ジョージ・ハリスンとの貴重な未発表セッションを収録!

ボブ・ディラン

1970

Bob Dylan - 1970

ボブ・ディラン

『1970』

2021年2月26日世界同時発売

オリジナル・ブックレット(16P)

●英文翻訳・書下ろし解説・歌詞・対訳を収めた日本版ブックレット(92P)

●SICP31421-3(BSCD2 3枚組)●定価:¥4,200+税

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開封の儀

<収録曲>

Disc 1

March 3, 1970

  1. 旅は風まかせ
  2. ユニバーサル・ソルジャー(テイク1)
  3. スペイン語は愛の言葉(テイク1)
  4. ジプシーに会いに行った(テイク2)
  5. ジプシーに会いに行った(テイク3)
  6. ウギ・ブギ

March 4, 1970

  1. ジプシーに会いに行った(テイク4)
  2. サースティー・ブーツ(テイク1)

March 5, 1970

  1. リトル・モーゼ(テイク1)
  2. アルバータ(テイク2)
  3. カム・オール・ユー・フェア・アンド・テンダー・レイディーズ(テイク1)
  4. シングス・アバウト・カミン・マイ・ウェイ(テイク2&3)
  5. ジプシーに会いに行った(テイク6)
  6. 無題1970 インストゥルメンタル1番
  7. もっと寄りそって(テイク2)
  8. アルバータ(テイク5)
  • ボブ・ディラン – vocals, guitar, piano
  • デヴィッド・ブロムバーグ – guitar, dobro, bass
  • アル・クーパー – organ, piano
  • エマニュエル・グリーン – violin
  • スチュ・ウッズ – bass
  • アルヴィン・ロジャーズ – drums
  • ヒルダ・ハリス, アルベルティーン・ロビンソン, メイレサ・スチュワート – background vocals

May 1, 1970

  1. サイン・オン・ザ・ウィンドウ(テイク2)
  2. サイン・オン・ザ・ウィンドウ(テイク3-5)
  3. イフ・ナット・フォー・ユー(テイク1)
  4. 時はのどかに流れゆく(リハーサル)
  5. イフ・ナット・フォー・ユー(テイク2)
  6. イフ・ナット・フォー・ユー(テイク3)
  7. ウディに捧げる歌(テイク1)
  8. ママ、ユー・ビーン・オン・マイ・マインド(テイク1)
  9. イエスタデイ(テイク1)

Disc 2

  1. 親指トムのブルースのように(テイク1)
  2. アイ・メット・ヒム・オン・ア・サンデイ~ダ・ドゥ・ロン・ロン(テイク1)
  3. いつもの朝に(テイク1)
  4. ゴースト・ライダーズ・イン・ザ・スカイ(テイク1)
  5. キューピッド(テイク1)
  6. 夢を見るだけ(テイク1)
  7. エデンの門(テイク1)
  8. アイ・スリュー・イット・オール・アウェイ(テイク1)
  9. アイ・ドント・ビリーヴ・ユー(テイク1)
  10. マッチボックス(テイク1)
  11. ユア・トゥルー・ラヴ(テイク1)
  12. テレフォン・ワイヤー(テイク1)
  13. フィッシング・ブルース(テイク1)
  14. ワン・モア・チャンス(テイク1)
  15. 雨の日の女(テイク1)
  16. 悲しきベイブ
  17. イフ・ナット・フォー・ユー
  18. サイン・オン・ザ・ウィンドウ(テイク1)
  19. サイン・オン・ザ・ウィンドウ(テイク2)
  20. サイン・オン・ザ・ウィンドウ(テイク3)
  • ボブ・ディラン – vocals, guitar, piano, harmonica
  • ジョージ・ハリスン – guitar, vocals (Disc 1, Tracks 20 & 24 and Disc 2, Tracks 2-3, 6-7, 10-11, & 16)
  • ボブ・ジョンストン – piano (Disc 1, Tracks 24-25 and Disc 2, Tracks 1-3)
  • チャーリー・ダニエルズ – bass
  • ラス・カンケル – drums

June 1, 1970

  1. アリゲーター・マン
  2. アリゲーター・マン(ロック・ヴァージョン)
  3. アリゲーター・マン(カントリー・ヴァージョン)
  4. サラ・ジェーン 1
  5. サイン・オン・ザ・ウィンドウ
  6. サラ・ジェーン 2

