BURT BACHARACH & DANIEL TASHIAN
Blue Umbrella
バート・バカラック&ダニエル・タシアン
『ブルー・アンブレラ』
2020.10.28 ON SALE
品番:SICX 30088 / 定価:¥2,000+税 / 高品質Blu-spec CD2
解説:朝妻一郎 / バカラック&タシアン対談(翻訳付き)/ 歌詞・対訳付き
御年92歳となる“20世紀最高のヒットメーカー”バート・バカラックが
ソングライター/プロデューサーのダニエル・タシアンと組んで制作した新作。
全曲バカラック書下ろしの新曲。
バート・バカラックにとって、2005年の『アット・ディス・タイム』以来の久しぶりのアルバム『ブルー・アンブレラ』は、昨年のグラミー賞で女性C&Wシンガー、ケイシー・マスグレイヴスの『ゴールデン・アワー』という素晴らしいポップセンスに溢れるアルバムをプロデュース、C&W部門のみならず全体の最優秀アルバム賞をも獲得して、一挙に世の中の注目を浴びたナッシュヴィルのライター/プロデューサー、ダニエル・タシアンとのコラボレーションによるものです。バート・バカラックの作品の中でも構えたところがない、見事な心地よさを備えた楽曲に仕上がっていて、バカラック・ファン、ポップス・ファンには必聴の作品になっています。
このアルバムは計画されていたことではなかったのですが、
ダニエルと私が出会うことになり、
こうした結果を残せたことは私にとってとても幸運なことでした。
彼はケイシー・マスグレイヴスのアルバムプロデューサーで
グラミー賞を獲得したばかりのところで、
我々はその翌日会いました。
すぐに一緒に曲を書き始めたのですが、
一緒に仕事をすればするほど、
気を使わなくてもよい何とも言えない心地よい間柄になっていったのです。
彼は私の友人であり、とてもマルチな才能の持ち主、
作詞・作曲・歌唱の3拍子揃った素晴らしい逸材です。
バート・バカラック
私はずっと日本の文化にあこがれを持っています。
宮崎駿さんは私の大好きな映画監督ですし、
村上春樹さんは大好きな小説家です。
また小澤征爾さんも尊敬しています。
特に小澤さんが村上春樹さんと対談した
「小澤征爾さんと、音楽について話をする」は大好きです。
またポップスではコーネリアスが素晴らしいと思います。
「ポイント」のDVDを持っています。
私は大きな尊敬の念と、親戚のような気持ちを日本に対して持っています。
いつか日本を訪れるのが私の願いです。
皆さんが健康でお元気に過ごされんことをお祈り申し上げます。
ダニエル・ダシアン
BURT BACHARACH & DANIEL TASHIAN「BELLS OF ST. AUGUSTINE」 (Official Audio)
アルバム『ブルー・アンブレラ』について
●バカラックとタシアンの馴れ初めは、ケイシー・マスグレイヴスがグラミー賞(最優秀アルバム他、4部門受賞)を受けた時のプロデューサーがダニエルで、その手腕に感銘したバカラックと意気投合して進行したプロジェクト。
●ケイシーは大カントリーシンガーで、グラミー賞を受賞したアルバム『ゴールデン・アワー』(2018年)は70年代のポップ&ロックを感じさせるもので、その仕掛け人がタシアンだった。
●今作はバカラックが作曲、アレンジメント、ピアノ(「ブルー・アンブレラ」と「ウィ・ゴー・ウェイ・バック」)、タシアンが歌詞とヴォーカルを担当。
●全曲書下ろしの新曲で、バカラックとしては、2005年以来の15年振りとなる新曲入りの作品。レコーディングはナッシュヴィル。
●往年のバカラック・サウンドが散りばめられた、ファン垂涎の新作となる。
●海外では7月31日に5曲入りでデジタル・リリースされているが、CD発売は現時点で日本のみ。さらに日本盤に はCD、デジタル(DL、ストリーミング)は2曲のボーナス・トラックを追加収録した7曲入り。
『ブルー・アンブレラ』収録楽曲
- 1.ベルズ・オブ・セント・オーガスティン BELLS OF ST. AUGUSTINE
- 2.ウィスリング・イン・ザ・ダーク WHISTLING IN THE DARK
- 3.ブルー・アンブレラ BLUE UMBRELLA
- 4.ミッドナイト・ウォッチ MIDNIGHT WATCH
- 5.ウィ・ゴー・ウェイ・バック WE GO WAY BACK
- <ボーナス・トラック>
