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第13弾
“包み込む雨、祈る雨”
VIDEO PLAYLIST
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REBECCA
真夏の雨
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ハイ・ファイ・セット
雨のステイション
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八神純子
みずいろの雨(ヤガ祭り)
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松本典子
THIS COOL~冷たい雨~
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谷村有美
HELP
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冨田ラボ
アタタカイ雨 feat.田中拡邦
※シングルジャケット写真以外は楽曲が収録されているアルバムのジャケット写真を掲載
真夏の雨
REBECCA
シンセサイザーでロックすることを体現した80年代を代表する人気バンド、REBECCA。紅一点、NOKKOの等身大のヴォーカルと歌詞は「フレンズ」「RASPBERRY DREAM」など数多くのティーンネイジ・アンセムを生み出したが「真夏の雨」もそのひとつ。6thアルバム『POISON』(’87)に収録された名曲として長くファンに愛され続けるミディアム・テンポな傑作のひとつ。
♪焼けたアスファルト♪怪しい空♪8月の雨などのNOKKOの目に映る光景を土橋安騎夫のシンセが心象的なサウンドで展開するまさに人気絶頂期のレベッカの妙。最後の♪Ah 真夏の雨のヴォーカルのあととシンセの音がきらびやかになるのは、雨が上がったからだろうか。
雨のステイション
ハイ・ファイ・セット
どこかお洒落で洗練された楽曲やアレンジと息の合った高度なコーラスハーモニーで70~80年代に活躍したハイ・ファイ・セット。名唱「雨のステイション」は3rdアルバム『ラブ・コレクション』(’77)収録曲で、デビュー曲「卒業写真」(’75)同様に、ALFAのレーベルメイトだった荒井由実の作詞作曲。
ユーミンがシトシトした雨のイメージを彷彿させるなか、ハイ・ファイ・セットはもうすぐ陽射しを予感させるような世界観が妙。作者ユーミンによると曲の舞台はJR青梅線の西立川駅。のちにこの歌の記念碑も建てられ、駅の発車メロディにも採用されている。
みずいろの雨(ヤガ祭り)
八神純子
昨夏、日本人初のWomen Songwriters Hall Of Fame(WSHOF)殿堂入りを果たした日本が世界に誇るシンガーソングライター、八神純子。
「みずいろの雨」(’78)は作詞:三浦徳子、作曲:八神純子、編曲大村雅朗。本人のみならず、以降の邦楽史を彩るクリエイターたちのキャリア初の出世作でもあり(セールス60万枚)、数多くのアーティストにもカヴァーされ続けるJポップ創世記の記念樹的ナンバー。非凡な歌唱力をも知らしめたナンバーは今もステージで衰え知らずの美声を誇示し聴くものを圧倒する。中盤でホイッスルを鳴らすハイライトシーンは<ヤガ祭り>の映像で楽しめる。
THIS COOL~冷たい雨~
松本典子
デビュー曲にして80sアイドル名曲に数えられる「春色のエアメール」でデビューした松本典子。歌の上手さと、同じくCBS・ソニーをバックボーンに松田聖子フォロワーとして語れることが多いが、そんな先輩に劣らずアルバムも名盤が多い。
真夏に発売された2ndアルバム『KIWI』(’86)は軽快なサンバのリズムに乗る「KIWI PARADISE」でスタートし清純イメージ刷新、B面1曲目 THIS COOL~冷たい雨~は当時人気絶頂のプリンスを彷彿する打ち込みファンクを展開し早くも新境地を示唆。高校卒業後の渋谷公会堂で行われた<松本典子LIVE'86 MAIDEN VOYAGE>でのCOOLなアレンジも秀逸。
HELP
谷村有美
キュートなルックスとクリスタルな歌声で80~90年代を駆け抜けたシンガーソングライター・アイドル、谷村有美。
彼女自身が作詞(共作)作曲を務める「HELP」は、マルチクリエイター・松本晃彦のアレンジ。3rdアルバム『Hear』(’89)収録曲でライヴ定評のある躍動感みなぎるロック・ナンバー。ベストセラー映像作『Feel Mie 1988-1991』から1989年NKホールでのステージ映像はバンドと一体となった彼女のパワーあふれるヴォーカルにも注目(翌年、谷村有美は日本武道館に到達!)。フィーチャーされるサックスはT-SQUARE加入前の若き日の本田雅人だ。貴重映像。
アタタカイ雨 feat.田中拡邦
冨田ラボ
Jポップ仕掛人“冨田恵一”のセルフプロジェクト、冨田ラボが、2005年にMAMALAID RAGの田中拡邦をヴォーカルフィーチャーした知る人ぞ知る雨の名曲。
♪アタタカイ雨が僕をつつむ懐かしい香り。作詞は高橋幸宏。
雨の季節を舞台に切なくて甘酸っぱい気持ちを冨田ワールドが情景豊かな音使いで包み込む。コーラスにはクラムボンの原田郁子を迎えている。横浜・山手のレストラン<えの木てい>テラスも印象的なミュージックビデオの映像美も秀逸。2019年には収録アルバム『Shiplaunching』CDとアナログ盤ニューミックスver.も発表された。