2016年ノーベル文学賞受賞後、初の新曲による最新作!
ラフ&ロウディ・ウェイズ ボブ・ディラン
2020年7月8日(水)発売
E式W紙ジャケット●解説・歌詞・対訳付●SICP6341-2(CD2枚組)●定価:¥3,000+税
<収録曲>
DISC ONE
- 1.アイ・コンテイン・マルチチュード
- 2.偽預言者
- 3.マイ・オウン・ヴァージョン・オブ・ユー
- 4.あなたに我が身を
- 5.ブラック・ライダー
- 6.グッバイ・ジミー・リード
- 7.マザー・オブ・ミューズ
- 8.クロッシング・ザ・ルビコン
- 9.キーウェスト(フィロソファー・パイレート)
DISC TWO
- 1.最も卑劣な殺人
★★★★★ 最高評価獲得!世界が大絶賛!
ガーディアン紙 ★★★★★
ディランがここ数年に発表した中でも、最も素晴らしい楽曲で埋め尽くされている
デイリー・テレグラフ紙 ★★★★★
変革する時代に向けて放たれる並外れた聖なる歌
NME誌 ★★★★★
ディランだからこそ発した最も壮大な詩だ
タイムズ紙 ★★★★★
時空を超えたストーリーテリング…それは魅惑的で、絢爛で、そして奇妙に痛ましい
『テンペスト』以来のオリジナル楽曲によるスタジオ最新作『ラフ&ロウディ・ウェイズ』
オリジナル楽曲によるニュー・アルバムとしては2012年発表の『テンペスト』以来、8年振りとなる『ラフ&ロウディ・ウェイズ』。近年のスタジオ・アルバムとしては、主にフランク・シナトラがレパートリーとしていたグレイト・アメリカン・ソングブックと呼ぶに相応しいカヴァー作が、2015年『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』、2016年『フォールン・エンジェルズ』、2017年『トリプリケート』と3作続いていた。『ラフ&ロウディ・ウェイズ』はスタジオ・アルバムとして39作目で、全10曲収録のCD2枚組で発売。CDの仕様はE式W紙ジャケットで、菅野ヘッケル、萩原健太による計2万字解説、中川五郎の歌詞・対訳をまとめた52ページのブックレットが付属される。
アルバム・タイトルとなる『ラフ&ロウディ・ウェイズ』から想起されるのは、1960年にRCAが発表したジミー・ロジャースのアルバム『My Rough And Rowdy Ways』。デビュー前からジミー・ロジャースの歌をカヴァーしていたディランは、自らが設立したレーベルのエジプシャン・レコードから1997年にジミー・ロジャースの生誕100周年を記念したコンピレーションを発売。このディラン自身が大きく関わったトリビュート作には、ボノ、ヴァン・モリソン、ジェリー・ガルシアらによるカヴァー曲がまとめられ、アメリカ大衆音楽の元祖的存在のジミーを称える内容となった。“カントリーの父“と呼ばれる事が多かったものの、その枠を大きく飛び越え柔軟性をもって音楽を作り続け、アメリカン・ポップスの先駆者となったジミーへの思いが満ちたアルバム・タイトルでアルバム・ジャケットの中面にはカラー処理したジミー・ロジャースの写真が展開されている。
『ラフ&ロウディ・ウェイズ』の発売に先だって、既に3曲がデジタル配信のみでリリースされていた。
ビルボード・シングル・チャートで初の1位を獲得した「最も卑劣な殺人」
「最も卑劣な殺人」はビルボード誌4月11日付のロック・デジタル・ソング・セールス・チャートで1位を獲得し、ビルボードのシングル・チャートではディラン初の1位となった。長時間録音のシングルはこれまで何枚か発売されてきた。しかしながらシングル史上、16分54秒という長尺でNo.1を獲得したのは「最も卑劣な殺人」をもって他にない。