- 6.21st センチュリー・マン 21st CENTURY MAN
- 7.クワイエット・プレイス QUIET PLACE
2005年の『At This Time』以来、15年ぶりのアルバムは思わぬ出来事の連鎖で誕生。
バート・バカラックにとって、2005年の『At This Time』以来の久しぶりのアルバム『ブルー・アンブレラ』は、昨年のグラミー賞で女性C&Wシンガー、ケイシー・マスグレイヴスの『Golden Hour』という素晴らしいポップセンスに溢れるアルバムをプロデュースしただけでなく、収録曲のうち7曲も作詞・作曲で参加し、C&W部門のみならず全体の最優秀アルバム賞をも獲得して、一挙に世の中の注目を浴びたナッシュヴィルのライター/プロデューサー、ダニエル・タシアンとのコラボレーションによるものです。
バカラックが如何にダニエルの才能を高く評価しているか、また彼とのコラボレーションをどれだけ楽しんで行っていたかが伝わってきます。 バートの言っているようにこのアルバムは思わぬ出来事の連鎖によって誕生しています。バートとダニエルがどのようにして一緒に仕事をするようになったのかを辿ってみると、その最初のきっかけは、テキサス生まれでシアトルに住んでいた女性シンガー・ソングライターのメロディー・フェデラーがバカラック/デイヴィッドの1968年にハーブ・アルパートのヴォーカルでヒットさせた「This Guy’s in Love」を「This Girl’s in Love」と替えて歌っていたヴィデオを彼女の契約していた音楽出版社のヘッドだったビリー・マンが見たことに始まっています。女性R&B歌手ピンクの楽曲を始め、多くのヒット曲を書いているライター/プロデューサーでもあるビリー・マンはこのヴィデオを見てメロディーのヴォーカルとバカラックの音楽が良い味を出していることに気付き、二人を組ませたら面白いのではないかと考えたのです。その少し前に「A Boy Called Po」という映画のためにバカラックと一緒に主題歌の「Dancing With Your Shadow」(歌はシェリル・クロウ)を一緒に書いたりして親交があったビリーの紹介でメロディーはバカラックと曲を書きだしました。そうして生まれたのが「Bridges」を始めとする数曲でした。それはビリー・マンの考えた通りメロディーのそれまでにない魅力を出していましたが、同時にバカラックも彼女のヴォーカルを高く評価して自分の2018年7月に行われたイギリス公演のゲスト・シンガーとして起用するほどになっていました……
▲『ブルー・アンブレラ』ライナーノーツ(文・朝妻一郎)よりテキスト抜粋。フル・ヴァージョンは実際の商品でお楽しみください。
■BURT BACHARACH バート・バカラック(写真左)
1928年5月12日、 米国ミズーリー州カンザスシティ生まれ。1956年頃に作詞家のハル・デイヴィッドと出会い、1970年代初頭までコンビを組んで、ヒット曲、名曲を連発。代表曲には「遙かなる影」「世界は愛を求めている」「小さな願い」「サン・ホセへの道」「雨にぬれても」など、枚挙に暇がない。60年代から70年代にかけて“バカラック・サウンド”と呼ばれる独特のスタイルを編み出し、アメリカのポピュラー音楽界の頂点に立つ作曲家としての地位と名声を築き上げた。
■DANIEL TASHIAN ダニエル・タシアン(写真右)
米国コネチカット州生まれ。10歳でナッシュヴィルに引っ越す。わずか19歳でエレクトラと契約。 T・ボーン・バーネットをプロデューサーに迎えて、アルバム『Sweetie』 (1996年)をリリース。自身のバンド、シルヴァー・シーズやスカイライン・モーテルでナッシュヴィルの音楽シーンの原動力となる。その後、リトル・ビッグ・タウン、リー・アン・ウーマック、ジョシュ・ターナー等に曲を提供。多くのヒット曲を生んでいる。近年はプロデューサーとしても活躍。リリィ・アンド・マデリン、ジェシー・ジェームス・デッカー、ア・ガール・コールド・エディーなど、多くのアーティストの作品を手掛けて、高い評価を得ている。タシアンがプロデュースしたケイシー・マスグレイヴスの『ゴールデン・アワー』でグラミー賞を4部門受賞。
●バート・バカラック 日本公式ページ
BURT BACHARACH & DANIEL TASHIAN「WHISTLING IN THE DARK」 (Official Audio)