全米ソロ・デビュー50周年&来日記念!

CBS在籍時に日本でリリースされた全シングル曲とミュージック・ビデオを網羅した最新・最強ベスト盤が登場!!

ズ・スキャッグスBOZ SCAGGSグレイテスト・ヒッツ -ジャパニーズ・シングル・コレクション-

GREATEST HITS–Japanese Singles Collection-

ボズ・スキャッグス|グレイテスト・ヒッツ -ジャパニーズ・シングル・コレクション-
2019年4月24日発売
2枚組<CD+DVD>品番:SICP31262~3 / 特別価格¥2,778+税

■ 高品質Blu-SpecCD2仕様(DISC1)

■ 全曲2019年DSDマスタリング(DISC1)

■ ボズがCBS期に発表した全てのミュージック・ビデオを収録 ※世界初公式DVD化(DISC2)

■ 豪華カラー56Pブックレット

・日本盤全シングル・ジャケット(ドーナツ盤/8cmCD盤)を12cmCDジャケットサイズで再現して掲載

・歌詞/対訳/解説付 解説:中田利樹

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全米ソロ・デビュー50周年と4年振りの来日(2019 Out Of The Blues TOUR)を記念して、CBS在籍時に日本でリリースされた全シングル曲とMUSIC VIDEOを網羅した最新・最強ベスト盤が登場! DISC1には、1971年~1988年に日本で発売された全シングル曲を、最新2019年DSDマスタリング音源で、発売順にシングル・ヴァージョンに準じて収録(‘96年発売の日本限定シングルもボーナス収録)。DISC2のDVDには、ボズがCBS在籍時に発表したミュージック・ビデオを全曲収録(全て世界初公式DVD化)。ブックレットには日本盤全シングル・ジャケット(ドーナツ盤/一部8㎝CD盤)を12㎝CDジャケット・サイズに復刻再現して掲載した、ファン垂涎の決定盤ベスト。

<BOZ SCAGGS 2019 Out Of the Blues JAPAN TOUR>

【仙台】5/ 5(日・祝)仙台サンプラザホール
【東京】5/ 7(火) 8(水) 9(木)Bunkamuraオーチャードホール
【大阪】5/11(土)オリックス劇場
【広島】5/13(月)広島JMSアステールプラザ 大ホール
【名古屋】5/14(火)名古屋市公会堂
[詳細]ウドー音楽事務所

収録曲

    • DISC1
      [CD:Blu-specCD2仕様](77min18sec.)
      【全19曲:2019年DSDマスタリング】
    • 01. 恋人同志(シングル邦題:二人だけの世界)|We Were Always Sweethearts
    • 02. ダイナ・フロー|Dinah Flo
    • 03. ジョージア|Georgia
    • 04. ロウダウン|Lowdown
    • 05. リド・シャッフル|Lido Shuffle
    • 06. ハード・タイムス|Hard Times
    • 07. ハリウッド|Hollywood
    • 08. ウィアー・オール・アローン(二人だけ)|We’re All Alone
    • 09. トワイライト・ハイウェイ|You Can Have Me Anytime
    • 10. ブレイクダウン・デッド・アヘッド|Breakdown Dead Ahead
    • 11. シモン(僕の心をもてあそぶ)(シングル邦題:夜のシモーヌ)|Simone
    • 12. 燃えつきて|Look What You’ve Done To Me
    • 13. ミス・サン|Miss Sun
    • 14. スロー・ダンサー|Slow Dancer *
    • 15. ジョジョ|JoJo *
    • 16. ハート・オブ・マイン|Heart Of Mine
    • 17. クール・ランニング(シェップ・ペティボーン・リミックス)|Cool Running (Shep Pettibone Remix)
    • 18. イッツ・オーヴァー(すべては終り)|It’s Over *BONUS TRACK
    • 19. フェイド・イントゥ・ライト|Fade Into Light *BONUS TRACK
    • DISC2
      [DVD:MUSIC VIDEOS] Approx: 34min
      【全7曲:全て世界初公式DVD化】
    • 01. ロウダウン|Lowdown
    • 02. リド・シャッフル|Lido Shuffle
    • 03. トワイライト・ハイウェイ|You Can Have Me Anytime
    • 04. ブレイクダウン・デッド・アヘッド|Breakdown Dead Ahead
    • 05. ジョジョ|JoJo
    • 06. クール・ランニング|Cool Running
    • 07. ハート・オブ・マイン|Heart Of Mine

収録曲解説

中田利樹 (COOL SOUND Inc.)

