠える街』は“陰”。暗闇のなかにこそ真実はあると言わんばかりに日常を裏側を鋭く描き、タイトなアレンジが聴くものを圧倒する。近年のツアーでも演奏されている重要曲を多数収録。名曲「レーシング・イン・ザ・ストリート」はあまりにも美しい。
「Badlands」
「Racing in the Street」
1980年発表。全米1位記録(4週間)。1981年度年間全米10位。全米累積セールス500万枚。『明日なき暴走』『闇に吠える街』の二面性“陽”と“陰”のバランスをひとつのタイトルに折り込むことに成功した70年代の集大成。古き良きロックンロール/ポップスへのオマージュが感じられるジュークボックス的な2枚組。情感たっぷりのタイトル曲の名唱は“一番知名度の高いnotシングル”。先行シングル「ハングリー・ハート」が初のトップ10入りを果たした。
「The River」
「Hungry Heart (Berlin '95 Version)」
「Ramrod」
1982年発表。全米3位記録。全米累積セールス100万枚。自国アメリカが抱える普遍的な問題や身の周りで起こる出来事を淡々と語るアコースティック作品集。盟友Eストリート・バンドと距離を置き、スタジオ最新鋭コンソールから離れ自宅の4トラック・カセット・レコードで録音された。本作をリスペクトするアーティストは多い。70~80年代作品のなかで唯一のブルース・スプリングスティーン単体プロデュース作品でもある。
「Atlantic City」
1984年発表。全米1位記録(7週)。1985年度年間全米1位。全米累積セールス1500万枚。80年代、アメリカで最も売れたロック・アルバムで、全世界でも2000万枚以上のビッグ・セールスを記録。4年ぶりにEストリート・バンドとフル・バンド・アプローチを展開するも、歌詞内容は『ネブラスカ』の続編に位置する母国アメリカへの警告も少なくない。ベトナム帰還兵の苦悩をパワフルに力強く歌った辛辣なタイトル曲「ボーン・イン・ザ・U.S.A.」は星条旗がなびくビデオのイメージも独り歩きし国粋主義者の誤解を招く。マイケル・ジャクソン『スリラー』と並び7枚のカット・シングルすべてが全米トップ10入りする。1985年2月発表の第27回グラミー賞で最優秀ロック・ヴォーカリスト賞受賞。同年4月、本作を引っさげ初の来日公演を行った。
「Born in the U.S.A.」
「Dancing in the Dark」
「Glory Days」
「My Hometown」
ブルース・スプリングスティーン
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11949年9月23日、ニュージャージー州フリーホールドで生誕。ロッカーでありストーリーテラー、アメリカを背負う国民的アーティスト、ロック界の「ボス(Boss)」。盟友Eストリート・バンドとのライヴ・パフォーマンスは史上最高とも呼ばれるほど。既発アルバムの全米トータル・セールス6550万枚(2018年6月時点)は歴代15位。全世界トータル・アルバムセールスは1億2000万枚を突破。20ものグラミー受賞、ゴールデン・グローブ賞、アカデミー賞受賞、1999年にはロックの殿堂入り。
1973年にアルバム『Greetings From Asbury Park,N.J.』でデビュー。『Born To Run』(1975年)、『Born In The U.S.A.』(1984年)などの名盤が時代を彩る。2002年、18年ぶりに盟友Eストリート・バンドと録音したアルバム『The Rising』でシーンの頂点に完全復活する。以降ソロ作品やEストリート・バンドとの録音作品などをリリースする中、ツアーは継続的に敢行。今もなお3時間近くに渡るそのライヴは「Heaven(天国)」とも呼ばれるほど。2007年『MAGIC』、2009年『WORKING ON A DREAM』、2012年『Wrecking Ball』、2014年『HIGH HOPES』は4作連続全米初登場No.1獲得。2016年、初の自叙伝『Born To Run』の出版に合わせ、“音楽自叙伝”『チャプター・アンド・ヴァース』をCDとアナログLPで発表。2017年秋から米ブロードウェイの小劇場Walter Kerr Theatreで