Disc 3

June 2, 1970

  1. イフ・ナット・フォー・ユー(テイク1)
  2. イフ・ナット・フォー・ユー(テイク2)

June 3, 1970

  1. さらばジャマイカ
  2. 好きにならずにいられない
  3. ロング・ブラック・ベール
  4. ワン・モア・ウイークエンド

June 4, 1970

  1. ブリング・ミー・リトル・ウォーター(テイク1)
  2. 3人の天使
  3. 明日は遠く(テイク1)
  4. 明日は遠く(テイク2)
  5. 新しい夜明け
  6. 無題1970 インストゥルメンタル2番

June 5, 1970

  1. ジプシーに会いに行った
  2. サイン・オン・ザ・ウィンドウ(ステレオ・ミックス)
  3. ウィンタールード
  4. アイ・フォーガット・トゥ・リメンバー・トゥ・フォーゲット 1
  5. アイ・フォーガット・トゥ・リメンバー・トゥ・フォーゲット 2
  6. 西部のユリ(テイク2)
  7. ファーザー・オブ・ナイト(リハーサル)
  8. 西部のユリ
  • ボブ・ディラン – vocals, guitar, piano, harmonica
  • デヴィッド・ブロムバーグ – guitar, dobro, mandolin
  • ロン・コーネリアス – guitar
  • アル・クーパー – organ
  • チャーリー・ダニエルズ – bass, guitar
  • ラス・カンケル – drums
  • バック・ヴォーカルは不明

August 12, 1970

  1. イフ・ナット・フォー・ユー(テイク1)
  2. イフ・ナット・フォー・ユー(テイク2)
  3. せみの鳴く日(テイク2)
  • ボブ・ディラン – vocals, guitar, harmonica
  • バジー・フェイトン – guitar
  • 他のミュージシャンは不明

数多くの要望に応え、ボブ・ディラン『1970』を2021年2月26日、世界同時発売決定!

このCD3枚組となるボブ・ディラン『1970』は大変貴重なスタジオ録音の数々を収めており、2020年12月に『50th Anniversary Collection』として、ヨーロッパにて限定発売されたのを基にしている。ヨーロッパでは、国により録音から50年を経過した時点でパブリック・ドメインとすることが定められている。そのため、消滅する著作権保護期間を延長させるシリーズとして2012年から『50th Anniversary Collection』なるタイトルで限定販売されていた。これは保護期間が切れる事で海賊盤が市場に溢れるのを防ぐためなのだが、今回は発売されるや、ジョージ・ハリスンとのスタジオ・セッションをはじめとして、1970年に残された歴史的トラックの数々は大いに話題を呼び、通常盤としての発売を求める声が一気に高まった。

ジョージ・ハリスンとのセッションを含む他、ビートルズ「イエスタデイ」のカバーなど

未発表スタジオ録音を収録したCD3枚組、74曲。

『1970』には、オリジナル作として共に1970年に発表された『セルフ・ポートレイト』と『新しい夜明け』用セッションの未発表アウトテイク群を主に収録。1970年5月1日におこなわれたジョージ・ハリスンとのスタジオ・セッション、ディランのオリジナル(「いつもの朝に」「エデンの門」「ママ、ユー・ビーン・オン・マイ・マインド」)や、カバー(ビートルズの「イエスタデイ」、エヴァリー・ブラザーズの「夢を見るだけ」、カール・パーキンスの「マッチボックス」)など幅広く訴える魅力のある歌がレコーディング日付順に並ぶ。

▼「ジプシーに会いに行った(テイク6)」の試聴はこちら

今作収録のディランとのセッションには、ジョージ・ハリスンがゲスト参加したのに加え、アル・クーパー、チャーリー・ダニエルズ、ラス・カンケル、デヴィッド・ブロンバーグ、スチュ・ウッズ、バジー・フェイトンといった名うてのセッション・マンが名を連ね、プロデューサーはボブ・ジョンストンが務めた。

▼商品収録のマイケル・シモンズ解説より一部抜粋

17世紀の日本の俳人、松尾芭蕉は「旅を栖(すみか)とす」と記して、最終目的地だけでなく、その行程もまた重要であると指摘した。アーティストがどのような過程を経てひとつの作品をしあげるかは、最終的な作品とおなじようにその作品について語るということだ。1970年、ボブ・ディランは現在も進行中である芸術的進化の産物として、『セルフ・ポートレイト』と『新しい夜明け』を発表した。このアルバム『1970』は(特別ゲストにジョージ・ハリスンを迎えて)、その2枚のアルバムに到る道のりを記録する。