01. 恋人同志(シングル邦題:二人だけの世界)|We Were Always Sweethearts
I Want You To Want Me(甘い罠)
1971年にリリースされた日本での記念すべき最初のシングル。レコード番号はCBSA82107で、B面は〈ペインテッド・ベル:Painted Bells〉。Columbia/CBSにおける初めてのアルバム『Moments』のオープニングを飾っていたナンバーで、日本ではリリース当時、シングルのみの発売だったため、後にアルバムが発売された時と邦題が異なっている。アメリカで初めてビルボードのHOT100に入った曲で、最高位は61位。今聴いても新鮮な感じがするのは、ボズの音楽が十分時代の先を行っていたから、と言って良いだろう。と同時にこの当時から既に色褪せないエヴァーグリーンな音楽を作っていたことを証明している。
02. ダイナ・フロー|Dinah Flo
Clock Strikes Ten(今夜は帰さない)
1972年にリリースされた日本における2枚目のシングル。レコード番号はSOPA50で、B面は〈ヒーズ・ア・フール・フォー・ユー:He’s A Fool For You〉。Columbia/CBSにおける3作目『My Time』の1曲目で、アメリカでは86位まで上昇した。リズミカルでキャッチーなメロディーと、ソウル色豊かな女性コーラスが印象的で、この後、〈Lowdown〉〈Middle Man〉他、多くの曲で素晴らしい効果を醸し出す、ボズ流女性コーラスの先駆けともなる作品だ。プロデュースはボズ自身で、レコーディングは『Boz Scaggs』の時も使った、マッスル・ショールズで行なっている。バックには名手バリー・ベケット(Kb)やロジャー・ホーキンス(Ds)他が参加。
03. ジョージア|Georgia
Surrender
1976年にリリースされた日本における3枚目のシングル。レコード番号は06SP・2で、B面は〈すべては終り:It’s Over〉。『Silk Degrees』の2曲目で、日本での独自のシングル・カット。アメリカではシングルになっていない。Atlantic在籍時を思い出させるボズ流R&Bにアレンジャー、デヴィッド・ペイチのセンスをふりかけたサウンドが心地良い。また、アメリカ南部ジョージア州に寄せる思いを間接的に訴えるような歌詞も興味深い。プロデュースは、タートルズ〈Happy Together〉(1967年)とヘレン・レディ〈Angie Baby〉で全米No.1を獲得し、アース・ウィンド&ファイアーでもヒットを生んでいるヴェテラン、ジョー・ウィザートが担当。
04. ロウダウン|Lowdown
California Man
1976年11月1日にリリースされた4枚目のシングル。アルバムより1分以上短いシングル・エディットで収録している。レコード番号は06SP・105で、B面は〈港の灯:Harbor Lights〉。TOTOがデビュー以前にやっていた曲、〈Tale Of A Man〉を聴いたボズはその曲の後半部分でのファンキー&メロウなリフに魅了され、それを作者であるペイチと発展させひとつの曲にした。全米3位、R&B5位、アダルト・コンテンポラリー(AC)11位を記録し、グラミー賞の最優秀R&Bソングを受賞した。なお、この曲のヴィデオではジェフ(Ds)マイク(B)、スティーヴ(Kb)のポーカロ3兄弟、レス・デューデック&フレッド・タケット(G)、ジェイ・ウィンディング(Kb)、ヴェネッタ・フィールズ(Cho))他がプレイしている。
05. リド・シャッフル|Lido Shuffle
Voices
1977年5月21日にリリースされた5枚目のシングル。レコード番号は06SP・155で、B面は〈二人だけ:We’re All Alone〉。『Silk Degrees』からのアメリカにおける第4弾シングル。全米11位、そしてイギリスでも最高13位を記録した。ジェフ・ポーカロのシャッフル・ビート&デヴィッド・ハンゲイトのベースが堪らなくグルーヴする曲で、また、後半に登場するシンセサイザーによる三連符の連続は、まさに後のTOTOそのものーー特に、TOTOの1stアルバムの1曲目〈Child’s Anthem〉に出てくる三連符の原型と言っても問題はないであろう。『Silk Degrees』の中でも TOTOっぽさ、デヴィッド・ペイチらしさが最もよく出ているトラックだ。
