絶好調!? 前号からスタートした「暗闇砲弾」、調子に乗って新たに#3、#4公開!
「暗闇日砲デジタル」YouTube動画を前号から始めたところ、ありがたいことにすでに5桁台の再生回数に達しており、なかなか好評を得ているようだ。温かいコメントも散見され、我々もこういった歴史をアーカイヴとして残していくことの使命を少なからず感じた次第。今号も前回の流れを汲みつつ、『1st OPTION』から『Freebee』への流れをテーマにしているが、如何せん当時の記憶があちこちに散らばっているのが当時のスタッフの共通するところ。それはやむなきこととして「暗闇砲弾」流としてご容赦願いたい。さて、今号も当時を知る裏方を厳選、ノーカット2本立てでお届け。内容は、「暗闇日報」編集部員と80年代エピックソニー、特にバービーボーイズ のMV、映像作品にはデビューから携わってきた映像ディレクターの小林浩氏との対談、そして元ソニー・ミュージックのレコーディング・エンジニアの川部修久氏、現在も超売れっ子として有名なMix/Recordingエンジニアの渡辺省二郎氏とのユルユルな鼎談という緩急織り交ぜた、とことん19世紀以前の砲弾の如く放談いただいた。今回も見逃せません!YouTubeにアップしたMVと観比べながらお楽しみいただくのもオススメです。
⭐︎蜂村ルイ18世末裔による、クラデジ編集部独自分析「若者と海外とバービーボーイズ」
前回のアンケートでは、84年のデビューからバービーボーイズとともに育ち、ともに歩んできたコアなファン方々からの貴重なご意見を多数いただいた。では今の若い人達がバービーボーイズの音楽にどう反応するのだろうか? 彼らの音楽が今の時代に受け入れてもらうことは可能なのだろうか? 実際彼らの音楽を聞いてもらい、若者の率直な感想を聞いてみた。
●古くないと思いますが、若干言っている意味が分からない。(そこがいいのでもっと深掘りして欲しいな)
●ロックバンド自体少ないので、逆に目立つかも(今からやるのも結構しんどいんだよ)
●歌い方が優しくないので、ちょっと怖い。(沁み渡るバラードとかもあるよ)
●曲が長い。ずっと聴いてられない。(恋愛における起承転結は時間がかかるのだ)
●男女間の関係性に無理がある(だってもう令和だし)
●短編小説を聴いているみたい(そこは確かに昭和だな)
●肉食的な音楽は好きになれない(草食ってつまらないぞ)
●このレトロ感はとても新しい(浅草にいる感覚と一緒かな)
●以前上司がカラオケで『目閉じ』を歌っていたが詞を聴いているととても悲しい気持ちになった。(それより部下を無視して歌う姿ってキモいよね)
●一連の曲を聞かされる行為自体、ギリギリセクハラかもしれない(コンプラ的に厳しいか)
●別のアーティストがカバーすると、もっと広がると思う (ごもっともだけど唯一無二なバンドで、更に後継者無しなんだよ)
●エモすぎ!(褒め言葉だよね)
●ツインヴーカルがとても新鮮(3年目の浮気って曲知ってる?)
●今の時代の男女の機微を、新たな視点で切り取ったら受けるかも(機微は変わってないけど小道具が変わったよね)
●多国籍軍みたいなバンドだな(個性派揃いだけど、意外と仲はいいんだよね)
●ソプラノサックスがとっても新鮮(コンタの仕事量は確かに多かった)
●サブスクやSNSの活用は必須(本人達からの発信がとっても大事なんだよね)
●余裕がある大人のファンからの発信力が弱い(いざとなったら頼りにならない。ごもっとも)
※若い世代の男女に聞いてみたが、ネガティブな感想は少なく、むしろポジティブなご意見が多かったのには我々も驚いた次第。まだまだやり方によっては若年層の取り込みは可能なのかもしれない。
さて、もう一方でインバウンドで賑わう渋谷で海外の方々にもバービーボーイズのことを聞いてみた。
●元々アニメが大好きで日本に来たのよ。明日アニメイベントに行くの。でも私が好きな日本の音楽とはちょっと違うわね。アニソンとか歌わないのかしら? コスプレをしてたらもっと親近感が湧くわ
●とってもCoolだね。イギリスのバンドっぽい音がしている。好きだよ
●ソプラノサックスがとってもいいし、スティングを思い出した。吹いている彼はソロのプレーヤーとしても実力がありそうだね。
●OH! MY!! GOD!!! 日本の音楽は大貫妙子や山下達郎が大好きだけど、こんな音楽があったなんて驚きだね。早速YouTubeでチェックだね
●バービーボーイズ? 初めて聞いた名前だね。ボーイズなのに女性が入っているんだ。でもこの女性の声はいいね。エイリアン的な攻撃性があって
●日本語に違和感はないかって、、、全く問題ないね。むしろ自然だし、そのまま受け入れてるよ
●バービーってあの人形と関係はあるのかい?そうか関係ないんだ。音楽は最高だね。ドンキにあったら爆買いするよ
●是非ブラジルにも来て欲しいな。ライブやったら絶対盛り上がると思うよ。ところで一蘭ってどこにあるか知ってる?
※見方が新鮮で、こちらも予想以上にとてもポジティブなご意見を多数いただいた。食の文化もそうだが、日本の音楽も海を超えて広がっているのが分かる。アニソンやシティポップが外国の方から再評価されている昨今、自国だけでなく海外に向け発信していくことも重要課題だということがよく分かった。
2024年敢えて、令和の若者よ、そして全世界の人類みな、バービーボーイズに触れてみるのはいかがだろう。「まだまだやれるぞ!バービーボーイズ!」!!!