1970年3月3日から8月12日に到るセッションで録音され、『1970』に収められた3時間半分の未発表アウトテイクは、『セルフ・ポートレイト』と『新しい夜明け』に到るまでの進展を時系列にそって伝える。ディランは最近、映画『ローリング・サンダー・レヴュー:マーティン・スコセッシが描くボブ・ディラン伝説』のなかで「人生とは自分を発見することでも、何かを発見することでもない。人生とは自分を創造することだ」と語っている。そして『1970』に収められた各曲から、ディランがその創造の行為を大いに楽しんでいるのがあきらかにわかる。ここではひとつの曲がテンポやアレンジやヴォーカル・スタイルを変えて、いくつものヴァージョンが生まれている――レコーディング・スタジオにおいてもすばやくラフに絵を描くスケッチ画家なのだ。1970年のセッション初期から参加していたギターの名手であり、ほかにも多数の弦楽器をこなすデヴィッド・ブロンバーグは、「彼はすごく楽しそうだった!」とふりかえる。当時のプロデューサー、ボブ・ジョンストンは常々からディランを自由にディランらしくいさせるのを方針としていて、このときディランは自身が伝説的ソングライターでありながら、他者の手による愛好曲――その多くが彼の音楽的個性の形成に役立った――をとりあげている。ブロンバーグは「彼はアルバムのタイトルがセルフ・ポートレイトとなるのを知っていて、自画像を描きだそうとしていたのだろう」と言う。

★★★

もうひとつ豪華なのは、特別ゲストのジョージ・ハリスンがいつもとはちがう面を見せているところだ。「静かなひとり」と呼ばれているとおり、ハリスンは控えめにリード・ギターを添えてハーモニーを歌う。「時はのどかに流れゆく」で聞けるジョージとボブの「ラ・ラ・ラ・ラ・ラ」は、ビートルズとボブのコラボレーションがかなっていたら、こんなだったろうかと思わせる。ジョージの楽しいギター・ソロは、ビートルズや自身の作品のギターが前もって打ち合わされているのとちがって(もちろんそれはそれでいいのだが)、ほとんどが即興で、のちに結成したトラヴェリング・ウィルベリーズでネルソン・ウィルベリーとラッキー・ウィルベリーがジャムするのを聞くようでひきこまれる。ハリスンはディラン・ファンを公言し、どんなときでもボブの歌詞を引用することができた。彼はまたカール・パーキンスのファンであり、ふたりの「マッチボックス」や「ユア・トゥルー・ラヴ」では、50年代に少年だったふたりがおとなになり、ルーツの共有を楽しんでいる(ボブとジョージはエルヴィスが来るのを待っていたという話もある。ゴドーとおなじで、エルヴィスは来なかった)。

『1970』は、セルフ・ポートレイト/新しい夜明け/アナザー・セルフ・ポートレイト、そしてディランの活動歴における1970年という年を見直して理解させる。収録曲は時系列にそって並び、ディラン自身も時間を追って変化し最終地に向かう。そこには、彼の70年代までのほとんどすべての作品の基礎――アメリカのルーツ音楽(「ワン・モア・チャンス」)からソングライターとしてのデビュー曲(「ウディに捧げる歌」)、フォーク・シンガー・ソングライターとしての曲(「悲しきベイブ」「エデンの門」)、ロッカーとしての曲(「親指トムのブルースのように」「雨の日の女」)、カントリーの甘い歌声(「アイ・スリュー・イット・オール・アウェイ」)、そして『新しい夜明け』に収められるできたばかりの曲まで――が網羅されている(ジャーナリストのジート・ヘイヤが『ネイション』誌に書いたとおり、ディランの全仕事は「新版のグレイト・アメリカン・ソングブック」だ)。このセッションのとき、ディランは時代にも、分野にもこだわっていなかった。『1970』はディランのそれまでのすべての仕事が境界なく一体となったものであり、彼の歌詞づくりやメロディー技法、ユーモアや悲しみや深み、新しいものに向かう直感、意外性、広範な音楽性のすべてを絶妙な形で捕らえている。

<クレジット>

March 3-5 and May 1, 1970 sessions took place at Studio B, Columbia Recording Studios, New York City, New York
June 1-5 and August 12, 1970 sessions took place at Studio E, Columbia Recording Studios, New York City, New York