06. ハード・タイムス|Hard Times
Speak Now Or Forever Hold Your Peace(スピーク・ナウ)
1977年11月21日にリリースされた6枚目のシングル。アルバムより30秒以上短いシングル・エディットで収録している。レコード番号は06SP・195でB面は〈ウイアー・ウェイティング:We’re Waiting〉。『Down Two Then Left』からの1stシングルで、全米58位まで上昇した。プロデュースは前作同様ジョー・ウィザートだが、共作者、アレンジャーが前作のデヴィッド・ペイチからマイケル・オマーティアン(Kb)に変わり、またボズの違った一面を引き出している。ドラムスはジェフ・ポーカロで、ベースはスコット・エドワーズ、リズム・ギターはジェイ・グレイドンとレイ・パーカーJr.の2人で、終盤のギター・ソロはボズ本人が弾いている。
07. ハリウッド|Hollywood
Dream Police
1978年3月21日にリリースされた7枚目のシングル。レコード番号は06SP・206で、B面は〈ア・クルー:A Clue〉。『Down Two Then Left』からの2ndシングルで、全米49位を記録した。ボズがオマーティアンと共作したナンバーで、ハリウッド・ブールヴァードのネオンが目に浮かぶような、華やかでファンキーなポップ・ソングに仕上がった。〈Hard Times〉では男性コーラスを使い、ここではいつものソウルフルな女性コーラスをなびかせるなど、曲に合わせてチェンジ。バックのミュージシャンは基本的に〈Hard Times〉と一緒で、ジェフ、スコット、ジェイ、レイ、そしてヴァイブラフォンでヴィクター・フェルドマンが参加している。
08. ウィアー・オール・アローン(二人だけ)|We’re All Alone
Everything Works If You Let It(グッド・タイムズ・バッド・タイムズ)
1979年8月21日にリリースされた8枚目のシングル。レコード番号は06SP・359で、B面は〈ハード・タイムス:Hard Times〉。今なお日本では、ボズ・スキャッグスというとこの曲、というファンが多数存在するボズの決定的名バラードで、〈二人だけ〉という邦題でも知られている楽曲だ。『Silk Degrees』のB面最後に収められ、アルバムになんとも言えない余韻をもたらしている名曲だが、意外にもアメリカではシングルのA面にはなっていない。ただし、アメリカでは1976年にフランキー・ヴァリの、そして77年にはリタ・クーリッジのカヴァーでチャートを上昇。ヴァリは全米78位、AC27位、リタは全米7位、AC1位という数字を残している。
09. トワイライト・ハイウェイ|You Can Have Me Anytime
Stop This Game
1980年4月21日にリリースされた9枚目のシングル。レコード番号は06SP・465で、B面は〈イズント・イット・タイム:Isn’t It Time〉。1980年4月4日に日本発売されたアルバム『Middle Man』、そこからの1stシングルはアメリカとは異なり、このバラードになった。サビの部分が当時、トヨタの車クレスタのCMソングに使われ、ボズの包容力がそのCMと完璧に合致したことを今でもしっかり覚えている。レコードで終盤に聴けるギター・ソロはカルロス・サンタナで、その起用も完璧に当たった感じがする。1994年にはデヴィッド・フォスターのプロデュースでピーボ・ブライソンがこの曲のカヴァー。そこでも素晴らしいヴォーカルが味わえる。
10. ブレイクダウン・デッド・アヘッド|Breakdown Dead Ahead
(Love Comes) A Tumblin' Down(暴走ハイウェイ)