「最も卑劣な殺人」はコロナ感染が暗雲のように世界を蔽ってゆく中、ディランによる「皆さん、どうか安全に、油断せず、神とともにあらんことを。」とのコメントと共に公開され、2012年発表アルバム『テンペスト』以来となる自作曲。第35代アメリカ合衆国大統領であるジョンFケネディの暗殺から歌は始まる。ジョンFケネディは、1961年1月に43歳で大統領に就任し1963年11月にテキサス州ダラスで暗殺される。僅か3年にも満たない在任中、東西冷戦、ベトナム戦争、公民権運動、宇宙開発競争等、激動の60年代初頭に勃発する数多くの難問をこの若き大統領が背負っていた。彼にはマフィアやマリリン・モンローとの噂などもつきまとったが、何よりも平和への希求が高く今でも人気を誇る大統領で、彼に関する数多くの映画や書物が生まれ、度重なる検証にもかかわらず暗殺された動機や背景は今でも謎に包まれている。そんな短くも波乱に富んだケネディの、血に染まった暗殺事件からこの歌は始まり、主に六十年代に起きた数々の出来事や時代を彩ったミュージシャン、曲名をコラージュ風に投げかけ、ディランの訥々と物語を紡ぐように繰り広げるヴォーカルは静かで穏やかながら揺るぎがない。
アルバム『ラフ&ロウディ・ウェイズ』ではこの曲だけをパッケージの別ディスクに収録し、「最も卑劣な殺人」配信時の大統領執務室で写るジョンFケネディのビジュアルをCDの裏ジャケットに流用するなど特別の仕様にしている。
▼「最も卑劣な殺人」の試聴はこちら
(画面右下にある設定ボタンで日本語字幕付に)
冒頭の「アイ・コンテイン・マルチチュード」はアルバム内容をタイトルで告知?!
タイトルとなった「アイ・コンテイン・マルチチュード」は、アメリカの詩人ウォルト・ホイットマンの詩集『草の葉』に登場する一節で、この歌を解く大きな鍵になっている。ウォルト・ホイットマンは19世紀に活躍したアメリカの詩人、随筆家で、アメリカ文学に大きな影響を及ぼした人物。彼の代表作である『草の葉』は、当初の出版時は小冊子だったものの、事あるごとに詩を追加して改定し、年月をかけて版を重ね大詩集に完成する。『草の葉』に登場する「I contain multitudes」というくだりは、人間から、社会、自然、宇宙に至るまで万物を詩作の主題としたホイットマンの信条や信念を凝縮したフレーズである。
尚、「アイ・コンテイン・マルチチュード」はアルバム内容をタイトルで告知するかのように1曲目に収録されている。
▼「アイ・コンテイン・マルチチュード」の試聴はこちら
盛装したドクロが手に注射器、背景には首を吊った人がビジュアルの「偽預言者」
第3弾となった「偽預言者」は最新作Disc1の2曲目に収録される。タイトル「偽預言者」の出典は定かではないが、マタイによる福音書7章15-20節に、「羊の衣を纏った強欲な狼である偽預言者に気を付けろ」との記述が登場する。配信と共に公開されたジャケットは小脇に贈り物を抱え盛装したドクロが片方の手に注射器、背景には首を吊った人が影として描かれている・・・この不気味なジャケットをビジュアルにして、ディランはドスの利いた声で歌い進めてゆく強烈なブルース曲だ。この歌は、黒人R&Bシンガーであるビリー・エマーソンが1954年に発表したシングルのB面に収められていた「イフ・ラヴィン・イズ・ビリーヴィン」を原型としたと思われるものの、それはサウンドだけで歌詞内容は大きく異なる。「他の奴らは葬り去って、財産と共に裸で埋めてしまえ」と凄みを利かせるヘヴィな歌に仕上がっている。
▼「偽預言者」の試聴はこちら
2020年代を迎え、混迷を極める世界に放つ揺るぎない傑作!
