伝説のクーロンズ・ゲートから20年余。あの世界が今蘇る。 1997年2月28日。ソニー・ミュージックエンタテインメントからプレイステーション用ソフト『クーロンズ・ゲート』が発売された。 返還前の香港・九龍城を舞台にCD-ROM4枚に刻まれた独特の世界観は、今なおカルトな人気を誇り、これまでにノベライズ、コミカライズ、設定資料本など数々のメディアミックスをはたしている。

「クーロンズ・ゲートの世界観、その場所が一つだけではなく世界中にあってもいいじゃないか...。」 今回のアルバムは、蓜島邦明による『クーロンズ・ゲート』の新解釈である。 香港から離れて、世界中の「陰界」を音で巡る架空のサウンド・トラック。本作品はそんなコンセプトの上に、シャーマニズムをテーマにしたオーガニック・サウンドを取り入れたアルバムである。

ジャケットは当時キャラクター・デザインを担当した井上幸喜による書下ろし。 ブックレットには蓜島邦明の他、サウンド・プロデューサー須藤朗、『クーロンズ・ゲート』研究における第一人者、有田シュンによるライナーノーツを掲載。

蓜島邦明　プロフィール

建築様式におけるオブジェや様式美術に興味を持ち、彫刻家を目指すものの、その過程で素材の出す音に出会い作曲家になる。 提供した楽曲数は数千曲にのぼり、そのジャンルはCM、テレビドラマ、映画、ゲーム音楽と幅広い。日本の著名な映画監督作品への楽曲提供をはじめ、フジコ・ヘミングウェイ、デヴィッド・シルビアン等世界的なアーティストとのコラボレーションも果たす。 蓜島邦明オフィシャルサイト