1980年5月21日にリリースされた10枚目のシングル。アルバムより30秒以上短いシングル・エディットで収録している。レコード番号は06SP・473で、B面は〈イン・ニューヨーク:Do Like Do In New York〉。『Middle Man』からのアメリカにおける1stシングルで全米15位を記録。ドラムスはリック・マロッタでベースはデヴィッド・ハンゲイト。スティーヴ・ルカサーによるギター・ソロが実に冴え渡っている。なお、プロモ・ヴィデオに登場するギターはマイケル・ランドウで、それ以外のメンバーはマイク・ポーカロ(B)、カルロス・ベガ(Ds)、デヴィッド・ガーフィールド(Kb)、レニー・キャストロ(Perc)他。初々しさも感じられる。
11. シモン(僕の心をもてあそぶ)(シングル邦題:夜のシモーヌ)|Simone
If You Want My Love(永遠のラヴ・ソング)
1980年8月21日にリリースされた11枚目のシングル。レコード番号は07SP・493で、B面は〈ミドル・マン:Middle Man〉。この曲は日本独自のシングル・カットでアメリカでは切られていない。ジャケットには特に記されていないがこの年の10月に行われる日本公演に合わせてのカットだったことも考えられる。アルバムからのカットながらこのシングルのために新たに邦題を付けたことが面白く、レコード番号を見ると、シングル盤の価格が600円から700円に値上がったことも解り、それも非常に興味深いところだ。プロデュースのビル・シュネーはエンジニアとしても数々の名作を生み出しているトップ中のトップだ。
12. 燃えつきて|Look What You’ve Done To Me
Dancing the Night Away
1980年9月21日にリリースされた12枚目のシングル。レコード番号は07SP・498で、B面は〈ユー・ガット・サム・イマジネイション:You Got Some Imagination〉。1980年の映画『Urban Cowboy』用に書かれた曲で、時間がなくほぼひと晩で書き上げ録音したらしい。サントラのヴァージョンと、『Hits!』に入ったヴァージョンではミュージシャンが異なっており、サントラでは黒人女性4人が務めたコーラスをシングル版ではグレン・フライ、ドン・ヘンリー、ティモシー・B・シュミットに差し替え、リズム隊も若干変わっている。全米14位、AC14位を記録。なお、実際のシングルはアルバムより1分以上短いが、マスターの関係で今回は『Hits!』のヴァージョンで収録している。予めご了承頂きたい。
13. ミス・サン|Miss Sun
Tonight It's You
1980年11月21日にリリースされた13枚目のシングル。レコード番号は07SP・513で、B面は〈ハーバー・ライツ:Harbor Lights〉。1980年にリリースされた新曲を含むベスト盤『Hits!』用に録音した曲で、全米14位、そしてACで13位を記録した。元々はデビュー前のTOTOのレパートリーで、ボズと同じColumbiaに売り込んだテープに収められた1曲だった。結局、TOTOは自分たちで発表せずボズが逆にTOTOの面々をバックに従え、シングル用に録音した。その際、サビ以外の歌詞をボズが大幅に変えたことからボズのヴァージョンは元の作者デヴィッド・ペイチに加えてボズの名前も記されている。ただし、『Hits!』でのクレジットはペイチの単独になっているが。
14. スロー・ダンサー|Slow Dancer
 Mighty Wings
1985年12月5日にリリースされた4曲入りマキシ・シングルのA面2曲目に収められたナンバー。レコード番号は12AP3105で、A面1曲目には〈ウィアー・オール・アローン(二人だけ):We’re All Alone〉を収録している。1980年代は12インチ・シングルが日本でも多くカットされていた時代で、ボズも4曲の興味深いカップリングで12インチ・シングルとしてリリースされた。これはその中の1つで、元は1974年のアルバム『Slow Dancer』の表題曲として発表。プロデュースを手掛けたジョニー・ブリストルは1960年代からコンポーザーとしてMotownに数々のヒットをもたらしている人で、彼の持つソウル・フィーリングとボズの世界観が見事にマッチした傑作チューンと言って良いだろう。
15. ジョジョ|JoJo
The Flame(永遠の愛の炎):