All songs written by Bob Dylan, except: “I Can’t Help but Wonder Where I’m Bound” by Tom Paxton; “Universal Soldier” by Buffy Sainte-Marie; “Spanish Is the Loving Tongue,” “Alberta,” “Come All You Fair and Tender Ladies,” “Things About Comin’ My Way,” “Fishing Blues,” “Honey, Just Allow Me One More Chance,” “Bring Me Little Water, Sylvie,” “Lily of the West” traditional, arranged by Bob Dylan; “Little Moses” by A.P. Carter; “Thirsty Boots” by Eric Andersen; “Come a Little Bit Closer” by Tommy Boyce, Bobby Hart, and Wes Farrell; “Yesterday” by John Lennon and Paul McCartney; “I Met Him on a Sunday (Ronde-Ronde)” by Shirley Owens, Beverly Lee, Addie Harris, and Doris Coley; “Da Doo Ron Ron” by Phil Spector, Jeff Barry, and Ellie Greenwich; “Ghost Riders in the Sky” by Stan Jones; “Cupid” by Sam Cooke; “All I Have to Do Is Dream” by Boudleaux Bryant; “Matchbox” and “Your True Love” by Carl Perkins; “Alligator Man” by Jimmy C. Newman and Floyd Chance; “Jamaica Farewell” by Irving Burgie; “Can’t Help Falling in Love” by Hugo Peretti, Luigi Creatore, and George David Weiss; “Long Black Veil” by Marijohn Wilkin and Danny Dill; and “I Forgot to Remember to Forget” by Charlie Feathers and Stan Kesler.

Produced for release by Jeff Rosen and Steve Berkowitz
Sessions originally produced by Bob Johnston

関連ディスコグラフィ

1970年発売

『セルフ・ポートレイト』

収録曲の大半がカバーでトラデショナルやポール・サイモン、ゴードン・ライトフットらの歌を取り上げ、1969年8月ワイト島のライヴも収録。

DISC 1

  1. オール・ザ・タイアード・ホーシズ
  2. アルバータ #1
  3. 忘却の彼方に
  4. デイズ・オブ・フォーティ・ナイン
  5. 朝の雨
  6. イン・サーチ・オブ・リトル・セイディ
  7. レット・イット・ビー・ミー
  8. リトル・セイディ
  9. ウギ・ブギ
  10. ベル・アイル(美しい島)
  11. リヴィング・ザ・ブルース
  12. ライク・ア・ローリング・ストーン

DISC 2

  1. コパー・ケトル
  2. ゴッタ・トラヴェル・オン
  3. ブルー・ムーン
  4. ボクサー
  5. マイティ・クィン
  6. テイク・ミー・アズ・アイ・アム
  7. マリーへのメッセージ
  8. イット・ハーツ・ミー・トゥー
  9. ミンストレル・ボーイ
  10. シー・ビロングズ・トゥ・ミー
  11. ウィグワム
  12. アルバータ #2

1970年発売

『新しい夜明け』

意表を突く作品が続いただけに、ディランが再び帰ってきたと評判に。全曲オリジナルでゴスペル風やジャジーなタッチの歌などバラエティに富む。

  1. イフ・ナット・フォー・ユー
  2. せみの鳴く日
  3. 時はのどかに流れゆく
  4. ジプシーに会いに行った
  5. ウィンタールード
  6. イフ・ドッグズ・ラン・フリー
  7. 新しい夜明け
  8. サイン・オン・ザ・ウィンドウ
  9. ワン・モア・ウイークエンド
  10. ザ・マン・イン・ミー
  11. 3人の天使
  12. ファーザー・オブ・ナイト

1973年発売

『ディラン』

レーベル移籍に伴い発表されたカバー・アルバム。エルヴィスのレパートリー、ジョニ・ミッチェル作の歌を取り上げるなど当時の嗜好が伺える。

  1. 西部のユリ
  2. 好きにならずにいられない
  3. サラ・ジェーン
  4. アイラヘイズのバラッド
  5. ミスター・ボージャングルズ
  6. メリー・アン
  7. ビッグ・イエロー・タクシー
  8. フール・サッチ・アズ・アイ
  9. スペイン語は愛の言葉