『ラフ&ロウディ・ウェイズ』には、多様な音楽要素を交えながら繰り広げられる全10曲の歌を収録。歌詞の味わいと深み、サウンドに練られた彩り、歌唱と語り口の巧みさ、長い歳月を表現者として駆け続けたディランだからこそ極めた、揺るぎない傑作だ。
既に発表になっていた3曲に加え、自分の思いどおりの人間を創造したいと歌うジャジーなブルースの「マイ・オウン・ヴァージョン・オブ・ユー」、歌詞が説得力を持って迫り来るバラードの「あなたに我が身を」、黒い騎士が不気味な存在として描かれ不安な気持ちを煽る「ブラック・ライダー」、ブルースマンのジミー・リードを称えたご機嫌なビートの「グッバイ・ジミー・リード」、壮大で美しいメロディに乗せ音楽などを司る女神の母に願いを込める「マザー・オブ・ミューズ」、怒り、失望、そして諦めを吐き出し覚悟を決めたブルース「クロッシング・ザ・ルビコン」、海賊ラジオから流れる音楽やニュース、土地柄が生む魅力的な景色や出来事を背景に楽園を描く「キーウェスト(フィロソファー・パイレート)」の7曲が収められ計10曲を収録したCD2枚組の作品だ。
今作は2019年末のツアー後に録音され、クレジットには以下が記載されているがプロデューサー名は無い。
ボブ・ディラン:ヴォーカル、ギター
チャーリー・セクストン:ギター
ボブ・ブリット:ギター
ドニー・ヘロン:スティール・ギター、ヴァイオリン、アコーディオン
トニー・ガーニエ:ベース
マット・チェンバレン:ドラムズ
▼参加ミュージシャン
ブレイク・ミルズ、ベンモント・テンチ、アラン・パスクァ、フィオナ・アップル、トミー・ローズ
また、50~60年代のアメリカ南部のジューク・ジョイントを思わせるアルバム・ジャケット写真は、なんとイーストロンドンの街ホワイトチャペルのケーブル・ストリートにあった、今は無きもぐりのクラブで撮られたもの。英国のベテラン・カメラマンであるイアン・ベリーが1964年に撮影したモノクロ写真に着色を施し、一層賑やかで楽しい雰囲気が伝わるしゃれた一枚に仕上がっている。尚、ジャケット表面にBOB DYLANのアーティスト表記は見当たらない。
ボブ・ディラン<直筆サイン入りロビー・カード>を抽選でプレゼント!
『ラフ&ロウディ・ウェイズ』の日本盤を購入頂いた方の中から抽選で、大変貴重な<ボブ・ディラン直筆サインが入ったロビー・カード>をプレゼント!このサイン入りのロビー・カードは、最新作『ラフ&ロウディ・ウェイズ』のためのスペシャル・ギフトとして世界各国用に13枚用意され、その中の一枚が日本用に届けられる。デザインはジャケットの絵柄を活かしたロビー・カードで、大きさは約20×約25cm。そのカードにボブ・ディランがサインをしてマネージメントから提供された大変貴重な一品。応募方法は、7月8日発売の日本盤『ラフ&ロウディ・ウェイズ』に封入されている応募用紙にある応募券を切り取り郵便葉書に貼って、「ディランのサイン」係へ!
2016年にソングライターとして唯一のノーベル文学賞受賞者になって以来、新曲を集めたアルバムとしては初めてになる。スウェーデン・アカデミーはその授与の理由を「偉大なるアメリカのソング・トラディションにおける、新たな詩的表現を作り上げたこと」だと挙げている。
過去23年間でディランがリリースしたスタジオ・アルバムは7枚。その間には、アカデミー賞、ゴールデン・グローブ賞に輝いた2001年映画『ワンダー・ボーイズ』の主題歌「シングス・ハヴ・チェンジド」があった他、世界各国でベストセラーとなり、2004年 ニューヨーク・タイムズ・ベストセラー・リストに19週間ランクインし、先日ローリング・ストーン誌によって「歴代最も優れたロック評伝」に選出された『ボブ・ディラン自伝』もあった。2013年度レジオンドヌール勲章オフィシエの受勲者であり、2000年にはスウェーデンのポーラー音楽賞、スコットランドのセント・アンドリューズ大学の博士号を始め、数々を授与している。
ボブ・ディランのこれまで世界でのセールスは1億2,500万枚以上に達している。
国内盤新譜限定のスペシャル特典実施決定!
旧譜セールも同時開催。
●詳細はこちら
→ www.sonymusic.co.jp/artist/
BobDylan/info/519326
2016年ノーベル文学賞受賞後、初の新曲による最新作、ボブ・ディラン『ラフ&ロウディ・ウェイズ』の配信を記念して、6月19日から7月17日までの期間限定で過去の名盤15タイトルを定価の25%オフの特別価格で配信します。加えて、人気作含む8タイトルを新たにハイレゾで配信開始。
待望の新作に合わせて、過去の名作も高音質で楽しむ特別のチャンスです!
●ハイレゾ購入はこちら
→ bobdylan.lnk.to/Hi-Res
【関連サイト】
●日本オフィシャル・サイト
→ www.sonymusic.co.jp/artist/BobDylan
●海外オフィシャル・サイト
→ www.bobdylan.com