同じく1985年12月5日にリリースされた4曲入りマキシ・シングルのB面1曲目に収められたナンバーで、同面2曲目には〈ハード・タイムス:Hard Times〉を収録。元々は『Middle Man』の1曲目を飾っていたナンバーだが、前述の通り、サントラの曲やベスト盤に収めた新曲を次々にシングル・カットしていたため、日本では正規のシングルとしてカットするタイミングを逸していた。アメリカではアルバムからの2ndシングルとして全米17位、AC29位という数字を残している。デヴィッド・フォスターのピアノ&アレンジは圧巻の一語で、レイ・パーカーJr.とスティーヴ・ルカサーのカッティング、ジェフ・ポーカロのドラムスも全てが絶品だ。
16. ハート・オブ・マイン|Heart Of Mine
Don't Be Cruel(冷たくしないで)
1988年5月21日にリリースされた14枚目のシングル。レコード番号は05SP・3035で、B面はアルバム未収録曲〈ユール・ネヴァー・ノウ:You’ll Never Know〉。ボビー・コールドウェルが当時シカゴのメンバーだったジェイソン・シェフ、そして、マイケル・センベロ〈Maniac〉の共作者でもあるデニス・マトゥコスキーと書いたバラード。当初はビル・シュネーのプロデュースで制作し、その時はなんとフィル・コリンズがドラムスを叩いたそうだが、レコード会社がそのテイクに満足せず、スチュワート・レヴィンのプロデュースで新たに録音。それがレコードに入ることになった。コーラスはジェイムス・イングラム他で全米35位、AC位3を記録。
17. クール・ランニング(シェップ・ペティボーン・リミックス)|Cool Running (Shep Pettibone
Stop That Thief
1988年8月26日にリリースされた15枚目のシングル。CD番号は10EP・3042で、リミックス・エンジニアの第一人者シェップ・ペティボーンが新たにミックスを施し、全体的にリズム・カッティングのギターを下げていたり、少し違った雰囲気に仕上げている。日本ではCDシングルのみの発売でトラック2には〈ソウル・トゥ・ソウル:Soul To Soul〉を収録。アメリカではアナログ・シングルが切られ、B面には〈You’ll Never Know〉が収められている。ギターはマイケル・ジャクソンでお馴染みのデヴィッド・ウィリアムスで、ベースはマーカス・ミラー、ドラムスはジェフ・ポーカロ、キーボードはパット・レナードでACで39位を記録した。
18. イッツ・オーヴァー(すべては終り)|It’s Over
Ghost Town
これはボーナス・トラック扱いの1曲。日本でのシングルA面にはならず〈ジョージア〉のB面だったが、アメリカでは『Silk Degrees』からの1stシングルとしてチャートを上昇。全米38位を記録した。共作者のデヴィッド・ペイチ曰く『典型的なボズ・スキャッグス・クラシックスだね。『My Time』に入っている「Dinah Flo」とかああいったタイプの曲で、ボズと2人で書いたんだ』とのこと。3分を切る軽快なポップスで、やはりここでもボズお得意の女性コーラスが良いムードを出している。この曲は『Silk Degrees』のExpanded Editionでライヴ・テイクも聴くことが出来るが、そこではジェフ・ポーカロがさらに弾けるビートを奏でている。
19. フェイド・イントゥ・ライト|Fade Into Light
Can't Stop Fallin' Into Love(フォーリン・イントゥ・ラヴ)
1996年9月4日にリリースされたシングルでCD番号はVJDP10254。Virginにおける第2作『Fade Into Light』からのカットで、トラック2には同曲のカラオケ・ヴァージョンが、そしてトラック3には1994年のVirgin移籍第1弾『Some Change』に収められていた〈Follow That Man〉が入っている。これぞボズ!といった感じの美麗なバラードで、映画『大統領のクリスマスツリー』のメインテーマとして使われた。なお、今回はアルバムに収められたヴァージョンをここに収録しているが、シングル・ヴァージョンはピアノのイントロ部分にストリングスが入っていない特別なヴァージョンになっている。