2013年発売

『アナザー・セルフ・ポートレイト [スタンダード・エディション]』

1969年から71年の間に行われたセッションより未発表音源をまとめたブートレッグ・シリーズ第10集で、新たなセルフ・ポートレイトがジャケットを飾る。

DISC 1

  1. ジプシーに会いに行った (Demo)
  2. リトル・セイディ (Without Overdubs)
  3. プリティ・サロー (Unreleased)
  4. アルバータ#3 (Alternate Version)
  5. スペイン語は愛の言葉 (Unreleased)
  6. アニーズ・ゴーイング・トゥ・シング・ハー・ソング (Unreleased)
  7. 時はのどかに流れゆく#1 (Alternate Version)
  8. オンリー・ア・ホーボー (Unreleased)
  9. ミンストレル・ボーイ (Unreleased)
  10. アイ・スリュー・イット・オール・アウェイ (Alternate Version)
  11. レイルロード・ビル (Unreleased)
  12. サースティー・ブーツ (Unreleased)
  13. ディス・イヴニング・ソー・スーン (Unreleased)
  14. ディーズ・ハンズ (Unreleased)
  15. イン・サーチ・オブ・リトル・セイディ (Without Overdubs)
  16. ハウス・カーペンター (Unreleased)
  17. オール・ザ・タイアード・ホーシズ (Without Overdubs)

DISC 2

  1. イフ・ナット・フォー・ユー (Alternate Version)
  2. ウォールフラワー (Alternate Version)
  3. ウィグワム (Without Overdubs)
  4. デイズ・オブ・フォーティ・ナイン (Without Overdubs)
  5. ワーキング・オン・ア・グルー (Unreleased)
  6. カントリー・パイ (Alternate Version)
  7. アイル・ビー・ユア・ベイビー・トゥナイト (Live with The Band,Isle Of Wight,1969)
  8. 追憶のハイウェイ61 (Live with The Band,Isle Of Wight,1969)
  9. コパー・ケトル (Without Overdubs)
  10. ブリング・ミー・ア・リトル・ウォーター (Unreleased)
  11. サイン・オン・ザ・ウィンドウ (With Orchestral Overdubs)
  12. タトル・オデイ (Unreleased)
  13. イフ・ドッグズ・ラン・フリー (Alternate Version)
  14. 新しい夜明け (With Horn Section Overdubs)
  15. ジプシーに会いに行った (Alternate Version)
  16. ベル・アイル(美しい島) (Without Overdubs)
  17. 時はのどかに流れゆく#2 (Alternate Version)
  18. マスターピース (Demo)

<プロフィール>

風に吹かれて、転がる石のように約半世紀・・・ロックの時代を作り、そして変革し、様々な人々の人生に影響を与え続け、自ら進化し続ける“ロック界最重要アーティスト”ボブ・ディラン。1941年5月24日、ミネソタ州デュルースで生誕。現在79歳。本名ロバート・アレン・ジマーマン。1962年にアルバム『ボブ・ディラン』でデビュー。翌年、歴史的プロテスト・ソング「風に吹かれて」を含む『フリーホイーリン・ボブ・ディラン』を発表。その後フォークからロックへの転換は物議を醸し、『ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム』『追憶のハイウェイ61』『ブロンド・オン・ブロンド』といった60年代を代表する歴史的名盤を発表。ロックの殿堂入り、グラミー賞、ゴールデン・グローブ賞、アカデミー賞(主題歌賞)他、数多くの賞も受賞。

全世界アルバム・トータル・セールスは1億2500万枚を超え、39作のオリジナル作品、ライヴやコンピレーションを合わせると60タイトルを超え、600曲以上の自作曲、そして世界中で2千回以上のライヴを行い、半世紀以上に渡って常に第一線で活躍している唯一のアーティスト。過去11度のグラミー賞受賞(1991年にはグラミー特別功労賞受賞)、1982年には「ソングライターの殿堂」入り、1988年には「ロックの殿堂」入りを果たした。また「ライク・ア・ローリング・ストーン」は米ROLLING STONE誌にてロック史上最高のシングルに選定。2008年4月、音楽界では初めてとなるピューリッツァー賞(特別賞)を受賞。1990年にはフランスの芸術文化勲章、2000年にはスウェーデンのポーラー音楽賞を受賞したほか、セント・アンドルーズ大学(スコットランド)やプリンストン大学(米ニュージャージー州)をはじめとするいくつもの大学で博士号などを多数受賞している。2012年にはオバマ米大統領から文民最高位の「大統領自由勲章」授与。2016年にノーベル文学賞の授賞が発表される。