AORはここから始まったーー。
名盤『シルク・ディグリーズ』の世界を凝縮した、
ソニー・ミュージックグループ自社一貫生産の7インチ・アナログ盤が登場!
来日記念・完全生産限定盤!!

ボズ・スキャッグス
『フロム・シルク・ディグリーズ』

2019年4月24日発売

SIKP 1000/1枚アナログ盤/特別価格¥1,852+税

■国内プレス7インチ・アナログ盤 ■331/3RPM ■歌詞/対訳/解説付

フロム・シルク・ディグリーズ
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Sony Music Shop

収録曲

    • SIDE A
    • 01. ロウダウン(Single Version)
    • 02. ウィ・アー・オール・アローン(二人だけ)(Single Version)
    • SIDE B
    • 01. ホワット・キャン・アイ・セイ~何と言えばいいんだろう(Live Version)*
    • 02. イッツ・オーヴァー~すべては終り (Live Version)*
    • *Live at the Greek Theatre, LA, August 15, 1976

BOZ SCAGGS●ボズ・スキャッグス

アメリカはオハイオ州カントン生まれ。本名ウィリアム・ロイス・スキャッグス。父はセールスマン。オクラホマ、さらにテキサス州ダラスの北に位置するプラノという町へ移住。そこで私立セント・マークス高校に進学し、”ボズレー”というニックネームで呼ばれるようになった。これが後に縮められて”ボズ”と呼ばれる所以である。ラジオから流れるR&Bやブルースに心酔するようになる。中でもレイ・チャールズとジミー・リードの大ファンだった。スティーヴ・ミラーという名前の16歳の天才ギター少年が率いるザ・マークスメンに所属して音楽活動をスタートさせた。高校卒業後、ウィスコンシン大学に進学していたミラーを訪ね、アーデルズというバンドを結成して大学の社交クラブのパーティなどで演奏、バーやクラブ、リゾート施設での仕事をこなすようになった。学業を放棄して音楽活動にのめりこむものの、確固たる方向性も見出せなかったボズはサンアントニオの陸軍に入隊。除隊後、ザ・ウィッグスを結成。

‘64年、渡英。当時のイギリス音楽シーンの充実ぶりに感化されたが、資金が底を尽き、労働ビザの問題などもあって4人のメンバーのうち2人が帰国。挫折を味わったボズはさらにデンマークやフランス、スペインなどに足を伸ばし、スウェーデンのストックホルムには2,3年滞在していわば大道芸人も経験した。ファースト・アルバムをストックホルムで制作。’66年、帰国したボズはバンド活動中のスティーヴと再会したが、放浪生活への未練を断ち切れず、インドへ渡り、結局ストックホルムに戻った。さまざまなバンドを渡り歩いているうちにスティーヴからポストカードが届いた。サンフランシスコで至急ギタリストを探しているとのことだった。サンフランシスコに渡ったボズは、スティーヴ・ミラー・バンドに加入。ファースト・アルバムに自作曲も収録できたボズは、2枚のアルバム発売後バンドを脱退。

ロック・ジャーナリストだったジャン・ウェナーと組んでアトランティックと契約。マッスル・ショールズのスタジオに入って自身のファースト・アルバムのレコーディングに入った。かのデュエイン・オールマンも参加したアルバム『ボズ・スキャッグス』を'70年にリリースしたが、サンフランシスコ以外で聴かれるまでには至らなかった。

米コロムビアに移籍し、グリン・ジョンズのプロデュースによるアルバム『モーメンツ』を71年に発表。続いて『ボズ・スキャッグス&バンド』、’72年『マイ・タイム』’74年『スロー・ダンサー、』をリリース。そしてついに名作『シルク・ディグリーズ』が誕生する。’76年のこのアルバムから「ロウダウン」「リド・シャッフル」「ウィア・オール・アローン」という名曲が生まれ、アルバムセールスは400万枚を記録し、全米チャート2位に輝き、ボズ・スキャッグスは国際的なスターへの階段を登り始めた。また、この時のバックを固めたデヴィッド・ペイチ、ジェフ・ポーカロが中心となって後にTOTOが結成されたのは有名な話である。「ロウダウン」は映画『ミスター・グッドバーを探して』の中でも起用された。

‘77年の次作『ダウン・トゥ・ゼン・レフト』を経て、80年『ミドル・マン』では3回目のプラチナ・ディスクを獲得。しかしこうした成功劇に伴う華やかな生活に嫌気がさしたボズはツアーも含めて活動を停止し、半引退生活に入ってしまった。その後未発表新曲「ミス・サン」を含むベスト・アルバムとなる『HITS!』をリリース。’88年久々の新作『アザー・ロード』発表。「ハート・オブ・マイン」がスマッシュ・ヒットとなる。

トップの二人ともボズの大ファンだったというヴァージン・レコードに移籍。アルバム『サム・チェンジ』リリース。’97年『カモン・ホーム』リリース。今でも折りに触れて来日公演を行ってくれている。2019年5月には<BOZ SCAGGS 2019 Out Of the Blues JAPAN TOUR>を行う。

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