『タイム・アウト・オブ・マインド』は1998年グラミー賞最優秀アルバム賞受賞。2001年、映画「ワンダー・ボーイズ」のための書き下ろし曲「シングス・ハヴ・チェンジド」ではゴールデン・グローブ賞とアカデミー賞の両主題歌賞を受賞。また、2004年10月に出版された回想録「ボブ・ディラン自伝」(日本では2005年発売)は世界的なベストセラーとなり、ニューヨーク・タイムズ紙のベスト・セラー・リストにも19週間挙げられていた。2005年の映画『ノー・ディレクション・ホーム』、2008年、6人の豪華俳優がディランを演じる映画『アイム・ノット・ゼア』(ケイト・ブランシェッドはゴールデン・グローブ賞を受賞)と錚々たる面々がディランをカバーしたそのサントラ盤など新しいイメージで大きな話題を呼んだ。

近年では、2012年にディランの自作曲を収録した現段階での最新のアルバムとなる『テンペスト』発表。2015年にはフランク・シナトラが主に歌ったグレイト・アメリカン・ソングブックのカバー集『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』発表。その後、第二弾『フォールン・エンジェルズ』(2016年)、第三弾『トリプリケート』(2017年)と3作連続発表した。

2010年代に入ると来日公演が頻繁に行なわれるようになる。2010年3月には通算6度目となる来日公演、初のライヴハウス公演となるZeppツアー、2014年にも通算7度目の来日公演、2度目のZeppツアーが行なわれる。その2年後の2016年にも通算8度目となる来日公演を行ない(ライヴハウスではなくホール公演となる)、その最終公演であった2016年4月28日の横浜公演が、来日通算100回目の日本でのライヴとなった。

2016年10月、「米国の歌の伝統に、新たな詩的表現を創造した」という理由でノーベル文学賞を受賞し、大きな話題を呼ぶ。

2018年2月、武道館での日本初公演から40周年を迎える。
2018年、2年振りの来日公演は、日本のロック・フェス初参戦のFUJI ROCK FESTIVALとなり、最終日となる7月29日のヘッドライナーを務めた。来日記念盤となる『ライヴ:1962-1966~追憶のレア・パフォーマンス』を日本先行発売。
11月には傑作『血の轍』制作時の未発表をまとめた“ブートレッグ・シリーズ”の第14集『モア・ブラッド、モア・トラックス』を発売。
2019年2月「メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ」を主題歌にした、池井戸潤原作映画『七つの会議』が公開され、大ヒットを記録。
6月にはNetflixオリジナル映画『ローリング・サンダー・レヴュー:マーティン・スコセッシが描くボブ・ディラン伝説』の配信に合わせ、CDボックス『ローリング・サンダー・レヴュー:1975年の記録』を世界同時発売。
11月、ジョニー・キャッシュとのセッションをフィーチャーした『トラヴェリン・スルー(ブートレッグ・シリーズ第15集)』、世界同時発売。
11月、『タイム・アウト・オブ・マインド』を物語の重要な鍵とした映画『ライフ・イットセルフ 未来に続く物語』の公開。

2020年1月、ティモシー・シャラメ主演、ジェームズ・マンゴールド監督映画『Going Electric(tbc)』制作のニュースが流れる。2021年公開か?
3月25日、日本独自企画の来日記念盤でCD2枚組『日本のシングル集』発売
3月27日、8年振りの新曲「最も卑劣な殺人」を突然デジタル配信する
4月1日、日本で一番最初に発売されたシングル盤「サブタレニアン・ホームシック・ブルース / シー・ビロングズ・トゥ・ミー」を限定にて復刻発売

4月、ノーベル文学賞受賞後初の、9度目の日本ツアー15公演を予定していたが新型コロナウイルス感染症拡大の状況を受け中止となる

4月17日、再び新曲「アイ・コンテイン・マルチチュード」を突如デジタル配信
5月8日、3週後に再び予告なく新曲「偽預言者」の配信と新作『ラフ&ロウディ・ウェイズ』の発売を発表

7月8日、ノーベル文学賞受賞後、初の新曲による最新作『ラフ&ロウディ・ウェイズ』発売(USは6月19日発売)

【関連サイト】

●日本オフィシャル・サイト → http://www.sonymusic.co.jp/artist/BobDylan/
●海外オフィシャル・サイト → https://www.bobdylan.com/